企業研究は自己分析と同じく、就活に必要不可欠な作業です。しかし、学生の中には企業研究の方法が分からず、おざなりにしている人もいるのではないでしょうか?
今回は企業研究の主な方法を紹介するとともに、チェックすべきポイントを解説します。しっかりと企業研究に取り組み、納得いく就活につなげましょう!
企業研究の方法を知る前に取り組んでおくべきことは?
さっそく企業研究の方法を紹介したいところですが、企業研究を始める前に自己分析と業界研究を済ませておくことをおすすめします。
企業研究は就活に必要な作業ではありますが、気になる企業を片端から調べていくのは効率のよい企業研究とはいえません。現在、「日本には400万以上の企業が存在する」といわれているので、まずは自分に合う業界を見つけるところからスタートする必要があります。
志望業界を決めるには、自己分析が必要不可欠です。自己分析で自身の価値観や人生の目的が明確になれば、自ずとそれを実現できる業界が見えてきます。
以上を踏まえた上で、『自己分析 → 業界研究 → 企業研究』の流れで取り組みましょう。
企業研究のおすすめの方法7つ
ここからは企業研究の方法を7つご紹介します。信頼性の高い情報と根拠のあるデータを入手し、企業への理解を深めましょう!
【企業研究の方法1】企業のホームページを見る
企業研究を行う際に、必ずチェックしておきたいのが企業のホームページです。企業のホームページには企業理念や代表メッセージ、採用情報などが記載されており、その企業を知る手掛かりになります。
また、ホームページの文字の配色や使用されている写真・画像に、企業のメッセージや企業らしさが表れている場合もあります。得た情報をノートやルーズリーフにまとめる場合は、感じたことや疑問点も書いておきましょう。
【企業研究の方法2】就職情報サイトをチェックする
就職情報サイトには、数多くの企業の情報が掲載されています。新卒採用における重要な情報も掲載されており、スマホ1台あればいつでもどこでも企業研究が可能です。そのままエントリーすることもできるので、非常に便利な方法といえるでしょう。
ただし、就職情報サイトで企業研究を行うとなると、自分が知っている企業しか検索できません。まだ知らない優良企業と出会うには、就職情報サイト以外の方法を試す必要があります。
【企業研究の方法3】本を読む
書店や通販サイトでは、企業研究に役立つ本が多数販売されています。中には企業や代表者が出版している本もあり、それらは設立時の想いや今後の方針などを知る手掛かりになりますよ。
企業研究におすすめの「就職四季報」や「業界地図」には、各企業の基本情報はもちろん、業界内での立ち位置や同業他社との違いも記載されています。あなたがまだ知らない優良企業と出会える可能性もあるので、ぜひとも活用したいですね!
【企業研究の方法4】新聞・ニュースをチェックする
ネット上で得られる情報には限界があるので、新聞やニュースで企業の最新の動向をチェックすることも大切です。とくにコロナ禍における就活では、新卒採用人数を大幅に減らした企業や、コロナショックで大赤字になった企業もあります。
新聞記事は切り抜いて、ノートやルーズリーフに貼り付けておくといいでしょう。
【企業研究の方法5】会社説明会・合同説明会に参加する
実際に働いている社員の様子や社内の雰囲気を知るには、会社説明会への参加がおすすめです。また、複数の企業が集まる合同説明会であれば、効率よく企業研究を進めることができますよ。
コロナ禍における就活では、オンライン合同説明会も頻繁に開催されています。オンライン合同説明会に参加したい学生は、就職情報サイトをチェックしてみましょう!
【企業研究の方法6】インターンシップに参加する
インターンシップに参加すると、企業の実態を知ることができます。インターンシップには1日で完結する1Day仕事体験、1週間~1ヶ月程度の短期インターン、数ヶ月~年単位で行われる長期インターンがあり、それぞれ特徴が異なります。気になる企業がインターンを実施している場合は、積極的に参加しましょう。
【企業研究の方法7】OB・OG訪問をする
OB・OG訪問では、会社説明会や合同説明会では聞きづらいことまで質問できます。具体的な仕事内容やキャリアについても聞けるので、入社後に自分が働く姿をイメージしやすくなります。
OB・OG訪問はサークルやゼミの先輩に直接連絡してもOKですが、大学のキャリアセンターを通して頼むことも可能です。
7つの方法を元に企業研究でチェックすべきポイント5つ
企業研究の主な方法をご紹介しました。続いて、企業研究でチェックすべき5つのポイントを解説します。ここに気になる点や疑問点、感想を付け加えて、オリジナルの企業研究ノートを作ってみてください!
【企業研究のチェックポイント1】会社概要
まずは会社概要を確認します。以下に挙げた企業の基本情報を押さえましょう。
- 企業理念
- 企業の沿革
- 資本金
- 従業員数
- 事業所の所在地
- 事業内容 など
とくに企業の沿革は面接で聞かれることもあるので、きちんと頭に入れておきたいですね。
【企業研究のチェックポイント2】競合
次は競合となる企業を把握しましょう。競合とはいわゆる“ライバル会社”のことで、同じ商品やサービスを提供している企業や、顧客のニーズを叶える手段を持つ企業を指します。
競合を把握すると、その企業の強みや業界内での立ち位置を知ることができます。企業研究の段階で、同業他社ではなくこの企業を志望する理由を明確にしておけば、志望動機を作成しやすくなるでしょう。
【企業研究のチェックポイント3】求める人物像
続いて、企業が求める人物像をチェックしましょう。企業がどんな人材を求めているかは、企業のホームページの採用情報ページに記載されていることもありますが、企業理念や事業内容から推測しなければならない場合もあります。
また、インターンシップで感じ取ったり、OB・OG訪問で質問したりするのも一つの手です。
【企業研究のチェックポイント4】社風
会社説明会やインターンシップ、OB・OG訪問など、社風を確認する方法はさまざまです。同じ業界でも企業によって社風は異なり、アットホームな企業があれば、チャレンジ精神旺盛な企業もあります。
入社前に社風を把握しておけば、入社後のミスマッチを防ぐことも可能です。また、参考程度に口コミサイトやSNSも駆使して調べてみても良いでしょう。
【企業研究のチェックポイント5】企業の動向
企業の過去を知ることは大切ですが、未来を予測することも重要です。本や新聞、ニュースで企業の動向をチェックし、成長性を見極めましょう。
とくにチェックしておきたいのは、コロナショックで大赤字になった企業の動向です。今後事業を縮小するか、最悪の場合は倒産の可能性もあるので、企業の今後を分析してみましょう。
企業研究を就活に活用する方法は?
ただ企業の情報をまとめるだけでは、意味がありません。志望動機の説得力を高めるために、企業研究から分かったことを志望動機に反映しましょう。
例えば、同業他社ではなくこの企業でなければならない理由をきちんと伝えることができれば、志望度や入社意欲の高さをアピールできます。
また、自己PRでは企業研究によって明確になった、企業が求める人物像に沿った強みをアピールすることが肝心です。そうすることであなたを採用するメリットが伝わり、人事の興味を引けるでしょう。
企業研究の前に取り組む自己分析におすすめの無料ツールがある
企業研究は自己分析を終えてから取り組みたい作業ですが、この記事を読んでいる学生の中にはまだ自己分析を終えていない人もいるでしょう。そんな学生におすすめしたいのが、最強の自己分析ツール「適性検査」を提供している『キミスカ』です!
キミスカの適性検査は、全150問の質問に答えていくだけで簡単に自己分析できる無料のツールです。毎年2万人以上の学生が受検している超大人気のツールなので、まだ使ったことが無い人は是非一度受けてみてください!詳しくは以下の記事でまとめています。
企業研究の方法を理解して志望動機を固めよう!
本記事で紹介した通り、企業研究の方法は一つではありません。いろんな方法で企業研究に取り組み、志望動機を確固たるものにしましょう。
とはいえ、いつまでも企業研究に時間を割くわけにはいきません。ある程度企業への理解を深めることができたら、エントリーシート対策や面接対策と同時進行で企業の動向をチェックしていけばOKです。