一般的に好奇心旺盛な人は企業に好印象を与えますが、一方でエントリーシートの自己PR欄に「好奇心旺盛」について書く際には、気を付けなければならない注意点もあります。自己PRを通してあなたの魅力を正しくアピールするために、「好奇心旺盛」のプラスな点とマイナスな点両方を理解して「あなたと一緒に働きたい!」と思われる自己PRを作成しましょう。
この記事では好奇心旺盛な人の特徴や、その長所短所、実際に自己PRを書く時のコツや書き方を紹介します。
そもそも好奇心旺盛とは
自己PRに好奇心旺盛について話をするのであれば、言葉の意味を正しく理解しておきましょう。一般的に好奇心旺盛とは、自分の知らない事や珍しい事、面白い事などに興味を持ち、積極的に知ろうとする姿勢を意味します。しかし好奇心旺盛についてはポジティブなイメージがあるものの、伝え方によってはネガティブなイメージにもつながるので、注意が必要です。
自己PRに使える好奇心旺盛とは
自己PRで好奇心旺盛について話すと「向上心が高そう」「成長スピードが早そう」「行動力がありそう」といったイメージを持たれるので、就活では印象のよい強みです。
しかしその反面、「落ち着きがない」「長続きしない」という印象をもたれる可能もあります。折角の自己PRでマイナスの印象を持たれないためにも、好奇心旺盛をアピールする際はエピソードの中に
・解決した課題
・そこから学んだこと
・それを活かせたエピソード
などをエピソードと併せて伝えましょう。
人事が自己PRで見ているポイント
自己PRで見られている点を理解して、魅力的な自己PRの作成に役立てましょう。そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているのでしょうか?
株式会社リクルートキャリアの調査によると、企業が自己PRを通して重視している項目は下記のようになっています。
この調査から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高く、性格や思考性に注目していることが分かります。エントリーシートを見る時や、面接時には「一緒に働きたいと思える人材か」「業務を円滑に行えそうか」という点に注目して学生を見ているので、実績よりも「一緒に働きたい、問題なさそう」と思わせられれば問題ありません。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
自己PRで好奇心旺盛について書く際の4つのポイント
自己PRを書く前に意識していただきたいのは、読んでもらえる文書で書くことです。採用担当者は一日に何十人、何百人分ものエントリーシートを読むこともあります。一人当たりにかけられる時間が数分になってしまうこともある中、自己PRを読んでもらい理解してもらうためには工夫が必要です。
読みやすい文章を作成し、あなたの魅力が伝わる自己PRを作成するために押さえるべきポイント4つをまとめました。
【自己PRで好奇心旺盛について書く時のポイント】結論から書く
エントリーシートの自己PR欄を作成する際は、最初に自分が一番伝えたい強みは何かと言う結論から書きましょう。そうすることで読み手はこれから何について話すのか準備をすることができ、この文章を通して何を言いたいのかなど文章の構造が理解しやすくなります。
読みづらい文章は始めに結論がないことが多く、何が言いたいのか分かり辛いです。そうすると内容の理解ができないだけではなく、「この人は読み手の気持ちが考えられない人」「文章作成能力がない人」という印象がついてしまう可能性もあります。初めに「私の強みは○○です」「私は○○な人間です」というように結論から始めましょう。
【自己PRで好奇心旺盛について書く時のポイント】理由を書く
自分の強みが好奇心旺盛だと把握した経験や活かせた場面を書きましょう。具体的にどんな時に活かせたのかを詳しく記載し、採用担当が見て状況が想像できるように書きましょう。例えば、
「私は好奇心が強く、それは大学のフィールドワークの授業で役に立ちました。」
とだけ記載すると、なぜそれが役に立ったのか、どんな場面だったのかをよく理解できません。そこで
「私は好奇心が強く、少しでも気になったことはとことん調べる性格です。私は大学では地方創生授業を履修しており、商店街の復興に向けて意見を集め、集客力を上げるという授業に参加しました。商店街や大学の人に聞き込みを行う中で、商店街のイメージが悪いことに気付きました。私は意見を集めたその足で図書館に走り、人間の行動心理について情報を集め、より詳しく知るために大学の心理学の先生のもとを訪れました。」
と記載すると、あなたの好奇心がどのように働いたのか、どんな場面で活かせたのかをより詳細にイメージすることが出来ます。強みを活かせた理由や場所は話の具体性を高めるので明確に記載しましょう。
【自己PRで好奇心旺盛について書く時のポイント】具体例を書く
直面した課題と行動から、どのような結果が出たのかを具体的に記載します。その際直面した課題については「なぜそれを課題に思ったのか」も併せて記載すると、あなたの物事を見る時の視点や、思考性を人事に伝えることができます。
行動の結果、順位や賞を取った場合は、成果が想像しやすいのでぜひ記載しましょう。その際はより詳細に300人中1位など記載しましょう。順位や結果が出ていない時は書けないのか、というとそうではありません。人事は順位や成果を出すことを見ていると言うよりも上述した通り、あなたの人間性を知りたいと思っています。もちろん結果が出ているとイメージしやすいですが、それよりも課題解決のための頑張りや取り組み、そこから学んだ事を伝えれば評価される自己PRになります。
【自己PRで好奇心旺盛について書く時のポイント】業務への活かし方を書く
多くの企業は利益を出すことを目的にしていることが多いため、採用する際も、会社の成長の為にあなたがどの様に貢献してくれるのかを考えています。つまり自己PRでは、あなたの長所が会社で役に立つことをアピールする事も忘れてはいけないのです。そのために自己PRの最後では、入社後にどのような形で会社に貢献できるかをしっかりと伝えましょう。
その際、あなたが志望している職種で活かせる場面を想像して伝える必要がありますが、ここで間違った業務内容を伝えてしまうと「ちゃんと企業研究してきた?」と疑われてしまいます。そうなると折角の自己PRも台無しになってしまうので、予め企業研究はしっかり行い、内容に齟齬が生まれないように致しましょう。
人事に評価される「好奇心旺盛」の自己PR例
自己PRを作成する際のポイントが分かったら、例文を読んで雰囲気を理解しましょう!今回は就活スカウト型サービスキミスカから、21卒で120通以上スカウトを貰った学生の例文2例を紹介します。
キミスカとは、自己PRを登録していると企業からスカウトがもらえるサービスで、自己PRを登録していると、あなたに興味を持った企業から『ゴールド・シルバー・ノーマルスカウト』がもらえるサービスです。多くの企業から評価される自己PRとはどのようなものでしょうか?
【人事に評価される好奇心旺盛の自己PR】例文1
なぜなら様々な環境に身を投じることで、その場所に求めていた以上の知識や経験、出会いを得ることができるからです。
結論から述べている他、その理由まで掘り下げることで考え方から人間性を読み取れるよう工夫出来ている。
大学時代には、1回生当時の目標であった起業という夢に少しでも近づくために〇〇のプロジェクトへの参加や、夏季休暇を地方議員の下で活動するインターンシップに充てました。また、昨年度は海外に接点をもって働くという目標のため、カナダの〇〇大学に長期留学に行ってきました。
自らの長所がどのような行動を引き出したのかを具体的に述べることができている。
そのどれもが新たな発見をもたらしてくれるだけでなく、思いがけない出会いが自身の考え方を豊かにしてくれました。そのわくわくするような経験と出会いが好きだからこそ、私は常に新たな環境に飛び込む挑戦を続けています。
その結果何が得られて、改めて自分がどんな人間であるのか述べることで人間的魅力を伝えることができている。
この新しい環境に挑戦する積極性を活かし、あらたな発見をしながら人と人とを繋げる仕事がしたいと思っています。
強みをどのように活かせるのか伝えることが出来ている。
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
【人事に評価される好奇心旺盛の自己PR】例文2
一度一つのことに興味を持つと、とことん追求していくタイプです。そして、興味を失わずに興味を持ち続けられる性格です。この性格は、持ち前の強い好奇心によるものだと思います。
結論から述べている他、その理由まで掘り下げることで考え方から人間性を読み取れるよう工夫出来ている。また、好奇心をアピールすることで発生する「興味を失ったら・・・?」といった懸念点を事前に把握し、カバーすることができている。
たとえば、今はパソコンに興味があります。最近では自作PCを製作し、使いこなせるようにまでなりました。自分で製作することで、市販品よりも安くでき、さらにPCへの理解や関連業界の興味も深まるというなどの利点があることがわかりました。
その長所が具体的にどんな行動を引き出したのか、そして何を得られたのか述べられている。
このように、好奇心は物事を深く知ることや新たな知識を得るためのきっかけになるものだと思います。 仕事でも好奇心を活用し業務の追及を行っていこうと考えています。
社会に出ても自らの長所を活かしていくことを表現している。
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
自己PRで好奇心旺盛を伝える時の注意点
自己PR で好奇心旺盛について伝える前に、押さえるべきポイントをしっかり確認してから取り掛かることで、評価される自己PRを作りましょう。
【自己PRで好奇心旺盛を伝える時の注意点】分かりやすく簡潔に書く
エントリーシートにおいて自己PRの項目は比較的広いこと多いです。エントリーシートをパッと見た時、一番に目に入ってくるところなので、内容は分かりやすく簡潔にするように心がけましょう。
分かりやすくするために下記の方法を使ってみましょう。
・段落分けをする
・箇条書きを使う
・太文字を使う
・アンダーラインを使う
・「」を使う
簡潔にするために下記の方法を使ってみましょう。
・音読し理解し辛いところは無いか
・周りに人に聞いてもらう
【自己PRで好奇心旺盛を伝える時の注意点】嘘をつかない
残念ながら就活において、自己PRは嘘をつきやすい項目として知られています。内定の為に嘘をつくことや、エントリーシートの見本を見過ぎることで、そう書かないといけないのでは?と思い書いてしまうこともあると思います。現在はネットに回答例が多く出回っていることもあり、人事側も基本的に「本当にこれが強みなのかな?」と考えながら聞いています。それを納得させるために具体性が必要になるのです。
具体的であることや客観的な目線が入った自己PRは、話の信頼性と説得力を高めます。
以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。納得でできる 自己PRにするために、下記の内容を入れて具体性を持たせましょう。
・自分の長所が活かされたエピソードがある
・そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
・その成果を生むにつながった施策がある
・どんな考えでその施策を行ったか述べられている
人事は自己PRから、あなたの思考性と人柄について知りたいと思っています。よって派手な結果より、あなたがどんな人間でどの様に思考をするのか伝われば、人事は納得して選考にすすめることができるのです。
【自己PRで好奇心旺盛を伝える時の注意点】短所を理解しておく
面接やエントリーシートでは、長所の短所について質問を問われることもあります。短所について話す際も嘘をついてはいけませんが、今改善している姿勢をアピールことや、継続している事、視野を広く持つことができ点などをエピソードに交えて、短所すらもアピールする場に変えましょう。
【自己PRで好奇心旺盛を伝える時の注意点】企業が求めている人物像を把握する
自己PRは自分をアピール場所ですが、忘れてはいけないのは企業が求めている人物像に近しい自分を売り込むということです。企業には採用するにあたり求める人物像を設定していることが多いです。そのため、そこから外れた強みをアピールしてしまうと、「良い人だとは思うが自社が求めている学生とは違う」「ちゃんと企業研究してきたのかな」と刺さらない自己PRになってしまいます。
そうならないために企業が求める人物像をしっかり把握し、自分の強みの中から一番近しい強みを選び伝えましょう。
自己PRのエピソードが見つからなかった場合
いざ自己PRを書こうとしたとき、意外とエピソードが見つからない場合もあると思います。エピソードを知るための方法として、親や周りに確認することも一つですが、書くことがなかなか見つからない場合は、自己分析不足に原因があります。
自己分析の方法はたくさんありますが、時間が無いという方は適性検査で自分の強みを把握することもおすすめです。適性検査は客観的に自分の良さを把握することが出来るので、自分では把握していなかった強みを確認することにも役立ちます。キミスカの適性検査であれば、15分~20分で自分の意欲傾向、職務適正などを知ることが出来ます。ビジネス戦闘力も出るので、社会人に向けて自分の強さを知りたい方はぜひ受けてみてください。
自己PRを入れるだけでスカウトが来る就活サービスとは?
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・自分が志望している業界・職種をさらに深く知りたい
・まだ知らない業界・職種のことを知ってみたい
・自分のことを求めてくれる企業に出会いたい
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自己PRで好奇心旺盛を武器に内定を勝ちとろう
好奇心旺盛はその言葉から、ポジティブにもネガティブにも採られる言葉です。企業には求められる強みではありますが、事前にその強みから懸念される短所を把握し、解決策などを伝えることで、採用におけるハードルを下げることが出来ます。伝えるべきポイントや、伝え方を押さえて、就活を有利に進めましょう!