自己PRでアピールする長所・強みがしっくりこないと感じている学生は、言い換え表現を用いるのがおすすめです。長所・強みを別の言葉に言い換えることで、よりあなたらしさが伝わる自己PRに仕上げられます。
また、面接では自己PRを聞かれる際に、短所・弱みについて質問されることも少なくありません。その場合の言い換え例もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
自己PRでは言い換え表現の活用がおすすめ
自己PRでアピールする長所や強みは、どうしても他の就活生と被ってしまいがちです。長所や強みが被ってしまうのは仕方がありませんし、被ったところでエピソードは人それぞれなので構いませんが、「人事の印象に残りたい」「他の就活生と差別化を図りたい」と思うのであれば言い換え表現を活用しましょう。
たとえ同じ長所や強みであったとしても、言い換え表現を用いれば異なる印象を与えられます。自己PRを作成する際は、長所や強みを別の言葉で言い直せないか考えてみましょう。
自己PRの長所・強みの言い換え例
自己PRのテーマとして選ばれがちな長所・強みの言い換え例を表にまとめました。下記を参考に、より自分らしさが伝わる表現を探してみてください。
長所・強み | 言い換え例 |
責任感が強い | ・物事を最後までやり抜く ・壁にぶつかっても諦めない ・義理堅い ・当事者意識が強い |
協調性がある | ・柔軟な考え方ができる ・チームワークを大切にする ・臨機応変 ・周囲を巻き込む力がある |
リーダーシップがある | ・メンバーの能力を引き出せる ・チームの結束力を高められる ・客観的な視点をもてる ・統率力がある |
前向き | ・ポジティブ ・プラス思考 ・打たれ強い |
コミュニケーション能力がある | ・対話力がある ・聞き上手 ・適応力に優れている |
集中力がある | ・粘り強い ・一つのことに専念する ・モチベーションを維持できる |
忍耐力がある | ・粘り強い ・根気がある ・ガッツがある |
計画性がある | ・逆算する力がある ・効率的に行動できる ・リスク管理ができる |
行動力がある | ・実行力がある ・フットワークが軽い ・主体的 |
努力家 | ・向上心がある ・我慢強い ・ストイック |
論理的 | ・合理的 ・考えに一貫性がある ・客観的 |
几帳面 | ・誠実 ・実直 ・規則正しい |
真面目 | ・律儀 ・一生懸命 ・ひたむき |
洞察力がある | ・多角的な視点をもっている ・先を見通す力がある ・見る目がある |
共感性が高い | ・相手に寄り添える ・違う意見も受け止められる ・共鳴する |
【自己PRの言い換え1】責任感が強い
自己PRで責任感の強さをアピールしたい場合は、責任感の強さを発揮したエピソードに合う言い換え表現を見つけましょう。例えば、「物事を最後までやり抜く」「壁にぶつかっても諦めない」など、具体的な言葉で表すのがおすすめです。
責任感が強いことをテーマに自己PRを作成するなら、こちらの記事もご覧ください。
【自己PRの言い換え2】協調性がある
協調性をテーマに自己PRを作成しようと考えている就活生は、「柔軟な考え方ができる」「チームワークを大切にする」といった言い換え表現を活用してみてください。自分にどのような協調性があるのか分からない場合は、自己分析だけでなく他己分析にも取り組んでみましょう。
自己PRで協調性をアピールする場合のポイントは、こちらの記事を参考にしてみてください。
【自己PRの言い換え3】リーダーシップがある
リーダーシップがあると自負している場合は、「メンバーの能力を引き出せる」「チームの結束力を高められる」など、具体的な表現を用いることで人事に刺さるアピールを実現できます。
リーダーシップをテーマに自己PRを作成する方法は、こちらの記事で詳しく説明しています。
自己PR「長所・短所」の言い換え例
次は、長所・強みを短所・弱みに言い換える表現方法を紹介します。面接では、「長所と短所の両方を教えてください」と言われることも多いので、長所を短所に言い換えた表現も覚えておきましょう。
長所・強み | 短所・弱み |
忍耐力がある | 諦めが悪い |
集中力がある | 視野が狭い |
論理的 | 理屈っぽい |
几帳面 | 神経質 |
慎重 | 心配性 |
協調性がある | 八方美人 |
面倒見がよい | おせっかい |
芯がある | 頑固 |
オールラウンダー | 取り柄がない |
こちらの記事でも言い換え表現を紹介しているので、あわせてご覧ください。
【自己PRの言い換え1】忍耐力がある(長所)・諦めが悪い(短所)
忍耐力がある人は、裏返せば諦めが悪いということでもあります。忍耐力を長所としてアピールする場合、短所を聞かれたら諦めの悪さを伝えることで主張に一貫性が生まれるでしょう。
忍耐力をテーマに自己PRを作成するなら、こちらの記事もご確認ください。
【自己PRの言い換え2】集中力がある(長所)・視野が狭い(短所)
集中力は社会人に必須のスキルですが、集中力のアピール方法を間違えると視野が狭いと受け取られてしまう可能性があります。反対に、視野が狭いことを短所だと感じている就活生は、長所として集中力があることをアピールするのがおすすめです。
自己PRで集中力をアピールするなら、こちらの記事で印象アップのコツを把握しましょう。
【自己PRの言い換え3】論理的(長所)・理屈っぽい(短所)
論理的という長所は、理屈っぽいと言い換えられます。家族や友人から理屈っぽさを指摘された経験がある場合は、倫理的思考力を備えているということかもしれません。
また、理屈っぽい人は冷静な判断力をもっていたり、頭の回転が早かったりする場合も多いです。他にもさまざまな言い換え表現があるので、あなたを表す最適な言葉を探してみてください。
言い換えだけではない!評価されやすい自己PRのコツ5つ
評価されやすい自己PRは、言い換え表現を活用しているだけではありません。下記の5つのポイントを押さえて、さらなる高評価を狙いましょう。
【自己PRのコツ1】企業が求める人物像に適したアピールをする
自己PRでアピールする長所・強みは、何でもよいわけではありません。企業が求める人物像にマッチしていなければ、自社に合わないと判断されてしまう可能性があります。
自己PRを作成する際は、企業が求める人物像を調べたうえで適切な長所・強みを選びましょう。なお、企業が求める人物像は、企業研究を中心に行うことで把握できます。以下の記事を参考に企業研究を進めてみてください。
【自己PRのコツ2】強みは一つに絞る
長所・強みがたくさんある人は、すべてアピールしたいと考えるでしょう。しかし、伝えたいことを明確にするためにも、自己PRでアピールする長所・強みは一つに絞ることをおすすめします。
アピールしたい長所・強みに共通点がある場合は、自己PRとガクチカなど、別の回答でアピールしても構いません。例えば、自己PRで協調性をアピールして、ガクチカでコミュニケーション能力をアピールすれば、回答に一貫性と説得力をもたせることが可能です。
【自己PRのコツ3】結論から述べる
自己PRの構成は、基本的に「PREP(プレップ)法」を用います。PREP法とは相手に効率よく主張を伝えるために、最初に結論を述べる文章構成モデルのことです。自己PRを作成する際は、結論から始めて理由と具体例を述べ、改めて結論を伝えてください。
なお、自己PRの締めは長所を活かして企業にどう貢献するのか、自分が短所にどう向き合っているのかを伝えましょう。
【自己PRのコツ4】300字程度でまとめる
文字数が指定されていない場合、自己PRは300字前後でまとめることをおすすめします。300字は1分間に話せる分量であり、面接の回答時間としてふさわしい文字数です。
ただし、企業によっては「30秒でアピールしてください」「1分半以内でまとめてください」と制限時間を指定される場合もあるので、しっかり面接対策を講じておきましょう。
【自己PRのコツ5】数字を用いる
結果や成果を表す場合は、「〇時間」「〇%」「〇人」など数字を用いてアピールするとイメージしてもらいやすくなります。数字を用いることで客観的なデータを表せるので、主張の信頼性を高めることが可能です。
この方法はビジネスの場でも有効なので、就活の段階で練習しておきましょう。
自己PRは言い換え表現で差別化を図ろう
自己PRで他の就活生との差別化を図るには、言い換え表現を活用するのがおすすめです。ありきたりな言葉を言い換えることで、長所・強みが伝わりやすくなるだけでなく、あなたらしさが伝わりやすくなります。
また、言い換え表現以外にも文章構成や文字数など、自己PR作成時に意識したいポイントはさまざまです。この記事を参考にしながら、オリジナリティあふれる自己PRを作成してみてください。