就活の座談会は絶対に質問すべき!好印象な質問例とNG質問例を紹介

この記事では、就活の座談会で質問すべき理由や質問例を解説します。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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就活をするなかで、社員と話せる「座談会」に参加する機会は非常に多いものです。何となく参加している人も多いかもしれませんが、有利に選考を進めたいのであれば、座談会でどんどん質問をすることが重要です。では、どういった質問をすれば印象アップに繋がるのでしょうか。以上のことを踏まえて、解説していきます。

就活では座談会の場で質問のチャンスがある!

座談会は、先輩社員と学生がざっくばらんに話をするために開かれるイベントのことを指します。懇親会のようにフランクな雰囲気で行われることが多く、会社説明会などでは聞けない、ここだけの話を聞くことも可能です。

会社説明会やインターンの一環として行われることが多く、選考とは関係のない社員が質問に答えてくれるケースがほとんどです。そのため、「現場で働く人の本音」を聞ける点が大きなメリットでしょう。
会社説明会のように社員から一方的に説明を受けるスタイルではなく、学生から社員に対する質疑応答で進行していくスタイルになっている点が特徴的です。

就活の座談会では質問すべき?

学生から質問して進行していく座談会では、多くの人が自ら進んで発言します。そのため「自分は質問しなくてもいいか…」と受け身の体制で参加する人も多いかもしれません。

しかし、座談会に参加するときは受け身にならず、自発的に質問することを心がけましょう。あなたが持つ疑問をぶつけることで、会社説明会などで話している内容には含まれない、独自情報が引き出せるようになるためです。その内容を活かせば、独自性の高い志望動機が作れるようになり、選考で有利に働く可能性が高まります。

座談会には「志望する企業を見極める」「ミスマッチを防ぐ」という目的で参加することも大切です。しかし、何よりも「選考で有利になる情報を引き出せる場」だと考えて参加し、進んで質問をすることが就活をうまく進めるコツなのです。

就活で開かれる座談会の目的を押さえて効果的な質問をしよう

座談会は学生にとってメリットが豊富なイベントですが、実は企業も明確な目的を持って開催しています。
この章では、学生と企業それぞれから見た座談会の目的を解説します。双方の目的を押さえて、効果的な質問ができるように準備しておきましょう。

【学生側】就活座談会の目的

学生が座談会に参加する目的は、仕事内容について深掘りしたり、職場の雰囲気や社風についてより知識を身につけたりすることです。
現場で働いている社員から「実際のところはどうなのか」について聞けるため、入社前の学生にとっては非常に有意義な時間となるでしょう。基本的には採用活動と関係ない場なので、人事や会社説明会では聞きにくいことも思いきって聞けます。

ここで聞いた情報をもとに「本当にこの企業に入社したいのか」「自分に合っているのか」「どのようなところが魅力的なのか」などについて整理することで、今後の就活に活かせるでしょう。

【企業側】就活座談会の目的

企業にとって座談会は、学生に入社後のイメージを持ってもらい、より志望度を高めるために行うPR活動の一環です。選考とは離れた場を提供することで、学生に具体的なイメージを与えて、入社後のミスマッチを防ぐことが最大の目的です。

座談会では、「自社とのマッチ度合いが低い人」や「何となく受験する志望度の低い人」をある程度ふるいにかけたいと思っています。そのため、社員は自社のいいところだけではなく、悪いところもしっかりと伝えてくれます。

就活の座談会で企業に聞いておきたい質問集【例文付き】

「座談会では質問すべき」といわれても、どのようなことを聞けばいいのかわからなくて戸惑ってしまう人も多いかもしれません。
ここからは、座談会に参加するときに聞いておきたい質問について紹介します。

【就活座談会で聞きたい質問】仕事や事業

まずは、企業の基本的な知識を得るためにも、仕事や事業に関する質問をしてみましょう。ポイントは、採用サイトや企業案内ではわからない情報を得られる聞き方をすることです。

【仕事や事業の質問例】
  • 出社してから退社するまでのタイムスケジュールを教えてください。
  • 〇〇職でもっとも大変な業務はなんですか?
  • 入社してからわかった自社の強みはありますか?
  • 現在もっとも力を入れている事業はなんですか?
  • 御社の仕事のなかで課題に感じていることはありますか?

【就活座談会で聞きたい質問】先輩社員の情報

先輩社員は、あなたの未来の姿です。入社理由や仕事で感じているやりがい、苦労している点などを聞いておくと、選考のときだけではなく、内定後に入社の判断をするときも役立ってくれるでしょう。

【先輩社員への質問例】
  • 入社の決め手を教えてください。
  • 今もっともやりがいを感じている業務はなんですか?
  • 入社後にギャップを感じましたか?
  • 仕事をするなかで苦労していることはなんですか?
  • 今後の目標や自分が抱えている課題を教えてください。

【就活座談会で聞きたい質問】社風や仕事環境

社内の人間関係や、実際の仕事環境に関する質問もおすすめです。いいところはもちろん、課題に感じているところや苦労しているところについても聞いておきましょう。選考に関係ない座談会だからこそ聞ける情報が引き出せるかもしれません。

【社風や仕事環境に関する質問例】
  • 同期社員の定着率を教えてください。
  • 上司はどのような人ですか?
  • 社内の雰囲気を教えてください。
  • 社員同士の交流は活発ですか?
  • どのような性格の社員が多いですか?
  • 働きやすいと感じるポイントを教えてください。
  • 仕事環境でここは直してほしいということはありますか?

【就活座談会で聞きたい質問】労働条件

給与面や勤務時間、福利厚生などの質問もしておきましょう。人事には聞きにくい条件面の質問も、採用に無関係の社員であれば聞きやすいですし、飾らずに正直な話をしてもらえます。

【労働条件に関する質問例】
  • 毎月どれくらい残業していますか?
  • 繁忙期はいつですか?
  • 女性はどれくらいの割合で産休・育休を取っていますか?
  • 有休は取りやすいですか?
  • ユニークな福利厚生はありますか?
  • ステップアップのための支援制度はありますか?

【就活座談会で聞きたい質問】求める人物像やスキル

選考を有利にすすめるためにも、社風に合った人物像や持っていると役立てるスキルなどを聞いておきましょう。ここで得た情報をもとに選考対策をすると、高評価が得られやすくなります

【求める人物像やスキルに関する質問例】
  • 入社後、取っておけばよかったと思う資格はありますか?
  • 新入社員に求めるスキルはありますか?
  • 一緒に働きたいと思うのはどのような人物ですか?
  • 活躍されている社員の皆さんに共通点はありますか?
  • 社内で評価された経験や取り組みはありますか?

【就活座談会で聞きたい質問】キャリア

先輩社員の経歴やキャリアを知ることで、入社後のキャリアパスがイメージできるようになります。この質問ができると入社後の目標をしっかりと立てられるようになり、エントリーシートや面接で高い志望度をアピールできるでしょう。

【キャリアに関する質問例】
  • 入社してから現在に至るまでの業務内容を教えてください。
  • 入社してからどれくらいで〇〇の仕事を任されるようになりましたか?
  • キャリアアップのために取り組んでいることはありますか?
  • 何歳くらいでキャリアアップする社員が多いですか?
  • 女性でも管理職を目指せますか?

就活の座談会で聞いてはいけないNG質問

座談会で聞いておきたい質問を解説してきましたが、反対に聞いてはいけない質問もいくつかあるため、十分に注意する必要があります。
この章では、避けておきたい質問について説明します。

【就活座談会のNG質問】調べてわかること

「どのような商品を販売していますか?」「どのような福利厚生がありますか?」など、調べてすぐわかることは絶対に質問しないでください。誰でも手に入れられる情報を聞くと、企業研究ができていなくて志望度が低いと思われることがあるためです。

ただし、「御社の人気商品の強みはなんですか?」「福利厚生でここはいいなと思うものはありますか?」といったように、聞き方を変えれば問題ありません。

【就活座談会のNG質問】条件面についての過剰な質問

有給休暇の取得率や残業、離職率など、労働条件や福利厚生などについての過剰な質問は避けましょう。
1回聞くくらいであれば問題ありませんが、すべてが条件面についての質問だと、「条件で仕事を選んでいて、あまり熱意がない学生だ」と思われてしまう危険性があります。条件についての質問は最小限にとどめてください。

就活の座談会で質問するときのマナーと流れ【例文付き】

イベントの形式によって異なりますが、座談会では決まった流れがあり、マナーを守ったうえで質問をする必要があります。質問の流れは、以下のとおりです。

座談会での質問の流れ
  1. 挙手
  2. 大学名と名前、お礼を言う
  3. 複数質問をするときは最初に伝える
  4. 具体的かつ簡潔に質問をする
  5. 最後にお礼を伝える

以上の内容を踏まえ、質問の例文を見てみましょう。

【座談会での質問例】

(挙手)

「〇〇大学4年生の〇〇と申します。本日は貴重なご機会をいただき、ありがとうございます。事業内容について2つの質問をさせてください。
まず、御社を調べるなかで〇〇という事業に魅力を感じましたが、実際に〇〇事業に携わっている△△さんが感じるやりがいを教えていただきたいです。
また、〇〇事業が抱えている課題があれば教えてください。」

(回答が終わったら)
「とても勉強になりました。貴重なご意見、ありがとうございます。」

とてもシンプルな流れですが、本番でいきなり実践するとパニックになりやすいため注意しましょう。座談会へ行く前に何度か練習しておくと安心です。

座談会の質問で就活は有利にできる!

会社説明会やインターンの一環として行われる座談会では、採用とは関係ない環境で先輩社員に質問ができます。ほかの場所では聞きにくいようなことも質問できるので、有意義な時間にするために自発的に発言してみてくださいね。

当日会場で質問を考えようとしても、緊張で聞きたいことが思い浮かばなくなってしまうことが多いです。スムーズに発言できるように、この記事を参考にしながら、あらかじめ企業研究や質問事項を洗い出しておきましょう。