就活の一次面接で聞かれる質問15選!頻出質問への回答例と通過率UPのコツを解説

「初めての一次面接、何を聞かれるんだろう…」「どんな準備をすればいいか分からなくて不安だ」このように悩んでいませんか?

一次面接は、多くの就活生が最初に経験する関門であり、緊張してしまうのは当然です。しかし、企業の意図や質問の傾向を事前に知っておけば、自信を持って面接に臨むことができます。

この記事では、一次面接でよく聞かれる質問とその回答例、企業が見ている評価ポイント、通過率を上げるための準備までを網羅的に解説します。この記事を読んで、万全の対策で一次面接を突破しましょう!

そもそも一次面接とは?二次・最終面接との違いを解説

一次面接は、就職活動の選考フローにおける最初の関門です。主に人事担当者などが面接官となり、多くの候補者の中から次の選考に進める学生を見極める目的で行われます。

まずは一次面接がどのような場なのか、その位置づけと特徴を正しく理解しておきましょう。

一次面接の位置づけ

一次面接は、エントリーシートだけでは分からない学生の「人柄」や「基本的な能力」を見るための場です。企業は、自社の社風に合うか、社会人としての基礎的なマナーが身についているかなどを確認し、いわば「足切り」の意味合いで実施することが多いです。

そのため、奇抜なアピールよりも、質問に対して的確に答えられるコミュニケーション能力や、明るくハキハキとした態度が重要視される傾向にあります

 二次・最終面接との違い

選考が進むにつれて、面接官の役職や見られるポイントは変化します。一次面接では「多くの学生の中から自社に合いそうな人材を見つける」ことが目的ですが、二次面接では「現場で活躍できるか」、最終面接では「本当に入社してくれるか、長く貢献してくれるか」という視点が強くなります。

二次・最終面接では、より深い自己分析や企業理解に基づいた、具体的なキャリアプランなどが問われるようになります。

一次面接で企業が見ている3つの評価ポイント

企業は一次面接で、学生のどこに注目しているのでしょうか。面接官が見ている評価ポイントを知ることで、どのような対策をすべきかが見えてきます。

主に「人柄」「企業との相性」「ビジネスマナー」の3つが重要です。これらのポイントを意識して、面接でのアピール内容を考えていきましょう。

1. 人柄やコミュニケーション能力

企業は、学生がどのような人物なのか、そして周囲と円滑に仕事を進められるかを見ています。

面接官の質問の意図を正しく理解し、分かりやすく結論から話す能力は必須です。また、ただ話がうまいだけでなく、明るい表情や相づち、相手の目を見て話すといった非言語的なコミュニケーションも「一緒に働きたい」と思ってもらうために非常に重要です。

2. 就活の軸と企業との相性

「なぜこの業界、この会社を選んだのか」という学生の就活の軸と、企業が求める人物像が一致しているかは重要な評価ポイントです。

どんなに優秀な学生でも、企業の文化や価値観と合わなければ入社後に力を発揮できず、早期離職につながる可能性があるからです。自分のやりたいこととその企業でできることが、どのように結びついているのかを明確に伝えられるように準備しておきましょう。

3. 基本的なビジネスマナー

一次面接では、社会人としての基本的なマナーが身についているかも見られています

正しい敬語の使い方、指定された時間までに入室するなどの時間厳守、清潔感のある身だしなみなどが評価対象です。これらのマナーが守れていないと、「入社意欲が低い」「基本的な常識が欠けている」といったマイナスの印象を与えてしまい、能力を評価される前に不合格となってしまう可能性もあります。

一次面接で面接官に聞かれる質問の傾向

一次面接でされる質問には、面接官が評価ポイントを確認するための明確な意図があります。質問の傾向を掴むことで、それぞれの質問にどう答えれば良いのか、準備がしやすくなります。

ここでは、一次面接でよく聞かれる質問の傾向を3つのカテゴリーに分けて解説します。

1. 人柄や価値観を深掘りする質問

自己PRや長所・短所、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などの質問は、あなたの人柄や物事に対する考え方を知るために行われます。

企業は、これらの質問を通して、あなたがどのような経験から何を学び、それを今後どう活かしていこうと考えているのかを見ています。単に事実を話すだけでなく、その経験を通して得た学びや自分の強みを伝えることが大切です

2. 論理的思考力や表現力を確認する質問

「〇〇についてどう思いますか?」「最近気になったニュースは?」といった質問は、あなたの論理的思考力や、自分の考えを分かりやすく伝える表現力を確認する目的があります。

仕事では、複雑な事柄を整理し、相手に的確に伝える場面が頻繁にあります。結論から話し、その後に理由や具体例を続ける「PREP法」を意識するだけで、格段に分かりやすく説明できるようになります。

3. 企業への興味・関心の度合いを測る質問

志望動機や逆質問は、あなたがどれだけその企業に興味を持っているかを測るための分かりやすい指標です。

企業のウェブサイトを見れば分かるような浅い内容ではなく、その企業の事業内容や理念を深く理解した上で、「自分が入社したらどのように貢献したいか」を伝えられるかが鍵となります。熱意をアピールするためにも、しっかりとした企業研究は欠かせません。

【ジャンル別】就活の一次面接でよく聞かれる質問15選

ここからは、一次面接で実際に聞かれることの多い質問を具体的なリストにして紹介します。質問の意図も合わせて解説するので、回答を準備する際の参考にしてください。

あらかじめ回答案を考えておけば、面接本番で頭が真っ白になるのを防げます。

1.自分に関する質問

ここからは、あなたに関する質問例を解説します。

自己紹介をしてください

面接の冒頭で必ずと言っていいほど求められます。ダラダラと長く話すのではなく、1分程度で簡潔にまとめるのが基本です。大学名・学部・氏名を述べた後、ガクチカや自己PRの要点を簡潔に伝え、最後に面接への意気込みで締めると良いでしょう。あなたの第一印象を決める重要な質問です。

自己PRをしてください

あなたの強みや長所、そしてそれを裏付ける具体的なエピソードを伝える質問です。企業は、あなたの強みが自社でどのように活かせるかを知りたいと考えています。企業の求める人物像を理解した上で、それに合致する自身の強みをアピールすることが重要です。

自己PRの作り方について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせて確認してみましょう。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

あなたの長所・短所を教えてください

自己分析が客観的にできているかを確認するための質問です

長所は具体的なエピソードを交えて説得力を持たせ、短所はただ伝えるだけでなく、それを改善するためにどのような努力をしているかをセットで話すことで、前向きな印象を与えることができます。

企業は完璧な人間ではなく、自分の弱さと向き合える誠実な人材を求めています。

自分の長所短所が思いつかない方や自己PRとの違いがいまいちイメージできない方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

【例文8選】自己PRと長所の違いとは?使い分け方やアピール法を徹底解説

学生時代に最も力を入れたことは何ですか?(ガクチカ)

あなたの目標達成意欲や、困難への向き合い方を知るための定番の質問です。

結果のインパクトの大きさよりも、目標に対してどのような課題を設定し、どう考え、行動したかというプロセスが評価されます。特別な経験でなくても、アルバイトやサークル、学業など、身近な経験からアピールできることを見つけましょう。

ガクチカの作り方については、こちらの記事でより詳しく解説しています。合わせて確認してみてください。

ガクチカの作り方を完全解説!特別な経験がなくても刺さる書き方と例文

周囲からどのような人だと言われますか?

自己評価だけでなく、他者からの客観的な評価を把握しているか、そしてチームの中でどのような役割を果たす人物なのかを知るための質問です。

友人やアルバイト先の仲間など第三者から言われた具体的な言葉を引用し、その評価に繋がったエピソードを簡潔に話すと、話に信憑性が生まれます。

2.企業に関する質問

ここからは、企業に関する質問例を解説します。

なぜこの業界を志望しているのですか?

数ある業界の中から、なぜその業界に興味を持ったのか、その理由の深さを測る質問です

業界の動向や将来性を自分なりに分析し、その中で自分がどのような役割を果たしたいかを具体的に語る必要があります。「安定してそう」といった安易な理由ではなく、業界の課題や魅力にまで踏み込んで話せると、説得力が増します。

この会社を志望した理由はなんですか?(志望動機)

採用担当者が「同業他社ではなく、なぜ当社の会社なのか」という点を知るための重要な質問です。

企業の理念や事業内容、社風などを深く理解し、それに自身の経験や価値観がどう合致するのかを伝える必要があります。その会社ならではの魅力と、自分の強みを結びつけて話すことが、熱意を伝える上で不可欠です。

当社の他に選考を受けている企業はありますか?

学生の就活の軸に一貫性があるかを確認するための質問です。業界や職種に一貫性があれば問題ありませんが、あまりにバラバラな企業を挙げると「手当たり次第に受けているのでは?」と思われかねません

正直に答えるべきですが、企業選びの軸がブレていないことを示すことが大切です。答えにくい場合は「同じ〇〇業界を中心に見ております」と答えるのも一つの手です。

企業選びの軸を教えてください

あなたが仕事や会社に何を求めているのか、その価値観を知るための質問です。

企業の理念や事業内容と、あなたの軸が合致しているほど、入社後の活躍が期待できます。「成長できる環境」「社会貢献性の高さ」など、自分の経験に基づいて形成された、あなただけの軸を明確に語れるように準備しておきましょう。

企業選びの軸を見つけるのは少し難しいですよね。企業選びの軸に悩んだ時はこちらの記事を参考にしてみてください。

就活の軸とは?初心者でもわかる意味と簡単な見つけ方を徹底解説!

3.将来性や価値観に関する質問

ここからは、あなたの価値観や将来性について解説していきます。

入社後に挑戦したい仕事は何ですか?

入社後のビジョンが明確か、そして企業研究がしっかりできているかを確認する質問です。

企業の事業内容を理解した上で、具体的な職種や仕事内容を挙げ、「自分の〇〇という強みを活かして、〇〇という形で貢献したい」と伝えられると、入社意欲の高さをアピールできます

漠然とした憧れではなく、実現可能性のある目標を語ることが大切です。

どのような社会人になりたいですか?

あなたの仕事観やキャリアに対する考え方を知るための質問です。

自己の成長だけでなく、「チームに貢献できる」「顧客から信頼される」といった、周囲や社会との関わりを含めた目標を語れると好印象です。

あなたの価値観が、企業の育成方針や求める人物像と合っているかが見られています。

ストレスを感じるのはどのような時ですか?また、その解消法は?

ストレス耐性や、自己管理能力を知るための質問です。

ストレスを感じること自体は問題ありません。大切なのは、自分がどのような状況でストレスを感じるかを客観的に把握し、自分なりの解消法を持っていることです。自分自身をコントロールできる人材であることをアピールするチャンスと捉えましょう。

4.その他定番の質問

ここからは、その他の質問例をご紹介します。

最近気になったニュースは何ですか?

社会の出来事に対するアンテナの高さや、情報感度を確認するための質問です。

単にニュースの概要を話すだけでなく、そのニュースに対して自分はどう思うか、という意見まで述べられると評価が高まります。志望する業界に関連するニュースであれば、企業研究の深さも同時にアピールできます。

最近気になったニュースの答え方をより詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

面接で最近のニュースを聞かれたときの答え方!おすすめジャンルを例文付きで解説

あなたの挫折経験を教えてください

失敗から何を学び、次にどう活かすことができる人物なのかを知るための質問です。

失敗したという事実よりも、その経験から得た教訓や学び、そしてそれを乗り越えた粘り強さが評価されます。失敗を真摯に受け止め、次への糧とするポジティブな姿勢を示すことが重要です。

「挫折した経験」を就活面接で聞かれる理由や答え方については、こちらの記事でより詳しく解説しています。合わせて確認してみてください。

就活で聞かれる挫折経験の答え方を徹底解説!例文と経験がないときの対処法

最後に何か質問はありますか?(逆質問)

入社意欲や企業理解度をアピールできる最後のチャンスです。

「特にありません」と答えるのは、企業への興味が薄いと見なされる可能性が高いため絶対に避けましょう。事前に企業研究を行い、事業内容や働き方について踏み込んだ質問をいくつか用意しておくことが不可欠です。この後の見出しで詳しく解説します。

「逆質問って何を聞けばいいの?」「NGな逆質問はあるの?」と悩んでいる方も多いでしょう。そんな方はこちらの記事も合わせて確認してみてください。

新卒面接は逆質問も重要!企業に好印象を残す質問例やNG質問も紹介

【例文付き】一次面接の質問別!回答のポイントと例文

頻出質問の中でも、特に合否を分ける重要な質問について、回答のポイントと具体的な例文を紹介します。自分ならどう話すかを考えながら読んでみてください。例文を丸暗記するのではなく、自分の言葉で語れるように、エピソードを入れ替えるなどして活用しましょう。

1. 「自己PRをしてください」への回答と例文

自己PRでは、まず「私の強みは〇〇です」と結論から述べることが重要です。次に、その強みを発揮した具体的なエピソードを話し、最後にその強みを会社でどのように活かせるのかを伝えて締めくくります。

この構成で話すことで、面接官にあなたの魅力が伝わりやすくなります。

就活生就活生

私の強みは、目標達成に向けた課題発見力と実行力です。
大学のサッカー部で、リーグ昇格という目標を掲げていましたが、練習試合で格下の相手に負け続ける時期がありました。私はチームの課題が「失点の多さ」にあると考え、過去の試合映像を分析し、失点パターンの共有会を実施しました。
さらに、守備練習の時間を増やすことを監督や仲間に提案し、実践しました。その結果、失点数が半減し、目標であったリーグ昇格を果たすことができました。
この経験で培った課題発見力と実行力を活かし、貴社の営業職として、お客様の潜在的な課題を見つけ出し、解決策を提案することで売上目標の達成に貢献したいです。

ポイント

「強み→エピソード→入社後の貢献」という一貫した流れが作れており、非常に分かりやすい構成です。
サッカー部での経験において、自身の具体的なアクション(映像分析、提案)が語られているため、主体性や行動力が伝わります。最後に、強みを仕事でどう活かすかまで言及できている点も良いポイントです。

2. 「学生時代に力を入れたことは?」への回答と例文

ガクチカで重要なのは、結果の大小ではなく、あなたがその経験から何を学び、どのように成長したかです。状況(Situation)・課題(Task)・行動(Action)・結果(Result)の「STARメソッド」を意識して構成すると、話が整理され、相手に伝わりやすくなります。

就活生就活生

私が学生時代に最も力を入れたことは、カフェのアルバイトで新人教育の仕組みを改善したことです。
私のお店では新人の離職率が高いという課題があり、原因は教育体制が整っておらず、新人が不安を感じてしまうことだと考えました。そこで私は、店長にマニュアルの改訂を提案し、写真付きで分かりやすい内容に刷新しました。
さらに、先輩アルバイトが新人とペアを組む「メンター制度」を導入し、気軽に質問できる環境を作りました。その結果、新人の離職率は半減し、お店全体のチームワークも向上しました。この経験から、課題解決のために主体的に行動し、周囲を巻き込むことの重要性を学びました。

ポイント

身近なアルバイト経験を題材にしていますが、課題発見から具体的な行動、そして結果までが明確に述べられています。「マニュアル改訂」や「メンター制度」といった具体的な行動を示すことで、主体性や課題解決能力を効果的にアピールできています。最後にその経験からの学びを語ることで、成長性を感じさせることができます。

3. 「なぜこの会社なのですか?」への回答と例文

志望動機では、「その会社でなければならない理由」を明確にすることが不可欠です。そのためには、徹底した企業研究が欠かせません。企業の強みや特徴と、自身の経験や将来のビジョンを結びつけ、あなただけの志望動機を作成しましょう。

就活生就活生

私が貴社を志望する理由は、業界の常識に捉われない革新的なサービスで、人々の生活を豊かにしている点に強く惹かれたからです。
特に、貴社が展開する「〇〇(具体的なサービス名)」は、これまでになかった発想で多くのユーザーの課題を解決しており、私もその一員として新たな価値を創造したいと強く感じました。
大学時代のゼミ活動で、地域活性化の企画を立案した際に、固定観念を捨てて多様な意見を取り入れることで、前例のない成功を収めた経験があります。
この経験を活かし、貴社のチャレンジングな環境で、世の中に新しい当たり前を生み出していくことに貢献したいです。

ポイント

企業の具体的なサービス名に言及することで、企業研究の深さを示せています。
さらに、自身の経験(ゼミ活動)と企業の姿勢(チャレンジングな環境)を結びつけ、「この会社で働きたい」という熱意に説得力を持たせています。「なぜこの会社なのか」という問いに明確に答えられている良い例です。

ライバルと差がつく逆質問の作り方と質問例

面接の最後に必ず設けられる逆質問の時間は、あなたの入社意欲を示す絶好の機会です。

鋭い質問をすることで、他の就活生と差をつけ、面接官に「お、この学生は一味違うな」と思わせることもできます。ここでは、逆質問の目的と具体的な質問例を紹介します。

1. 逆質問の目的とは?

逆質問は、単なる疑問解消の場ではありません。企業にとっては、学生の「入社意欲の高さ」「企業理解度の深さ」「コミュニケーション能力」などを測るための重要な選考の一部です。

良い質問をすることは、面接でのアピールと同じくらい重要だと認識しておきましょう。事前に3〜5個ほど質問を準備しておくと、他の質問と重複した場合でも焦らずに対応できます。

2. 好印象を与える逆質問の例

良い逆質問は、企業研究をしっかり行っていることが前提となります。その上で、入社後の自分の働き方を具体的にイメージしていることが伝わるような質問を心がけましょう。

・貴社で活躍されている若手社員の方に共通する資質や考え方はありますか?
・〇〇様(面接官)が、この仕事で最もやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?
・入社までに特に勉強しておくべき知識やスキルがあれば教えていただきたいです。
・今後、〇〇事業を拡大していく上で、新入社員にどのようなことを期待されますか?

3. やってはいけないNGな逆質問の例

一方で、内容によっては評価を下げてしまう逆質問も存在します。特に、調べればすぐに分かるような質問や、福利厚生などの待遇面に関する質問は避けるべきです。

  • (NG例1)御社の企業理念を教えてください。
    →ウェブサイトなどで簡単に調べられる質問は、面接官に企業研究不足と思われてしまう可能性があります。
  • (NG例2)残業や休日出勤はどれくらいありますか?
    →「できるだけ働きたくない」ような印象を与えてしまうため、避けておきたいです。
  • (NG例3)特にありません。
    →入社意欲がないと判断されかねない回答です。必ず何か一つは質問するようにしましょう。

一次面接の通過率と知っておきたい不合格フラグ

一次面接の対策を進める中で、「実際のところ、どれくらいの人が通過するんだろう?」「面接官の反応が良くなかったけど、これって落ちるサイン?」といった疑問が湧いてくることもあるでしょう。

ここでは、一次面接の通過率の目安と、注意したい不合格のサインについて解説します。

1. 気になる一次面接の通過率は?

一次面接の通過率は、業界や企業規模によって大きく異なりますが、一般的には30%〜50%程度と言われています。つまり、2〜3人に1人しか通過できない、比較的厳しい関門であることが分かります。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。数字に一喜一憂するのではなく、自分自身が万全の準備で臨むことが何よりも大切だと考えましょう。

2. これが出たら危険信号?不合格フラグとは

面接官の反応の中には、不合格の可能性を示す「不合格フラグ」と呼ばれるサインが存在すると言われています。

例えば、「面接時間が極端に短い」「回答を深掘りされない」「逆質問の時間が設けられない」などが挙げられます。

ただし、これらのサインがあったからといって、必ずしも不合格とは限りません。面接官のスタイルや、その日の状況にもよるため、過度に気にする必要はありません。あくまで参考程度に留め、最後まで諦めずにアピールを続けましょう。

一次面接の通過率を上げるための3つの準備

一次面接を突破するためには、付け焼き刃の知識ではなく、しっかりとした事前準備が不可欠です。

「自己分析」「企業研究」「模擬面接」の3つの準備を徹底することで、自信を持って本番に臨むことができ、結果的に通過率を大きく高めることができます。

1. 自己分析を深める

自己PRやガクチカなど、一次面接の質問の多くは「あなた自身」に関するものです。これらに説得力を持って答えるためには、自己分析が欠かせません

自分の過去の経験を振り返り、なぜそう行動したのか、何を感じたのかを深掘りすることで、自分の強みや価値観が明確になります。「なぜ?」を繰り返すことで、自分の核となる部分が見えてくるはずです。

「自己分析が思うように進まない」「何から始めたらいいか分からない」という方は、キミスカの適性検査を受けてみましょう。質問に答えるだけで、あなたの特徴や強み弱み、適職などが分かります。

また、適性検査の結果を見た企業からスカウトが届くのがキミスカの魅力です。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

2. 企業研究を徹底する

志望動機や逆質問で熱意を伝えるためには、深い企業研究が必須です。企業の公式ウェブサイトや採用ページはもちろん、IR情報(投資家向け情報)や中期経営計画、社長のメッセージなどにも目を通すことで、企業の現状や将来の方向性が見えてきます。

他社と比較して、その企業ならではの強みや特徴を自分の言葉で語れるレベルを目指しましょう

3. 模擬面接で実践練習を積む

どれだけ頭の中で回答を準備しても、実際に声に出して話す練習をしなければ、本番でスムーズに言葉は出てきません。

大学のキャリアセンターや就活エージェント、友人や家族に協力してもらい、模擬面接を繰り返しましょう。その際、話している様子を録画して見返すことで、自分では気づかない表情の硬さや声のトーン、話の癖などを客観的に把握でき、効果的な改善に繋がります。

就活の一次面接に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、多くの就活生が抱く一次面接に関する細かい疑問について、Q&A形式でお答えします。当日になって慌てることがないよう、事前に確認しておきましょう。

Q1. 面接の受付は何分前に済ませるべき?

企業の指定時間の5〜10分前に受付を済ませるのがベストです。早すぎると会場の準備ができておらず、企業側の迷惑になる可能性があります。逆に、時間ギリギリだと「時間にルーズな人」という印象を与えかねません。

企業の建物には15分前くらいに到着し、近くで身だしなみや提出書類の最終チェックをしてから、受付に向かうと良いでしょう

Q2. オンライン面接(Web面接)での注意点は?

オンライン面接では、通信環境や背景、目線などに注意が必要です。

事前に接続テストを行い、安定した通信環境を確保しておきましょう。背景は、壁やバーチャル背景などを使い、余計なものが映り込まないようにします

また、画面に映る自分の顔ではなく、カメラのレンズを見て話すことを意識すると、面接官と目が合っているように見え、好印象を与えられます。

Q3. 面接後の御礼メールは送るべき?

御礼メールの送付は必須ではありませんし、送ったからといって合否が直接変わることは少ないです

しかし、面接の機会をいただいたことへの感謝や、入社意欲の高さを改めて伝えることができるため、送っておいて損はありません。

送る場合は、面接当日中・遅くとも翌日の午前中までに簡潔な内容で送るのがマナーです。

Q4. 一次面接で落ちる人にはどんな特徴がありますか?

A. 一次面接で不合格となる学生には、いくつかの共通点が見られます。

具体的には、「声が小さく、表情が暗い」「質問の意図とずれた回答をする」「企業研究が浅く、熱意が感じられない」「基本的なマナーが守れていない」などです。

特に、コミュニケーションの基本である「明るくハキハキと話す」ことができていないと、内容以前の問題で評価を下げてしまう可能性があります。

一次面接の頻出質問の対策をしてあなたらしく就活しよう!

今回は、就活の一次面接でよく聞かれる質問や評価されるポイント、通過率を上げるための準備について解説しました。

一次面接は、あなたの人柄やポテンシャルを企業にアピールする最初のステップです。頻出質問への回答を準備することはもちろん、企業が何を見ているのかを理解し、基本的なマナーを守ることが、通過率を高める鍵となります。

初めての面接は誰でも緊張するものですが、しっかり準備すれば、それは自信に変わります。この記事を参考に、万全の対策で一次面接に臨んでください。