大学3年の3月1日から解禁となる就活ですが、そこから数ヶ月経っても「内定なし」が続く学生は少なくありません。特に大学4年の12月はほとんどの就活生が内定を獲得しており、卒業まで数ヶ月しかないために焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、就活においては12月以降も採用活動をおこなっている企業もあり、今から内定を獲得することは十分に可能です。今回は、12月に内定なしの学生がやるべき対策をはじめ、就活で後悔しないためのポイントを紹介します。
就活で12月に「内定なし」でも大丈夫?
結論から言うと、油断はできませんがまだ大丈夫です。ただ、大学4年の12月までに内定を獲得している学生は90%以上と言われており、ほとんどの学生は就活を終えています。
12月以降も採用活動を続けている企業はありますが、就活解禁の時よりも選択肢は多くありません。企業の内定を勝ち取りたい学生は、危機感を持って臨んだ方が良いでしょう。
就活で12月「内定なし」でも応募できる企業
企業によって採用スケジュールはさまざまですが、12月以降も新卒の募集をおこなっている企業もあります。
その理由として、以下の特徴が挙げられます。
採用予定人数に達していないから
内定辞退者が出たため
12月以降も優秀な人材を採用したいから
採用予定人数に達していなかったり内定者の辞退が出たりと、穴埋めをするために12月以降も採用活動をおこなう企業は少なくありません。12月から内定を獲得するためにも、こうした企業の特徴も把握しておきましょう。
12月「内定なし」の就活生によくある特徴・対策
これから内定を勝ち取るためにも、何が原因で不採用となったのかを把握し、改善する必要があります。
ここからは、12月になっても内定なしの状態が続いている学生の共通点と対策について見ていきましょう。
【12月「内定なし」就活生の特徴1】面接で魅力を伝えられていない
たとえ、どれだけ優秀な学生であったとしても、声が小さかったり視線が泳いでいたりすると、「自信がないのかな」「うちの会社ではやっていけないかも」と思われる可能性があります。
そのため、面接で自分の魅力を伝えるには、話し方やアピールする内容はもちろん自信を持って話すことが大切です。面接で上手く話すためのポイントは以下の記事で解説しているので、対策したい方はぜひ参考にしてみてください。
【12月「内定なし」就活生の特徴2】面接の回答がズレている
数ある選考のなかで、採用されるかどうかを大きく分けるのが面接です。自社に合っているか、一緒に働きたいと思える学生かが確認されているため、面接官からの質問には的確に答える必要があります。
コミュニケーション能力が求められる営業職や接客といった職種をはじめ、どんな仕事も人と意思疎通を図って進めていくため、ある程度のコミュニケーション能力が必要です。
面接でよくある質問は以下の記事にまとめているので、面接対策をしておきたい人はぜひ読んでおきましょう。
【12月「内定なし」就活生の特徴3】就活の軸がブレている
面接官は毎年何人もの就活生を見ているため、面接に来た学生の就活の軸がブレているかどうかを見抜きます。就活の軸が定まっていなければ、企業への入社意欲をアピールしたり、入社後の姿をイメージしてもらったりするのは難しいでしょう。
反対に、就活の軸が定まっていると志望企業の選び方から面接対策まで、やるべきことが明確になっていきます。内定獲得の可能性を高めることにもつながるため、就活の軸を見つけたい人は以下の記事を読んでおきましょう。
【12月「内定なし」就活生の特徴4】大手企業ばかりエントリー
自分の知っている企業にエントリーすることは悪いことではありません。しかし、大手企業や有名な企業はあなたと同じようにエントリーする学生も多く、倍率が高くなってしまいます。
大手企業の内定を獲得するのは現実的に難しく、規模が小さくとも優良な企業はたくさんあるため、中小企業にも視野を広げることが大切です。優良中小企業の見つけ方は、以下の記事を参考にしてください。
【12月「内定なし」就活生の特徴5】社会人マナーがなっていない
就活生のなかには、社会人としてのマナーを意識できていない人もいます。就活では服装や髪型といった身だしなみはもちろん、入室・退室のやり方や面接時の話し方など、さまざまなことが見られています。
12月時点で内定なしの学生は、きちんとマナーが身についているかどうか振り返ってみましょう。就活でのマナーを身につけたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
12月「内定なし」の就活生が考えること
12月時点で内定なしだったとしても、これからの考え方と行動次第で内定を獲得する可能性は十分にあります。
ただ、今後どうするかを決めるのはあなた次第です。今まで通り就活を続けたり、別の切り口から就活をしてみたりしても良いでしょう。また、就活以外の道についても紹介するので、将来を考えるための参考にしてみてください。
【就活12月「内定なし」の時に考えること1】就活を続ける
12月以降も採用活動をおこなっている企業はありますが、自分に合った企業を見つけることが難しくなっている可能性もあります。そのため、就活を続ける場合は自分に合った企業を逃さないためにも、選考対策も改めて行っておきましょう。
また、今まで見ていなかった中小企業のなかにも、自分らしく働ける企業もあるかもしれません。自己分析や業界・企業研究などを通じて、エントリー企業の視野を広げてみるのもおすすめです。
【就活12月「内定なし」の時に考えること2】逆求人サービスを使ってみる
逆求人サービスは、企業側から直接スカウトが届く求人サービスのことです。一般的な求人サイトは、興味のある企業に学生からエントリーして説明会や選考に参加します。一方で、逆求人方の求人サイト「キミスカ」では、登録された学生のプロフィールを企業が確認し、気になった学生にスカウトのメッセージを送るのが特徴的。
従来の就活では見つからなかった企業と出会えるチャンスが増え、学生の個性を重視してくれる企業が多いため、まだ利用していない方はぜひ活用してみてください。
【就活12月「内定なし」の時に考えること3】就活以外の道を考える
学生の中には、「卒業までに就職しなければ」と考える人も少なくありませんが、無理に就職する必要はありません。12月時点で内定がなく、就職したくないと思った時は他の選択肢も検討してみましょう。
就職以外の選択肢は、以下のようなものがあります。
大学院へ進学
海外留学へ行く
専門学校に入る
公務員を目指す
就活がうまくいかないからといって、自分を追い込む必要はありません。以下の記事では就活以外の選択肢や特徴を解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
就活で12月に「内定なし」でもチャンスはある!
就活解禁の時よりも採用活動をおこなっている企業の数は多くありませんが、12月からでも内定獲得のチャンスはあります。ただし、残り少ないチャンスを確実にモノにするためにも、書類選考や適性検査、面接といった選考を振り返り、対策を徹底しておきましょう。
また内定獲得は大事ですが、自分らしく働ける企業を選ぶことも肝心です。自分を偽って内定をもらっても、ミスマッチに気づいて早期退職などにつながる危険性もあります。ぜひ、本記事を参考に志望企業の内定を獲得してみてください。