面接で嘘をつくのはアリ?ついてはいけない嘘や嘘なく面接に挑む方法を解説

就活の面接では志望動機や自己PRなど、さまざまなことを聞かれます。そこで評価を気にするあまりエピソードを大げさに話したり、嘘をついたりしてしまう学生も少なくありませんが、面接で嘘をつくのはアリなのでしょうか?

本記事では、面接の嘘に関する疑問に回答します。あわせて絶対についてはいけない嘘も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

面接で嘘をつくのはおすすめしない

就活に励む学生の中には、1社でも多くの内定を獲得するために面接で嘘をつく人もいるでしょう。しかし、良い評価を得たいがために面接で嘘をつくのはおすすめしません
面接を控えている学生は、面接で嘘をつかない方がいい理由をチェックしておきましょう。

【面接で嘘をつかない方がいい理由1】バレると心証が悪くなる

面接で嘘をつくことをおすすめしない理由のひとつに、どれだけ小さな嘘であってもバレてしまえば心証が悪くなることが挙げられます。
「それなら、バレないように上手く嘘をつけばいい」と考える学生もいるかもしれませんが、たとえ面接の場ではバレなかったとしても後々バレる恐れがあるので注意が必要です。

【面接で嘘をつかない方がいい理由2】ミスマッチが起こる

面接で嘘をついて入社できたところで、入社後にミスマッチに気付いて早期離職する羽目に陥るのが目に見えています。
就活はとりあえず入社できればOKというものではないので、偽ったり飾ったりすることなく、ありのままの自分を評価してもらいましょう

【面接で嘘をつかない方がいい理由3】違法行為に抵触する可能性がある

面接で嘘をつくと、最悪の場合は軽犯罪法違反・私文書偽造罪・詐欺罪といった違法行為に抵触する可能性があるので要注意です。
そもそも、面接ではエピソードの凄さやスキルの多さが見られているわけではないので、嘘をつく必要はありません。

面接でついた嘘がバレたらどうなる?面接後に起こること3つ

それでも嘘をついて面接を乗り切ろうと思っている学生は、面接でついた嘘がバレたらどうなるかを肝に銘じておく必要があります。どうせバレないと高をくくっていると、痛い目に遭うかもしれません。

【面接でついた嘘がバレたら1】選考で落とされる

面接でついた嘘がバレてしまうと、心証が悪くなって選考で落とされることがほとんどでしょう。たとえ面接中にはバレなかったとしても、選考が進むにつれて一貫性のなさが浮き彫りとなり、次第に怪しまれるようになることは間違いありません。

面接官を担当する人事は、毎年たくさんの学生を見ています。そのため面接でついた嘘は十中八九見抜かれると思っておいた方がいいでしょう。

【面接でついた嘘がバレたら2】内定が取り消しになる

面接は上手くくぐり抜けたとしても、内定が決まった後に嘘がバレることもあります。その場合は内定が取り消しになる可能性があるので注意が必要です。

内定を獲得してから入社するまでの期間には、資格を証明する資料の提出を求められることがあります。面接でTOEICのスコアに関する嘘をつき、内定を獲得できたとしても、成績証明書の提出を求められたら一巻の終わりです。せっかく獲得した内定を取り消されないためにも、自分の実力に関する嘘はつかないようにしましょう。

【面接でついた嘘がバレたら3】研修期間中に解雇される

中には嘘の回答で選考を突破し、内定取り消しにもならず、入社できるラッキーな学生もいます。しかし、それで喜ぶのは気が早いかもしれません。なぜなら面接でついた嘘が入社後にバレてしまった場合、研修期間中に解雇されてしまう可能性があるからです。

一般的に新入社員として入社した場合は、約3ヶ月間の新入社員研修の期間が定められています。企業はこの期間に、新入社員のスキルや経歴詐称がないかをチェックしています。万が一学歴・職歴・犯罪歴といった経歴詐称が発覚した場合、企業は本採用を拒否して解雇できるのです。

これだけはダメ!面接でついてはいけない嘘

ここまで面接で嘘をつくのはおすすめしないと主張してきましたが、じつは就活の面接は“嘘つき大会”といわれることもあるほど嘘が横行しています。そのため就活に慣れるにつれて「少しぐらい嘘をついてもいいのでは?」と思ってくることもあるかもしれません。

しかし、下記の絶対についてはいけない嘘をついてしまうと、先ほど紹介した内定取り消しや解雇といった最悪の事態に陥る可能性があります。ここでは面接でついてはいけない嘘を4つ挙げているので、面接前に目を通しておきましょう。

【面接で絶対についてはいけない嘘1】資格や点数

資格や点数に関する嘘は、経歴詐称にあたります。たとえ資格を証明する資料の提出を求められることはなかったとしても、入社後どこかの段階でバレる日が来るでしょう。

資格や点数などの嘘は「じつは嘘でした」では済まされず、解雇の正当な理由になってしまうので絶対についてはいけません。

【面接で絶対についてはいけない嘘2】経歴

出身大学や出身高校、アルバイト歴など、経歴に関する嘘もNGです。経歴に関する嘘は何気ない会話からバレることが多いので、無事に入社できたとしても後々自分の首を絞めることになります。

学歴フィルターがある企業の面接を受ける際は、嘘をつくのではなく学歴以上のアピールポイントを伝えましょう

【面接で絶対についてはいけない嘘3】能力

志望度の高い企業の面接では、受かりたい気持ちが大きすぎてついできないことでも「できます!」と答えてしまいたくなるかもしれません。しかし、自分の能力を偽って申告すると、経歴詐称とみなされてしまうので要注意です。

新卒採用において、学生の能力を最大のチェックポイントとしている企業はそこまで多くありません。ほとんどの企業は能力よりも意欲や人柄を見ているので、わざわざ能力に関する嘘をつく必要はないのです。

【面接で絶対についてはいけない嘘4】経験

就活の面接の頻出質問に、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)があります。このガクチカを作るにあたって、経験に関する嘘をつく学生は少なくありません。しかし、サークル活動やゼミ活動、アルバイト、留学などの経験に関する嘘をつくと、掘り下げて質問された時に一貫性のない回答になりがちです。

とくに留学の話を膨らませてしまうと、卒業証明を求められたり、語学を活かした業務を任されたりする可能性があるので注意しましょう。

嘘をつかずに面接に挑む方法3つ

面接で嘘をつくのはリスクの高い行為なので、絶対に避けたいところです。しかし、それでは選考を通過できないと困っている学生もいるのではないでしょうか?ここからはそんな学生に向けて、嘘をつかずに面接に挑む方法を紹介します。

【嘘なく面接に挑む方法1】表現を変える

面接で嘘をつくのはNGだと説明してきましたが、表現の方法や言葉を変えて伝えるのはOKです。
例えば、面接で志望理由を聞かれた時に「志望業界・企業の選考に落ちたから」と正直に答えてしまうと、マイナスな印象を与えてしまいますよね。しかし、「就職活動を行う中で他の業種に興味を持つようになった」と答えるのは、嘘をついているわけではないのでOKということです。

このようにネガティブなことをポジティブな言葉で伝えたり、本音と建前を使い分けたりすることで、嘘なく面接に挑むことができます。

【嘘なく面接に挑む方法2】自己分析をしっかりする

面接で嘘をついてしまう理由のひとつに、「自分の魅力を理解していない」ことが挙げられます。誰だって得意なことと不得意なことがあり、適性のない職種の面接ばかり受けていると評価してもらえないのは当然です。逆に、適性のある職種では正当に評価してもらえるので、嘘をつく必要はないはずです。

就活に自己分析が必要だといわれるのは、嘘なく面接に挑み、あなたに合う企業を見つけるためです。自己分析のやり方が分からない学生は、以下の記事を参考にキミスカの自己分析ツール「適性検査」を受けてみましょう。

「適性検査」の受け方・結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【嘘なく面接に挑む方法3】資格を取得する

資格や点数の嘘は絶対についてはいけないと説明しましたが、資格の有無やTOEICの点数を選考材料にしている企業は少なくありません。それなら実際に資格を取得したり、TOEICの点数を上げたりすれば、面接で嘘をつく必要はなくなります。今からでも遅くはないので、資格取得に向けて勉強を始めましょう。

なお、持っていない資格を持っていると発言するのはNGですが、「資格取得に向けて勉強中」だと伝えるのはOKです。このアピールは向上心や意欲の高さを感じ取ってもらいたい時に有効です。

面接では嘘をつかない方がいい!ただし本音と建前の使い分けはOK

面接で嘘をつくと、バレた時に心証が悪くなるどころか違法行為に抵触する可能性があるので注意が必要です。また、嘘をついたことで入社できたとしても、入社後にミスマッチが浮き彫りとなって辛くなることは目に見えているので、面接ではありのままの自分を飾らず伝えることをおすすめします。

ただ、プラス面を多少押し出したレベルの話や、本音と建前を使い分けたエピソードであれば問題ありません。あなたの魅力がきちんと伝わるように、言葉や表現方法にこだわって回答しましょう!