これまで就職活動と言えば、大手ナビサイトから学生が企業を探し、エントリーする手法が一般的でした。
しかし、ここ数年、企業が学生のプロフィールなどを見て、「オファー」や「スカウト」というメッセージを直接送る「スカウト型サイト」が浸透しつつあります。
企業が注目しつつある手法なので、その特徴とナビサイトにはないメリットを理解して頂きたいと思います。

企業が探しているのは、幹部候補生!

学生さんが、スカウト型サイトを活用して就職活動を行うメリットの1つが、将来の「幹部候補生」を求めている企業と出会えることです。
日本の景気が上向き始めている今、事業の拡大や海外進出を計画している企業は少なくありません。そんな中、通常選考とは別に数名のみ幹部候補の枠を設ける企業が増えています。
例えば某大手企業のグループ会社は、通常100名採用していた中で、大手の看板があることで「安定志向の学生ばかり集まってしまう」といった課題を抱えていました。そんな中で10名の幹部候補生を採用するために、スカウト型サイトから学生のプロフィールを見て、会いたいと思ったアクティブな学生にのみ特別選考のチケットを渡すといった手法を取り入れています。
どんどん成長していきたい」と考えている学生さんには、早期にこういったチャンスを求めて動くことを強くお勧めします。

就職活動は先手必勝!

ナビサイトのオープン前から、就職活動が行えることもスカウト型サイトのメリットです。
通常ナビサイトのオープンは3月ですが、上記のような幹部候補生を採用したい企業は、その前から動いているケースが多いです。
例えば、早期に特別選考インターンを行い、そこでマッチする学生がいれば即内定を出す企業や、さらにナビサイトがオープンする3月までに、採用を終わらせると計画している企業もあります。
3月からに他の人と足並みそろえて就職活動をスタートさせるよりも、3月までに先手必勝でスタートすることで、大勢の他の就活生に埋もれる心配もありません。存分に自分をアピールすることができると考えられます。

自分では知りえなかった企業との出会い

大手ナビサイトに登録している企業は約10,000社!
その中からすべての企業を確認することは不可能に等しいと思います。
また、企業を探す際に、どうしても名前の聞いたことのあるBtoC企業に偏りがちになってしまします。
しかし、スカウト型サイトでは、それまで自分では見つけることができなかったBtoBの企業と出会ったり、魅力的なスカウトを受け取り、初めて興味を持つといったケースも多く見受けられます。
自らの可能性を狭めることなく、広い視野を持つという目的としても十分メリットはあります。

就活サイト比較
# ナビサイト スカウト型サイト
選考種類 通常選考 ・特別選考(幹部候補)
・通常選考
OPEN時期 3月~ 既に17、18年卒もオープンしている
出会える企業 知名度の高い企業に偏る 自分では知りえなかった企業に出会える

さいごに

ここまで、スカウト型サイトの特徴や、ナビサイトだけでは得ることのできないメリットをお伝えしましたが、勘違いはしないでください。
スカウト型サイトを早くから活用するだけで、内定をもらえるという事では決してありません。
それぞれの媒体の特徴やメリットを理解し、自分に合った就職活動を組み立てることが絶対必要です。