【読書】ガクチカの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

この記事では、ガクチカで読書について話すのは問題がないか、評価されやすいガクチカの書き方などを例文付きで解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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ガクチカのテーマとして読書を選ぶ学生もいますが、伝え方のポイントを押さえていなければ、企業側から「ただの趣味」として捉えられるかもしれません。本記事では、ガクチカの読書を効果的に伝える方法や注意点などを紹介します。評価されやすい例文も記載しているので、何をどうやってアピールすれば良いのか分からないという人は、ぜひ参考にしてください。以上のことを踏まえて、解説していきます。

ガクチカで読書を話すのはOK?

学生時代に読書に打ち込んできて、それをしっかりアピールできるのであれば、ガクチカで読書の話題を話しても問題ありません

ただし、業界によって受け取られ方が大きく異なる恐れがあります。たとえば、出版業界では読書の経験が仕事に直結するため、好意的な印象を持たれるでしょう。一方、読書から得られた経験や読書自体が業務に直接的に結びつかない業界では、良い反応はもらえないかもしれません。

もちろん、読書好きな面接官に当たれば、深く共感してもらえるかもしれませんが、現実的ではありません。ガクチカで読書の話をするかどうかは、自分が志望する業界と読書経験の繋がりを考えた上で、判断するようにしましょう。

読書などガクチカで企業が見ていること

企業は「学生時代に力を入れたこと」を聞いて、以下に挙げたポイントを見ています。

物事に取り組む際の価値観 学生が何に価値を見いだし、どのような状況・物事であれば、頑張れるのか
結果を出すに至ったプロセス どのようなプロセスを経て、結果を出せたのか。たまたまではなく、自力なのか

そのため、ガクチカではテーマに関わらず「自分は何に価値を見いだしている人間か」「しっかり考え、行動した上で結果を出した」ことを伝える内容にすることが大切です。

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ガクチカの読書を効果的に伝える方法

ガクチカで読書について話すと決めたら、「いかに効果的に伝えるのか」を考えましょう。
ここではガクチカの読書を効果的に伝える方法を2つ解説します。

【ガクチカの読書を効果的に伝える方法1】構成を作る

まずは以下の5つの要素を織り込んで、ガクチカの構成を作りましょう。以下、要素と例文です。

構成 話の例
結論 学生時代は読書に力を入れた
動機 なぜなら読書が自分の世界を広げてくれるから
課題 読書の時間を確保できなかった
対処 隙間時間も活用して本を読むことにした
学び 時間は自分で作り出すもの。忙しいときにも、時間管理をしながら仕事をしたい

この5つの要素を入れることで、面接官に伝わるガクチカにできます。なお、この構成は読書以外のテーマでも使えるため、テーマが複数ある人は企業ごとにアレンジしてみてください。

【ガクチカの読書を効果的に伝える方法2】チームワークの話も盛り込む

基本的に読書は1人で行うものですが、企業によっては「チームで何かを成し遂げた経験を持つ人材」を求めることもあります。
そのため、エピソードの中にチームワークを活かした話も盛り込められれば、周りと協力して活躍できる人材としての印象を与えられるでしょう。

ただし、嘘をついてまでチームワークの話を入れる必要はありません。読書経験があったからこそ、周囲に影響を与えられたエピソードであれば十分です。

ガクチカで読書をテーマにしたときの例文3つ

ここでは読書をテーマにしたガクチカの例文を3つ紹介していきます。自分にも当てはまりそうな例文があれば、是非参考にしてください。

【ガクチカを読書にしたときの例文1】集中力・継続力をアピール

【集中力・継続力をアピールする例文】

私は学生時代、読書に力を入れてきました。もちろん本が好きだから、読んでいるのもありますが、読書は自分の世界を広げてくれるツールだと感じていたからです。そんな読書は社会人になってからも役に立つだろうと考え、大学生になってからは毎週5冊、4年間で1,000冊以上の本を読むことに決めました。ただ大学の勉強やアルバイトをしながらの読書は、時間との戦いです。計算してみると、私が読書に充てられる時間は1日2時間ほど。私の読書ペースでは、2日に1冊程度しか読めません。そこで私は読書を読む時間を短く、ただ読書の経験は薄くならないように、隙間時間にも本を読むように努めました。その結果、毎週5冊の読書ペースを維持しています。読書で培った集中力と目標に向かって日々継続してやり抜く力を、社会人になって活かしていきたいと考えています。

この例文のポイントは「具体的な数字を出している」ところです。「毎週5冊、4年間で1,000冊」や「読書に充てられる時間は1日2時間」など、具体的な数字から面接官に具体的なイメージを持ってもらいましょう。

【ガクチカを読書にしたときの例文2】一つのことを掘り下げる力をアピール

【掘り下げる力をアピールする例文】

私は学生時代、読書に力を入れてきました。お金に関する知識を増やし、人生をより豊かにしたいという思いから、「ビジネス・経済」に関する本を沢山読みました。概念や文章が難解で苦労もありましたが、自分で調べつつ読書を進めていくうちに、大学の経済に関する成績はオールSを達成できました。こうした経験から、一つのことを掘り下げる力を身につけられたと感じています。また、読書から得た経済に関する知識をゼミ内で共有し合う取り組みも行いました。お互いが教え合い、共有することで私を含めゼミ生の知識がどんどん増えていき、卒論の中間発表では教授から、「レベルが高い」とさえ、言われるまでになりました。読書は個人でやるものですが、チームとして知識を共有し合うことで、効率的な学習に繋がるのだと学べました。御社に入社できたら、「掘り下げる力」を発揮して、一人のお客様のニーズを深掘りし、ときにチームメンバーに知識を共有させていただきながら、サービスを提供していきたいと考えています。

この例文では「成績でオールSを達成」「チームとしての動き」など具体的な実績や取り組みを述べています。こうした実績を伝えて、読書が単なる趣味ではないことをアピールできていますね。

【ガクチカを読書にしたときの例文3】学習意欲をアピール

【学習意欲をアピールする例文】

私は学生時代、読書に力を入れてきました。実はもともと本が好きではありませんでした。しかし、あるとき趣味の音楽に関する本を1冊読んだ際に、本という媒体の学習効率の良さに驚きました。それからは音楽に関する新書を中心に読み漁って、さまざまな知識をどんどん吸収していきました。音楽の本での読書経験から私は「学ぶことの喜び」を感じ、音楽以外のジャンルの本も読むようになり、今では経済や政治など多様なジャンルの本も読んでいます。「学ぶことの楽しみ」は誰よりも強いと自負しています。御社に入社した際には、読書で培ってきた学習意欲を活かし、業界や商品に関する知識を誰よりも学び、取引先だけでなく社内の人間にも頼られる存在になりたいと考えています。

1冊の本との出会いから「学習意欲」というなかなか目に見えない部分を、上手く伝えている点がポイントです。
また、面接での質疑応答で業界や企業のサービスについての知識を織り交ぜ、学習意欲の一貫性をアピールしても良いでしょう。

ガクチカで読書について話すときの注意点

人事は見ているガクチカで読書について話すときには2つの注意点があります。どちらも、読書ならではの注意点なので、ガクチカで話す際には必ず押さえておきましょう。

【ガクチカで読書を話すときの注意点1】趣味として捉えられないようにする

読書をガクチカのテーマにした場合、単なる趣味の一つだと思われてしまう恐れがあります。趣味だと面接官に認識されてしまうと「わざわざガクチカで言うべきではない」と判断されるかもしれません。

そこで、書籍からの学びや行動によって、賞を獲得できたりアルバイトで活きたりといった、具体的なエピソードを盛り込みましょう
自発的に学び行動できる人材であることをアピールし、読書がただの趣味ではないことを伝えることが重要です。

【ガクチカで読書を話すときの注意点2】頭でっかちに思われないようにする

読書をしていると確かに知識は増えますが、面接で知識をひけらかしてしまうと、頭でっかちな人と思われる可能性があります。
企業が新卒に求める要素として、「素直さ」や「柔軟性」が挙げられるため、知識量のアピールでマイナスイメージを持たれる可能性があります。読書で得た知識は知識として、会社に入ったら素直に学んでいきたい姿勢をアピールすると良いでしょう。

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学生時代に頑張ってきたことが読書であれば、読書をアピールしていただいて構いません。なぜなら企業も、偽らずにいてくれる学生を求めているからです。

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ガクチカで読書を話すかはあなたの経験次第

ガクチカで読書を話す際は、具体的かつ効果的にアピールすることが肝心です。読書がただの趣味として捉えられる可能性もあるため、この記事で紹介したポイントを押さえて、あなたらしさ溢れるガクチカに仕上げましょう。
また、ガクチカで読書について話すときには、読書から何を得て、その経験をどう仕事に活かすのかを十分に考えた上で話すことを心がけてください。