
この記事では、エントリーシート(ES)の学業欄の書き方やコツなどを例文付きで解説していきます。
ESや履歴書にある学業欄は、単に学んだことを書くだけでは、就活で高評価を得ることはできません。人事にしっかりとアピールして良い印象を残すためには、ポイントを押さえて学業欄を書くことが大切なのです。以上のことを踏まえて、解説していきます。
エントリーシートの学業欄では人柄と勉強に対する姿勢を見ている
エントリーシートの学業欄では、学生がどのように考えて勉強に取り組み、どう成長したのかについて知りたいと思っています。力を入れた学業の内容から「人柄や価値観」、成長の過程から「物事に向き合う姿勢」が判断できるため、これらの要素をしっかりと盛り込んだ学業欄にすることが大切です。
とくに、学業では「真面目さ」「勤勉さ」「目標意識の達成力」が伝えられると高評価です。学生の本分である学業に対する真面目な姿勢は、社会人になった時の仕事と向き合う姿勢と通ずるものがあります。学業と業務内容をリンクさせながら書ければ、より高評価を得られるでしょう。
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【文理別】エントリーシートの学業欄の書き方
エントリーシートの学業欄では、文系と理系で書き方が異なります。理系は学んできたことが業務と直結するケースが多いですが、文系は学んできたことと業務が直結しにくいという違いがあるためです。
ここでは、文理別に学業欄の書き方を確認していきましょう。
【エントリーシート学業欄の書き方】理系
理系の場合は、学業欄に書く研究内容と業務内容を一致させることが重要です。理系学部卒の学生は専門性が求められることが多いため、研究において専門的に学んできたことだけではなく、その学びを業務に活かせることをしっかりとアピールしておきましょう。
研究内容と業務内容が一致していない場合は、なぜその研究を選び、どんな目標を持って取り組んだのかを説明できるようにしておくことが大切です。たとえ業務内容と一致していなくても、入社後に研究をした経験が業務に活かせることをアピールできれば、効果的な学業欄にすることは十分に可能です。
【エントリーシート学業欄の書き方】文系
文系の場合は、学業やゼミの内容が業務内容と直接関係があることが少ないため、人柄と物事への取り組み方をメインに伝えることが重要です。企業は、エントリーシートの内容から「一緒に働けそうか」「入社後活躍してくれそうか」ということを判断しています。そのため、その2点がイメージしやすい内容になるように意識して書くようにしましょう。
事務系の職種に応募するなら「真面目にコツコツ勉強した経験」、営業系なら「自ら行動して問題を解決した経験」など、「学んだこと+志望する企業や職種に合った経験」をセットで答えられると高評価です。
エントリーシートで学業について分かりやすく伝える方法
エントリーシートで学んできたことについてしっかりとアピールするには、要点を押さえて簡潔で分かりやすい文章を書くことが大切です。エントリーシートを書く時は、読み手に内容がしっかり伝わるように「PREP法」を意識して書くようにしましょう。
PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の流れで文章を構成する手法のことです。PREP法を使えば、誰でも簡単に論理的な文章が書けるようになります。自己PRやガクチカにも使える手法なので、必ず身につけておきましょう。それでは、学業欄に書く内容について説明していきます。
【エントリーシートで学業について伝える方法】結論から述べる
学業欄を書くときは、必ず最初に結論を述べるようにしましょう。そうすることで、忙しい人事でも内容を一目で把握できるようになります。
特に人気の企業だと、人事は1日で何百枚ものエントリーシートを確認しています。1人の学生に割ける時間は多くても5分程になる場合もり、そうでなくとも他の業務もあるので、書類のチェックに時間がかけられないことが多いのです。短い時間の中でもエントリーシートの内容がしっかりと伝わるように、まずは結論から書き出しましょう。
【エントリーシートで学業について伝える方法】取り組んだきっかけ
特定の学業に興味を持つ時は、あなたの性格や経験が関係していることが多いです。その学業に取り組もうとしたきっかけを書くことで、あなたの志向性や興味関心について伝えることができます。
学業に取り組んだきっかけが明確ではないと、「自己分析ができていない」「目標を持って勉強していない」と思われることもあります。どんな視点で物事を見ているのか、何を問題に思ってその分野に興味を持ったのかなど、あなたが学業に取り組もうとしたルーツについてもしっかりと伝えましょう。
【エントリーシートで学業について伝える方法】課題や工夫した点
学業に力を入れる中でぶつかった課題や工夫した点も、エントリーシートには必ず盛り込んでください。そこから課題解決能力や目標達成能力を伝えることができます。
人事はエントリーシートから、学生が入社後に自社で活躍できるかどうかを判断します。もちろん即戦力を求めているわけではありませんが、活躍できるポテンシャルがあるかどうかを人事は知りたいと思っているのです。入社後の活躍をイメージさせやすくするためにも、課題に対してどの様に考え対応したのかについて説明しましょう。
【エントリーシートで学業について伝える方法】学んだこと・業務への活かし方
最後に企業に貢献できることをアピールするためにも、学業を通じた経験が業務に活かせることを伝えましょう。たとえ業務と学業の内容に関連性がなくても、学ぶ中で身についた強みや物事に対する姿勢は、必ず入社後に役立つものです。身についたことを具体的な業務とリンクさせることで、人事は企業で一緒に働くイメージを持ちやすくなります。
優秀な成績を収めた成果などがあればそれを書いてもいいですが、無い場合は嘘をつく必要はありません。企業は学生の実績に興味があるのではなく、学業の経験から得た学びや入社後に活かせる力があるかどうかに興味があります。背伸びをせず、ありのままの経験を書くようにしましょう。
エントリーシートの学業欄の書き方例文
ここまで読んでも、慣れるまでは学業欄を書くときに戸惑ってしまう学生は多いと思います。そこで、ここでは効果的にアピールできる学業欄の例文をご紹介していきます。文章の構成や流れを参考に、あなたらしい内容にカスタマイズしてくださいね。
【エントリーシート学業欄の書き方】例文1
【ESの学業欄書き方】例文2
【ESの学業欄書き方】例文3
面接で学業について聞かれた時の対策
面接では、学業についての質問は頻出です。エントリーシートで聞かれた場合も、高い確率で面接選考でも学業について聞かれるため、準備をしておく必要があります。面接時に学業について聞かれた時もエントリーシート同様に、何を目的に学んで、どう問題へ向き合ったのかについて説明しましょう。
そうすることで、実績だけを自慢する学生ではなく、魅力的な内面の人材だということがアピールできます。もちろん、学業の内容が業務とリンクしている場合はその点もアピールしましょう。即戦力であることを面接官に伝えられます。
面接官の声を聞いてみるのも有効
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エントリーシートの学業欄は結論から書き出そう
エントリーシートや履歴書の学業欄は、ただ学んだことを書くだけでは非常にもったいないです。学業を通してどんなことを学び、どんな強みが身についたかについて説明できれば、より魅力的な人材だということをアピールできます。
学業欄を書く時は人事が一目で分かりやすいように結論から書き出し、完結で読みやすい内容になるように心がけてください。