この記事では、エントリーシート(ES)で運転免許保持が強みとなる業界についてや、資格・免許欄を書く時の注意点などを解説していきます。
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運転免許はエントリーシートで評価される資格
結論から言えば、普通自動車の運転免許は立派な資格のひとつです。免許証を持っていることで基礎的な勉強ができる事を証明することにも役立ちます。免許を取得済みの人はもちろん、エントリーシート提出時に取得見込みの場合も記載しましょう。
一方、あまりにも一般的な資格だからこそ「持っていないと不利に働くのでは?」と心配になる方もいるかもしれませんが、公共交通網が発達している都市部での就職なら、運転免許がなくても不利になるケースは少ないと考えられます。しかし地方の営業職などは運転免許が必須なこともあるので、応募前に募集要項をしっかり読んで確認しておきましょう。
エントリーシートの資格・免許欄を書くメリット
そもそもエントリーシートに資格や免許を書くとどのようなメリットがあるのでしょうか。資格・免許欄でアピールできることを解説します。
【エントリーシートの免許・資格欄を書くメリット1】能力やスキルを証明できる
志望業界に関連する資格や免許は、その業界への知識やスキルがあることを客観的に評価してくれます。そのため採用後に即戦力としてや、成長の速さを伝えられるでしょう。
また資格や免許取得の副次的な効果は、勉強を通じてその業界についてより知ることが出来る為、本当にこの業界でいいのか、何が面白いと思うのかという業界研究や自己分析にもつながります。そこで得た気付きは、志望動機や自己PRでも活用できる為、志望業界の資格は取っておいて損はないでしょう。
【エントリーシートの免許・資格欄を書くメリット2】志望度の高さをアピールできる
一般的に難易度の高い資格の取得は、多くの時間とエネルギーを必要とするものです。それだけの労力をかけたという事実が、志望度の高さをアピールしてくれる為、企業が内定者を選ぶ際の後押しにもなるでしょう。
【エントリーシートの免許・資格欄を書くメリット3】ガクチカのネタになる
資格取得のエピソードは学生時代に力を入れたことを話すための格好のネタになります。資格を取った理由や、取得に至るまでの努力のプロセスを盛り込めば、あなたにしかないアピールにつながるはずです。
英語力を評価する試験です。600点以上のスコアはアピール材料になります。外資系を希望する場合は750点以上が目安です。
・実用英語技能検定
国内最大級の英語試験です。ビジネスシーンでも英語力があることをアピールできるのは2級以上。ただし、外資系を目指す場合は準1級以上が望ましいでしょう。
・日商簿記検定
日本で最も知られている簿記試験です。2級以上になると、経営者や取引先などの関係者に財務上の適切な報告ができるとされています。
・PC関連の資格
ほとんどの業界でアピールになります。代表的なものにExcelやWordなどのMicrosoftのオフィス製品に関するスキルを証明するマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)があります。 ・難関国家資格・めずらしい資格 資格欄に書く優先度は低いものの、弁護士資格などの国家資格は積極的にアピールすると良いでしょう。ただし、弁護士資格のような難易度の高い業務独占資格を持っている人が関連性のない業界を志望すると、多くの場合で理由を聞かれると心得ておいてください。趣味の要素が強いものは、「何これ?」と思ってもらうフックになる可能性は高いと考えられます。志望先との関連性が低い場合は、特技の欄に書くほうが良いかもしれません。
エントリーシートに書く運転免許がアピールポイントになる業界・職種
普通自動車の運転免許は業種や職種によってはアピールになることもあります。どのような職種・業種ならアピールポイントとして運転免許証が使えるのか確認しましょう。
【運転免許証がアピールポイントになる業界・職種1】転勤が多い企業
普通自動車の運転免許がアピールになるケースのひとつは、全国展開している企業など転勤の可能性が高い企業や業界を志望する人です。
全国的に見ると、首都圏のように公共交通が発達していて車がまったく必要ない地域は限られています。地方で生活をする時に運転免許がないと、仕事でも日常生活でも行動範囲が限定されてしまうため、地方転勤がある職種に応募する場合は会った方が良いです。
【運転免許証がアピールポイントになる業界・職種2】自動車業界
自動車を扱う仕事をする人は職種に関わらず、自動車の運転ができた方が良いです。開発や営業をする際、自社の車の乗り心地や性能を体感することなしに行うのは難しいからです。
自動車業界を志望する際は、自動車への愛着や他社との性能の違い、今後どうしたら成長できそうか等、実際に車に乗ることでエントリーシートや面接のネタを探すことが出来る場合もあります。自動車業界への就職を志望するのであれば運転免許は持っておきましょう。
【運転免許証がアピールポイントになる業界・職種3】不動産業界
不動産関連の仕事内容には、お客様を案内するときに車で先導したり送迎したりすることがあります。車以外では行けない場所にある物件を取り扱うこともあるので、入社までに普通自動車の運転免許は取得しておきましょう。
【運転免許証がアピールポイントになる業界・職種4】営業職
営業職を志望する場合も運転免許証はアピールポイントになります。たとえ首都圏でも必ずしも営業先のすべてが駅から歩いて行ける距離にあるとは限りません。そのため営業職を募集する企業で、募集要項の資格取得欄に「普通自動車免許」が要必須となっている企業もあります。
社用車には購入費用の安いマニュアル車が採用されることもあるため、これから普通自動車の運転免許を取得するなら、AT限定のついていない運転免許を考えてみると良いでしょう。
エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント
ここからはエントリーシートや履歴書で資格・免許欄を書く際の書き方とポイントを解説します。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント1】取得年月日は必須
取得年月日を書くことで、どれくらいの運転歴があるかの判断ができます。運転履歴があることである程度運転に慣れているのかどうかを確認します。
ただし、同じ時期に運転免許を取得しても、毎日運転する人と週に1回運転するかどうかの人とでは、経験値に差があります。運転免許を取ったもののほとんど運転機会がない人は、運転歴を聞かれたら正直にペーパードライバーであることを話しましょう。わざわざ自分から話す必要はありませんが、聞かれた時に伝えていないと、基本的な運転ができると思い入社後すぐに運転を任せられる可能性があります。
そこで事故になってしまうと後々大変ですので、聞かれたときには素直に伝え「入社までには問題なく運転できるようになっておきます」「練習してきます」と伝えられれば良い印象を与えることないでしょう。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント2】取得順に書く
普通自動車の免許以外に大型車やバイクなど複数の運転免許を持っている場合は取得の古い順から書きましょう。上位の免許があるときは、上位のものを優先して書くのが基本です。しかし資格欄が他の資格で埋まってしまい全て書けない場合は、業務に関係のあるものを先に書いていきましょう。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント3】正式名称で書く
運転免許には普通自動車以外にも、たくさんの種類があります。資格・免許欄に記載するときは必ず正式名称で書くようにしてください
●第一種運転免許
(1)普通免許:普通自動車第一種運転免許
(2)大型免許:大型自動車第一種運転免許
(3)中型免許:中型自動車第一種運転免許
(4)大型特殊免許:大型特殊自動車免許
(5)大型二輪免許:大型自動二輪車免許
(6)普通二輪免許:普通自動二輪車免許
(7)小型特殊免許:小型特殊自動車免許
(8)原付免許:原動機付自転車免許
(9)牽引免許:牽引自動車第一種運転免許
(10)準中型免許:準中型自動車免許
●第二種運転免許
(11)普通第二種免許:普通自動車第二種運転免許
(12)中型第二種免許:中型自動車第二種運転免許
(13)大型第二種免許:大型自動車第二種運転免許
(14)大型特殊第二種免許:大型特殊自動車第二種免許
(15)牽引第二種免許:牽引自動車第二種運転免許
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント4】AT限定の場合はその旨を書く
AT限定で運転免許を取得したときは「普通自動車第一種運転免許(AT限定)取得」と書いてください。AT限定で免許を取得すると、マニュアル車の運転はできません。何も書かれていないと、マニュアル車も運転できると思われてしまうため要注意です。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際のポイント5】取得予定でも書く
エントリー時点で運転免許を取得していないケースでも、取得予定があれば「普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得予定」などと記載しておきましょう。
しかし「取得予定」は合否待ちや、受かることが分かっている場合は書くことが出来ますが、受かるかどうか分からない場合は書くことはできません。その点は注意して記載しましょう。
エントリーシートに書ける資格・免許が無い時の対処法
就活生の中には「運転免許どころか、資格もない。何も書くことがない」という人もいるのではないでしょうか。空欄で出すべきかどうするか迷いますよね?そんな時の対処法を解説します。
【エントリーシートに書ける免許・資格が無い時の対処法1】勉強中のものを書く
エントリー時点で合否が分からない場合は取得予定とは書くことはできませんが、資格取得に向けて勉強中の物であれば「勉強中」と書くことが出来ます。
TOEICや会計士、その他専門的な資格取得を目指して勉強中であれば「TOEIC 700点取得に向けて勉強中」記載しましょう。その業界で必要な資格であれば、すでに勉強していることで志望度の高さをアピールすることも可能です。
【エントリーシートに書ける免許・資格が無い時の対処法2】「特になし」と書く
書ける免許や資格がないときには、無理せずに「特になし」と記載しましょう。空欄で提出すると記入漏れかと思われてしまう為、空欄での提出は避けてください。また特になしで書いてしまっても焦る必要はありません。その際は自己PR やガクチカ、趣味・特技欄等でアピールしましょう。
採用担当はエントリーシートからあなたの強みや、人柄を知りたいと思っています。資格欄が書けずとも他でカバーすることは可能ですので、その他のところであなたについてアピールしていきましょう。
エントリーシートの資格・免許欄を書く際の注意点
エントリーシートの資格・免許欄はただ埋めればよいというものではありません。記入する際に必要な注意点もあるので、事前に確認し、端的で効果的にアピールできる資格免許欄にしましょう。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際の注意点1】埋めることに注力しない
エントリーシートの資格・免許欄はたくさん書けばいいというものではありません。あまり業務に関係のない資格ばかり書くのも、「アピールするものを絞り切れていない」「入社後役立つ資格を持っていない」と思われる場合もあります。
資格・免許欄に書くものは業務に関係のあるものから先に書いていき、あまり業務に関係のないものや話のネタにならない資格などはあまり書かないようにしましょう。
【エントリーシートの資格・免許欄を書く際の注意点2】大学生レベルのもの以外書かない
エントリーシートの資格・免許欄には記載することでマイナス評価に繋がる資格もあります。それは「実用英語技能検定3級」や「TOEIC500点未満」など、大学レベル以下の資格です。そういったものを書いてしまうと「高校レベルから成長していない」とマイナスイメージを持たれてしまうこともあるため、記載するものは大学レベルの物を書きましょう。
・実用英語技能検定:2級以上
・日商簿記検定:2級以上
エントリーシートの資格・免許欄は正式名称で書こう
エントリーシートに資格・免許を書く際には守るべきルールがあります。その点をしっかり守り記入していきましょう。書くものがない方も焦る必要はありません。新卒採用はポテンシャル採用です。就活の資格や免許に対する考え方は、基本的にはよほど専門性が高いものでない限り、重視されないと考えて問題ありません。
勉強中の物や、資格欄以外であなたの人柄をアピールしていきましょう。エントリーシートの書き方に悩んでいる方は、こちらで採用担当に評価されるエントリーシートの書き方をまとめているので参考にしてみてください。