インターンとバイトの違いを理解せよ!相違点と共通点から今やるべきことを見極めよう

就活ムードが漂い始めると、必ずインターンに関する話題が持ち上がります。いまや“就活の一環”とまで言われるようになったインターンですが、学生の中には「実際、バイトで事足りるのでは?」と思っている人もいるでしょう。

そこで今回は、インターンとバイトの違いと共通点を解説します。インターンとバイトのどちらに取り組むべきか悩んでいる学生は、ぜひ本記事をヒントにしてください。

インターンとバイトの違いは?

インターンとバイトの違いを押さえようインターンの中には、「有給インターン」と呼ばれる報酬が発生するインターンがあります。有給インターンとバイトには“働いて給料をもらう”という共通点があることから、インターンとバイトを混同する学生も少なくありません。しかし、インターンとアルバイトはまったくの別物です。

というのも、インターンは学生が企業や業務、社会への理解を深めるための制度ですが、バイトにそうした側面はありません。バイトでも業務や社会への理解を深めることはできますが、バイトはあくまでも一時的にお金を得る手段であり、収入を得ることが目的です。

つまり、有給インターンは就業体験がメインであり、報酬はおまけのようなものといえます。一方で、バイトは収入を得ることがメインで、業務や社会への理解が深まるのは副産物といえるでしょう。

ここが違う!インターンとバイトの違い5つ

ここからは、インターンとバイトの違いを具体的に解説します。インターンとバイトの主な違いを5つ挙げているので、インターンまたはバイトに取り組む前に確認しておきましょう。

【インターンとバイトの違い】目的

先ほども説明した通り、インターンとバイトは目的が異なります。もう一度、インターンとバイトの目的を確認しておきましょう。

【参加者の目的】
  • インターン:企業や業務、社会への理解を深めること
  • バイト:収入を得ること

また、インターンとバイトは企業側の目的も異なります。企業の意図を汲み取っておけば、インターンまたはバイト中にやるべきことや、求められていることが分かるはずです。

【企業の目的】
  • インターン:自社のPRと優秀な学生の囲い込み
  • バイト:労働力の確保

企業がインターンを開催する目的は、自社のPRと優秀な学生を早いうちに囲い込むことです。一方で、バイトは“期間限定の労働契約”という意味をもつことから分かるように、労働力の確保を目的に雇っています。

【インターンとバイトの違い】期間

単発や短期のバイトもありますが、基本的にはバイトに期間が定められていません。対して、決められた期間内で成果を上げることを求められるインターンは、あらかじめ期間が定められています。

【インターンとバイトの違い】業務内容

インターンとバイトは目的や期間だけでなく、業務内容にも違いがあります。基本的に、バイトはマニュアルに沿った行動が求められますが、インターンでマニュアルが用意されているケースはほぼありません

なぜなら、インターンはキャリア形成の一環という側面が強く、キャリアにつながる仕事や社員と同レベルの業務を任されることが多いからです。つまりインターンでは、自由度が高いうえに裁量が大きい業務を任されるということです。

【インターンとバイトの違い】責任の大きさ

バイトより自由度が高く、裁量の大きな難しい業務を任されるインターンは、その分責任も大きくなります。バイトに責任がないというわけではありませんが、バイトの場合は社員が責任をとってくれますよね。
しかし、インターンは自身が社員の立場になって仕事を担うことになるので、インターンに参加する際は大きな責任感が必要となります。

【インターンとバイトの違い】内定に直結する可能性

インターンを開催する企業の中には、早いうちから優秀な学生を囲い込むために「内定直結インターン」を実施する企業もあります。内定直結インターンとは、文字通りインターンで高い評価を得た学生に内定を付与するインターンのことです。また、内定直結インターンと銘打っていない場合でも、長期インターンなら終了後にそのまま就職できる可能性があります。

もちろん、バイトから叩き上げで正社員になる人も一定数います。しかし、どちらかといえばバイトよりインターンの方が内定に直結する可能性が高いといえるでしょう。

違いがあれば似た点も!インターンとバイトの共通点3つ

インターンとバイトには共通点もあるここまでインターンとバイトの違いを解説してきましたが、じつはインターンとバイトには少なからず共通点もあります。さっそく、インターンとバイトの共通点を確認してみましょう。

【インターンとバイトの共通点】雑用からスタートする

先ほど、インターンはバイトより難しい仕事を任されると説明しましたが、最初は雑用や単純作業を任されます。これはインターンもバイトも、新入社員であっても変わりありません。

ただし、いつまで経っても雑用や単純作業しか任せてもらえない場合は、ブラックインターンの可能性があります。ブラックインターンかどうか判断できない場合は、疑惑が生じた時点で大学のキャリセンや無料で相談できるNPO団体に相談しましょう。

【インターンとバイトの共通点】給与の水準

インターンはバイトより難しい仕事を任されるので、バイトより給与が高いと思い込んでいる学生もいるでしょう。しかし、実際はインターンとバイトの給与水準に大きな違いはありません

具体的にいうと、インターンの時給の相場は1,000円前後、日給の相場は5,000~10,000円といわれています。

【インターンとバイトの共通点】シフト勤務

中には例外もありますが、インターンもアルバイトもシフト勤務が一般的です。インターンの募集要項を見ると、バイトをしたことのある学生とってはお馴染みの「週〇~」「1日〇時間」の文言があります。

インターンとバイトは両立できるの?

結論からいうと、インターンとバイトの両立は可能です。ただし、学業を最優先すべき学生にとって、インターンとバイトを両立させるのは簡単なことではありません。

インターンとバイトを両立させるには、希望に沿った勤務条件のインターンを選ぶことが重要です。また、大学の時間割を調整し、インターンとバイトに費やす時間を確保する必要も出てくるでしょう。

なお、シフトが被ったり、急にゼミの発表が入ったりと、どれだけ工夫してもどうにもならないことがあるかもしれません。その場合は、できるだけ早い段階でバイト先やインターン先の担当者に相談しましょう。

こちらの記事でインターン・バイト・学業をそつなくこなすコツを詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください!

インターンとバイトはどう違う?違いや両立のコツを解説

バイト代わりにインターンに参加するのはNG

インターンとバイトにはいくつか共通点があるものの、両者は似て非なるものです。バイト代わりにインターンに参加しようと思っている学生もいるかもしれませんが、給料を目的にインターンに参加すると、仕事の難しさや責任の大きさに耐え切れなくなる可能性があります。

収入を得ることが目的なら、バイトが最適です。有給インターンはバイトと同じぐらいの給料が発生しますが、バイト代わりにインターンに参加するのはおすすめできません

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インターンとバイトの違いを理解したうえで参加を検討しよう

インターンとバイトは、目的や業務内容、責任の大きさに違いがあります。いくつかの共通点に惑わされ、バイト代わりにインターンに参加しようと考えている学生もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。

インターンとバイトのどちらに取り組めばいいのか悩んでいる学生は、両者の違いを理解して、適切な方を選びましょう!