いまや学生の9割が参加するインターンですが、参加する意味や必要性を見出せずにいる学生もいるのではないでしょうか?たしかに、インターン経験者の中には「インターンは必要ない」と主張する人もおり、インターンに行かずに内定を獲得している学生がいるのも事実です。
そこで本記事では、インターンの目的や参加するメリット・デメリットから、インターンの必要性を考えていきます。
インターンの必要性を「学生と企業の目的」から考えよう
インターンの必要性を考える前に、まずインターンの目的を確認しておきましょう。インターンの目的は学生側と企業側で異なるので、それぞれ解説していきます。
【学生側】インターンに参加する目的
インターンに参加すると、自ずと業界・企業への理解が深まります。インターンでは詳しい業務内容や社内の雰囲気を把握できるので、企業ホームページや書籍では分からない企業の実情を理解できるでしょう。その結果、入社後のミスマッチを防いだり、説得力のある志望動機を作成できたりと、さまざまなメリットを得られます。
また、インターンを開催する企業の中には「選考直結」や「早期内定」と謳い、インターンで見つけた優秀な学生に内定を出したり、特別選考ルートに案内したりする企業もあります。そのため内定獲得を目的に、採用直結型インターンに参加する学生も少なくありません。
- 業界・企業研究を深めるため
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 志望動機に説得力を持たせるため
- 早期内定を獲得するため
【企業側】インターンを開催する目的
企業がインターンを開催する目的は、たくさんの学生に自社を知ってもらうためです。とくに1Day仕事体験や短期インターンは、企業PRの側面が強いですね。また、早い段階で優秀な学生を囲い込み、自社に貢献する人材を確保したいという思惑もあります。
さらに、学生と同様に企業側にも入社後のミスマッチを防止するという目的があります。入社後のミスマッチによる早期離職が発生すると、採用にかかったコストを回収できません。つまりインターンには、早期離職者を出さないために自社を知ってもらおうという狙いがあるのです。
- 企業PRの一環
- 早い段階で優秀な学生を囲い込むため
- 入社後のミスマッチによる早期離職者を出さないため
【参加するメリットは?】インターンの必要性を考えてみた
インターンの目的を確認したところで、インターンの主なメリットを見ていきます。この後にインターンのデメリットも解説するので、メリット・デメリットの両方を理解してインターンの必要性を考えてみましょう。
【メリットから考えるインターンの必要性】業界・企業理解を深められる
企業ホームページを見たり、書籍を読んだりと、業界・企業研究の方法は多岐にわたります。しかし、それでは社内の雰囲気や仕事の進め方まで把握することはできません。
そこで役立つのがインターンです。インターンで業界・企業研究が深まれば、説得力のある志望動機を作成できます。実際に職場を確認し、自分が働く姿をイメージしてみましょう。
【メリットから考えるインターンの必要性】入社後のミスマッチを防げる
インターンには、入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐ役割があります。早期離職は転職に響く可能性があるので、できれば避けたいところ。
企業の実情を知る有効な手段であるインターンを活用し、入社前に理想と現実のギャップをできるだけ埋めておきましょう。
【メリットから考えるインターンの必要性】本選考の予行演習になる
インターンは本選考と同様に、エントリーから開始します。企業によってはエントリーシートや履歴書の提出を求めたり、面接を実施したりする場合がありますが、この過程を本選考の予行演習と捉えることもできます。
本選考に向け、どのような対策を取るべきか悩んでいる学生は、インターンの選考過程を模擬練習の場と考えてみてもいいかもしれません。
【メリットから考えるインターンの必要性】早期内定獲得のチャンスがある
数あるインターンの中には、内定に直接つながる可能性を秘めた「選考直結型インターン」と呼ばれるインターンがあります。選考直結型インターンで高く評価されると、早期内定を獲得できます。
早期内定を獲得できなかったとしても、優秀だと判断されたらエントリーシートの提出やグループワークが免除される「特別選考ルート」に案内してもらえる可能性があります。インターンにこうしたチャンスがあることを知れば、安易にインターンは必要ないと言い切ることはできないでしょう。
【参加するデメリットは?】インターンの必要性を考えてみた
インターンに参加するメリットに続いて、デメリットを見ていきます。インターンには少なからずデメリットもあるので、「インターン=就活において絶対に必要な機会」と決めつけるのは危険かもしれません。
インターンに参加するデメリットを把握し、あなたにインターンが必要かどうかを考えてみましょう。
【デメリットから考えるインターンの必要性】学業との両立が難しい
インターンと学業との両立は、容易なものではありません。とくに長期インターンは、「週に〇日以上」「1日○時間」と勤務時間が定められており、インターンに没頭するあまり学業が疎かになる学生もいます。
さらに学生の中には、生活費やお小遣いを稼ぐためにバイトをしている人もいるでしょう。学業とインターンとバイトとなれば、並大抵の努力や覚悟では両立できないかもしれせん。
【デメリットから考えるインターンの必要性】選考対策に時間がかかる
先ほど、インターンの選考は本選考の予行演習になると説明しましたが、これは本選考並みの選考対策が必要になると言い換えることもできます。とくに有名企業や大手企業のインターンは倍率が高くなるので、インターン選考を突破するにはそれ相応の対策が必要になります。
インターンに必要性を感じてエントリーしたにもかかわらず、選考を通過できないと嘆くことのないように、できるだけ早い段階で業界・企業研究やエントリーシート対策、面接対策を済ませておきましょう。
【デメリットから考えるインターンの必要性】悪印象を持たれる可能性がある
インターンは就業体験の場ではありますが、参加者の言動を評価している企業も少なくありません。そのためインターンを絶好の機会と捉えて、積極的に自身の強みや持ち味をアピールしようと考えている学生も多いでしょう。
このアピールが功を奏し、早期内定をはじめとする選考に有利なチャンスを掴む学生もいますが、反対に悪印象を持たれる学生もいます。
インターンは人事に顔や名前を覚えてもらい、好印象を持ってもらえるチャンスです。しかし、場合によっては悪い意味で顔や名前を覚えられる可能性もあるということを覚えておきたいですね。
【デメリットから考えるインターンの必要性】ブラックインターンにあたる危険性も
インターンの中には、ひたすら雑用ばかりさせられたり、不当に長期間拘束されたりする「ブラックインターン」が存在します。ブラックインターンは企業や仕事内容に対する理解を深められないだけでなく、無給で実務をさせられたり、最低賃金を下回った報酬でキツい労働を求められたりすることもあります。
ブラックインターンは参加後に分かる場合がほとんどなので、インターンへの参加はある意味賭けのようなもの。万が一ブラックインターンにあたってしまった場合は、早急に大学のキャリセンや無料相談窓口で相談してください。
【結論】インターンの必要性は就活後に分かる
インターンが必要かどうかは、学生自身が考えるべきでしょう。なぜなら、本当の意味でインターンの必要性を実感できるのは、選考後や入社後だからです。企業理解が浅いことが要因となって選考に落ちたり、入社後にミスマッチに気付いたりした時に、インターンの必要性が分かるのです。
学生の中には、インターンに参加した経験があるものの必要性を見出せなかった人もいるでしょう。インターンを意味あるものにするには、明確な目的を持つことが大前提です。再度インターンに参加する機会があれば、なんとなく参加するのではなく、目的を持って参加すれば必要性を見出せるはずです。
キミスカでインターンのスカウトを待つものアリ!
「インターンに必要性を感じない」「インターンなんて時間の無駄」だと決めつけている学生は、逆求人型就活サイト『キミスカ』でインターンのスカウトを待ってみるのも一つの手です。キミスカに登録すると、あなたに魅力を感じた企業からインターンのスカウトがきます。企業によっては、キミスカ限定で特別選考付きインターンを実施する企業もあるので、一般的なインターンより必要性を感じられるはず!
ちなみに、キミスカの登録&利用は完全無料です。自分が選ぶのではなく、選ばれる側に立って就活を進めてみませんか?
インターンの必要性はメリットとデメリットから考えてみよう
インターンの必要性は、インターンに参加するメリットとデメリットの両方を理解した上で考えるべきです。インターンに必要性があるかないかは、学生自身が決めてOK。必要性を感じない場合は、インターン以外の手段を活用して就活を進めていけばいいだけのことです。
ただし、初めから「インターンは必要ない」と決めつけるのは、少々もったいないことです。まずはどんなインターンがあるのか、どんな企業がインターンを開催しているのかを知り、後悔のない決断をしてください。