就活中はどんな就活生でも面接を受ける機会があります。面接を前に、「面接では何が聞かれるのか?」と不安を感じることがよくあります。
面接では何が聞かれるの?
面接では、学生の人柄や企業とのマッチ度を確認します。そのため、エントリーシート(ES)だけでは把握しきれない学生の側面を探る質問が面接で聞かれます。今回は面接で多く聞かれる、自己PR,ガクチカ,志望動機,キャリアビジョン,逆質問について解説していきます。
【面接で聞かれること1】自己PR
自己PRはどの企業の面接でも必ず聞かれる質問です。自己PRとは、「企業から見たあなたの強みを売り込む場所」です。自己PRで自身の強みや特性を述べることで、人事に「この学生がうちに入社したら活躍してくれそうだ!」と思わせることができれば、自己PRは成功したと言えるでしょう。
自己PRの質問例と評価ポイント
- あなたの強みを教えてください
- あなたの自己PRを1分以内で教えてください
- あなたは集団や組織においてどのような役割・立場を担うことが多かったですか?
- まわりからどのような人だといわれますか?
- あなたの強みを発揮するために意識したことをおしえてください
- あなたの強みを仕事でどのように発揮しますか?
自己PRでは学生の長所・強みに対する質問が多いです。これは、入社後に活躍する人材かどうかを確かめるためです。 面接官は「強み」から、あなたがどのような力を発揮して会社に貢献してくれるのかを判断しています。
自己PRの回答する際のポイント
自己PRの回答する際のポイントは、自身の強みを簡潔に話すことです。たくさんアピールしたいがために、長く話してしまうと、1番の強みが伝わらず、面接官の印象に残りにくくなります。その為、自己PRするときは、短く簡潔に伝える必要があります。自己PRの詳しいやり方や解説は、以下の記事を参考にしてください。
【面接で聞かれること2】ガクチカ
企業はガクチカで、「仕事に対する取り組み方」や「成長の過程」を見ています。入社後に社会人として仕事をしていく中で、問題や課題、困難に対して解決していく必要があります。その際には課題に対してモチベーションを高く保ち、しっかり対処し成長していくことが必要不可欠です。
そのため企業は、ガクチカからあなたが困難な状況にあった際に何をモチベーションに、どのような行動を起こしてその状況を打破したのかが知りたいのです。企業は、入社してからもその経験を仕事に活かせるかを確認しています。
ガクチカの質問例と評価ポイント
- あなたが学生時代に力を入れていたことを教えてください
- 学生時代に苦労したこととその解決方法を教えてください
- 学生時代に取り組んだこととそこから学んだことを教えてください
- その経験の中でどのような工夫をしましたか?
- 目標を達成するにあたって他にどんな困難がありましたか?
- 困難への対策としてなぜこの行動を選びましたか?
ガクチカでは、学生生活での取り組みについての質問が多いです。これは、あなたの人柄を知りたい意図があります。面接官はあなたの取り組みから入社後に直面する課題に対して、どのように対処していくかを判断しています。
ガクチカの回答する際のポイント
ガクチカを回答する際のポイントは、力を入れたことの過程や取り組みを簡潔に伝えることです。自己PRとは異なり、入社後の取り組みに焦点が当てられるため、大学時代にどのような活動やプロジェクトに取り組み、どのような成果を上げたかを明確に示す必要があります。
その過程で身につけたスキルや経験、得られた教訓についても簡潔に述べることで、自己成長の過程や能力を面接官に伝えることが重要です。さらに詳しいガクチカの評価ポイントは以下の記事を参考にしてください。
【面接で聞かれること3】志望動機
企業は学生の志望度を確認することで、自社に対しての熱意が高い人材であるかを見定めています。もちろん能力は大切ですが、それは入社してからでも身につけることができます。就活生の志望動機から仕事への熱意や自社への志望度を確認し、入社後いかに意欲的に長く働いてくれるかを見ているのです。
志望動機の質問例と評価ポイント
- 志望動機を教えてください
- 企業選びの軸を教えてください
- 業界内でも当社の理由を教えてください
- そのやりたいことは他社でもできるんじゃないですか?
- 他社の選考状況を教えてください
- なぜこの業界を志望していますか?
- あなたにとって就職とは何ですか?
志望動機の質問は、学生が企業を選ぶ理由についての質問が多いです。これは、企業と就活生とのミスマッチを防止するためです。せっかく就職しても、自分のやりたい仕事ができないからという理由で早期退職や会社とのトラブルに繋がってしまっては元も子もありません。できるだけ長く働いてもらうためにも、あなたが入社後にやりたいことと、企業の方針が一致しているかを確認する必要があるのです。
志望動機を回答する際のポイント
志望動機を回答する際のポイントは、その会社で働きたい理由を明確に提示することが重要です。その会社の製品を好きな理由や経営理念への共感を示すだけのような志望動機だと、志望動機としては不十分です。その業界を選んだ理由、そしてなぜこの企業を選んだのかを具体的なエピソードを用いて説明しましょう。効果的な志望動機の伝え方は以下の記事を参考にしてください。
【面接で聞かれること4】キャリアプラン
キャリアプランとは、皆さん自身の職業や仕事に関する目標や理想像を設定し、それを実現するための具体的な手段、見通しを定めることを指します。キャリアプランは、面接の中でも回答が難しい質問です。働いている社員の方たちであっても自分の将来像をはっきりと描くことは難しいです。しかし、事前に準備をしておくことで面接では問題なく回答することができます。
キャリアプランの質問例と評価ポイント
- 将来の夢や成し遂げたいこと、キャリアビジョンについて教えてください
- 5年後、10年後のキャリアビジョンを教えて下さい
- そのキャリアビジョンができたきっかけや背景を教えてください
- 入社後にやってみたい仕事とその理由を教えてください
- 入社後どのような活躍をしたいですか?
- 将来の夢を達成するために弊社を志望する理由は?
キャリアプランの質問は、入社後のビジョンに対する質問が多いです。これは、キャリアプランから学生の思い描く姿と企業がミスマッチしていないか確認するためです。キャリアプランの相性を確かめることで、その後も長くこの会社に勤めてくれるかどうかを見定めているのです。あなたのキャリアプランと企業のビジョンが一致した際、企業はあなたが前向きに働いてくれるだろうと期待します。
キャリアプランの回答する際のポイント
キャリプランの回答する際のポイントは、その企業で実現できることを強調することです。いくらキャリアプランが大変優れていても、その会社で実現できない内容であれば、企業は採用をためらってしまいます。そのため会社ごとに強調する点を変えるとベターです。さらに、キャリアプランの質問は深堀りが多いため、自分の体験を織り交ぜながら説明できるようにしましょう。詳しいキャリアプランの答え方や立て方は以下の記事を参考にして下さい。
【面接で聞かれること5】逆質問
面接では学生が質問を受ける側であることが多いですが、面接の途中や最後に「何か質問はありませんか?」と逆質問を求められることも多くあります。これは、学生の質問から企業に対する志望度や聞きたいことを正しく質問できるかどうかを、逆質問を通じてみていることがあります。逆質問を準備なくしてしまうと面接で失敗してしまいます。
逆質問例と評価ポイント
- 業界の中で特に御社が強みとしていることは何でしょうか。もし弱みもあれば教えてください。
- 御社ではどのような人材が活躍され、高い評価を受けているのでしょうか。
- 1日の仕事の流れを教えてください。
逆質問をする際は、企業に志望度が伝わる質問をすると良いです。企業は採用において志望動機は非常に重視しているので、それを踏まえて自らの志望度が伝わるような逆質問を心がけましょう。例えば、入社を意識した質問や自分の長所を間接的にアピール質問をすると好印象を与えることができます。
逆質問する際のポイント
逆質問は、基本的には気になったことを自由に質問する良い機会ですが、質問の内容によっては面接官に悪い印象を与えてしまうことがあります。漠然とした質問や調べればわかる内容を質問してしまうと、面接官は志望度が低いと判断し、落選の原因になる可能性があります。面接で逆質問をする際には、内容に十分注意して質問することが重要です。詳しい逆質問の例文やポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
自分らしさを忘れず面接しよう!
就活での面接は誰しも緊張してしまうものですが、面接内容を把握し、準備することで自分をうまく表現できるようになります。
ただ、面接でうそや台本に頼ってしまうと自分らしさをなくしてしまい、不採用や入社後のミスマッチにつながります。
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