
自己分析をした結果「自分の強みは計画性があるところだ!」と分かったとしても、それをどのように伝えれば良いのかが分からないという人は少なくないはずです。計画性は仕事を行う上で重要な能力であり、それが学生のうちから培われているのはとても素晴らしいことです。
しかし強みを伝える時は伝え方に注意しないと、せっかくの魅力も評価されづらくなります。自己PRを伝える時のコツや注意点をおさえて、評価される自己PRを作成しましょう。
計画性を伝える自己PRの例文
作り方が分かってきたら、例文を確認して作成のイメージを作りましょう。
例文1
高校時代の私は締切ギリギリで提出をすることが多かったのですが、それではダメだと思い立ち、大学一年生の春から毎週月曜日に一週間のうちにやらなければならないタスクを書き出し、優先順位を付けてこなしていく習慣を付けるようにしました。
その結果、限られた時間の中でも効率的に動けるようになり、やるべきことを期限内に終わらすことができるようになりました。
このように私にはやるべきことを期限内に完遂する力があります。社会に出てからもこの強みを活かして、企業の利益に少しでも多く貢献していきたいです。
例文2
TOEICで800点を達成するために試験日から逆算して、日々の勉強を計画しました。
私はTOEICの点数が550点しかなく、単語力と読解力が低く点数が伸び悩んでいることが課題でした。
このままではいけないと感じ、試験までの約60日間の行動を設定しました。
バイトやゼミの時間を省いて日々、3時間勉強する時間を設け、どうしてもできない日があることも予想できたので、毎週土曜は調整日としてできなかったときのリスクヘッジ日を用意しました。
またモチベーションアップのために、終わったらチェックを付けることで自分がどれだけ終わったのか把握できる環境を作ったことで、結果802点で目標を達成することが出来ました。
貴社に入社した際にも、自分の計画を遂行する能力を活かして立てた目標を達成していきたいと考えています。
例文3
大学時代、ゼミでのグループ発表でメンバーの進捗がバラバラだったため、スケジュール管理シートを作成し、週ごとにタスク進行を確認しました。
各メンバーの負担を考慮しつつ調整した結果、発表準備を計画より1週間早く完了させ、高評価を得ることができました。
この経験を活かし、貴社でも効率的なプロジェクト管理を実践したいと考えています。
例文4
学外活動の広報担当として、イベントの集客数を前年より20%向上させるため、3か月前から週ごとにSNS投稿と広告出稿計画を立て、進捗を管理しました。
その結果、目標を大幅に上回る集客を達成し、他団体からも運営方法に関する問い合わせが増加しました。
例文5
資格試験の合格を目指して、半年間の学習計画を作成しました。
試験範囲を6つのセクションに分けて毎月進捗を確認し、理解が浅い分野を重点的に復習することで、試験当日は全問解答でき、見事合格を果たしました。
例文6
大学の研究発表ではテーマが定まらず迷走していたため、問題点を洗い出し、ゴールを設定しました。その後、週ごとの目標を共有し、進捗を見直すことで最終的に学内の研究コンテストで優勝しました。
例文7
アルバイト先で新メニュー導入のため、他業務と並行して研修計画を策定し、実施しました。
繁忙期にもかかわらず、限られた時間を活用してスタッフ全員に教育を行い、メニュー導入後の売上は20%向上しました。
例文8
ゼミ発表で3回目の練習でミスが続いたため、練習日程を再調整し、改善ポイントを分担してチェックリストを共有しました。
結果、全員がミスなく発表を終え、教授から「完成度が高い」と評価されました。
例文9
飲食店アルバイト時、オーダー処理の遅れが発生していたため、注文フローを見直し、役割を細分化したスケジュールを提案しました。
これにより、ピークタイムの待ち時間が10分短縮され、売上が向上しました。
例文10
大学のサークル合宿では急な天候悪化により予定が変更となりましたが、即座に代替案を作成し、参加者が楽しめる新しいプログラムを企画しました。
その結果、参加者から「柔軟な対応に感謝します」とのフィードバックを得ました。
あなたの計画性はどのタイプ?
そもそも計画性とは、「目標に対して必要な行程や予想されるトラブルなどを鑑み計画を立て、着実に実行して、目標を達成すること」を言います。しかし自己PRで計画性をアピールする為には、自分がどのような特徴のある「計画性」がある人なのか把握しておく必要があります。
計画性の強みが活かせた経験が多くあったと思いますが、人によってその性質は様々なので、一度自分の計画性の特徴を確認しましょう。また、自分の強みを表す言葉が「計画性」なのか迷っている方は、計画性がある人の特徴を見て確認しましょう。
トラブルを予想する力がある
計画性のある人は、トラブルを事前に予想する力があるとされています。計画を立てる時点で複数のケースを予想しているため、計画通りに進まないことがあっても余裕を持って対応できます。
またこちらは言い換えると、心配性ということもあるので、何か計画を立てる際にネガティブな問題が頭をよぎって、それの対策を想像して、それを計画に組み込む方などは計画性がある可能性が高いです。
目標から行動に落とすことが出来る
仕事をスピーディーにかつ確実に遂行するためには、目標の明確さが欠かせません。
事前に目標を設定して取り組む人は、その目標を達成するための行動まで棚卸されているため、効率よく仕事を進められます。決められた期限までに確実に終えるので、安心して任せられるのも特徴です。
自己管理能力がある
自分自身をコントロールできることも計画性のある人の特徴です。仕事によっては、決められた時間に 遅れられない場面や、勝負をかけなければならない場面があります。そのような時でも、体調管理や時間管理ができる人には安心して仕事を任せられます。
物事の優先順をつけられる
社会人になると限られた時間の中で、複数の物事を同時並行で進めるシーンがたくさんあります。業務時間は限られているので、タスクは優先順位を決めて遂行しなければなりません。
計画性のある人は合理性を備えていることが多く、この点は企業の評価ポイントになります。
計画性を自己PRで伝える時のコツ
「私の長所は計画性があることです」とだけ伝えても、採用担当者は「本当にそうなのか?」と納得することが出来ません。採用担当は自己PRをとして、あなたの人柄や志向性を把握したいと思っています。あなたの強みがきちんと伝わり、正しく評価されるために、伝え方のポイントを押さえましょう。
計画性をきちんと定義する
言葉は抽象的なものです。計画性と言っても、一人一人様々に想像するので、まずは伝わる意味やイメージするものが、人によって異なるということを認識しておきましょう。
それから、自己PRの前には「自分を表す計画性とは何か」をしっかりと定義し伝えます。前提条件を共有せず話し始める人はとても多いため、それだけで他の学生と差をつけられるかもしれません。
自分の計画性とはどのようなものなのかを始めに伝え、採用担当が今からどんな話をするのか理解しやすいようにしましょう。
具体的なエピソードで語る
採用担当はあなたについて初めて知るので、「この学生に強みは本当に計画性なのか?」と、疑問に思っています。
あなたの強みが計画性であることを伝える為に、具体的なエピソードで根拠を示すことが重要です。どのような場面で活かせたのか、イメージできるくらい詳細に伝えましょう。
ただし、計画性をアピールする時は「計画したこと」ではなく「実行したこと」を中心に話すようにしてください。実行段階しただけでは、行動力がないと思われてしまう可能性もあります。計画し、実行する行動力があることを伝える為にもこの点は重要になります。
行動と結果を伝える
計画を立てると、うまくいくこと直面した課題が出てくると思います。その際、どのように行動したのか、そこから得られた事・学んだ事を伝えましょう。
その際、可能であれば数字で表現することをおすすめします。数字であれば結果がイメージしやすく、さらに客観的な評価に繋がるので、主観的な考えだけではないことを伝えることが出来ます。
例えば1位になったというような順位や、4時間かかっていた移動が1時間に減り業務効率が上がったなど、数値で表現できるものは数字で表していきましょう。もし数字で表せない場合は、その結果が出るまでの思考性を詳細に伝わるように記載しましょう。
業務への活かし方を伝える
自己PRで大切なのは、アピールポイントが実際の仕事にどのようにつながるかを採用担当者にイメージしてもらうことです。
採用担当は自己PRから入社後自社で活躍できるかという点を見ています。自分の強みが入社後活かせることを伝える為にも企業研究をしっかり行い、一緒に働いている状況を採用担当にイメージさせましょう。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
計画性を自己PRで伝える時の注意点
計画性を自己PRで伝える時のコツが抑えられたら、次は注意すべき点を解説していきます。
主体的な行動をアピールしよう
計画を立てることが得意でも「誰かに言われたから」「担当だったから立てた」というと評価にはつながり辛いです。
計画性についてアピールする際は、主体的に行った経験を伝えましょう。
何を課題に思ってその計画を立てることになったのか、計画を遂行してどんなことを達成したかったのか、自分で計画を立てるために主体的に動いたことをしっかり伝えましょう。
ネガティブなイメージにしない
社会人に必要な計画性ですが、伝え方を間違うと「単なる心配性」「計算高い」というネガティブイメージにもつながりかねません。
「計画性」をしっかり定義しないと認識の齟齬から起こりやすくなる為、必ず、冒頭で自身が思うの計画性の意味を伝えるようにしてください。
計画通りにいかなかった場合の対処法も考えておく
採用担当者の中には、計画性を自己PRにしているということは、想定外の質問にも対応できるだろうとひねった質問をする人や、わざと困る質問をする人もいます。
そのため計画性をアピールする時は、計画通りにいかなかった場合にどうするかも考えておくようにしましょう。予想外のことが起きても、臨機応変に対応できることまでアピールできれば評価はアップします。
計画性を伝える自己PRの書き方
せっかく良い内容なのに、書き方や伝え方が悪いと良い評価を逃してしまいます。
では、良い書き方とはいったいどのようなものなのでしょうか。こちらの記事で絶対に落ちない自己PRの書き方を、キミスカが誇る就活のプロが徹底的に解説しております。
自己PRの書き方に自信が無い方は是非一度ご覧ください!
計画性を自己PRで伝える時のよくある質問
計画性を自己PRで伝える時のよくある質問をまとめました。ひとつずつ詳しく解説します。
・自己PRで「計画性がある」の言い換えは?
・新卒面接で高校時の計画的な行動は自己PRに使っていい?
・転職の面接で大学(学業)や部活・資格取得の自己PRは使える?
自己PRで「計画性がある」の言い換えは?
「計画性がある」を言い換える言葉としては「先を見通す力がある」「段取り力が高い」「実行力を伴う計画作成が得意」などがあります。
ただし、ただ言葉を変えるだけでなく、自分の計画性の具体的な特徴や強みを説明し、エピソードを添えることで説得力が増します。計画性を言い換える際は、その言葉に自分の経験が一致するかを確認するのがポイントです。
新卒面接で高校時の計画的な行動は自己PRに使っていい?
高校時代のエピソードも新卒面接で自己PRに活用できます。ただし、企業が求めるのは「社会人としての適応力」なので、過去のエピソードが現在の行動特性や成長にどのようにつながったかを説明する必要があります。
「高校時代に培った計画性を大学やインターン活動でさらに伸ばし、成果を上げた」という流れを示せれば評価につながりやすいです。
転職の面接で大学(学業)や部活・資格取得の自己PRは使える?
転職面接でも、大学時代のエピソードを自己PRに使うことは可能です。しかし、重要なのは「その経験が現在の職務にどう生きているか」を示すことです。
資格取得や部活での計画的な行動を通じて得たスキルが、仕事の目標達成や課題解決に活かされていることを具体的に説明することで、アピールが効果的になります。
計画性は自分だけの特徴を伝えて自己PRしよう
ビジネスシーンでは計画性が必要とされることが多いため、実際に企業は就活生の計画性を重視します。しかしそのまま「私の強みは計画性です」と伝えると、あなたの強みがどんなものなのか、本当に強みなのかと採用担当が納得できない自己PRになってしまいます。
定義付けをしっかり行い、自分の計画性はどんなものなのか伝えることで、就活を有利に進めていきましょう!