この記事では、就活でよく聞かれる「挫折経験」の回答法や答えが思いつかない時の対処法などを例文付きで解説していきます。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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就活で挫折経験を聞く理由
そもそも、企業はどうして選考で挫折経験についての質疑応答をするのでしょうか。まずは、その理由を2つ説明します。
【就活で挫折経験を聞く理由1】目標に対して努力した経験があるか知りたい
企業は、挫折した経験から「目標を持って努力できる人材かどうか」を判断したいと思っています。何かに対して努力した経験がある人には、必ず挫折経験があるものです。
入社前に努力した経験を知っておくことで、入社後も高い意識を持って業務に取り組めるのかについて評価していきます。
【就活で挫折経験を聞く理由2】挫折の経験を乗り越える力があるか知りたい
挫折後の行動や思考を見ることで、あなたの性格や問題解決能力を確認しています。またこの質疑応答では、ストレス耐性を持っている人材かどうかも判断可能です。
この場合、挫折をマイナスポイントとして見るのではなく、「挫折したあとにそこから努力して乗り越えた経験があるかどうか」が重点的に見られます。しっかりと挫折を乗り越えたことを伝えられれば、入社後も成長できる人材だと思ってもらえるでしょう。
就活で挫折経験を聞かれたときの答え方4ステップ
挫折経験を聞かれたときに、「私は〇〇に挫折しました」と事実だけ伝えてはいけません。これでは、あなたがどのような人物なのか、失敗を乗り越えられる力を持っているのかが伝わらないためです。
それでは、挫折に関する質疑応答ではどのように回答していけばいいのでしょうか。ここでは、答え方を4つのステップで説明します。
【就活挫折経験の答え方1】まずは挫折した経験を伝える
まずは、どのような挫折をしたのかを一言で伝えましょう。いくら挫折を乗り越えた素晴らしい事実があっても、大前提となる概要がわからないと、あなたの頑張りや人柄は伝わらず高評価にはなりません。
ただし、この質疑応答のメインは挫折の内容ではなく、その後の乗り越え方です。説明が長くなりすぎないよう、端的に伝えることを意識しましょう。
【就活挫折経験の答え方2】挫折だと感じた理由
どのような出来事が挫折なのかは、人によって違います。そのため、「どうしてあなたにとってその出来事が挫折であったのか」を伝えることが大切です。
ここをしっかりと伝えることで、物事に対する意識の高さやモチベーション、あなたの人柄がよく伝わるようになります。
【就活挫折経験の答え方3】挫折した経験の乗り越え方
次に、その出来事を乗り越えた方法を説明します。「挫折して諦めてしまった」という経験は、就活の受け答えとしてはふさわしくありません。「挫折したけど、そこから自力で行動して乗り越えた」という経験を伝えることが大切です。
失敗したときこそその人の人間性が出るため、課題への向き合い方を知ってもらうことで、より入社後の活躍をイメージしてもらえるようになります。
【就活挫折経験の答え方4】挫折した経験から学んだこと
挫折を乗り越えた経験を持つ人材は必ず成長できますし、何らかの教訓や学びを得ているはずです。最後に、挫折した出来事から学んだことや、その経験が企業で活かせることをアピールしていきましょう。
「個人の経験」を「企業や仕事」とリンクさせることで、ようやく単なる体験談ではなく「就活におけるアピール」として完成させられるようになります。
就活で挫折経験を聞かれたときの回答例文
ここでは、以上のステップを踏まえて2パターンの回答例を紹介します。挫折経験でどんな回答をしたらいいか思いつかない人は、ぜひ参考にしてみてください。
【就活挫折経験の例文1】部活
印象深い挫折経験は、部活動でふくらはぎの靭帯を傷めてしまい、大切な大会に出られなかったことです。大学に入って初めて出場させてもらえることになった大会でしたが、自己管理不足によるオーバーワークを続けてしまったことが原因で、残念ながら欠場することになりました。
この出来事から、私は自己管理能力を身につけることの大切さを実感しました。やみくもに体を動かすのではなく、スポーツ科学や栄養学、体の効果的な休め方を学び、科学的根拠に基づいた練習を行うように改善しました。
その後ケガは順調に回復し、知識を部に還元したく練習指導にも関わるようになりました。それにより部全体のオーバーワークの減少と効率的なトレーニングが行われるようになり、最後の大会では県大会で優勝を果たすことができました。
正しい努力の方法を分析し、周囲を巻き込んで最良の結果を残すために取り組める力は、チームプロジェクトが多い貴社の〇〇職で必ず活かせると考えています。
【就活挫折経験の例文2】学業
私の挫折は、大学受験に失敗したことです。頑張りが足りず、受験していた志望大学に全て落ちてしまい、結局地元の大学に通うことになりました。
はじめは志望校に入れなかったことに落ち込んでいましたが、入学した大学には豊富な国際交流カリキュラム、課外活動授業があることを知り、「ここでしかできない経験を沢山しよう」と気持ちを切り替えて生活するようにしました。
その結果、3年間で3カ国の言語を習得し、授業の成績も全てA以上の評価をキープしています。この挫折経験から、どのような環境でも目標を持って努力し続ける力を身につけました。さまざまな部署を経験できる貴社に入社後も、この力を活かしてその時々に適した行動で最良の結果を生み出していきます。
就活で挫折経験を聞かれたときの注意点
好印象を残せる挫折経験の回答とは反対に、悪印象を残してしまう回答も存在しています。
この章では、就活で気をつけたい受け答えについて2つ見ていきましょう。
【就活挫折経験の注意点1】「挫折経験がない」と答える
挫折経験を聞かれたとき、どうしてもエピソードが思い浮かばない人は決して少なくないですが、「ありません」と答えることは絶対に避けてください。物事に対して熱心に向き合ったことがない、もしくは目標が低い人だと思われる危険性があるためです。
挫折経験は、決して大きな出来事でなくても構いません。その人の信念や正確によって何が挫折になるのかは異なるため、「こんなこと、挫折って言えないかな…」と思わず、その出来事を深堀りしてアピールできるエピソードにならないか考えてみましょう。
【就活挫折経験の注意点2】些細な出来事を話さない
先述したように挫折のレベルは人によって異なりますが、あまりにも低いレベルの出来事は話さないように気をつけましょう。たとえば、「アルバイトに遅刻してしまった」「課題を忘れて怒られてしまった」などといった出来事は、本人にとって大きな失敗でも、社会人から見ると些細な出来事だと思われてしまいます。
些細な出来事は記憶に残りにくいですし、「小さな失敗で心が折れてしまう人かもしれない」と思われる恐れがあります。誰が聞いても明らかに些細なミスは題材に選ばないようにしてください。
ただし、嘘をついてしまうと話に矛盾が生じてしまう危険性があるため、これまでの経験を振り返ってその時どう思って行動したのか、自分なりの言葉で伝えるようにしましょう。
就活で挫折経験が思いつかないときは…
もしもどうしても挫折経験が思いつかないときは、「挫折」ではなく「熱中したこと」からヒントを探すことをおすすめします。
「部活に熱中していたけど、そういえばケガで練習できない時期があったな」「ゼミを頑張っていたけど、最初は人前で話すのが苦手だったな」など、頑張っていた経験から挫折として言い換えられそうなエピソードが見つかるはずです。
アピールとして使えるエピソードを探すためにも、エントリーシートや面接の前は自己分析をやり直して、今までの経験をおさらいしてみましょう!
自己分析をやり直すなら、キミスカの適性検査がおすすめです。自分のことを客観的に知ることができ、強みや弱みから思わぬ挫折経験が見つかるかもしれませんので、なかなかエピソードが見つからない方は一度ぜひご利用ください!
就活で挫折経験を聞かれたときのために回答法を知っておこう!
エントリーシートや面接の選考を受けるときは、挫折経験について非常に高い確率で質問されます。突然質問されると回答方法がわからなくて焦ってしまうため、事前に今までの経験を洗い出しておくことをおすすめします。
そこから得た学びや経験が今後の社会人生活で活かせることを伝えられるよう、準備をしておきましょう。
どうしてもアピールできるエピソードが思い浮かばないときでも「挫折経験はありません」と答えてはいけません。自己分析をすれば必ずアピールできるエピソードが見つかりますので、良かったらキミスカを活用して今までの経験を振り返ってみてください。