インターンの無給と有給の違いって?違法例やどっちがオススメかを徹底解説

この記事では、無給のインターンと有給のインターンに違いがあるのかやインターンの選び方などを解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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社員の一員として働き、職場環境を目で見ることのできるインターンシップ制度ですが、報酬の有無は企業やプログラム内容によって異なります。自分が無給のまま働いている一方で、周りの友人が参加しているプログラムでは有給だった場合、不公平に感じることもあるかもしれません。なぜ、報酬が出る場合とそうでない場合があるのでしょうか。有給と無給のインターンの違いについて詳しく解説しているので、納得がいくまで落としこみ、自分に合ったインターンを見つけましょう。以上のことを踏まえて、解説していきます。

無給のインターンは違法なの?

無給のインターンは違法ではないが注意が必要無給のインターン自体は違法ではありません。インターンとは業務体験であり、業界や企業への理解を深めるためのものです。そのため、無給インターンが本来の形であると言えます。

しかし、インターンの内容によってはお給料を出さないと違法になってしまう場合もあるのです。違法なものは「ブラックインターン」と呼ばれることもあり、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。以下に無給インターンで違法なケースを3つまとめたので、それぞれ確認しておきましょう。

【無給インターンの違法な例】度を超えた長時間労働・残業をさせる

決められた時間を超えて残業をさせられたり、長時間労働を強要されたりした場合は違法になる可能性があります。学生のやる気に付け込んで「社会人なら、長時間労働は当たり前でしょ?」という雰囲気を作り、インターン生を酷使する企業には注意が必要です。

入社後も同じ環境に置かれる可能性があるので、そういった企業を見つけたら避けるのが無難です。

【無給インターンの違法な例】企業の利益に繋がる労働を行わせる

インターンが無給なら、プログラム内容は見学や体験に留めておく必要があります。企業側の指示で学生に業務を行わせる場合は報酬が必要となりますが、無給で仕事をさせている場合は違法の可能性があるのです。

また、プログラムの中で厳しいノルマを課すことも「学生が企業の利益に貢献している」ケースがあり、そうした企業はインターンシップ制度を悪用しているかもしれません。

【無給インターンの違法な例】お給料が出ていても最低賃金以下だと違法

たとえお給料が出ていたとしても、時給換算した時に最低賃金以下で労働させられていた場合は違法になります。

例えば、都内にある会社が8時間で5000円のお給料を出すインターンを開催するとします。8時間で5000円ということは、時給にすると625円です。東京都の最低賃金は現在1013円なので、この場合は違法扱いになる可能性が高いです。

有給インターンだからといって必ずしも合法とは限らないので、注意してインターンを選ぶようにしましょう。

無給インターンと有給インターンの違いとは

無給と有給にはある程度の特徴がある無給インターンの場合は、職業体験の域を超えることはできないため、学生が実務に関わることは難しいでしょう。有給インターンは企業と学生の間で契約を交わし、アルバイトのような関係になるため、企業の指揮命令によって学生に業務を行わせること可能です。

つまり、労働をさせるインターンが有給であり、見学・体験をさせるインターンは無給ということになります。インターンの内容が労働に該当するかどうかを判断するための方法を見ていきましょう。

「労働者」にあたるかを判断する方法

以下の項目に当てはまる場合は労働者にあたるため、労働時間に応じた報酬が支払われなければなりません。

【労働者に含まれる項目】
  • 会社の指示で社員と同様の業務を行なっている
  • 社員の仕事の手伝い・補助を行なっている

上記に該当しているのにも関わらず無給で働いている場合は、企業が違法に労働させている可能性があります。「違法なインターンに参加した際の対処法」を記事の後半で紹介しているので、違法の疑いがある場合はぜひ参考にしてください。

簡単にインターンを見つける方法

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無給インターンにも魅力がたくさんある

せっかくインターンに参加するなら「お金が出る方がいい」と思う人も少なくありません。しかし、自分に合った企業を見逃さないためにも、給料の有無を問わずインターン情報はチェックしておきたいところです。

また無給インターンといっても学生にとっては貴重な体験を得られる場になります。無給インターンが持つ魅力を見ていきましょう。

【無給インターンの魅力とは】短期間なので参加しやすい

無給インターンは学生が企業のことを知るための場です。1日で完結する「1Day仕事体験」や、数日~2週間ほどの期間で行われる「短期インターン」などで無給のケースが多く見られます。プログラムは企業説明会や座談会といったものが多く、短期間で複数社のプログラムに参加できるのが魅力です。

少しでも興味を持ったインターンがあれば、まずは1Day仕事体験や短期インターンなどで話を聞いてみても良いでしょう。

【無給インターンの魅力とは】責任を負うことがない

学生が企業から指示を受けて業務を行う有給インターンでは、ある程度の責任を負う必要があります。企業の秘密を外部に話すことは禁じられているほか、業務も指示通りに進めていかなくてはいけません。

一方、グループディスカッションや簡単な業務体験が多い無給インターンでは、ミスしたからといって責任を負わされることはないのです。責任を負わずに気軽に参加できるのが無給インターンの魅力の一つです。

【無給インターンの魅力とは】種類が豊富で選びやすい

近年は短期インターンに力を入れている企業が増えてきています。無報酬の場合も少なくありませんが、幅広い業界やプログラムの中から自分に合ったインターンを選べるのが特徴です。

例えば、説明会や社内見学だけのプログラムをはじめ、簡単なグループワークを行ったり、チームに分かれて業務を簡易体験したりするものがあります。インターンの種類や特徴についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

インターンの内容は種類によって変わる!?押さえておきたいポイントを徹底解説

無給インターンと有給インターンはどっちがいいのか

インターン参加は自分の状況に合わせるのがベスト無給インターンは参加しやすいのがメリットですが、有給インターンは実務を経験したり責任感を持って仕事に臨めたりといった魅力があります。無給か有給かで悩む学生は、自分の状況に合わせて参加するインターンを絞ってみてください。

【インターンは無給と有給どっちがいいの】長期インターンに参加するなら有給がおすすめ

「この企業について詳しく知りたい」という学生は、長期インターンがおすすめです。しかし、長期インターンは数ヶ月~年単位で開催されることが多く、アルバイトなどをする余裕が持てないかもしれません。

長期インターンで業界・企業分析を深めることは重要ですが、アルバイトとの両立が難しい学生は、有給の長期インターンへの参加を検討してみましょう。なお、長期インターンで報酬が出たとしても、労働時間と金額が見合っているかは注意が必要です。

【インターンは無給と有給どっちがいいの】たくさんの企業を見るなら無給がおすすめ

さまざまな企業のインターンに参加したい場合は、1Day仕事体験や短期インターンに参加することをおすすめします。実施期間の短いインターンは業務に携わることがほとんどないため、無給であるケースが多いです。

志望する業界や企業を絞りきれていない学生は、無給で短期間のインターンに参加し、広く浅くリサーチすると良いでしょう。インターンに参加したいとは考えているけど、何社くらい参加するのが平均的なの?と思った人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

インターンシップは何社参加するべき?平均参加社数や企業の探し方を解説

無給インターンで違法なものに参加してしまったときの対処法

インターン申し込み前には気づけず、無給のブラックインターンに参加してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。

貴重な大学生活を無駄にしないためにも、以下の2つの対処法を試してみてください。

【違法なインターンに参加してしまったときの対処法】キャリアセンターに相談する

自分1人で何とかしようとしても、給料や労働に関するトラブルは解決しづらいものです。インターン関係のトラブルを抱えている方は、学校のキャリアセンターに相談しましょう。キャリアセンターは学生の就活を手伝ってくれる部署で、各大学に多数の職員が在籍しています。

OB・OG訪問やインターン先の紹介などのサポートも行ってくれるため、就活で困ったことがあれば気兼ねなく頼ってください。

【違法なインターンに参加してしまったときの対処法】家族に話してみる

キャリアセンターに相談するべきか悩んでいる人は、家族に相談してみても良いでしょう。特に親は人生の先輩であり皆さんよりも長い社会人経験を持っています。

相談することで、適切な対処を教えてくれたり一緒に考えてくれたりするかもしれないので、一人で悩まず周りの人を頼りましょう

無給のインターンは違法かどうか見極めることが大切

インターンで給料が発生する条件を理解しておき、違法なインターンかどうかを自分で判断できることが大切になります。困ったときはキャリアセンターや家族に相談するなど、一人で抱え込まないことが重要です。

数多くの企業の中から自分に合った会社を選ぶのは難しいかもしれませんが、少しずつ理解を深めてあなたに合った一社を見つけてみてください。