就活を進めていくうちに、自分が就活を行っている理由や、自分のやりたいことが分からなくなってくる学生は少なくありません。企業と学生のマッチングを行うのが就活ですが、分からないまま続けていると、両者のミスマッチから早期退職に繋がる可能性もあるでしょう。
ここでは、就活が分からなくなった原因をはじめ、学生の悩み別に適切な対処法を紹介します。
就活が分からなくなってきた原因5つ
自分が就活を行う意味を再確認するためにも、まずは就活が分からなくなった原因を見ていきましょう。
【就活が分からなくなった原因1】やりたいことが見つからない
就活を始める前から就活本番にかけて、自分のやりたいことや進みたい方向が分からなくなるのは、珍しいことではありません。
自己分析から“就活の軸”や“人生で大切にしたいこと”が分かっても、就活を行なっていく中で価値観や考え方が変わるケースもあります。また、志望企業に合わせてアピールする内容を変えていると、本当の自分が分からなくなることもあるでしょう。
社会人経験がない学生にとって、自分のやりたいことを考えるのは簡単ではありません。しかし、焦って就活を行なってしまうと、自身の魅力を企業に伝えられず、内定獲得が遠のいてしまいます。
【就活が分からなくなった原因2】自分の強みや適性が分からない
自分の強みや仕事への適性が分からない人は、自己分析が不十分かもしれません。「自分のことは自分がよく分かっている」と考えていても、ESや面接で具体的に説明できなければ、あなたの魅力は企業に伝わらないでしょう。
強みや適正が分からないまま就活を行うと、本来の自分に合わない企業の選考を受けてしまい、不採用やミスマッチに繋がる可能性があります。
【就活が分からなくなった原因3】やることが多すぎて疲れた
インターンや会社説明会、ES、適性検査の受検、面接など、やるべきことの多い就活。このほかにも、自己分析や業界・企業研究といった準備が必要なため、就活期間中に疲れを感じる学生も多くいます。
とくに就活の準備が遅くなった学生や、エントリーする企業が多い学生は、やることの多さに疲れを感じてしまうでしょう。
疲れたままでいると、就活を行う意味すら分からなくなり、ESや面接対策などが進まなくなる学生もいます。
【就活が分からなくなった原因4】選考を通過できず自信喪失
入念に準備をしている学生でも、なかなか選考を通過できずに自信をなくしてしまう学生もいます。
就活は“学生と企業がマッチングを行う場”であるため、面接で落とされたのは「自社が求める人物像とは離れている」と判断されたのかもしれません。
しかし、学生の中には「ミスマッチから早期退職するリスクを未然に防げた」とポジティブに捉えられず、自分を否定されたように感じる人もいます。
自信をなくしたまま面接に臨んでは、面接官に見抜かれてマイナスの印象を持たれるかもしれません。
【就活が分からなくなった原因5】働く意味が見いだせない
就活生全員が“やりたいこと”や“夢”を持っているわけではありませんが、何のために働くのか、自分が働く意味を見いだせない学生もいます。
社会人に対して、「大変そう」「楽しくなさそう」といったイメージを持ってしまうと、就職する意味が分からなくなるのも仕方ないでしょう。
たしかに正社員にならなくとも、アルバイトやフリーター、企業、フリーランスといった選択肢があります。しかし、曖昧なまま就活を続けても、働くこと以前に就活自体が苦痛に感じられるかもしれません。
就活が分からなくなってきた時の対処法
就活が分からなくなってきた学生は、原因を把握したうえで以下の対処法を実践してみてください。
【就活が分からない時の対処法1】自己分析を行う
自分のやりたいことや強み、適性が分からない学生は、自己分析を行いましょう。就活中は選考を進めたり社会人との接点を持ったりしているうちに、価値観が変わっていくものです。そのため、自己分析は随時アップデートしていくことをおすすめします。
自分らしさが分かると、「どういう企業で働きたいのか」、「企業が求める人物像に合致しているのか」が判断できるようになります。
- 就活の軸や方向性が分からなくなった
- 自分の強みが分からない
- やりたいことが見つからない
- ES対策が合っているか分からない
これから自己分析を行う方は、無料で利用できるキミスカのサービスを活用してみましょう。
【就活が分からない時の対処法2】業界・企業研究を行う
業界研究や企業研究は、自分らしく働ける企業を探すために必要な作業ですが、事前に自己分析を行っておくことが肝心です。
自分の好きなことや、やりがいといった価値観をベースに、興味のある仕事を探してみてください。業界・企業研究を通じて、自分が興味を持てる企業を見つけられるかもしれません。
就活生は「自己分析」と「業界研究」、「企業研究」をセットで行い、自分と企業のすり合わせを行いましょう。
- やりたい仕事が分からない
- 働くことの意味を見つけられない
- 自分らしく働ける企業が分からない
業界研究のやり方は、以下の記事で紹介しています。
【就活が分からない時の対処法3】説明会に参加してみる
就活が分からなくなった学生は、説明会に参加してみるのも一つの手です。自分が知らないだけで、興味や関心を持てる企業が見つけられるかもしれません。多数の企業が集まる合同説明会であれば、さまざまな企業の情報を得られるため、就活への刺激にもなるでしょう。
説明会で興味や面白みを感じたら、企業研究で深掘りしたり選考に進んだりと、実際の行動に移すことが大切です。
- 会社や社員の雰囲気が分からない
- 興味のある業界・企業が見つからない
- 企業の求める人物像が分からない
説明会に参加する意味や、基本的な情報は下記リンクよりご確認ください。
【就活が分からない時の対処法4】OB・OG訪問をする
OB・OG訪問は、大学の先輩や気になる企業で働いている方に相談できます。説明会などよりも気軽に質問できるため、自分が働くイメージや興味のある企業を探す際におすすめです。
また、実際に働いている人からの話を聞くことで、“自分がやりたいこと”や“自分の中での企業のイメージ”とのすり合わせができます。
OB・OG訪問は、大学のキャリアセンターで紹介してもらえるほか、近年は就活生と社会人を繋げるマッチングサービスも登場しました。
自分らしく働ける企業を見つけるためにも、社会人に相談してみてはいかがでしょう。
- 自分の働く姿がイメージできない
- 仕事のやりがいや働く意味が見いだせない
- 就活の方向性が分からない
【就活が分からない時の対処法5】周りを気にしない
周りの友達が内定をもらっている一方で、自分だけが上手くいかないこともあるでしょう。たしかに内定をもらえると安心できるかもしれませんが、就活で重要なのは自分が納得できるかどうかです。
自分を偽ってまで内定をもらおうとすると、面接の際に見透かされたり、企業とのミスマッチから早期に退職してしまったりする可能性もあります。
学生の中には大学卒業の時期まで就活を行なっている人もいるので、周りと比べずに自分らしく進めていきましょう。
- 内定がもらえず疲れた
- やりたいことや夢が分からない
- 自分のやっていることが正解か分からない
【就活が分からない時の対処法6】就活以外の選択肢も検討
就活や働くことに意味を見いだせない人は、就職以外の選択肢を考えてみてください。従業員として働かなくとも、アルバイトやフリーター、起業、独立・フリーランス、海外留学など、さまざまな選択肢があります。
また、自己分析を行って「本当に自分は働きたくないのか」を検討するのもおすすめです。自分の将来は自分で決めるものなので、自分が後悔しない道を見つけてください。
- 働く意味が分からない
- 自分に合う業界・企業が分からない
- 就活に疲れた
また、就活以外の選択肢は以下の記事で詳しく紹介しています。
【就活が分からない時の対処法7】思い切って休む
なかなか内定がもらえず、不採用通知ばかりを目にしていると、就活に疲れてしまう方もいます。しかし、前向きな気持ちで選考対策や面接に臨めなければ、あなた本来の魅力は伝わりにくいでしょう。
就活が思い通りに進まず、どうして良いか分からなくなった時は、思い切って休んでみてください。
就活は、内定獲得までおよそ1年かかると言われていますが、この期間は人それぞれです。就活のことを考えない日を設ければ、頭がすっきりとして自分が進む道が見えてくるかもしれません。
- 内定をもらえず就活に疲れてしまった
- 就活中に自分のことが分からなくなった
- やることが多すぎてやる気が起きない
就活に疲れた時のリフレット方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
就活が分からなくなってきた時は基本に立ち返ろう!
企業だけでなく、自分のことにも目を向ける就職活動。今まで自分のやりたいことや強みなどを見つめ直したことがない学生にとっては、自己分析の結果から「これが本当の自分なのか」と意外に感じることもあるでしょう。
また就活を続けていく中で、進みたい方向や自分の魅力などが分からなくなることは珍しくありません。そんな時は無理に就活を進めず、一休みしたり自己分析を改めて行なってみたりと、自分の頭と心を整えてください。