
「臨機応変を活かした自己PRの作成方法がわからない」「臨機応変は就活の自己PRに使える?」
など、臨機応変さを活かした自己PR作成に悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。臨機応変さは業界・職種問わず必要な資質なので、自己PRにはうってつけのテーマです。しかし、実際に自己PRで「臨機応変」を活用しようとすると、なかなか使えるタイミングが見つからず困ってしまいますよね。
そこで今回は、自己PRで臨機応変さをアピールする書き方を例文付きで解説します。あなたの強みをアピールして、就活で評価される自己PRを作成しましょう!
自己PRのアピールに「臨機応変」はふさわしい!
「臨機応変」とは、状況に応じた行動を取ることをいいます。この臨機応変さは、どの業界・職種にも求められるので自己PRにふさわしいアピールといえます。
とくに接客業や営業職など、お客様と接する機会が多い職種でアピールすると好印象を与えられるでしょう。
臨機応変さを効果的にアピールする自己PRの作り方
臨機応変は自己PRのテーマに最適ですが、就活で臨機応変さをアピールする学生は一定数います。そのため臨機応変さをアピールすると決めたら、人事の印象に残るようなオリジナリティあふれる自己PRに仕上げる必要があります。
そこでここからは、臨機応変さを効果的にアピールできる自己PRを作る手順を解説します。以下の手順に沿って、あなたらしい自己PRを作ってみましょう。
企業が求める人物像を把握する
自己PRを作成するにあたって重要なのは、企業が求める人物像を把握することです。臨機応変さは、どの業界・職種でも求められる資質ではありますが、企業によっては他の強みをアピールした方が効果的な場合もあります。
企業がどんな人材を求めているかを知る方法は、企業ホームページを見たり、会社説明会に参加したりとさまざまです。こちらの記事で企業研究のやり方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
臨機応変さが発揮されたエピソードを挙げる
自己PRで臨機応変さをアピールするには、あなたの臨機応変さが発揮されたエピソードが必要です。アピールしたいエピソードが決まっている人は、自己PRとしてまとめるために、その内容を書き出してみましょう。
なかなかエピソードが思い浮かばない人や、本当に臨機応変さが強みなのか分からなくなってきた学生は、キミスカの自己分析ツール「適性検査」を試してみてください。適性検査で性格や価値観の傾向を知れば、自ずとあなたがアピールすべき強みやエピソードが浮かんでくるはずです。
独自性を出すために臨機応変を言い換える
臨機応変さをアピールする学生は少なくないので、オリジナリティを出すために言葉を言い換えてみるのもおすすめです。以下に臨機応変を言い換えた言葉を挙げたので、しっくりくるものを探してみましょう。
- 冷静沈着
- 柔軟な対応力
- 瞬発力がある
- TPOを考慮した行動を取れる
PREP法をマスターする
基本的に、自己PRには「PREP(プレップ)法」という文章構成を使用します。
PREPは「Point(要点)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(要点)」の頭文字を取ったもので、結論から始めることが特徴です。
PREP法は自己PRだけでなく、志望動機やガクチカでも使用できる文章構成です。さらに入社後にもプレゼンや商談で活用できるので、今のうちに結論から書き始めるPREP法をマスターしておきましょう。
自己PRに臨機応変を用いた例文7つ
ここでは、臨機応変を用いた自己PRの例文を3つご紹介します。先ほど解説した自己PRの作り方と書き方を念頭に置き、あなたの強みや良さが伝わる自己PRを完成させましょう。
アルバイト
私の強みは、臨機応変な対応力があることです。私がアルバイトをしているカフェには、会社員や学生以外にお子様連れのお客様やお年寄りのお客様も来店します。
そこで私はお客様に合わせて提案するメニューを変えたり、取り皿を用意したりしていました。そのうちにお客様から褒めていただくことが増え、先月には優秀なアルバイトや社員に贈られる表彰をいただくことができました。
私が貴社に入社できましたら、この臨機応変な対応力を武器にお客様の心に残る接客を心がけます。
ゼミ活動
私には何事にも臨機応変に対応する力があります。
ゼミのプレゼン発表当日、大切な資料を忘れて来たゼミ生がいました。そこで私は、あらかじめ準備していたプレゼン資料のメモを用いて簡易的な資料を作成することで、プレゼン発表を迎えることになりました。
その結果、無事にプレゼン発表は終わり、私もそのゼミ生も良い評価をもらうことができました。貴社に入社した後も、トラブルに対応するための準備を怠らず、臨機応変な対応力を活かしたいです。
サークル
私の強みは、柔軟かつ瞬発力のある行動を起こせることです。私はボランティアサークルに所属しており、全国各地でボランティア活動を行っています。
とくに印象に残っているのは、植林ボランティアに参加した時のことです。私は植林できる場所を探す担当を担っていましたが、付近には伐採して資源にすべき木が多くありました。そこで植林ではなく伐採に切り替えることこそ、健全な森林作りに繋がると判断しました。
この判断は森林ボランティア協会の方から評価され、新聞社のインタビューも受けました。何事にも柔軟性と瞬発力が大切だと考えている私は、入社後も柔らかい頭とエネルギー溢れる心を育て、貴社に貢献したいです。
部活
私は大学のバスケットボール部で副キャプテンを務め、試合中の臨機応変な対応力を磨いてきました。特に、昨年のリーグ戦では主力選手が負傷し、急遽フォーメーションを変更する必要がありました。
その際、私は相手チームの戦略を即座に分析し、守備を強化するためにゾーンディフェンスへと切り替えることを提案しました。結果として、チームの失点を30%削減し、逆転勝利に貢献しました。
また、日々の練習でも選手のコンディションに応じて練習メニューを調整し、チーム全体のパフォーマンス向上に努めました。どんな状況でも冷静に最適な判断を下し、周囲を導く力は、貴社でも活かせると考えています。
ボランティア
私は大学のボランティアサークルでリーダーを務め、活動中に発生する課題に対して臨機応変に対応する力を培いました。
特に、昨年参加した被災地支援では、予定していた物資輸送ルートが悪天候で使用不可となる事態が発生しました。そこで私は、現地の方々や他団体と迅速に連携し、別ルートを確保した結果、予定通りに物資を届けることができ支援活動を円滑に進められました。
また、子ども向けの学習支援でも、参加者の理解度に応じて柔軟に教え方を変え、学習意欲の向上に貢献しました。状況に応じた最善の判断を下し、周囲と協力しながら課題を解決する力は、貴社でも活かせると考えています。
学生団体
私は、学生団体での活動を通じて「臨機応変」に対応する力を培いました。所属するイベント企画団体では、100人規模の交流イベントの運営責任者を務めました。
しかし、開催2週間前に協賛企業が撤退し、予算が30%削減される事態に直面しました。そこで、即座にプログラムを見直し、地元企業への新規協賛交渉を実施。その結果、3社から新たに協賛を獲得し、予定通りの開催を実現しました。
この経験から、突発的な問題にも冷静に対処し、最適な解決策を導き出す力を身につけました。貴社においても、状況に応じて柔軟に判断し、課題解決に貢献できると確信しています。
インターンシップ
私は、インターンシップを通じて「臨機応変」に対応する力を身につけました。広告代理店の長期インターンに参加し、SNSマーケティングの運用を担当していました。
あるキャンペーンで、投稿後の反応が予想より20%低かったため、すぐに要因を分析。コメントやデータを基に仮説を立て、投稿時間とクリエイティブを変更したところ、翌週にはエンゲージメントが1.5倍に向上しました。
この経験から、計画通りに進まない状況でも素早く対応し、成果を最大化する力を養いました。貴社でも、柔軟な発想と行動力を活かし、変化に強い人材として貢献できると考えています。
臨機応変をテーマにした自己PRの書き方3ステップ
自己PRは人事にあなたの良さを伝えることが目的であり、やみくもに臨機応変さをアピールしたところで何の意味もありません。
そこでここからは、人事の印象に残る自己PRの書き方を具体的に解説します。伝えたいエピソードを決めたら、以下の3ステップに沿って自己PRを組み立ててみましょう。
結論から書く
自己PRにはPREP法を活用するため、まず結論から書き始めるのが基本です。臨機応変さをアピールする場合は、「私の強みは何事にも臨機応変に対応できることです」のように書き始めます。
このように、結論から書き始めるとアピールポイントが明確になるので、あなたの良さが伝わりやすくなります。また、物事を論理立てて説明できる思考力もアピールできるので、自己PRは結論から書き始めるのがおすすめです。
具体的なエピソードを述べる
続いて、あなたの臨機応変さが発揮された具体的なエピソードを書きましょう。エピソードはアルバイト経験・ゼミ活動・サークル活動など、基本的には何でもOKです。
臨機応変さをアピールする場合は、「どんなトラブルが起きたか」「トラブルに対してどんな行動を起こしたか」「どんな結果を得られたか」のように、経験をストーリー立てて説明するのがポイントです。
仕事での活かし方を伝える
自己PRの締めには、あなたの持ち味である臨機応変さの仕事への活かし方を提示します。
臨機応変さをどんな場面で活かしたいか、臨機応変に行動できる自分が入社することで企業はどう良くなるのかなど、企業と自分がいかにマッチしているかをアピールしましょう。
臨機応変で自己PRを作る際の注意点は?
臨機応変を自己PRのテーマにする際は、臨機応変さに説得力をもたせるために面接中の受け答えに注意しましょう。
臨機応変をアピールするにもかかわらず、質問に対して臨機応変に答えられなかったり、場に応じた行動を取れなかったりすると、臨機応変というアピールを信用してもらえなくなります。
また、臨機応変は裏を返せば「その場しのぎ」「下準備を軽視しがち」ということでもあります。そのため臨機応変のマイナスな部分を指摘された時の準備をしておきましょう。
臨機応変さを自己PRにするときの言い換え2つ
臨機応変さを言い換える場合、「対応力がある」「柔軟性がある」などに言い換えられます。それぞれの特徴を活かした自己PRを以下で紹介します。
対応力がある
私は「対応力のある人間」として、予期せぬ課題にも冷静に対処できます。大学のゼミでは、企業と連携した市場調査プロジェクトに取り組みました。
しかし、調査開始直後にターゲット層の変更が決定し、計画の大幅な見直しが必要になりました。私はすぐに新たな調査対象を選定し、アンケート設計を調整。限られた時間の中で100件以上の有効回答を集め、最終的に企業から「実用性の高いデータ」と評価されました。
この経験から、変化に迅速かつ柔軟に対応し、成果を出す力を磨きました。貴社でも、この対応力を活かし、どのような状況でも最適な解決策を導き出せる人材として貢献したいと考えています。
柔軟性がある
私は、状況に応じて最適な行動をとる「柔軟性」が強みです。大学のサークルで新歓イベントの運営リーダーを務めた際、当日急な悪天候により、屋外企画が実施不可能になりました。
しかし、私はすぐに屋内スペースを確保し、コンテンツを調整。SNSを活用して来場者への情報共有を徹底した結果、想定の80%以上にあたる150人が参加し、「臨機応変な対応が素晴らしい」と高評価を得ました。
この経験から、想定外の事態でも柔軟に対応し、成果を最大化する力を培いました。貴社でもこの強みを活かし、変化の多い環境でも最適な判断を下し、貢献したいと考えています。
臨機応変がテーマの自己PRで企業とのマッチ度をアピールしよう!
臨機応変さは業界・職種問わず求められる資質です。しかし、その分自己PRのテーマに選ぶ学生は多いので、オリジナリティのある自己PRを作成する必要があります。
とはいえ、大きなことを成し遂げたエピソードは必要ありません。それよりも文章構成や言葉選びにこだわり、自分が何を感じてどんな行動を起こしたのか、その結果何を得たかを詳しく説明することが肝心です。
そうすることで、あなたの良さや人柄が伝わる自己PRになるでしょう。