
この記事では、傾聴力を最大限にアピールする自己PRの書き方を例文付きで解説していきます。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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傾聴力とは?
まずは、傾聴力がどんなスキルなのかについて見ていきましょう。傾聴力は、事務的に人の話を聞くだけのスキルではありません。人の話を注意深く聞いて共感するだけでなく、言葉の内に秘めた意味を理解できる人のことを「傾聴力がある」といいます。
勘違いする学生も多いのですが、「傾聴力がある」と「話すよりも聞く方が好き」とでは全く意味が違います。
傾聴は人の話を引き出し、正確な意図を掴むことが必要なスキルです。正しい意味をしっかりと理解しておきましょう。
企業に求められる傾聴力とは?
業界を問わず企業が学生に期待する傾聴力とは、「人の話をしっかりと聞き、提案や改善策を客観的に提案できるスキル」です。常に問題を解決していく必要があるビジネスにおいて、単に話を聞くだけのスキルを持っていても大きなメリットにはなりません。+アルファの「問題解決能力」もセットで必要になってくることを、覚えておいてくださいね。
傾聴力がある人の特徴
せっかく傾聴力をアピールしても、面接の時に態度で傾聴力を見せることができなければ、あなたの自己PRは信憑性が低くなってしまいます。傾聴力がある人には、いくつか共通する特徴があります。その特徴を意識して、傾聴力を態度でもアピールするように心がけましょう。
- 話し手の目を見て、柔らかい態度で話が聞ける
- 先入観を持たず、人の価値観を否定しない
- ジェスチャーや相槌が豊富で表情豊か
- 知ったかぶりはせず、分からないことは質問する
- 話を遮らずに最後まで聞く
- 自然に共感や肯定ができる
- 「つまり~ですね」と、話の要点をまとめられる
面接の時に慌ててこの特徴を真似しても、取って付けたようなものだと見透かされてしまいます。普段から意識して、自然な態度で傾聴力をアピールできるようにしておきましょう。
傾聴力を活かした自己PRを上手く作れない時は?
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。
この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。
適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
傾聴力を自己PRで使う時のポイント
ここからは、傾聴力を自己PRで使う際に押さえておきたいポイントについて解説します。この通りに自己PRを構成すれば、ストーリー性のある効果的な自己PRが完成させられます。
なぜ身についたのかを伝える
傾聴力が役に立った経験を伝えるのも重要ですが、どんな経緯で傾聴力を得られたのかを説明できると、より好印象が残せます。なぜなら、採用担当者は学生のスキルよりも、「人柄」や「経験からどうやって成長したのか」を見ているからです。現在のスキルや功績よりも、成長の過程を重要視しています。
あなたの成長の過程が分かれば、新卒でも仕事に取り組む時の姿勢がイメージできます。入社後、真面目に働ける学生だという印象を与えるためにも、自らが行動して傾聴力を身につけた経験を話せるようにしておきましょう。
能力を発揮したエピソードを盛り付ける
面接で「私の長所は、傾聴力があるところです」と、単に傾聴力があると言うだけでは、あなたの魅力は伝わりにくいでしょう。この伝え方だと、「どんなことができるのか」「仕事でどう活かせるのか」ということがイメージできません。
もっと深い自己PRにしたいのであれば、傾聴力を活かしてどう課題を乗り越えたのかを細かく説明することが大切です。
自己PRでは、そのスキルが本当に備わっていて、仕事に活かせることを採用担当者に信じてもらう必要があります。自己PRで話すエピソードは、「いかに説得力を持たせられるか」を意識して選ぶようにしましょう。
仕事でどのように活かせるのかを提示する
傾聴力が活かせた経験を説明したあとは、その傾聴力が仕事にどうリンクするかを具体的に示しましょう。自分の強みと業務をリンクさせられる学生は、「入社後のビジョンがハッキリしている」と、好印象を残すことができますよ。
傾聴力は、どんな会社や職種でも不可欠な能力です。仕事と関連する部分が必ずあるので、志望企業でどう活かせるかをよく考えてみましょう。
傾聴力を自己PRに使った例文5選
ここまで説明してきたことを踏まえ、好印象を残せる自己PRの例文を5つご紹介します。
アルバイト
私は人の話をよく聞き、相手に寄り添った改善策を提案できます。
私はアルバイトでコールセンターのアルバイトをしています。
受ける電話の多くはクレームや商品に対する不満についてです。
初めはうまく対応できず、マニュアルに書いてあることをただ伝えるだけで、逆にお客様を怒らせてしまうことも多くありました。
そんな時、先輩から「お客様は不安だから私たちに電話してくれているんだよ」と言われたのが印象に残っています。
それを聞いて、大事なのは一方的に話すのではなく、その人に寄り添った対応策を考えることだと気がつきました。
それからは自社の商品を研究することに努め、電話対応の方法も改めました。
受電したら、まずお客様の話を聞いて何が不安なのかをきちんと考えるようにしました。
その上で自分の知識も使いながら、お客様の不安に寄り添った改善策を提案するようにしています。
今ではお客様を怒らせることもなく、逆に「親切に対応してくれてありがとう」と言ってもらえるようになりました。
貴社の販売職でもスキルを活かし、お客様一人ひとりに合った商品の提案をしていきたいと考えています。
この自己PRのポイントは、以下の4点です。
- 傾聴力がついたキッカケを掘り下げている
- 成長するためにどんな行動をしたのかが分かる
- 仕事に対する真面目な姿勢が伝わる
- 企業の業務と傾聴力をリンクさせている
成長のキッカケや気持ちの変化などの過程が書かれているため、ストーリー性があり感情移入しやすい自己PRになっていますよね。また、努力して傾聴力を活かせるようになったことが分かるため、入社後も同じように努力してくれる人材だという印象を与えられます。お客様や仕事に対して真摯な姿勢が読み取れるところや、入社後にどう活かせるかが具体的に説明できているのも高評価。傾聴力だけではなく、真面目な人柄や努力できる一面もアピールできる自己PRになっています。
ぜひこの例文を参考に、あなたのケースに当てはめて自己PRを作ってみてください。また、もっと自己PRの例文が見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
部活
私は「傾聴力」を強みとしています。
大学では◯◯部に所属し、副キャプテンとしてチーム運営にも携わりました。
練習や試合で結果を出すためには、部員一人ひとりの意見を尊重し、良い雰囲気を作ることが重要だと考えました。
そこで、部員の悩みや意見に耳を傾け、積極的に相談に乗ることを意識しました。
特に、試合に出られない部員の不安を聞き、練習方法の改善を提案したことで、チーム全体の士気が向上し、大会でも好成績を収めることができました。
この経験から、相手の話をしっかり聞き、適切な対応をすることで良い成果につながると学びました。
貴社においても、傾聴力を活かし、周囲と協力しながら成果に貢献したいと考えています。
留学
私の強みは「傾聴力」です。
大学在学中に〇〇国へ留学した際、多様な価値観や文化に触れる中で、この力を磨きました。
現地の学生やホストファミリーと円滑な関係を築くため、相手の話を注意深く聞き、言葉だけでなく表情や態度からも意図を汲み取ることを心掛けました。
その結果、深い信頼関係を築くことができ、異なる意見や考え方を尊重する姿勢が身につきました。
この経験は、チームで協力する場面や課題解決の際に、相手の立場を理解し、適切なコミュニケーションを図る力として活かされています。
貴社でもこの傾聴力を活かし、周囲と円滑な連携を図りながら貢献していきたいと考えています。
学生団体
私の強みは「傾聴力」です。
大学では学生団体のリーダーとして活動し、メンバーの意見や考えを丁寧に聞くことを心掛けました。
プロジェクトの進行中、意見の食い違いが生じた際には、全員の声に耳を傾け、それぞれの立場や課題を正確に理解することで、対話の架け橋となりました。
この姿勢により、メンバー同士の信頼関係が深まり、チーム全体の士気向上や目標達成に貢献することができました。
この経験で培った傾聴力は、相手のニーズを的確に把握し、円滑なコミュニケーションを実現する力として活かされています。
貴社でもこの強みを活かし、チームの調和と成長に貢献したいと考えています。
インターンシップ
私の強みは「傾聴力」です。
大学時代のインターンシップでは、業務理解を深めるために先輩社員やお客様の話を丁寧に聞くことを心掛けました。
特に課題解決型のプロジェクトでは、チームメンバーの意見に耳を傾け、背景や意図を正確に理解することで、全員が納得できる提案をまとめることができました。
この経験から、相手の立場や考えを尊重しながら、自分の意見を的確に伝えるコミュニケーション力も身につけました。
貴社でもこの傾聴力を活かし、周囲と良好な関係を築きながら、課題解決や目標達成に貢献していきたいと考えています。
傾聴力を自己PRで使う時の注意点
傾聴力をアピールする時に、より良い自己PRにするために意識して欲しいことがあります。それは、
- 「オリジナリティ」
- 「面接時の振る舞い」
の2つです。この2つを意識しないと、あなたの長所を100%知ってもらうことはできません。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
他の就活生と被ってしまう
傾聴力はどんな会社にも求められるスキルであるため、自己PRで学生に取り上げられやすいです。したがって中途半端なアピールでは印象に残らず、他の学生に埋もれてしまうことも多々あります。
とはいえ、特別な経験やすごい実績をアピールする必要はありません。エピソードを念入りに伝えてストーリー性を持たせるなど、自己PRに個性を持たせるだけでも他の学生と差はつけられます。内容はもちろん、伝え方も工夫するようにしましょう。
もし傾聴力のエピソードがなかなか書けない、進まないという場合は、適性検査を受けて客観的に自分の強みや弱みを把握してみるのもおすすめです。キミスカの適性検査は、あなたの性格傾向や意欲傾向、職務適正を知ることができます。
適性検査の結果から客観的な強みを再確認し、その強みが活かせたエピソードを思い出してみると、自分の良さにさらに気付くことができます。適性検査で自分を客観的に知りましょう!
面接時の振る舞い
傾聴力の自己PRは、上手に伝えられれば高評価を得ることも可能です。ただし、面接で採点されているのは、自己PRの内容だけではありません。面接時の態度や立ち振る舞いも、判断基準になっていることを忘れないようにしましょう。面接時の態度によっては、「本当に傾聴力があるのか」と疑われてしまうこともあるので要注意。
傾聴力をアピールしているのに「きちんと話を聞かない」、「話を遮って発言してしまう」という行動は絶対に避けてください。ただでさえマイナスな行動なのに、傾聴力をアピールしている学生がこの行動を取ると、さらに評価を下げられてしまいます。そうなってしまわないためにも、記事の前半でご紹介した「傾聴力がある人の特徴」を身につけておくことをおすすめします。
傾聴力を言い換えた自己PR例3選
傾聴力は就活生の多くが使うため、言い換えてアピールしたい人もいるでしょう。傾聴力は次のような言葉に言い換えられるため、アピール内容に合わせて使い分けましょう。
共感力
私の強みは「共感力」です。
大学ではバレー部に所属し、チームの一員として日々練習に励みました。
特に、仲間の気持ちに寄り添い、チーム全体の士気を高める場面でこの力を発揮しました。
試合でミスをした仲間が落ち込んでいるときには、まずその気持ちを受け止め、共感した上で前向きな声掛けを心掛けました。
この姿勢が信頼関係の構築につながり、チームワークの向上に貢献できたと感じています。
この経験を通じて、相手の立場に立って考え、状況に応じた適切なサポートができる力を身につけました。
貴社でも、この共感力を活かし、チームメンバーやお客様との信頼関係を築きながら貢献していきたいと考えています。
洞察力
私の強みは「洞察力」です。
留学先でのアルバイトでは、言語や文化の違いから生じる小さな変化や相手の気持ちを敏感に察知する力が求められました。
カフェで接客をしていた際、お客様の表情や態度の変化からニーズや不満を素早く察し、先回りして対応することで満足度向上に貢献しました。
また、同僚との協力においても、言葉だけでなく行動や雰囲気からチームの課題を見抜き、適切なフォローや提案を行うことで円滑な業務遂行をサポートしました。
この経験を通じて培った洞察力は、相手の立場を理解し、的確な行動を取る力として私の強みです。
貴社でもこの力を活かし、状況を的確に判断しながら柔軟に貢献していきたいと考えています。
調整力
私の強みは「調整力」です。
大学時代に参加したWebマーケティングのインターンシップでは、チームで広告運用やコンテンツ企画に取り組みました。
プロジェクト進行中、メンバー間でターゲット設定や施策の優先順位について意見が分かれる場面がありました。
その際、私は全員の意見を丁寧にヒアリングし、課題の本質や共通の目的を明確化することで意見のすり合わせを行いました。
また、データ分析結果を根拠として客観的な視点を加えることで、納得感のある意思決定をサポートしました。
この経験から、多様な意見をまとめ、成果につなげる調整力を身につけました。
貴社でもこの力を活かし、チームで最適な成果を生み出すことに貢献したいと考えています。
傾聴力は差別化して印象に残ることが大切!
傾聴力は、単なる聞き上手とは意味が異なります。就活で求められる傾聴力は、相手の話を聞いた上で、真意を読み取ったり共感したりして課題を解決する能力のことです。きちんと傾聴力の意味を理解して使うようにしてください。
特別な経験でなくても、エピソードに具体性を持たせたりストーリー性を持たせたりすることで好印象を残すことは可能です。あなたらしい自己PRで、他の就活生との差別化を図っていきましょう!