【向上心】自己PRの作り方!評価されやすい書き方を例文付きで解説

この記事では、自己PRで向上心があることをアピールする方法や注意点などを例文付きで解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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自己分析をした結果、自分の強みが見えてきたとしてもアピール方法が分からずエントリーシート(ES)がなかなか完成しない…という就活生も多いのではないでしょうか。効果的に自己PRするためには、ある文章構成法が有効であるとされています。これらのポイントについては、本記事を最後まで読めば、身についていくので最後まで目を通してみてください。以上のことを踏まえて、解説していきます。

そもそも向上心は自己PRに使える?

結論から話すと、向上心は自己PRにもってこいな強みです。なぜなら向上心は自分自身のスキルを高めたり苦手な物や短所を乗り越えるために必要不可欠で、社会に出てからも必要な能力なのは間違いないからです。そのため、向上心を自己PRに使うことは非常に有効的なのです。

しかし向上心をPRする就活生は毎年数多くいるため、普通にアピールしても面接官は「またか…」と感じてしまうこともあるようです。自己PRで向上心を伝える場合はいかに印象に残るアピールができるかを考えなくてはならないでしょう。

ここで「印象に残るアピール=華のある特別なエピソード」と考える必要はありません。どんなエピソードも伝え方次第で印象は変わってくるので安心してください。

向上心の自己PRで使うエピソードの選び方

まず最初に覚えておいてほしいのは、自己PRで「私は向上心が強いです」とアピールするだけでは不十分だということです。面接やエントリーシートで「私は○○です」と伝えることは誰にでもできてしまい、採用担当もそれを理解しているため信用してもらえません。

なので自己PRで自分の強みを伝える際は必ず「具体的なエピソード」と共にアピールすることが大切になります。このエピソードのポイントは、「向上心」がなければ確かに乗り越えられないだろうなと思わせる背景を考えることです。より向上心があると企業に思ってもらえるようなエピソード例を2つご紹介していきますので、参考にしてみてください。

【向上心の自己PRで使うエピソード例】「アルバイト経験」

アルバイトは「働く」という見方で考えれば社会人としての仕事と同じなので、向上心と相性が良いです。正社員とアルバイトという立場の違いなどもありますが、それでも仕事という面ではどちらも同じで問題や課題もあります。それと同時に採用担当は自己PRを聞いて、あなたが会社に入社したらどんな利益をもたらすかを考えるきっかけになります。

アルバイト経験の中からエピソードを選ぶポイントは、問題や課題に直面した場面のエピソードです。このような状況は向上心が発揮されやすく、問題に対してどう向き合いどんな風に乗り越えたのか伝えると非常に良いアピールになります。さらに具体的なエピソードを絡ませれば、採用担当に納得してもらえるでしょう。

【向上心の自己PRで使うエピソード例】「資格の勉強」

資格の勉強もアルバイト同様に向上心をアピールするエピソードとして相性が良いです。誰でも簡単に取れるような資格だとあまり向上心のアピールにはなりませんが、取得するのが難しい資格だと向上心をアピールする自己PRのエピソードとして最適なものになります。

「簡単な資格を取得したが、満足できず更なる高みを目指して難しい資格を取得した」というのは、向上心がなければ絶対にありえないエピソードだからです。資格の合否に関係なく上を目指すためにチャレンジしたというその行動自体が「向上心」のある証明になります。そのため資格の勉強は自己PRに使いやすいエピソードの1つと言えます。

ここで紹介したのはあくまで「向上心が発揮されやすいエピソードの例」です。向上心をアピールする時にはこれらを使わなければいけないということはありませんし、自分なりのエピソードがあるという人はそちらを使っていただいて構いません。

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適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

向上心を自己PRで伝える時の5つのポイント

向上心をアピールする自己PRのエピソードを選ぶことができたら、次に評価される向上心を使った自己PRの作り方について解説していきます。今回覚えてほしいポイントは5つで、それぞれ非常に大切な物になっています。本番前にしっかりと身につけておきましょう。

【向上心の自己PRポイント1】「向上心」という言葉を使わない

「向上心という言葉を使うな」と言われたら疑問に思う人もいるかと思いますが、特別難しいことを言っているわけではありません。「向上心がある」と伝えても少し抽象的でイメージしにくいため、向上心という言葉を具体的に言い換えて伝えたほうがイメージが伝わりやすいのです。

向上心は様々な言い換えができます。「常に上を目指す姿勢」であったり「前に進みたいという欲望が強い」など、表現の仕方は多種多様です。自己PRを作る前に自分なりの言葉で「向上心」を言い換えてみましょう。

向上心を言い換えた例

「私は常に上を目指すことができる人間です。自らで高い目標を設定し、それに向かって進む強い力を持っているのが強みです」

【向上心の自己PRポイント2】なぜ頑張れるのか理由を提示する

就活ではどの企業も自己PRからあなたの人柄や性格、思考回路などを見定めています。「なぜ上を目指せるのか?」「なぜその考えに至るのか?」という部分はあなたの性格や思考回路が見えてくる部分なので、企業が見たがっている大切なポイントなのです。

「自分を高めるために、資格を取得しよう」という気持ちそのものが向上心なので、この「そもそも、なぜ頑張ろうと思ったのか?」という動機部分をしっかりと提示しておきましょう。

【向上心の自己PRポイント3】具体的にどんな努力をしたのかを示す

自分で設定した高い目標に到達するために、どのような努力をしたのかというエピソードを提示しましょう。具体的な努力の内容を伝えると企業にあなたの向上心を効率よくアピールすることができます。

よく就活生の中に「結果を出すために、様々な工夫をしました」などの抽象的なアピールをする人がいますが、これでは努力する姿勢が全く伝わらず、採用担当者に響かないアピールになってしまうので注意してください。

【向上心の自己PRポイント4】他のエピソードも用意しておく

先ほど、自己PRで使う向上心が発揮されたメインエピソードを選んでもらいましたが、メインでアピールするもの以外のエピソードも用意しておくと、より効果的に向上心をアピールできます。

エピソードを2つ提示する例

○○という努力の結果、簿記二級を取得しました。また大学2年生の頃に海外での仕事に憧れて英語の勉強を始め、TOEICの点数が400点から今では750点までスコアを伸ばしました。

このように他のエピソードも示すと説得力がさらに上がります。向上心が強い人は1つだけでなく様々な場所で強みを発揮しているはずなので、1つで終わらず、他の向上心を発揮したエピソードに触れておくと良いでしょう。

【向上心の自己PRポイント5】チームで何かやり遂げた事例を伝える

これはエントリーシートや履歴書を書く際はあまり必要ありませんが、面接で自己PRをした時に、「チームの中ではあなたはどんな役割を担うことが多いですか?」などの質問をしてくることがあります。この質問に対して上手く答えられないと「向上心はあるけど、チームでの活動は苦手なのか?」という負の印象が残り、評価が悪くなってしまうことがあります。

1人で頑張って目標を設定し、自分を高めながら結果を出したことをアピールするのはいいのですが、「この学生はチーム内ではどう振る舞うのだろうか?」という面接官の疑問を解消するようなエピソードを別で持っていると非常に強力です。この疑問を解消することによって「向上心」のほかに「協調性」もアピールすることができ、社会人に必要な2つの能力を持っていることが伝えられます。

向上心を自己PRで伝える時の注意点

向上心を自己PRで伝える時にやってしまいがちなことがあります。せっかくポイントを押さえていても、これをしてしまうと評価を下げられてしまう可能性があるので注意してください。

自己PRを作成する前に、今一度自分がこれらに該当していないかを確認するようにしてみてください。

【向上心を自己PRで伝える注意点1】当たり前なことは向上心とは言わない

自己PRを「向上心」で作成する就活生によくありがちなのが、当たり前のことを向上心が高い例として取り上げてしまうことです。「すべての授業に出席していた」「毎年フルで単位を取得している」などは何も特別なことではありません。

このようなエピソードを使って自己PRを作成しても、企業に対して自身をアピールすることには繋がらないので覚えておきましょう。

【向上心を自己PRで伝える注意点2】結果的に何を得たのかが分からない

企業が知りたいのはエピソードではなく、結果的にその向上心を発揮した経験から何を得たのかです。よく、向上心を発揮したエピソードのあらすじを永遠に話し、何を学んだのかが分からない自己PRを作ってしまう就活生がいます。

エピソードが重要な理由は信用度を高めるためであり、企業が見たい本質の部分では無いということをしっかり理解して自己PRの作成に取り掛かりましょう。

向上心を自己PRで伝える時の評価されやすい書き方

「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうための第一歩は、自己PRを最後まで読んでもらうとういことです。伝えたいことが不透明で長々と書いてある自己PRは、最後まで読まれる可能性が極めて低いと思ってください。そうならないためにはまず

結論から書きだしていること
文章が長くても、内容がわかりやすく簡潔であること

は最低限守るべきだと言えるでしょう。また、残念ながら就活において自己PRはウソがつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多くいるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。

そこで求められるのが具体性です。具体的であることや客観的な意見は、話の信頼性と説得力を高めます。以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。

自分の長所が活かされたエピソードがある
そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
その成果を生むにつながった施策がある
どんな考えでその施策を行ったか述べられている

そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。以上のようなことを意識すると、話の構成は自然と

1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール

以上のようになります。
企業に自己PRを行う上で、これが基本の型になることは必ず認識すべきでしょう。しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。自己PRをする目的である人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てることを伝えることに最も適しているとされているのがこの型であるだけで、もしあなたがその目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべきでしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。

一般社団法人 日本経済団体連合会によると、主体性は「2017 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」で9年連続2番目に重視されていることがわかっています。しかしやはり同様のアピールを行う学生は多くいます。そもそも主体性は単体では何も生み出しません。主体性が引き金となって価値を生み出すのです。だとすれば、その主体性もってして何を生み出したのか、何を生み出すことができるのか考える必要があるのかもしれません。

以下の記事は自己PRの書き方をさらに詳しく解説しています。もっと具体体な書き方が知りたいと思った方は目を通してみることをオススメします。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

向上心を自己PRで伝える時の例文

まずは何よりも先に「本当にスカウトされた」自己PR例を紹介いたします。
 青字はこの自己PR例の内、効果的に工夫された「注目ポイント」 なので、是非チェックしてみてください!
それではさっそく例を見ていきましょう!

自己PR1
常に上を目指す姿勢を持っているのが私の強みです。その一例としてサークル活動が挙げられます。
 結論から述べている。また、そこからすぐに具体例を出して簡潔な構成を行っている。
 
中高四年間、空手を習っていたことから大学でも何か武道をやりたいと思い、弓道サークルに所属しました。入部当初、サークルが経験者向けということもあり、他の部員に比べ、実力は著しく劣っていました。しかし、そんな環境でも弓道を楽しむことを忘れず、「絶対に試合に出てやろう」と目標を持ち、練習に励んでいました。練習内容は、周りに追いつく為には練習量が必要と考え、誰よりも早く道場に行き、道場が閉まるギリギリまで練習に費やしました。その際、上手な先輩の弓の引き方など細かいところまでよく観察し、良いと思ったものは全て練習に反映させるようにしました。
 具体的なエピソードで、課題を明確にし、それに向けて長所を活かした施策を行った事が書かれていることで、どんな考えでどんな行動をとることのできる人間なのかイメージさせることができている。
 
結果、大学二年次には試合のメンバーに選ばれるまでに成長することができました。入賞こそできませんでしたが、今までずっと先を歩いていた先輩方と同じ舞台に立てたというのは達成感に繋がりました。私はこの経験からどんな状況でも向上心を持って取り組めるようになりました。
 課題に対する施策がどのような結果を残すに至ったかというのが客観と主幹の双方から描かれているため、信ぴょう性を高めるとともに人間性を伝えることにもつながっている
 
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
この自己PRの情報
  • キミスカで 100通以上スカウト を得ている
  • 工学系学部の男性
  • 向上心をアピールしている
自己PR2
私は目標に向けて自ら試行錯誤を繰り返し挑戦し続ける事ができる向上心の高い人間です。
 結論から述べることができている。
 
これは中学高校の6年間、ソフトテニス部で京都府1位の強豪校にて、常に自分より実力の高い人達に囲まれた競争社会に身を置いてきた事が原点だと考えます。
 なぜ自らがそのような長所を得るに至ったのか認識できている。
 
弱肉強食の中、自ら目標を立て周囲に追い付く為に努力し続ける事が必要でした。実際に高校入学時は部内30人中1番下の実力でしたが、近畿大会出場を目標に設定し、自分に足りない技術を習得する為に毎朝自己練習を続けました。その結果、高校2年目から部内で個人戦は常にトップの戦績を残し続け、最終的に京都府ベスト8、近畿大会出場を達成しました。大学入学後はアパレルのアルバイトで毎月個人の売上目標を設定し、関西圏売上トップを目標に働き続け、最高月220万円を売り上げ実際に達成しました。
 具体的なエピソードから、長所を活かしどのような結果を残してきたのかを客観的に記述することで説得力を持たせている。
 
また日本で三年間蓄えてきたビジネスの知識を基に現在は、アイルランドのダブリンシティ大学に交換留学で半年滞在し、欧米で成功してきた企業戦略について見解を深め私の研究テーマの一環である日本企業とのマーケティング手法の比較に重点を当てて勉学に勤しんでいます。私は会社で働く中でも自ら目標を立て達成する為に努力を継続し、着実に成長しながら貢献していきたいです。
 自らの長所が会社にとって益になることを訴えかけることができている。
 
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
この自己PRの情報
  • キミスカで 100通以上スカウト を得ている
  • 外国語系学部の男性
  • 向上心をアピールしている

向上心を伝える自己PRのまとめ

向上心についての自己PRの解説や例文はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで自ら思考して結論を出しましょう。

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