
就活の自己PRや履歴書で「私の強みは責任感があることです。」と話す就活生も多いです。責任感は社会人に求められる資質ですが、それゆえに責任感を長所にアピールする就活生は非常に多く、工夫をしてアピールをしないと埋もれてしまいかねません。
そこで本記事では、自己PRで責任感をアピールする際に評価されやすい書き方や注意点を例文を用いてじっくりと解説していきます。
面接官が求めている責任感は2種類ある!
社会人にとって責任感は必要不可欠な能力です。そのため、求人を行っているどの企業も責任感のある人材を求めているので、責任感は自己PRに最適な題材であるといえるでしょう。
しかし冒頭でも述べた通り、ただ「私には責任感があります!」とアピールするだけでは埋もれてしまう可能性があります。
他の就活生と被らないためには、自分が持っている責任感をより具体的に理解することが重要です。まずその第一歩として、責任感には種類があることを知っておきましょう。責任感がある人には以下の2タイプが存在します。
1.すべて自分に責任があると考える「自責」の人
2.原因は他人にあると考えながらも、自分が解決しなければいけないと行動する「当事者意識」がある人
この「自責タイプ」と「当事者意識タイプ」には、それぞれ異なる特徴があります。どちらのタイプが評価されるのかは、企業の社風や業務の特性によって変わってくるので、相手の求める責任感がどちらのタイプなのか押さえておくことでミスマッチを防ぐことができます。
自責タイプ
何らかのミスが発生した時に、そのミスをただただそのメンバーの不注意として片付けるのも一つです。しかし、そこで「確認を怠った自分が悪い」「メンバーへのフォローが不十分だった」と考えるのが「自責タイプ」です。自責タイプは与えられた持ち場や限られた範囲で高い能力を発揮します。
このタイプの責任感を有する人は、問題から逃げずに全て自分の責任として捉えるため、物事を改善するように動き、着実に成長していきます。この安定性が高い評価を得るのです。
当事者意識タイプ
何らかのミスが自分の周りで発生した時に、他人事だと気に留めないのも一つです。しかし、そこで「当事者意識タイプ」の人間は原因が自分に関係がないものであっても、自分が関係していると認識して課題を解決しようとする傾向があります。当事者意識タイプは常に「自分にできることは?」と考えているので、積極性があると評価されます。
誰かに指示されたから行動したということではなく、自ら考えて行動できる、この主体性が高い評価を得るのです。
自己PRで責任感をアピールする時のポイント
ESや面接で自己PRとして「責任感」をアピールする就活生は非常に多いので、人事に評価されるには少し工夫する必要があります。ここからは責任感をアピールして好印象を与える方法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
結論から書く
自己PRを作る時に覚えておきたいのが、まず結論から述べることです。一番伝えたいことを最初に述べることで「これから何を聞けばいいのか」が面接官の頭の中で明確になり、その後の話を聞く準備ができます。
結論から話し出す手法はビジネスにおいてもよく使われます。身につけておくと今後社会に出てからも役に立つ知識になりますので、これを機に覚えておくようにしましょう。
エピソードを盛り込む
結論を述べたら、続いて興味を引くエピソードを盛り込みましょう。責任感の強さに信憑性を持たせるために、これまでの人生で経験したことを具体的に伝えます。あなたの中で「自分の強みは責任感だ」という結論が出たのならば、それが発揮されたエピソードが必ずあるはずです。なぜ自分の強みが責任感だと思ったのか、その理由を辿っていけばエピソードが見つかると思いますので、中々見つけられない人は試してみてください。
仕事にどう活かすかを提示する
過去の経験やエピソードを盛り込んだだけでは、人事に評価される自己PRとはいえません。大事なのはその責任感を仕事にどう活かせるのかを伝えることです。これには企業研究が必須になるので、自己PRを作る際は入念に企業・業界研究を行っておきましょう。
「業界研究って何?」「やり方が分からない」という方は、業界研究についてを1から解説をしているこちらの記事をご覧ください。
キャッチフレーズを付ける
他の就活生に埋もれてしまうのを避けるために、自分自身のキャッチフレーズを考えて付けるという方法があります。自分なりのキャッチフレーズがあれば、他の就活生との差別化を図ることができるだけでなく、採用担当者の印象にも残りやすくなるのです。
このキャッチフレーズを考える時に大切なのは、「自分で考える」という部分です。完成度の高低はさほど問題にはなりませんので心配しすぎないでください。下に責任感のキャッチフレーズ例一覧をまとめました。このまま使ってしまうと自分らしさが消えてしまうので、あくまで自分で考える際のヒントとして使うようにしてください。
・真面目である ・意志を貫く
・自主的に動く ・最後までやり遂げる
・言い訳をしない ・約束や義務を果たす
自己PRで責任感をアピールする時の例文
ここからは、実際に自己PRで責任感をアピールする時の例文を紹介します。エピソード別で4つの例文を用意したので、就活の自己PRを作る時にぜひ役立ててください。
アルバイト
私には、自主的に動く力があります。
居酒屋でアルバイトをしているのですが、お客様目線に立ったメニューを提案したり、積極的に新人とコミュニケーションを図ったりしています。
バイトリーダーを任されてからは、売上を2倍にすることができました。
貴社に入ってからも、自主的に動く力を活かして売上に貢献したいと考えています。
ゼミ
私の強みは、最後までやり遂げる力があることです。
ゼミのグループでのプレゼン発表が決まりましたが、メンバーはアルバイトや就活の準備で忙しく、なかなか意見がまとまりませんでした。
そこで、私はオンライン通話を用いての意見交換を提案し、無事にプレゼン発表を終えることができました。
貴社においても、アイデアを駆使してプロジェクトを最後までやり遂げ、貢献したいと考えています。
サークル
私の強みは、使命感が強いことです。
大学で演劇サークルに所属しているのですが、ケガが原因で裏方の照明を担当することになりました。
悔しさや残念な気持ちはありましたが、「絶対に公演を成功させる」という強い使命感から、いかに役者を美しく見えるか研究しました。
その結果、公演は成功し、役者からも感謝されました。貴社においても様々な部署のサポートを行い、売上に貢献できるよう最大限に努めて参ります。
大学生活
私は言い訳をしない人間です。
3年間に渡り、学科のオリエンテーションの有志実行委員を行いました。
その間にはタイムスケジュールの管理ミスや、企画の中止といった困難もありましたが、言い訳をせずに誠実に取り組むことで周囲の協力を得ることができました。
社会人になっても、言い訳をせずに困難を乗り切り、周囲の協力を得られるよう取り組み続ける姿勢を大切にします。
部活
私は部活動で培った責任感を強みとしています。
大学では◯◯部に所属し、副主将としてチームを支えてきました。
練習メニューの調整や試合の戦略立案を任される中で、個々のメンバーが最大限の力を発揮できるよう常に考え、行動しました。
特に、大会前に主力選手が怪我をした際には、急遽フォーメーションを変更し、全員の意識を統一するために積極的に声をかけました。
その結果、チームは一丸となり、目標としていた大会で好成績を収めることができました。
この経験から、どんな状況でも責任を持って役割を全うすることの大切さを学びました。
貴社においても、自分の役割を理解し、責任を持って業務に取り組むことで貢献したいと考えています。
責任感を活かした自己PRを上手く作れない時は?
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適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
自己PRで「責任感」を周りと差別化する方法
自己PRで責任感をアピールする時に注意したいのは、単に「頑張った」「やり遂げた」ことを話したところで評価には繋がらないという点です。なぜならやり遂げることや頑張ることは社会人として最低限の義務であり、わざわざアピールすることではないからです。
ここで、当たり前のことを責任感だと勘違いして自己PRしている例を見てみましょう。
私の強みは、責任感があることです。
ファーストフード店でアルバイトをしていましたが、ゴールデンウィークや長期休暇の時期はとても忙しく、何度も辞めたいと思いました。
しかし、私は責任感があるので1度も遅刻や早退をせず、最後までやり遂げました。
この例文では、責任感をアピールすることはできていません。遅刻や早退をしないのは、アルバイトとして当たり前のことです。責任感をアピールするには、プラスαで担った仕事や評価されたことを付け足すことで、具体的に伝えることが求められます。どんな些細な事でも、課題に向かって真摯に対応したエピソードを1つに詳しく伝えることで、あなたらしさや入社後の活躍イメージを想像しやすくできます。
自己PRの責任感を言い換えた例文3選
就活では、多くの人が責任感をアピールします。面接官により印象を持ってもらうためにも、責任感の言い換えを用意しておくとよいでしょう。ここでは、責任感を言い換えた例文を3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
最後までやり抜く力
私は「最後までやり抜く力」を強みとしています。
大学ではゼミ活動の一環で、企業の課題解決をテーマとしたプレゼンコンテストに参加しました。
限られた期間の中で市場調査やデータ分析を行いましたが、途中で想定と異なる結果が出るなど、計画通りに進まない場面がありました。
それでも私は諦めずに追加調査を行い、チームメンバーと議論を重ねながら改善策を模索しました。
その結果、論理的で説得力のある提案ができ、コンテストでは高評価を得ることができました。
この経験を通じて、困難な状況でも粘り強く挑戦し続ける大切さを学びました。
貴社においても、このやり抜く力を活かし、課題解決に向けて粘り強く取り組みたいと考えています。
真面目
私は、どんなことにも真摯に取り組む姿勢を大切にしています。
大学ではゼミでの研究に力を入れ、データ分析を用いた課題解決に取り組みました。
膨大なデータの整理や分析は地道な作業が多く、途中で困難に直面することもありましたが、私は決して手を抜かず、一つひとつ丁寧に取り組みました。
その結果、正確な分析結果を導き出し、ゼミの発表では高い評価を得ることができました。
この経験から、粘り強く物事に向き合う大切さを学びました。
貴社においても、真面目に業務と向き合い、責任を持って成果を出せるよう努力していきます。
問題解決力
私は、冷静に状況を分析し、最適な解決策を導き出す「問題解決力」を強みとしています。
大学のゼミ活動では、企業のマーケティング課題に対する提案を行うプロジェクトに参加しました。
しかし、当初の仮説と異なる調査結果が出てしまい、計画の見直しが必要になりました。
そこで私は、データを再分析し、他の成功事例を参考にしながら新たな戦略を立案しました。
その結果、より実現可能性の高い提案をまとめることができ、企業担当者からも高評価をいただきました。
この経験を通じて、柔軟な思考と論理的なアプローチの重要性を学びました。
貴社においても、この問題解決力を活かし、的確な判断と行動で貢献していきたいと考えています。
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自己PRで効果的に責任感をアピールしよう!
責任感には「自責タイプ」と「当事者意識タイプ」の2タイプあり、企業がどちらの責任感を求めているのか事前にチェックしておくことが肝心です。また、当たり前のことを責任感だとアピールしたところで、良い評価には繋がらないので注意が必要です。
この記事で紹介した内容をアレンジし、あなたらしさが溢れる自己PRを完成させましょう。