就活全体の基本スケジュール
インターンシップって?
(1)正規の教育課程として位置づけ、単位を取得できる授業科目としているもの、
(2)授業科目ではないが、大学などの活動と位置づけているもの、
(3)大学とは無関係に企業が実施するインターンシップに学生が参加するもの、
という3つのパターンがある。(桑原靖夫 獨協大学名誉教授 / 2007年)
現在、日本の就職活動でいうインターンシップとは
“(3)大学とは無関係に企業が実施するインターンシップに学生が参加するもの”
が最も多くなっています。
また、インターンシップでは、学生と企業はインターンシップに以下のような目的を持って参加してることが多いです。
- 学生は「社会経験」や「スキルアップ」、「内定への近道」など
- 企業は「会社の周知」や「労働力」、「有望な学生の囲い込み」など
夏インターンと冬インターンの違い
さて、そんな目的で開催されるインターンですが、大きく分けて夏インターンと冬インターンと呼ばれるものがあります。当然この二つの大きな違いの一つは時期ですが、企業にとって実は 開催する目的が大きく変わってきます。
夏に行われるインターンに企業が目的としているのは「学生と接点を持つこと」「学生に興味を持ってもらうこと」の二点です。というのも、この時期の学生は就活について考え始めた段階であり、入社という点にはそこまで意識が向いてない場合がほとんどだからです。そういった、”将来的に自社の選考対象になる人材”を一人でも増やすために、多くの学生と接点を持とうとしているのです。
一方冬インターンでは、時期が10月からという夏インターンが終了し、就活が本格化し始める時期であるという面もあり、学生も入社先を選び始めるようになっていきます。そんな環境であるため、企業も 選考を視野に入れたインターン を行います。具体的に言うと、後の選考に招待することを目的としているのはもちろん、そのインターン自体を選考にしてしまっている所では、インターン終了後に、より内定に近い特別ルートでの選考に招待されることもあります。
冬インターンは選考に直結する!?
上記のように、冬インターンは夏とは企業の目的が異なるため、選考に直接影響を与えることが少なくありません。インターンに参加することで一次面接免除であったり、いきなり役員面接というシチュエーションもそう珍しくはありません。
参加するメリットには、当然そういった選考にダイレクトに結びつくことが多いという点がありますが、インターンに参加する企業が必ずしも入社したいと思えるところであるとは限りません。しかし、入社意欲の高い会社のインターンでないと得るものがないのかというとそういうわけではありません。
企業が採用を視点においてインターンを行っているということは、そういったインターンに参加することで、今後の就活において立て続けに経験することになる 選考の対策 にもなります。インターンでは主に何か課題を与えられて、それに対してグループで答えを出すという作業を行うことになりますが、これはいわゆるグループディスカッションという選考の形と同じものになります。
冬インターンの注意点
冬インターンに参加するメリットを挙げていきましたが、参加するにあたって注意しなければならない点がいくつかあります。
まずひとつが、 単位は確実に確保しておく必要がある といことです。冬インターンに参加することは就活において大きなアドバンテージになりますが、その影響で単位を取り損ねてしまうことはより大きなハンデになりえます。就活において、経団連機加盟しているような大企業では基本的に3月が就活解禁・6月に選考解禁という決まりがあります。かなり形骸化してきているものの。基本的にはこれが少し早まったようなプランで選考が行われます。その就活の過熱する時期である4年時に単位が残っていると、時間的にも精神的にも大きな負担となってしまいます。もし単位がかなりギリギリな状況なようであれば、インターンの参加は少し考えた方が結果的に良い就活を迎えることにつながるかもしれません。
次に、インターンの 期間は必ず確認する ようにいましょう。インターンとはいえ、当然無断欠席は許されません。そんな中、1Dayのインターンかと思いきや1Weekだったであったり、それ以上であったりといったことがあります。インターンにも様々な種類があり、時期も会社によってまちまちです。確実に詳細を確認して申し込み・参加しましょう。
【関連記事】
インターンシップでは、学生と企業はインターンシップに次のような目的を持って参加してることが多いです。学生は「社会経験」や「スキルアップ」、「内定への近道」など。企業は「会社の周知」や…