【ゼミ・研究室】自己PRの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

この記事では、自己PRで「ゼミ・研究室での活動」をアピールする時のポイントや注意点などを例文付きで解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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エントリーシート(ES)の自己PRでゼミ活動について書く時には伝え方がかなり重要です。自己PRは企業に自分を売り込む場なので、人事の関心を引くポイントが分かっていないと「この人と働きたい!」と企業側に思ってもらえなくなってしまうかもしれません。自己PRの目的、書き方や作り方のコツ、注意点について本記事で徹底解説しているので、最後まで目を通してみてください。以上のことを踏まえて、解説していきます。

ゼミを使った自己PRで企業は何を見たいのか?

なぜ自己PRを見るのか
そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているか考えたことはりますか?当然、就活において自己PRが存在するには理由があります。ココの理解度が自己PRの完成度を左右するので、理解しておきましょう。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、

企業が重視している項目は
「人柄」(92.1%)
「自社への熱意」(77.6%)
「今後の可能性(65.6%)
の順に高かった。
株式会社リクルートキャリア 「就職白書2018 -採用活動・就職活動編-」
以上から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高いことがわかっています。企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は「一緒に働きたいと思える人材か」という目線で見ていると言えます。

そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、学生は、自分の魅力を伝えることで「一緒に働きたい」と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。
そのため最も大きな場が自己PRというわけなのです。
つまり、ゼミの活動の中で活かされた自分の強みを、実際の仕事にどう活かしていくかを採用担当者にイメージさせることが重要です。

「ゼミ」の自己PR例【2選】

まずは例を読んで雰囲気を理解しましょう!今回は就活サービス「キミスカ」で、実際に多くの企業がスカウトを送った人気の自己PRを例として紹介します。「本当にスカウトされた」自己PR例を参考にして、企業が思わず気になってしまうような自己PRの作り方を学びましょう。

【ゼミの自己PR】実際に人事にウケた例文1

 青字はこの自己PR例の内、効果的に工夫された「注目ポイント」 なので、是非チェックしてみてください!
それではさっそく例を見ていきましょう!
自己PR ゼミ1
 1.結論から述べている。
 

私は協調力に長けており、仲間とゴールに向かい協力し助け合うことができます。

 2.課題に対して自分なりにどのようなアプローチをとったか具体的なエピソードで述べられている。
 
例えば、所属するゼミで他学部とディベートの合宿が先日ありました。

ディベート合宿までの過程で資料作成作業や、ディベートの形式の練習などがありましたが、体育会の集まりや、サークルのリーダーをしており作業にあまり参加できないメンバーがいました。

作成作業にあまり参加できず、ディベート合宿当日に不安を感じているメンバーがいたため、「対戦相手からの質疑応答は何とか答えるから、(事前に用意していた)立論など別の場所でしっかり参加してね」等と声掛けをすることで不安を少しでも軽減させるよう努めました。また、想定問答集を準備することでグループ全体の参加を促し一つのゴールを目指す手助けを果たせたと感じております。

 3.行動の結果、どのような成果が得られたのか具体的に述べている。
 
その結果としてディベート合宿では教授三名の審査により、ベストディベート賞を頂くことが出来ました。

※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。

この自己PRの情報
  • キミスカで 130通以上スカウト を得ている
  • 政治系学部の男性
  • ゼミ経験をアピールしている

【ゼミの自己PR】実際に人事にウケた例文2

自己PR 例文
 1.結論から述べている
 

私の強みは、「リーダーシップと柔軟性」です。

 2.課題を明確にしたうえで、それを解決するために考えたこと、実行したことを具体的に記述している。また、具体策は箇条書きにするなど、見やすいよう工夫されている。
 
その力を発揮したのが、ゼミ長として、大学対抗トーナメントで所属ゼミの優勝に貢献した経験です。

私の所属しているゼミは、毎年、大学対抗で模擬裁判をすることになっています。しかし、所属ゼミのメンバーは、それぞれインターンやアルバイト等があり、中々準備に時間を避けない状況でした。

チームのために何ができるかを考え、私は以下のことを実行しました。
1.生産性があがるよう、メンバーの興味関心のあるパートを聞き出し、彼らの関心ごとに作業を割り振る。
2.作業を依頼するときは、「作業の目的」「ゴール」「アウトプットのイメージ」を明確に伝え、手戻りを防いだ
3.打ち合わせに参加できなかったメンバーには、後にオンライン電話でフォローアップをした

 3.具体的な成果をあげることで説得力を増している。また、課題解決に向けた想いを記載して人間性をアピールできている。
 
私自身、資格試験の勉強もあり、時間の余裕もなかったのですが「メンバーが力を発揮するために、できることはやりたい」という想いで、上記の施策をこなしていきました。

結果、少ない時間でも準備を進めることができ、チームを優勝に導くことができました。今後も、この「リーダーシップと柔軟性」を活かし、社会に貢献していきたいです。

※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。

この自己PRの情報
  • キミスカで 130通以上スカウト を得ている
  • 文系学部の男性
  • ゼミ活動をアピールしている

ゼミで発揮された強みの見つけ方

ゼミの話をしたいが、なかなか強みとエピソードが結びつかない、こうした悩みを抱えるゼミ生も多いと思います。そこで、効果的な見つけ方について紹介します。

【ゼミで発揮された強みの見つけ方1】大変だったこと、真剣に取り組んだ経験を書きだす

箇条書きでも良いので、とにかくゼミで大変だったこと、真剣に取り組んだ経験を書きだしましょう。まずは深堀りはしなくても良いので、とにかく多く書き出します。

ある程度の数を書きだすことができたら、その経験をした背景や、意識していたことなどを書き足してみましょう。

【ゼミで発揮された強みの見つけ方2】教授や他のゼミ生に聞いてみる

自己分析をするうえで、他人からの意見を聞いてみることは非常に効果的です。いわゆる「他己分析」では、客観的意見を得ることができるため、自分では気づかなかった強みや、実は感謝されていたエピソードを知ることができることも珍しくないです。

【ゼミで発揮された強みの見つけ方3】経験がどのように企業に生かされるかを考える

就活で自己アピールするためには、アピールされる企業側の視点に立つことも重要です。ただただ過去を振り返るのではなく、面接官に「この人を採用したら会社が成長しそう!」と思ってもらえるような内容を話すことを意識して、エピソードを深堀りしましょう。

自己PRを上手く作れない時は?

自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。

この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。

適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

ゼミの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせる構成

ゼミのエピソードを自己PRに用いる際には、内容や伝え方で周りの就活生と差別化を図りましょう。

自己PRにおいて、企業に一緒に働きたいと思わせるためにまず必要なことは、当然読んでもらえる文書であることです。採用担当者は一日に何十人分ものエントリーシートを読むこともあるので、読みづらい文章を提出してしまうと、読む気を奪ってしまう恐れがあります。

そのため自己PR作成の際には、読み手が読みやすい文章を心がけましょう。

【ゼミの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせる構成1】結論から書きだす

エントリーシートの自己PR欄を作成する際には、まず、自分が一番伝えたい強みを結論から書きだしましょう。そうすることで、文章全体を通して何を言いたいのかなど文章の構造が分かりやすくなります。

【ゼミの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせる構成2】内容はわかりやすく簡潔に

エントリーシートにおいて自己PRの項目は比較的広く、文字数もかなり多いです。長い文章だとしても、内容は分かりやすく簡潔にするように心がけましょう。

【ゼミの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせる構成3】正直に書く

また、残念ながら就活において自己PRとはウソのつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多々いるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。そこで具体性が求められるのです。 具体的であることや客観的であることは、話の信頼性と説得力を高めます。 以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。

  • 自分の長所が活かされたエピソードがある
  • そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
  • その成果を生むにつながった施策がある
  • どんな考えでその施策を行ったか述べられている

【ゼミの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせる構成4】強みをどう活かせるかまで書く

そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。

つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。そのために自己PRの最後に、入社後にどのような形で会社に貢献できるかをしっかりと記述しましょう。

企業に一緒に働きたいと思わせるポイント

以上のようなことを意識すると、話の構成は自然と以下のようになります。

話の構成

1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール

企業に自己PRを行う上で、これが基本の型になることは必ず認識すべきでしょう。

しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。自己PRをする目的である「人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てることを伝える」ことにに最も適しているとされているのがこの型であるだけで、もしあなたがその 目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべき でしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。
この記事の例のいいところや改善できるところを自分で考え、あなただけの自己PRを作ってくださいね。

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ゼミの自己PRを書く時の2つの落とし穴とは?

例文で雰囲気は理解できたでしょうか?

このように実際に、ゼミのエピソードを用いた自己PRは、人事に評価されています。しかし、ゼミの自己PRは陥りやすい落とし穴があるので注意が必要なんです!

注意点をしっかりクリアしておけば選考を通過する自己PRが書けるので、以下の2つを確認してください。

ゼミの自己PRをするときの注意点

【ゼミの自己PRを書く時の落とし穴1】周りと差別化を図ろう

大体の大学生がゼミに参加しているので、ゼミをエピソードとして使う就活生はかなり多いことを先に理解しておきましょう。

その中で面接官に印象を与える自己PRを書くために、周りの就活生と差別化を図ることが重要です。
一緒に働きたいと思わせるような人柄が表れているゼミのエピソードを記述しましょう。

【ゼミの自己PRを書く時の落とし穴2】研究内容の語りすぎは逆効果かも

自己PRでゼミのエピソードを用いる際には卒業研究などの研究内容に触れることが多いと思いますが、企業は研究内容自体に興味を示しているわけではない点に注意が必要です。

企業が自己PRで見ているのは、あなたの人柄PDCAを回す際のプロセスであって、研究内容ではありません。そのため、研究内容については軽く触れる程度が良いでしょう。

ゼミの自己PRを具体的にするための材料

ありきたりな話になりがちなゼミの話を効果的に伝えるためには、より具体的なエピソードを話すのが良いでしょう。そこで、話しをより具体的にするために便利な「ゼミで得られるスキル一覧」とそれに対応する「ゼミでよくある経験談」を紹介します。

ゼミの経験を通して、何を得たのか、何を学んだのか。これをしっかりと明言することで、ゼミの活動に精を注いでいたことをアピールしましょう。ゼミで得られる主なスキルは以下の通りです。

ゼミで得られるスキル一覧
  1. 専門的な知識
  2. 継続力
  3. 課題解決能力
  4. 人前で上手に話せるプレゼンテーションのスキル
  5. 主体性

他にも、あなた自身の経験から得られたスキルはあるかと思います。よく自己分析をしましょう。

【ゼミの自己PRを具体的にするための材料1】専門的な知識

ゼミでは、理系文系に関わらず取り扱っている内容は多種多様です。そのため、ゼミで得られた特別な知識やスキルはあるはずです。もし、それがあなたの志望業界とマッチしているのであれば、積極的にアピールしてみましょう。

例えば、金融工学を研究している学生はこのような自己PRができます。

「私は金融工学を研究し、特にリスク管理やアルゴリズム取引の分野での応用に力を入れてきました。研究では市場データを精密に分析し、リスクの低減と効率的な投資戦略を立案するための金融モデルを構築しています。この過程で培った分析力と問題解決力を活かし、複雑な市場の変動にも柔軟に対応することが可能です。また、PythonやSQLを独学で習得し、最新のデータサイエンス技術を実務に応用できる素養も備えています。貴社においても、金融工学の知見を活かし、顧客に最適なソリューションを提供し貢献したいと考えています。」

【ゼミの自己PRを具体的にするための材料2】継続力

ゼミで研究をする際、短期的に結果が表れることは少ないでしょう。そのため、長く研究に向き合っていく中で、研究を投げ出してしまいたくなる学生もいます。そこで、きちんと最後まで粘り強く研究を続けていたのであれば、継続力をアピールすることができます。

たとえば、このように書くことができます。

「研究が難航し成果がなかなか出ない時期もありましたが、目標達成に向けて毎日少しずつデータ分析やモデル改良を重ね、最後には有意義な結果を得ることができました。この経験から、諦めずに継続する力と粘り強さを養いました。貴社でもこの継続力を活かし、課題解決に貢献していきたいと考えています。」

【ゼミの自己PRを具体的にするための材料3】課題解決能力

ゼミでは、リサーチクエスチョンに対して試行錯誤することでしょう。すると、自分の仮説を立ててからそれを研究していくプロセスを重ねる中で、自ずと課題解決能力が培われます。課題解決能力は、顧客の悩みを解決するようなビジネスをしていくうえで大切なスキルの一つです。

たとえば、このように書くことができます。

「異なる意見やデータを収集し、ゼミメンバーと議論を重ねながら、理論的かつ実践的な仮説を提案しました。この経験を通じて、状況を把握し、論理的に問題を解決する力を磨くことができました。貴社でも、この課題解決力を活かし、より良いサービスや戦略の提案に貢献したいと考えています。」

【ゼミの自己PRを具体的にするための材料4】人前で上手に話せるプレゼンテーションのスキル

ゼミの中には、人前で自分の研究内容を発表する機会が多いゼミもあるでしょう。特に営業職では、お客様相手にプレゼンをしたり、セールスをしたりすることがメインの業務の一つとなります。そのため、こうした職種を志望している就活生はこの「プレゼンスキル」を上手にアピールしましょう。

たとえば、このように書くことができます。

「○○に関する発表では、要点を簡潔にまとめ、データや事例を効果的に使用することで、聴き手に理解しやすい形で伝えることを心がけました。また、質疑応答の際も、相手の意図を的確に捉えながら論理的に回答し、意見交換を深める努力をしてきました。この経験から身につけたプレゼンスキルを、貴社でも活かし、分かりやすいコミュニケーションを通じてチームや顧客に貢献したいと考えています。」

【ゼミの自己PRを具体的にするための材料5】主体性

主体性とは、自分の意志や判断で行動しようとする態度です。言い換えれば、誰かから指示されなくても、自ら考えて適切な行動ができる人に使われます。こうした人材はどの企業でも求められているため、教授や他の学生からなにか言われる前に行動できた経験を話してみることはお勧めです。

たとえば、このように書くことができます。

「ゼミでは、主体的に課題に取り組む姿勢を大切にしてきました。特にチームで取り組むプロジェクトでは、テーマ設定からリサーチ計画の立案まで、積極的に提案し、メンバーをまとめながら進行役を担いました。課題が複雑で進捗が遅れる場面でも、自ら追加調査や資料作成に取り組むことで、チーム全体が円滑に進められるよう尽力しました。この主体的な姿勢は、貴社でもプロジェクトをリードし、成果につなげるうえで役立つと確信しています。」

ゼミの自己PRまとめ

「本当にスカウトされた」ゼミ活動についての自己PR例はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。
 そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。 客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。