自己PRを書こうと思っていざペンを握ると「書き出しってどうすればいいんだ?」と悩んでしまう就活生が毎年必ずいます。確かに改めて自己PRの書き出しをどうすればいいのかと聞かれると、困ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
本記事ではそんな自己PRの書き出し方のポイントや自己PRの簡単な書き方を解説していきます。
自己PRの書き出しが重要な理由とは?
まず初めに、なぜ自己PRの書き出しが重要なのかを説明します。
【自己PRの書き出しが重要1】全文読まれるかを決めるため
皆さんも「小説や文章を序盤だけ読んでやめてしまった」経験はありませんか?このようにまとまりのない文章や何が書かれているか瞬時に判断できない文章は最後まで読まれない可能性があります。
特に人事は一日に何十通ものエントリーシート(以下ES)に目を通しています。そのため、書き出しで人事に関心を持ってもらえるような文章を書くことで、合格率をあげられます。
【自己PRの書き出しが重要2】印象に残りやすくするため
自己PRの冒頭でオリジナリティを出せると人事の目に留まりやすくなります。人事の目に留まると、印象にも残りやすくなり、また最後まで文章を読んでもらえる可能性も高まります。
【自己PRの書き出しが重要3】魅力を伝わりやすくするため
「私は大学生時代に塾のアルバイトを3年続けており…」から始まる自己PRと「私の強みは馬を超える視野の広さです」という自己PRでは、伝わり方が大きく異なります。端的で分かりやすく伝えられると、それだけであなたの魅力が人事に伝わりやすくなります。
自己PRを求める理由とは?
企業は、あなたの経験や人柄を知るために自己PRを聞いています。これらを聞くことで自社との相性や活躍できそうな人材かどうかを判断しているのです。また、初対面の面接官はあなたのことを全く知らないので、どのような経験をしてきた人なのかを聞き、大まかな人物像を理解しようとしている場合もあります。
自己PRの書き出しを書く時のポイント
それでは、人事を惹きつける魅力的な自己PRの書き出し方のポイントを順番に5つご紹介します。
【自己PRの書き出しポイント1】結論から簡潔に書きだす
自分が一番伝えたいことから書き始めましょう。そうすることで、文章全体で何を言いたいのか伝わりやすくなります。たまにサークルの話から入ってしまう人がいますが、文章がブレてしまい人事の人に自分の強みをしっかり伝えることができなくなってしまうので注意が必要です。
【自己PRの書き出しポイント2】語尾は言い切る
文の語尾は断定して言い切ることが大切です。「~だと思います。」や「~だとよく言われます。」などのような語尾は、自分で自信をもっている強みではないのではないかと判断されてしまう可能性があります。「~です。」と言い切った方が説得力が増すので、語尾は断定しましょう。
【自己PRの書き出しポイント3】オリジナリティを持たせる
出だしにオリジナリティを持たせると人事の人の目に留まりやすいです。人事の人は、一日に何十ものESに目を通すので、一日に同じ強みの自己PRを見る機会は少なくないと考えられます。他の人と同じではせっかくの強みも埋もれてしまうので、書き方に一工夫加えましょう。
例えば、「私の強みは行動力です。」を「私の強みは世界を広げる行動力です。」にすることによって後の文章により興味を持たせることができます。また、キャッチフレーズをつけることも効果的です。このように書き出しはオリジナリティを持たせましょう。
【自己PRの書き出しポイント4】ネガティブなことは書かない
自己PRにはあえて苦手なことを書く必要はありません。謙遜して書いたネガティブワードは、人事の人に「うちの会社にそれほど入りたくないのかな?」と評価されてしまう恐れがあるからです。ネガティブを克服する方法を提示しむしろそれがポジティブになるような事例以外は避けるべきです。
【自己PRの書き出しポイント5】誇張はしない
いくら書き出しが重要とはいえ、インパクトを求めて実際の内容より誇張して書いてしまうのはむしろマイナス評価になってしまう恐れがあるので要注意です!自己PRは「あなたが誰か」を伝える場でしたね。書き出しに続く文章は、いわば自分のアピールポイントの裏付けの部分です。そのため最初を必要以上に誇張してしまうと相対的に裏付けが弱くなってしまい、書き出しだけの独り歩きになってしまいます。裏付けが弱いまま自分の強みをアピールしても、人事はあなたを「入社後に活躍できる人材」とは判断できません。内容にあった出だしを心がけましょう。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
自己PRの簡単な書き方
自己PRの書き出しのコツをつかめたら、実際に自己PRを書いていきましょう。この手順通りに自己PRのを作成していけば魅力的な自己PRになること間違いなしなので、是非参考にしてください!
【自己PRの簡単な書き方1】結論を先に述べる
自分の強みは何かを始めに簡潔に伝えることが大切です。面接官に一番伝えたい事から述べることで、分かりやすく伝えることが出来ます。
私の強みは、目の前にある目標や課題を必ず達成する遂行力です。イベントを企画した際に、クラウドファンディングで10万円以上資金を集め、無事イベントを成功に導くことができた経験の中でこの強みが発揮されました。
【自己PRの簡単な書き方2】エピソード概要
先に述べた結論の説得力を上げるために、その強みが表れているエピソードの概要を伝えましょう。
所属するサークルでイベントを企画した際、協賛やクラウドファンディングなどで必要な資金を集めることに尽力しました。
【自己PRの簡単な書き方3】立てた目標や直面した課題
エピソードの中で、どのような目標を立てそれを達成させる過程においてどのような課題に直面したかを伝えましょう。
当初、イベントに必要な金額である10万円を協賛で集めようとしていました。しかし学生ということもあり、返せるリターンなどが金額に見合わないなどの課題に直面し資金集めは難航していました。
【自己PRの簡単な書き方4】直面した課題の解決方法
課題に直面した際に自分が行った解決方法を伝えることで、自分の強みが更に引き立ちます。
ですが、どうしてもイベントを成功させたかったので、問題点を洗い出し、改善策を考えていきました。具体的には、
1.サークルやイベントの理念に共感して下さる企業様対象に協賛をお願いすべく、企業リストの作成と、営業方法をマニュアル化したことによって他のメンバーでも実践できるようにした
2.「想い」に共感して下さる人が多くいるクラウドファンディングを協賛と同時並行で始めた
【自己PRの簡単な書き方5】具体的にどんな結果が出たか
立てた目標に対し、実際にどのような結果が出たのかを伝えましょう。その時に、結果を踏まえて反省を話すと良いです。実際にそのエピソードにおいて目標を達成することができなかったとしても、誇張して目標を達成したことにする必要はありません。その時、何故目標達成できなかったのか、どこを改善したら達成することができたであろうかの考察をしっかり伝えることが重要です。
これらの施策の結果、イベントに賛同して下さる方が多く集まり、目標の10万円を超える資金を集めることができました。
【自己PRの簡単な書き方6】入社後どのように活躍していきたいか
自分の強みを、入社後にどのような形で活かしていきたいかを伝えましょう。企業が欲しい!と思うような内容にすることがポイントです。
貴社においても与えられた役割以上の努力をし、売上に貢献していきたいです。
自己PRの例文
上記のポイントを踏まえて、例文を作成いたしました。
私の強みは、目の前にある目標や課題を必ず達成する遂行力です。イベントを企画した際に、クラウドファンディングで10万円以上資金を集め、無事イベントを成功に導くことができた経験の中でこの強みが発揮されました。
所属するサークルでイベントを企画した際、協賛やクラウドファンディングなどで必要な資金を集めることに尽力しました。
当初、イベントに必要な金額である10万円を協賛で集めようとしていました。しかし学生ということもあり、返せるリターンなどが金額に見合わないなどの課題に直面し資金集めは難航していました。
ですが、どうしてもイベントを成功させたかったので、問題点を洗い出し、改善策を考えていきました。具体的には、サークルやイベントの理念に共感して下さる企業様対象に協賛をお願いすべく、企業リストの作成と、営業方法をマニュアル化したことによって他のメンバーでも実践できるようにしました。また「想い」に共感して下さる人が多くいるクラウドファンディングを協賛と同時並行で始めました。
これらの施策の結果、イベントに賛同して下さる方が多く集まり、目標の10万円を超える資金を集めることができました。
貴社においても与えられた役割以上の努力をし、売上に貢献していきたいです。
端的に強みから伝えられているため、内容が入ってきやすくなっています。また、どんな活動をしたのかを具体的に説明されているため、努力している場面が初対面の面接官にも伝わりやすいです。
自己PRの書き出しが肝心【まとめ】
自己PRは漫画や小説と同じように書き出し(序盤)がとても大切です。出だしで躓いて転んでしまうと、その後よっぽどのことが無い限り取り返すのが難しくなってしまうので、自己PRを書く際は書き出しのコツを思い出し、慎重に作り上げていくよう注意してください。
自己PRを作ることができたら、次は面接でどのように自己PRを伝えるかについて学んでおきましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。