志望企業の社員と対面する面接は、誰しも緊張するものです。面接のことが心配になり、前日や数日前から対策を講じている学生も少なくないでしょう。また面接当日は、「忘れ物はないか」「今日はちゃんと話せるだろうか」と不安に思うかもしれません。
そこで、今回は就活生が面接当日に本来の力を発揮するための方法を紹介します。これから面接に臨む学生はぜひ参考にしてみてください。
面接当日の流れを確認しよう
面接会場の受付から入室、面接本番、退室まで実際の流れをイメージしておくと、当日も焦ることなくスマートに対応できます。またオンラインの場合の流れも紹介するので、それぞれ確認していきましょう。
【面接当日の流れ1】受付
面接を受ける当日、会場への到着は面接開始の10分前を目安にしましょう。受付では「本日○時の面接に伺いました○○大学の○○○○(氏名)です」と伝えます。
企業によっては、ビルの1階で受付を済ませてからエレベーターに案内されることもあり、会場内の移動に数分かかる可能性があるため、ギリギリの到着は避けましょう。
また、遅刻しないように1時間以上前に会場に到着する人もいますが、早く着き過ぎるのもマナー違反です。早く着いた場合は近くの喫茶店やファミレスなどに入り、ES(エントリーシート)を見たり心を落ち着かせたりしましょう。受付のマナーについては、こちらでも詳しく解説しています。
【面接当日の流れ2】入室
面接官が部屋で待っている場合はノックを3回し、「どうぞ」という声が聞こえてからドアを開けましょう。入室時は「本日はよろしくお願いします」と言ってから一礼し、「どうぞお座りください」といわれてから着席します。
なかには面接官よりも先に部屋に案内されることもあります。面接官が入ってきた時に起立し、「どうぞお座りください」と言われてから着席しましょう。
【面接当日の流れ3】面接
面接中は席に深く腰掛け過ぎないようにし、姿勢を正しましょう。発言する際はワントーン高めの声を意識し、笑顔でハキハキと答えるのがポイントです。また、面接でうまく話すためのコツは、結論から話すこと。結論・理由・具体例・結論の順に話すことで、話しの内容が分かりやすくなります。
このほか、面接でうまく話すためのポイントは以下で紹介しているので、気になる方はチェックしておきましょう。
【面接当日の流れ4】退室
無事に面接が終わったら起立し、「本日はお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝えましょう。そして、ドアの前で「失礼いたします」と言ってからもう一度お辞儀をし、ゆっくりとドアを開けて退室します。
なお、お礼の言葉を述べながらお辞儀をするのは「同事礼」といって、マナー違反になります。「ありがとうございます」と言い終わってから、お辞儀をするよう意識しましょう。
【面接当日の流れ5】オンラインの場合
オンライン面接の場合は面接会場まで移動する必要はありませんが、面接直前の準備から面接後までの流れは以下を参考にしてください。
・開始5分前を目安に指定URLに接続
・面接官の入室を待つ
・面接の実施
・退室する
また、面接官と就活生のどちらも面接に集中できるよう、背景に余計なものが映っていないか、インターネット通信が安定しているかどうか確認しておきましょう。オンライン/WEB面接については、こちらの記事でも解説しています。
当日になってもできる!面接直前の対策
面接対策は時間に余裕を持って進めるのがベストですが、面接当日になっても対策できることがあります。何かしていないと落ち着かない人や、これから面接に臨む人はぜひ参考にしてみてください。
【当日にできる面接対策1】質問・回答の内容をイメージしておく
面接当日は「どんな質問をされるのか」と不安になる方もいるでしょう。もちろん事前に面接対策をしていればスムーズに答えられますが、緊張のあまり頭の中が真っ白になることも珍しくありません。そこで、面接でよくある質問と返答をおさらいしておきましょう。
・自己紹介をお願いします。
・学生時代に力を入れたことは何ですか?
・弊社を志望した理由を教えてください
・5年後、10年後のキャリアプランについて教えてください
以下の記事では面接でよくある質問と回答の例文を紹介しています。不安な方は目を通しておきましょう。
【当日にできる面接対策2】企業情報を再度チェックする
面接を受ける企業のことについても、あらためて確認しておきましょう。就活中は複数社の選考を並行する人も多く、面接中に別の会社と混同してしまうのは避けたいものです。
志望企業のビジネスや業界、社風、企業理念などを「企業研究ノート」などにまとめている場合は、移動中の電車などで再確認しておくのもおすすめ。面接官からの質問にスムーズに答えられるだけでなく、逆質問も自分が知りたいポイントを聞けるでしょう。企業研究ノートの作り方は以下の記事で解説しているので、これから準備したい人は要確認です。
【当日にできる面接対策3】最新のニュースに目を通しておく
面接で聞かれる場合もある。興味のある分野だけでなく、企業に関連するものを見ておくのがベスト
面接当日のチェック項目
面接の流れや当日にできる対策が分かっていても、持ち物や身だしなみといったポイントも忘れてはいけません。
これらは家を出る前に確認しておくべきポイントなので忘れ物はないか、面接に適した身だしなみができているか、それぞれチェックしておきましょう。
【面接当日のチェック項目1】持ち物
面接当日に必要となる基本的な持ち物は以下です。
・A4サイズの書類が入るカバン
・財布、スマホなどの貴重品
・ハンカチ、ティッシュ
・筆記用具、手帳、メモ帳
・シンプルな腕時計
また、ESや履歴書といった書類を提出するよう企業から指定されている場合は、欠かさず持参しましょう。ESや履歴書の提出は言われていなくとも当日に提出を求められるほか、面接直前に自分で読み直すことができるため、持っておくのが無難です。面接当日の持ち物や、持っておくと便利なアイテムは以下の記事で紹介しているので、忘れ物チェックの際に役立ててみてください。
【面接当日のチェック項目2】身だしなみ
面接では質疑応答の内容はもちろん、社会人としての身だしなみができているかどうかもみられています。特に「第一印象は見た目で決まる」と言われることもあるため、髪型や服装をはじめ、靴などの身だしなみを整えましょう。
ただ、企業によっては面接の服装について「私服可」「服装自由」などと伝えてくる場合もあります。スーツ以外の服装を指定されたらオフィスカジュアルな服装が無難ですが、細かいポイントについては以下の記事をご覧ください。
面接当日は企業に自分の魅力を伝える日!
面接当日は企業への入社意欲や自分の魅力を伝えられる日です。面接は学生と企業の双方に「ミスマッチがないか」を確かめる場なので、企業の求めている人材と自分らしさがマッチする部分を効果的に伝えることも大切です。
十分に対策をしてきた学生は「あれを言っておけば良かった」と後悔しないよう、これまでの成果を発揮しましょう。