【面接の想定質問50選】問答集の作り方や活用法、質問の目的も紹介!

面接ではさまざまな質問がされますが、ある程度定番のものもあります。そのため、事前に想定質問に対する回答を用意しておけば、面接本番でも焦ることなく答えることが可能です。

今回は想定質問を考える際におすすめの「よくある50の質問」を紹介します。また、想定質問を使った問答集の作り方や活用法も紹介するので、就活の面接対策に役立ててください。

【想定質問の前に読むべし】面接官が質問する目的とは

まずは面接でよくある質問を確認する前に、面接官が質問する意図を把握しておきましょう。質問されたことに対して適切な回答をできなければ、コミュニケーション能力が低いと判断されるかもしれません。

【面接官が質問をする目的】

学生の経験やスキルを把握するため
社風に合った人材か確認するため
自社の求める人物像とマッチしているか見るため
長期にわたって活躍する人材か確認するため
自社への志望度や熱意を知るため

面接での質問はさまざまなものがありますが、一貫しているのは「採用すれば自社にメリットをもたらす人材なのか」を確認することです。ただ、質問ごとに面接官の意図が異なるため、どういった目的で質問しているのかを考えて回答する必要があります。

面接の想定質問50選

具体的にどういった質問を面接で投げかけられるのか、よくある50の質問を7タイプに分けて紹介します。

【学生に関する質問】

自己紹介をお願いします
趣味や特技を教えてください
専攻を教えてください
あなたの性格について教えてください
あなたの欠点とそれを補うために行っていることを教えてください
あなたの強みや弱みは何ですか
今までで一番頑張ってきたことは何ですか
あなたの特徴3つとその理由を教えてください
あなたを一言で表すと何ですか
あなたは動物で例えると何ですか

【志望動機】

当社を志望した理由を教えてください
この職種を志望した理由を教えてください
この業界に興味を持った理由を教えてください
どうして同業他社ではなく当社なのですか
当社の企業理念やビジョンをどのように考えていますか
あなたの強みを当社でどのように活かせると考えていますか
当社は第何希望ですか
会社説明会やホームページで感じた当社の印象を教えてください
あなたが考える当社の魅力は何ですか
内定を出したら当社へ入社してくれますか

【学生時代の取り組みや能力に関する質問】

自己PRを教えてください
学生時代に力を入れたことを教えてください
アルバイトや部活はしていましたか
ゼミ活動や研究内容について教えてください
所属している組織でのあなたの立ち位置を教えてください
得意な教科はありますか
この業界を目指すにあたり、何か勉強しましたか
学業やアルバイト以外で取り組んでいたことはありますか
学生時代に挫折を経験したことはありますか
卒論テーマについて話してください

【仕事観やビジョンに関する質問】

当社に入社して達成したい目標はありますか
5年後、10年後のキャリアプランについて教えてください
目標を実現するためにどのような取り組みをしたいですか
仕事選びの軸は何ですか
就職を通じて、企業に期待するのはどのようなことですか

【性格や価値観に関する質問】

友達や親からはどのような人だといわれますか
どのようなマネジメント方法が、あなたの能力を引き出すと思いますか
仕事とプライベートではどちらが大切ですか
挫折や失敗したときにどう対処していますか
あなたのモチベーションは何ですか

【会社や業務に関する質問】

当社の企業理念は知っていますか
当社の主要事業の展望についてどう思いますか
当社の強みと弱みを教えてください
当社がより成長するためには何が必要だと考えますか
当社の理念やビジョンについてどう考えていますか

【その他の質問】

1億円あったら何に使いますか
今日の面接で学んだことや成長したと感じることはありますか
理想の社員や先輩像を教えてください
当社の製品である〇〇にキャッチコピーをつけてみてください
最後に言っておきたいことや聞いておきたいことはありますか

それぞれの質問の意図や回答のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。気になる質問があれば、ぜひ確認してみてください。

面接の質問集50選|よくある質問の回答ポイントと準備のコツを解説

【面接で必ず聞かれる想定質問と回答例1】自己紹介

自己紹介はほとんどの面接で尋ねられるため、すでに考えている就活生も少なくないでしょう。面接官と就活生がコミュニケーションを取るきっかけとなりますが、詳しく話し過ぎないことがポイントです。

【面接・自己紹介の例文】

○○大学○○学部4年の○○○○です。
大学で国際コミュニケーションを学んでいることもあり、趣味と勉強を兼ねて英語字幕で観ることが多いです。昨年は300本ほど映画を観ましたが、中でも『イエスマン』からは大きな影響を受け、これまで以上に自分の人生を楽しめるようになりました。いろんな物事に対して「イエス」と答えることが増え、以前の自分にはなかった価値観や交流が持てるようになったと実感しています。
映画をきっかけに見つけた「挑戦することの面白さ」は、新しいビジネスを次々と生み出していく御社で叶うものだと考え、選考に応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

例文のように大学・学部名、氏名、趣味・ガクチカを話し、志望企業への意気込みを伝えましょう。詳細については面接で深掘りの質問をされることが多いため、端的に自分らしさをまとめましょう。

なお、自己紹介の例文については以下の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

新卒の面接で自己紹介の例文が知りたい!話し始めや締め方、注意点も紹介

【面接で必ず聞かれる想定質問と回答例2】自己PR

企業が「自己PRをしてください」と質問してくるのは、学生の性格や考え方を知り、学生の強みが自社に活かせるものなのかどうかを把握するためです。そのため、以下の例文のように自分が企業に適した強みを持っており、入社後に強みを活かすことをアピールしましょう。

【面接・自己PRの例文】

私の強みは、継続力です。すぐに成果が出なくても、最後まで粘り強く続けることをモットーとしています。私は幼少期から現在まで、ソフトテニスを続けています。幼い頃は試合に負けるたびに泣いていましたが、一度も辞めたいと言ったことはありません。小学生になると、自分からコーチに練習時間を増やしたい旨を伝え、学校が終わるとすぐに練習を始める生活を始めました。
試合に負けるたびにコーチや両親、仲間からアドバイスをもらい、努力を続けた結果、中学生の時に全国中学校ソフトテニス大会で第3位、高校生の時に全日本高校選手権大会で第2位になることができました。御社に入社した暁には、過去の経験で培った継続を活かし、目標に向かって一歩ずつ前進したいと考えております。

面接では「あなたの強みを教えてください」「大切にしている価値観とその理由を教えてください」のように、表現を変えて自己PRを聞かれることもあります。

それぞれ言い方を変える必要はありますが、自分の強みをアピールする点では共通しているため、あらかじめ準備しておきましょう。自己PR対策については以下の記事を役立ててみてください。

【例文付き】面接で話す自己PRの作り方!好印象を与えるコツや練習方法を解説

【面接で必ず聞かれる想定質問と回答例3】志望動機

志望動機は、学士の入社意欲を確かめるほか、自社とのミスマッチを防ぐために聞かれます。というのも、学生のやりたい仕事が自社できない場合、早期退職につながる恐れがあるためです。

【面接・志望動機の例文】

私が御社を志望した理由は、人の役に立つ事業を担いたいからです。私は大学時代に放送研究部に所属しており、とくにWEBサイト作成に興味を持ちました。インターンで御社にお世話になり、WEBサイトが生活をより便利にできることを改めて知ることができました。 御社に入社できましたら、ユーザー目線に沿った価値あるWEBサービスを設計できるエンジニアになりたいと考えています。

また、志望動機を伝える際は、他の会社でも使えるものではいけません。その会社だから入社したいというポイントを伝えるためにも、業界研究や企業研究を深めておきましょう。

志望動機が見つからないときや、人事に刺さる志望動機を考えたい場合は、以下の記事を参考にしてみましょう。

志望動機が思いつかないときは3ステップで解決!書けないときのテンプレートを紹介

【面接で必ず聞かれる想定質問と回答例4】ガクチカ

学生時代に頑張ったこと、通称「ガクチカ」は学生の経験や能力、自社にマッチする人材かどうかを知るために質問されます。そのため、ガクチカを伝える際は、企業が求める人物像に合わせてエピソードを1つに絞るのがおすすめです。

【面接・ガクチカの例文】

私は学生時代、アルバイト先のチーム体制を整えることに尽力しました。 私は学生時代に4年間居酒屋でアルバイトをしており、バイトリーダーを任されていました。ある日、新人スタッフのミスによってお客様からクレームがあり、店舗全体を巻き込む大きな問題になりました。そこで私はスタッフの役割を分けること、そして新人スタッフとアルバイト歴の長いスタッフをチームにして連携を図ることで、問題解決ができると考えました。すぐにスタッフと話し合い、店長に私のアイデアを進言すると、翌日からチーム制で業務を進めることになりました。それ以来、同様のクレームは発生することなく、結果として居酒屋の売上を上げることができました。 貴社の一員として働くことができましたら、私の強みである分析力を業務に活かし、売上やプロジェクトの連携に貢献できればと考えております。

ガクチカは結論から話し始め、自身が直面した課題に対する取り組みや学んだことを伝えます。また話しの締めはガクチカで学んだことを企業に活かす方法を伝えることで、好印象を残せるアピールが可能です。

ガクチカの評価ポイントや話し方のコツなどは、以下の記事で解説しています。

面接で評価されるガクチカとは?6つの評価ポイントと話し方を解説

【面接で必ず聞かれる想定質問と回答例5】逆質問

逆質問を通じて、聞きたいことを的確に尋ねる「思考力」や「志望度の高さ」が見られています。面接では、以下の例文のように入社を意識した質問をしてみましょう。

【面接・逆質問の例文】

御社で活躍している人に、何か共通点はありますか?
「◯◯を得意としてきましたが、私が志望している◯◯職ではどのような能力が求められるでしょうか?」
「〇〇業界では今〇〇が問題となっていますが、〇〇さんはどのようにお考えですか?」

逆質問では、調べれば分かることや既に話したことを質問するのは避けましょう。また、「将来性はどうですか?」のように漠然とした質問は面接官を困らせてしまう可能性があるため、避けた方が無難です。

事前に逆質問を考える際は、以下の記事を参考にしてみてください。

【就活】面接で使える逆質問の例文とポイントを簡単解説!

面接の想定質問から問答集を作る方法・使い方

面接での質疑応答に備えるためにも、自分だけの問答集を作成しておきましょう。

ここでは、問答集の作り方と使い方について紹介します。

面接の想定質問を使った問答集の作り方

先ほど紹介したよくある質問をベースに、自分だけの問答集を作成してみましょう。以下のように初めに想定質問をコピペし、自分なりの回答を記入していくと問答集の雛形が作成できます。

【コピペOK!問答集作成の例】

■学生に関する質問
Q:自己紹介をお願いします
A:○○大学○○学部4年の○○○○と申します。
大学では社会学を専攻しており、地方での持続可能な街づくりをテーマに研究しています。
研究の一環として日本各地の限界集落を訪ね、自治体の方や移住された方へのインタビューと実務のサポートを行ってきました。これまでの経験を通じて、コミュニケーション能力や柔軟な対応力を養うことができ、大学内だけでなく地方の方とも広く繋がりを持てたと実感しています。
この度は、御社が取り組んでいる地方での雇用創出や中小企業支援といった事業に魅力を感じ、選考に応募いたしました。今まで学んできたことや経験を最大限アピールできればと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

Q:趣味や特技を教えてください
A:(自分で記入)

Q:専攻を教えてください
A:(自分で記入)

面接では制限時間が設けられていることもあるため、問答集の回答は30~60秒で話せる150字~350字前後を目安にしましょう。また、面接は追加で深掘りの質問をされることが多いため、最初の質問では詳しく回答する必要はありません。深掘りしてもらいたいポイントに触れる程度がおすすめです。

なお、問答集の作成は紙に書くよりもパソコンやスマホなどで作成しましょう。もちろん完成した問答集を印刷しても構いませんが、データをスマホで見られるようにすれば面接会場までの移動中などに手軽に確認できます。

面接の想定質問で作った問答集の使い方

問答集を全て書いても、まだ完成ではありません。キャリアセンターの人や友達に手伝ってもらい、記入した問答集を使って模擬面接をしておきましょう。模擬面接が難しい場合は、実際に回答している自分の姿をスマホなどで録画し、チェックするのもおすすめです。

最初は読みながらでも問題ありませんが、実際に質疑応答を進めることで回答内容をブラッシュアップできます。回答に慣れてきたら、自分の話し方だけでなく話している時の姿勢やジェスチャーなどにもこだわっていきましょう。

面接の想定質問で回答が思い浮かばない時は自己分析!

問答集に書いた回答がありきたりになったり、何を書けば良いのか分からなくなったりすることもあるでしょう。そのような場合は、自己分析がおすすめです。

自己分析を通じて自分の本質を知り、就活の軸が決められます。また自分の魅力や価値観なども明らかにできるため、想定質問から問答集を作る際にも役立つでしょう。

就活で迷ったときは、とにかく自己分析をしてみてください。キミスカの自己分析ツールは無料で利用でき自己理解を深められるので、まだ自己分析が済んでいない人もぜひ試してみましょう。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

面接の想定質問で練習し自分だけの魅力を伝えよう!

志望企業の社員と直接話すことになる面接は、誰しも緊張するものです。しかし、この記事で紹介した想定質問で問答集を作成しておけば、面接本番でも落ち着いて答えられるようになるでしょう。

ただし、回答がありきたりな内容になったり、質問の意図からズレた回答をしたりすると、選考を通過できない可能性もあります。問答集を作成するだけでなく模擬面接などで繰り返し練習し、回答内容をブラッシュアップしておくことも大切です。