
自己PRを書こうと思っていざペンを握ると「書き出しってどうすればいいんだ?」と悩んでしまう就活生が毎年必ずいます。確かに改めて自己PRの書き出しをどうすればいいのかと聞かれると、困ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
本記事ではそんな自己PRの書き出し方のポイントや自己PRの簡単な書き方を解説していきます。
自己PRの書き出しにインパクトが重要な理由とは?
まず初めに、なぜ自己PRの書き出しが重要なのかを説明します。
全文読まれるかを決めるため
皆さんも「小説や文章を序盤だけ読んでやめてしまった」経験はありませんか?このようにまとまりのない文章や何が書かれているか瞬時に判断できない文章は最後まで読まれない可能性があります。
特に人事は一日に何十通ものエントリーシート(以下ES)に目を通しています。そのため、書き出しで人事に関心を持ってもらえるような文章を書くことで、合格率をあげられます。
印象に残りやすくするため
自己PRの冒頭でオリジナリティを出せると人事の目に留まりやすくなります。人事の目に留まると、印象にも残りやすくなり、また最後まで文章を読んでもらえる可能性も高まります。
魅力を伝わりやすくするため
「私は大学生時代に塾のアルバイトを3年続けており…」から始まる自己PRと「私の強みは馬を超える視野の広さです」という自己PRでは、伝わり方が大きく異なります。端的で分かりやすく伝えられると、それだけであなたの魅力が人事に伝わりやすくなります。
自己PRを求める理由とは?
企業は、あなたの経験や人柄を知るために自己PRを聞いています。これらを聞くことで自社との相性や活躍できそうな人材かどうかを判断しているのです。また、初対面の面接官はあなたのことを全く知らないので、どのような経験をしてきた人なのかを聞き、大まかな人物像を理解しようとしている場合もあります。
自己PRの書き出しに必要な強みの洗い出し方
自己PRの書き出しを効果的にするためには、まず自分の強みを明確に洗い出すことが重要です。強みを知ることで、自己PRの内容が具体的で説得力のあるものになります。
ここでは、具体的な強みとして協調性、継続力、責任感、行動力、向上心、問題解決能力、リーダーシップ、創造力、時間管理能力、コミュニケーション能力を挙げ、それぞれの強みの書き出し方について解説します。
協調性
協調性をアピールするには、チームでの経験や他者と協力して成果を上げたエピソードを盛り込むと効果的です。例えば、「私は大学のプロジェクトで、チームメンバーと協力して目標を達成することの重要性を学びました。」といった具体例を挙げることで、協調性が強調されます。
継続力
継続力をアピールするには、長期間続けた活動や努力の結果を示すエピソードが重要です。「私は高校時代から10年間、バスケットボールを続けており、キャプテンとしてチームを地区大会優勝に導きました。」といった具体例を使って、継続力の強さを伝えます。
責任感
責任感を示すには、重要な役割を担った経験や責任を果たしたエピソードを紹介します。「私はアルバイト先でシフトリーダーを務め、チーム全体のスケジュール管理を任されました。」などの具体的な例を通じて、責任感を強調します。
行動力
行動力をアピールするには、自ら積極的に取り組んだ経験や困難な状況でも迅速に行動したエピソードを挙げることが効果的です。「私は大学のサークル活動で、他のメンバーを巻き込んで新しいイベントを企画し、成功させました。」といったエピソードが有効です。
向上心
向上心を示すには、新しいスキルや知識を習得するために努力した経験を紹介します。「私は英語力を向上させるため、毎日1時間の勉強を続け、TOEICスコアを400点から850点まで向上させました。」などの具体的な例を使って、向上心をアピールします。
問題解決能力
問題解決能力をアピールするには、困難な課題に直面した際の対処法や解決策を具体的に説明します。「私は大学の研究プロジェクトでデータ分析ツールの導入に失敗しましたが、他のメンバーと協力して新たな方法を見つけ出し、プロジェクトを成功に導きました。」といった例が有効です。
リーダーシップ
リーダーシップを示すには、チームを率いた経験やプロジェクトを成功に導いた実績を紹介します。「私は高校のバスケットボールチームでキャプテンを務め、チームを地区大会優勝に導きました。」といった具体例を通じて、リーダーシップの強さを伝えます。
創造力
創造力をアピールするには、独創的なアイデアや新しい視点を持って取り組んだ経験を紹介します。「私は大学のデザインコンテストで、自分の独創的なアイデアを具現化し、最優秀賞を受賞しました。」といったエピソードが有効です。
時間管理能力
時間管理能力を示すには、複数のタスクやプロジェクトを効率的にこなし、期限内に成果を出した経験を説明します。「私は大学の学業とアルバイトを両立させ、常に時間を効率的に使うことで、どちらも高い成果を上げました。」といった具体的な例が効果的です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力をアピールするには、円滑な人間関係を築くための工夫や、多様な相手と効果的にコミュニケーションを取った経験を紹介します。「私はアルバイト先で、多国籍のスタッフと共に働き、言語や文化の違いを超えて円滑なコミュニケーションを図ることができました。」といったエピソードが有効です。
自己PRの書き出しを書く時のポイント
それでは、人事を惹きつける魅力的な自己PRの書き出し方のポイントを順番に5つご紹介します。
結論から簡潔に書きだす
自分が一番伝えたいことから書き始めましょう。そうすることで、文章全体で何を言いたいのか伝わりやすくなります。たまにサークルの話から入ってしまう人がいますが、文章がブレてしまい人事の人に自分の強みをしっかり伝えることができなくなってしまうので注意が必要です。
語尾は言い切る
文の語尾は断定して言い切ることが大切です。「~だと思います。」や「~だとよく言われます。」などのような語尾は、自分で自信をもっている強みではないのではないかと判断されてしまう可能性があります。「~です。」と言い切った方が説得力が増すので、語尾は断定しましょう。
オリジナリティを持たせる
出だしにオリジナリティを持たせると人事の人の目に留まりやすいです。人事の人は、一日に何十ものESに目を通すので、一日に同じ強みの自己PRを見る機会は少なくないと考えられます。他の人と同じではせっかくの強みも埋もれてしまうので、書き方に一工夫加えましょう。
例えば、「私の強みは行動力です。」を「私の強みは世界を広げる行動力です。」にすることによって後の文章により興味を持たせることができます。また、キャッチフレーズをつけることも効果的です。このように書き出しはオリジナリティを持たせましょう。
ネガティブなことは書かない
自己PRにはあえて苦手なことを書く必要はありません。謙遜して書いたネガティブワードは、人事の人に「うちの会社にそれほど入りたくないのかな?」と評価されてしまう恐れがあるからです。ネガティブを克服する方法を提示しむしろそれがポジティブになるような事例以外は避けるべきです。
誇張はしない
いくら書き出しが重要とはいえ、インパクトを求めて実際の内容より誇張して書いてしまうのはむしろマイナス評価になってしまう恐れがあるので要注意です!自己PRは「あなたが誰か」を伝える場でしたね。書き出しに続く文章は、いわば自分のアピールポイントの裏付けの部分です。そのため最初を必要以上に誇張してしまうと相対的に裏付けが弱くなってしまい、書き出しだけの独り歩きになってしまいます。裏付けが弱いまま自分の強みをアピールしても、人事はあなたを「入社後に活躍できる人材」とは判断できません。内容にあった出だしを心がけましょう。
自己PRの簡単な書き方
自己PRの書き出しのコツをつかめたら、実際に自己PRを書いていきましょう。この手順通りに自己PRのを作成していけば魅力的な自己PRになること間違いなしなので、是非参考にしてください!
書き始めで結論を述べる
自分の強みは何かを始めに簡潔に伝えることが大切です。面接官に一番伝えたい事から述べることで、分かりやすく伝えることが出来ます。
私の強みは、目の前にある目標や課題を必ず達成する遂行力です。イベントを企画した際に、クラウドファンディングで10万円以上資金を集め、無事イベントを成功に導くことができた経験の中でこの強みが発揮されました。
エピソード概要
先に述べた結論の説得力を上げるために、その強みが表れているエピソードの概要を伝えましょう。
所属するサークルでイベントを企画した際、協賛やクラウドファンディングなどで必要な資金を集めることに尽力しました。
立てた目標や直面した課題
エピソードの中で、どのような目標を立てそれを達成させる過程においてどのような課題に直面したかを伝えましょう。
当初、イベントに必要な金額である10万円を協賛で集めようとしていました。しかし学生ということもあり、返せるリターンなどが金額に見合わないなどの課題に直面し資金集めは難航していました。
直面した課題の解決方法
課題に直面した際に自分が行った解決方法を伝えることで、自分の強みが更に引き立ちます。
ですが、どうしてもイベントを成功させたかったので、問題点を洗い出し、改善策を考えていきました。具体的には、
1.サークルやイベントの理念に共感して下さる企業様対象に協賛をお願いすべく、企業リストの作成と、営業方法をマニュアル化したことによって他のメンバーでも実践できるようにした
2.「想い」に共感して下さる人が多くいるクラウドファンディングを協賛と同時並行で始めた
具体的にどんな結果が出たか
立てた目標に対し、実際にどのような結果が出たのかを伝えましょう。その時に、結果を踏まえて反省を話すと良いです。実際にそのエピソードにおいて目標を達成することができなかったとしても、誇張して目標を達成したことにする必要はありません。その時、何故目標達成できなかったのか、どこを改善したら達成することができたであろうかの考察をしっかり伝えることが重要です。
これらの施策の結果、イベントに賛同して下さる方が多く集まり、目標の10万円を超える資金を集めることができました。
入社後どのように活躍していきたいか
自分の強みを、入社後にどのような形で活かしていきたいかを伝えましょう。企業が欲しい!と思うような内容にすることがポイントです。
貴社においても与えられた役割以上の努力をし、売上に貢献していきたいです。
【年代別】自己PRの書き出しについて
自己PRの書き出しは、年代や状況によって効果的な内容が異なります。ここでは、転職、新卒就活、大学受験、専門学校受験、高校受験といった年代別に、適切な自己PRの書き出し方を紹介します。
これを参考に、各年代での自己PRを効果的に行いましょう。
転職
転職の自己PRでは、即戦力としてのスキルや経験を強調することが重要です。書き出しは、前職での具体的な成果や役割に触れ、それがどのように新しい職場で活かせるかを述べると効果的です。
例えば、「前職でプロジェクトリーダーとして5名のチームを率い、売上を20%向上させました」といった具合です。
新卒就活(大学生向け)
新卒就活の自己PRは、学生生活で培ったスキルや経験をアピールすることがポイントです。書き出しは、学業やサークル活動、インターンシップでの具体的なエピソードから始めると良いでしょう。
例えば、「大学時代、学生自治会の副会長として、年間予算の見直しを行い、活動資金を効率的に管理しました」など。
大学受験(高校生向け)
大学受験の自己PRでは、高校生活での努力や成績、部活動の成果をアピールしましょう。書き出しは、学業や課外活動での具体的な成果を述べると効果的です。
例えば、「高校3年間、学年トップの成績を維持し、数学オリンピックで入賞しました」といった具体例が良いでしょう。
専門学校受験(高校生向け)
専門学校受験の自己PRでは、志望分野に対する熱意や関連する経験を強調します。書き出しは、関連する学習や活動の経験を具体的に述べると効果的です。
例えば、「高校時代、デザインの基礎を学び、校内デザインコンテストで最優秀賞を受賞しました」などが挙げられます。
高校受験(中学生向け)
高校受験の自己PRでは、中学校での活動や成績をアピールしましょう。書き出しは、学業やクラブ活動、ボランティア活動での具体的な成果を述べると良いでしょう。
例えば、「中学校3年間、生徒会活動に参加し、地域の清掃活動を毎月実施しました」といった具体例が効果的です。
自己PRの例文
上記のポイントを踏まえて、例文を作成いたしました。
自己PRの例文①
私の強みは、目の前にある目標や課題を必ず達成する遂行力です。
イベントを企画した際に、クラウドファンディングで10万円以上資金を集め、無事イベントを成功に導くことができた経験の中でこの強みが発揮されました。所属するサークルでイベントを企画した際、協賛やクラウドファンディングなどで必要な資金を集めることに尽力しました。当初、イベントに必要な金額である10万円を協賛で集めようとしていました。しかし学生ということもあり、返せるリターンなどが金額に見合わないなどの課題に直面し資金集めは難航していました。ですが、どうしてもイベントを成功させたかったので、問題点を洗い出し、改善策を考えていきました。
具体的には、サークルやイベントの理念に共感して下さる企業様対象に協賛をお願いすべく、企業リストの作成と、営業方法をマニュアル化したことによって他のメンバーでも実践できるようにしました。また「想い」に共感して下さる人が多くいるクラウドファンディングを協賛と同時並行で始めました。これらの施策の結果、イベントに賛同して下さる方が多く集まり、目標の10万円を超える資金を集めることができました。
貴社においても与えられた役割以上の努力をし、売上に貢献していきたいです。
自己PRの例文②
私の強みは、問題解決能力です。
大学の研究プロジェクトで、データ分析ツールの導入に失敗し、チームが困難な状況に陥りました。しかし、私は新たな方法を模索し、他のメンバーと協力して解決策を見つけ出しました。
その結果、プロジェクトは予定通りに完了し、学会で発表されるまでに至りました。
この経験を通じて、どんな困難な状況でも諦めず、最善の解決策を見つけ出すことができる能力を身につけました。
自己PRの例文③
私の強みは、コミュニケーション能力です。
アルバイト先のレストランで、多国籍のスタッフと共に働く中で、言語や文化の違いを超えて円滑なコミュニケーションを図ることが求められました。私は積極的に話しかけ、チームの一体感を高めるための取り組みを行い、
結果的にスタッフ間の信頼関係を築くことができました。
この経験を通じて、多様な環境でも効果的にコミュニケーションを取る力を養いました。
自己PRは書き出しが肝心
自己PRは漫画や小説と同じように書き出し(序盤)がとても大切です。出だしで躓いて転んでしまうと、その後よっぽどのことが無い限り取り返すのが難しくなってしまうので、自己PRを書く際は書き出しのコツを思い出し、慎重に作り上げていくよう注意してください。
自己PRを作ることができたら、次は面接でどのように自己PRを伝えるかについて学んでおきましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。