「人を巻き込んで組織を動かす」ことができるリーダーシップは、多くの企業が学生に求めるスキルです。しかし、ESや面接でリーダーシップをアピールする学生は多く、うまく伝えられなければ採用担当者に印象を残すことはできません。
本記事ではリーダーシップを自己PRで上手に伝える方法をご紹介していきます。リーダーシップは誰にでも備わっているものなので、「自分にピッタリな自己PRが見つからない」という就活生も、ぜひ参考にしてください。
自己PRとは?
自己PRは、あなたのよさを企業にアピールする絶好の機会です。ただ単によさを伝えるだけでなく、「強み」と「企業の求める人材」を絡めてアピールすることが大切になってきます。
また、採用後のミスマッチがないように企業は自己PRを慎重にチェックしています。強みを具体的に説明し、入社後にどう役立てるのかを盛り込んだ自己PRができる学生は入社後のイメージがつきやすく、合格率がグッとアップするでしょう。
企業が求めるリーダーシップとは何か?
リーダーシップと言っても、学生が考えるリーダーシップと企業が求めるリーダーシップが異なる場合があります。的外れなリーダーシップをアピールしてしまうと、逆に悪印象を残してしまうケースも少なくありません。
企業が求めるリーダーシップの内容を4つご紹介するので、この内容に沿った自分らしい自己PRを考えてみましょう。
【企業が求めるリーダーシップ】チームの方向性を示せる
この場合のリーダーシップは、全体を導く「リーダー」のイメージです。スムーズに仕事を進める上でかなり重要な存在で、チームのメンバーに指示を出したり、最適な対処法を提示したりできる能力が必要になります。
この場合のリーダーシップは、アルバイトでのバイトリーダーの経験やゼミ長などの経験が生かせるでしょう。
【企業が求めるリーダーシップ】チームの士気を高め、的確な目標設定ができる
リーダーの役割に就いたことがなくても、「全体のモチベーションを高めたことがある」という場合は、リーダーシップをアピールできます。ほかにも以下のような経験があれば、リーダーシップがあると言えるでしょう。
メンバーの雰囲気を和らげる
メンバーのみんなの長所を引き出せる
場面に応じた目標が設定できる
リーダーシップは決して「統率者・リーダー」だけが持っているスキルではありません。メンバー全体に何らかのいい影響を与えられた経験があれば、リーダーシップとしてアピールできます。
【企業が求めるリーダーシップ】問題や課題に率先して対応できる
仕事で重要になってくるのが、トラブルや難しい問題に進んで対処するスキルです。このスキルも、リーダーシップの条件として求められる要素になってきます。問題に対して前向きに対処できる人物を見ると、周りもモチベーションが上がってきますよね。その結果的、問題が解決に向かうスピードが早まります。
このように、問題解決に向けて頑張った経験があるという場合も、リーダーシップをアピールできるでしょう。
【企業が求めるリーダーシップ】どんな時も冷静に客観的な判断ができる
どんな時でも冷静な判断ができるというスキルも、リーダーシップのひとつだと言えるでしょう。社会に出ると、思いもよらないトラブルがつきものです。そんな時に冷静さを保って客観視することは、リーダーシップの持ち主でないとなかなか難しいことです。
必要な情報を集め、冷静に客観的な判断ができる就活生は、チームのリーダーや役員を任せられる人材に成長する可能性があります。うまくアピールできれば、サービスだけでなく「会社全体にプラスの影響を与えられる人材だ」ということが印象付けられるでしょう。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
自己PRでリーダーシップを効果的に伝えるポイント
アピールに使うリーダーシップの内容が決まっても、効果的な伝え方ができないと採用担当者の印象に残ることはできません。ここからは、リーダーシップを効果的にアピールするためのポイントをご紹介していきます。
【自己PRでリーダーシップを伝えるポイント1】具体的に伝える
自己PRで重視されるのは、どんな出来事や場面でリーダーシップが発揮できたのかを「具体的」に表現することです。
この場合に使うエピソードは、サークル長やゼミ長などの、いわゆる「すごい」経験でなくても問題ありません。友人との旅行でスケジュールを組んだ、アルバイトでいい成績を残したなど、身近なエピソードで大丈夫です。
コツは、どんな問題があってどんな解決策を取ったのかを具体的に示すこと。出来事の大小よりも、あなたが起こした行動に焦点をあてて自己PRを考えていきましょう。
【自己PRでリーダーシップを伝えるポイント2】リーダーシップを明確にする
前述した「リーダーシップの定義」を参考に、あなたがどのリーダーシップに当てはまるのかを考えてみましょう。リーダーシップを売り込む上で大切なことは、結果ではなく「長所を生かしてどのような行動を起こしたか」ということ。
たとえば、「ゼミのグループ発表で優秀賞を貰えた」という結果だけを聞かされても、採用担当者にはあなたの人柄やスキルがイマイチ伝わりませんよね。この内容を効果的に伝えるには、次のように変えてみることが有効です。
【自己PRでリーダーシップを伝えるポイント3】仕事にどう生かすのかを伝える
あなたのリーダーシップが具体的に伝えられたら、そのスキルをどう企業で生かせるのかについて述べていきましょう。入社したら、どんなことにリーダーシップが発揮できるか、志望する企業にどう貢献できるのかをリンクさせられると、入社後の様子をイメージしてもらえやすくなりますよ。
自己PRでリーダーシップをアピールする時の注意点
一見、企業にとってメリットだらけなように思えるリーダーシップですが、アピール方法を間違えるとマイナスな印象を与えてしまうこともあります。どんなマイナス印象を与えてしまうのかを、注意点とともに見ていきましょう。
【自己PRでリーダーシップを伝える注意点1】自分勝手だと誤認されないようにする
リーダーシップは、視点を変えると「自分ひとりで突っ走ってしまう性格だ」と思われてしまうこともあります。進んで行動をすることは企業にとって欠かせないスキルですが、個人の利益にばかり目を向けてしまうのはリーダーシップとは言えません。
あなたの考えだけでなく、周りの意見も取り入れながら行動したことを盛り込めば、マイナスイメージを避けられるでしょう。
【自己PRでリーダーシップを伝える注意点2】役割で判断しない
たとえリーダーという役割に就いたとしても、結果が伴っていなければリーダーシップがあるとは言えません。逆に言えば、役職がなくてもしっかりとメンバーを導ける人には、リーダーシップがあると言えます。
見られているのは、役割ではなく行動です。チームを引っ張って目標を達成した経験をアピールするようにしましょう。
自己PRでリーダーシップを魅力的に伝える文章構成
自己PRを書く際は、分かりやすく簡潔に書くことが大切です。分かりやすい文章構成には雛形があり、その型に当てはめることで誰でも簡単に伝わる自己PRを作成できます。おすすめなのは「PREP法」と呼ばれる文章の雛形。簡潔に伝わるのに説得力を生み出すことができます。PREP法は、以下の順番で文章を構成することです。
1.Point:要点
2.Reason:理由
3.Example:具体例
4.Point:要点
これは、業界を問わずにビジネスやプレゼンの場面でもよく使われる文章の構成方法になります。社会人になっても役に立つので、ぜひこの機会に身につけておいてくださいね。自己PRの詳しい書き方については、以下の記事で説明しています。実際に書き出す前にチェックしておきましょう。
自己PRでリーダーシップをアピールする例文
ここからは、自己PRを考える時に参考にしてほしい具体例を3つご紹介していきます。「どう書いたらいいか分からない」という場合は、例を参考に自分らしい自己PRを作成してください。
【リーダーシップの自己PR例文1】的確な目標設定ができる
【リーダーシップの自己PR例文2】問題に率先して対応できる
【リーダーシップの自己PR例文3】いつも冷静で客観的な判断ができる
リーダーシップの自己PRは全体の利益を盛り込むことがポイント!
リーダーシップを自己PRで使う時に大切なのは、企業から見たリーダーシップの定義を理解しておくことです。その上で、効果的に伝えるポイントや注意点を踏まえた自己PRを作成しましょう。
リーダーシップは、伝え方を間違えると自己中心的な性格だと捉えられてしまう可能性があります。そうならないためにも、リーダーシップが自分だけではなく、全体の利益になった出来事をエピソードとして選ぶようにしましょう。ぜひこの記事で紹介した例文を参考にしながら、自分らしい自己PRを作ってくださいね。