面接では志望動機や自己PR以外に、趣味を聞かれる場合があります。多趣味な人は答えやすい質問かもしれませんが、趣味が明確ではない学生にとっては意外と難易度の高い質問ですよね。
目立つために一風変わった趣味やスケールの大きな趣味を答える必要はありませんが、伝え方には気を配るべきです。とはいえ、趣味の選び方も当然知りたい内容ですよね。
そこで今回は、面接で趣味を聞かれた時の攻略法を徹底解説します。そのまま使える回答例文も紹介しているので、趣味の伝え方に悩んでいる学生はぜひ参考にしてください!
面接で趣味を聞かれるのはなぜ?
【面接で趣味を聞かれる理由1】学生の人柄や性格を知るため
企業が就活の面接で「あなたの趣味は何ですか?」と聞く理由は、学生の人柄や物事への熱中度、コミュニケーション能力の有無を知るためです。趣味によって選考結果が左右されることはありませんが、企業は学生の趣味というパーソナルな部分を聞き出し、企業とのマッチング度合いを判断する材料にしていることは確かです。
【面接で趣味を聞かれる理由2】学生の緊張をほぐすため
また、単純にコミュニケーションを取りやすくするために、アイスブレイク目的で質問されることもあります。その場合も面接中ということを忘れず、趣味はないと会話を早々に終わらせたり、嘘をついたりするのは避けるべきでしょう。
【面接で趣味を聞かれる理由3】仕事への姿勢を推測するため
趣味に没頭することで、自分がどれだけ熱意を持って取り組めるかを知ることができます。これは将来の仕事に対する意欲や適性を見極める重要な手段でもあります。趣味は強制されるものではなく、自発的に楽しむことでストレス解消や気分転換にも役立ちます。
たとえば、趣味を長期間続けていることや、どのように取り組んでいるかによって、チームプレーヤーか、個人作業が得意か、計画的な仕事を好むか、瞬発力を活かしたいかが見えてきます。
面接でよく聞かれる趣味を見つける方法3つ
多趣味な学生は数ある趣味の中から、面接に適した趣味を選ぶだけでOKです。しかし、趣味がない学生は趣味を見つけるところから始める必要があります。そこでここからは、趣味を見つける3つの方法を紹介します。
【面接で聞かれる趣味の見つけ方1】休日の過ごし方を思い出す
まずは前回の休日をどのように過ごしたか思い出してみましょう。家の周りをジョギングした人もいれば、読書をして過ごした人もいるはずです。
このようにすでに趣味があるにもかかわらず、それを趣味だと自覚できていない学生は意外と多いもの。休日の過ごし方やルーティンを思い出し、時間をかけて行っていることや楽しいと感じながら取り組んでいることを見つけてみましょう。
【面接で聞かれる趣味の見つけ方2】1日の行動を書き出す
学生の中には、休日はひたすら寝て過ごしているという人もいるかもしれません。その場合は、休日に限定せず1日の行動を書き出してみましょう。
- 毎日違うヘアアレンジをして出掛ける
- おいしいランチを食べに行く
- 授業の合間にペット見守りカメラを確認する
上記に挙げたものは、すべて趣味としてアピールできます。
面接だからといって、人と被らないインパクトのある趣味を答える必要はありません。あなたが日常の中で何気なく行っていることこそ、企業が知りたい趣味です。あまり難しく考える必要はありません。
【面接で聞かれる趣味の見つけ方3】過去に熱中していたものを思い出してみる
現在は取り組んでいないけれども、過去に情熱を注いでいた趣味を語るのも効果的です。例えば、中学生、高校生時代の部活や習い事から考えてみることも良いでしょう。よく○○のことを友達と話していたなーと、過去を振り返ってみると自己分析にもつながるのでおすすめです。
面接で好印象を与える趣味の条件ってなんだ?
趣味をいくつか持っている人でさえ悩む事として、どのような趣味を話せば良いのだろう?という疑問があるかと思います。そこで、実際に好印象を与える趣味の条件について解説します。
【面接で好印象を与える趣味の条件1】自分らしさが伝わること
記事前半で述べたとおり、面接官の趣味を聞く理由は学生の人柄や性格を知るためです。つまり、あなたらしさが伝わる内容を面接官は求めているということです。変に形式ばることなく、等身大でありのままのあなたを表す趣味を話しましょう。
【面接で好印象を与える趣味の条件2】業務内容に関連していること
YoutubeやSNS投稿など、最近は自分の趣味が業務につながることがよくあります。もし、業務との関連性が自分の趣味とある場合、積極的にアピールしましょう。また、直接的なつながりがなくても、間接的にその企業を志望する理由へとつながった趣味を話すことで、その後の面接をスムーズに進めることができます。
カテゴリー別:好印象を与える趣味一覧
では、実際に好印象を与える趣味をカテゴリーに分けて解説します。
- ジョギング
- フットサル
- 野球
- 筋トレ
- ダンス
- ヨガ
- ボルダリング
- 絵画・デッサン
- カメラ
- 彫刻・陶芸
- 手芸・編み物
- 音楽演奏(ギター、ピアノなど)
- 作曲・音楽制作
- 音楽鑑賞
- 映画鑑賞
- 読書
- 語学学
- プログラミング
- 映像制作・編集
- ウェブデザイン
- 歴史研究
- 料理
- ガーデニン
- DIY・家具作り
- インテリアデザイン
面接ではNGな趣味とは?
反対に、面接で避けるべき趣味の条件はあるのでしょうか。
【面接では避けるべき趣味の条件1】だらしない印象を与える趣味
- ギャンブル
- 合コン
- 寝ること
ギャンブルの話では、金銭感覚がだらしないのではないかという印象を持たれてしまうことが多いです。また、合コンを趣味で挙げてしまうと女性関係にだらしがない人だと疑われてしまいます。寝ることが好きな人はおそらく沢山いますが、これを趣味として挙げるのはお勧めしません。なぜなら、怠惰だと思われてしまう恐れがあるからです。
【面接では避けるべき趣味の条件2】思想が絡んだ趣味
- 宗教に関するもの
- 政治活動
敬虔な信者や積極的な政治活動は時に誇れる内容でしょう。しかし、企業としては宗教や個人の思想をリスクとしてとらえることもあります。なぜなら、社会的思想の違いによるトラブルを懸念するからです。
これらの他にも、飲酒・ゲーム・漫画・アニメ・アイドルの追っかけといった趣味は、場合によっては好まれません。企業に適した趣味を選び、答え方を工夫しましょう。
また、あたりまえですが「趣味はありません」と答えるのは避けましょう。
面接で趣味を聞かれた際に効果的に伝える方法
人と被らないインパクトのある趣味や、誰もが評価する社会貢献活動を話す必要はありません。むしろ、人事に覚えてもらうために奇抜な趣味や一風変わった趣味を答えてしまうと、「目立ちたがり」「フレッシュさが感じられない」などとマイナスな印象を持たれる可能性があるので注意しましょう。
趣味の質問で見られているのは趣味そのものではなく、趣味を通して見える学生の人柄です。だからこそ、伝え方にこそ気を配るべきです。たとえ同じ趣味を答えた学生がいたとしても、伝え方によって印象を変えることはできます。
【面接における趣味の効果的な伝え方1】話す順序を意識する
自己PRや志望動機と同じく、趣味を答える際には「PREP(プレップ)法」を用いましょう。PREP法は文章の構成方法の一つであり、PREPは「Point(要点)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(要点)」の頭文字に由来します。
面接で趣味を答える際は、まず結論を伝えてその理由と具体例を話し、最後にもう一度結論を述べましょう。こうすることで、効率よく自分の主張を伝えることができます。
【面接における趣味の効果的な伝え方2】業界に応じて内容を変化させる
これは趣味に限った話ではありませんが、面接の回答は業界や企業に応じて変えることで「社風に合っている」「自社が求めている人物像に近い」と思ってもらえます。
嘘をついたり、実際の趣味とかけ離れたものを答えたりするのはNGですが、ある程度は柔軟に内容を変化させましょう。
【面接における趣味の効果的な伝え方3】ユーモアを交える
面白おかしく話したり、笑いを取ったりする必要はありませんが、経験談を交えてオリジナリティを出すことで、たとえありきたりな趣味でもユーモアが加わります。
例えば「趣味は読書です」と答えるより、「趣味は読書です。月に15冊は読みますが、なぜか視力が1.7から1.8に上がりました。もう少し冊数を増やして2.0を狙います」と答えた方が強い印象を残せます。
自分らしさや人間性が伝わるように、ユーモアを交えた回答を考えてみましょう。
面接で趣味を答える時の注意点
直接選考結果に影響を及ぼす可能性は低いとはいっても、面接であることには変わりありません。場合によっては答えた趣味の内容や答え方によって、マイナスの印象を持たれることもあります。面接に臨む前に、以下の注意点に目を通しておきましょう。
【面接で趣味を答える注意点1】ないと答えるのは控えるべき
趣味がないからといって、「趣味はありません」と答えるのはNGです。
企業は暇つぶしのために学生の趣味を聞いているのではありません。趣味の回答から学生の人柄や物事への熱中度、コミュニケーション能力、自社とのマッチング度合いを見ているので、必ず何かしら答えるべきです。
【面接で趣味を答える注意点2】嘘をつかない
その場しのぎの嘘をついたところで、掘り下げて質問されたらすぐにバレてしまいます。運よく嘘がバレなかったとしても、説得力に欠ける回答になるのは目に見えています。
さらに、特技や自己PRの回答との一貫性のなさから不信感を抱かれた結果、低評価につながりやすくなるので注意しましょう。
【面接で趣味を答える注意点3】夢中になって話しすぎない
いくら熱中している趣味があったとしても、周りが見えなくなるほど必死に話すのは控えるべきです。
ここは就活の面接であって、趣味を語る場ではありません。だらだらと長く話してしまうと、物事を順序立てて話すことができないと思われてしまうこともあるので、PREP法を意識した簡潔な回答を準備しておきましょう。
【趣味別】面接で趣味を聞かれた時にそのまま使える回答例文
就活の面接で趣味を聞かれた時に、そのまま使える回答例文を趣味別に作成しました。以下を参考に、経験談を交えながらオリジナリティを加えてみてください。
【趣味別の例文1】読書
私の趣味は読書です。両親の影響で幼い頃から本に囲まれて生活していたので、小学生の頃から常にランドセルやかばんには本が入っていました。
ひと月に15冊以上の小説を読むこともあるので、大学の友人や教授からは『本の虫』と呼ばれています。
読書で培った想像力とデザイン科で学んだグラフィックデザインを活かし、御社で活躍したいです。
【趣味別の例文2】料理
私の趣味は料理です。最初は健康的でたくましい肉体に憧れて筋トレを始めましたが、何よりも大切なのは食事だと考え、1人暮らしを始めたことをきっかけに料理をするようになりました。
計画性や探求心が必要な料理にすっかりハマった私は、節約料理にも挑戦しています。SNSの料理アカウントのフォロワーは1万人を超えており、レシピ提供の依頼が舞い込むこともあります。
今後も料理を続け、外回り営業活動に取り組める健康な体を作っていきます。
【趣味別の例文3】ジョギング
私の趣味はジョギングです。高校卒業と同時に、ダイエットのためにジョギングを始めました。
現在はベスト体重に戻っていますが、御社の◯◯(ブランド名)のイメージに合う引き締まったスタイルを手に入れるために日課のジョギングは欠かせません。また、ジョギングはストレス発散にもなるので、入社後も趣味として続けていきたいです。
面接で趣味を聞かれても動じなくなる自己分析ツールって?
面接で趣味を聞かれたら、あなたは咄嗟に答えられますか?
中には「どうしても趣味が見つからない」「答える趣味は考えたけれど、いまいち自信がない」と不安を抱えている学生もいるかもしれません。そんな学生におすすめしたいのが、逆求人型の就活サイト『キミスカ』が提供する自己分析ツール「適性検査」です。
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面接で趣味を聞かれた場合をシミュレーションしてみよう!
趣味は志望動機や自己PRと同じく、面接でよく聞かれる質問の一つです。たとえ無趣味でも「趣味はありません」と答えてしまうと、コミュニケーション能力が低いと思われてしまいます。本記事で紹介した趣味の見つけ方を参考に、あなたにぴったりの趣味を探してみましょう。
企業は単なる興味から、学生に趣味を聞いているのではありません。めずらしい趣味を答える必要はありませんが、あなたらしさが伝わり、企業に合う趣味を準備しておきましょう!