説明会などの場では基本的に人事部の社員のみが参加することが多くありますが、座談会では他の部署で働く社員が参加するケースもあります。しかし、年齢の近い若手社員が質疑応答を担当することが多いために、「選考に直結しなさそう」「参加する意味がない」と考えている学生もいるでしょう。
そこで今回は、座談会に意味があるのかという疑問にお答えするとともに、意味ある座談会にするためのポイントや注意を解説します。
【結論】座談会は意味ある!開催情報を得たら積極的に参加しよう
結論からいうと、座談会への参加には意味があります。学生のイメージ通り選考に直結する可能性は少ないですが、直結しないとは言い切れません。志望度の高い企業で座談会が開かれる場合は、積極的に参加するべきでしょう。
ただし座談会に参加するとなれば、事前に企業研究をしたり質問を用意したりと、ある程度の準備が必要です。最初に座談会は意味があると主張しましたが、座談会が意味あるものになるかどうかはあなた次第であり、ただ参加しただけでは何の意味もありません。
そこでここからは、意味ある座談会にするためのポイントや注意点を解説します。
そもそも就活における座談会とは?
座談会とは、学生が人事部をはじめとする社員に対して質問できる場です。学生と年齢の近い若手社員も参加しており、会社説明会よりもフランクな雰囲気の中で、気軽に質疑応答ができるという特長があります。
座談会は会社説明会やインターンの後に開催されるのが一般的ですが、インターン中や選考の途中、選考後に開催されることもめずらしくありません。また、座談会と似たものにOB・OG訪問がありますが、OB・OG訪問は基本的に1対1で話すのに対し、座談会は1人の社員が3~6名程度の学生の質問に答えてくれます。
企業が座談会を開催する目的は?
OB・OG訪問よりハードルが低く、会社説明会より気軽に話せる座談会。会社説明会やOB・OG訪問という場があるにもかかわらず、どうして企業は座談会という場を設けるのでしょうか?
- 学生の本音を聞き出すため
- 企業PRのため
- 入社後のミスマッチを防止するため
座談会はカフェでお茶をするようにリラックスした雰囲気で行われます。場合によっては実際に食べ物や飲み物が用意されていることもありますが、これらは学生の本音を聞き出したり、リアルな人物像をチェックしたりするためです。
また、座談会は会社説明会と同様に企業PRの側面があり、企業の魅力をアピールする場としても活用されています。これは企業の実情を知ってもらい、入社後のミスマッチによる早期離職を防止するためでもあります。
意味のある座談会にするためのポイント5つ
「座談会なんて意味がない」と決めつけた状態で参加すると、自分の就活に生かすことはできません。つまり座談会を意味あるものにするか、それとも意味ないものにするかはあなた次第ということ。
以下の5つのポイントを参考に、座談会という貴重な場を意味のあるものにしましょう。
【意味のある座談会にするポイント1】参加前に企業研究をしておく
座談会に参加する前に、ある程度の企業研究を済ませておく必要があります。企業HPやパンフレット、IR情報を頭に入れておくのはもちろんのこと、感想や疑問点も洗い出しておきましょう。
まったく企業研究をしていない状態で座談会に参加してしまうと、話の内容が理解できず、企業や業務について興味が湧きません。そんな消極的な姿勢では、どれだけ良い話を聞いても意味がないと感じてしまうでしょう。
【意味のある座談会にするポイント2】最低3つ質問を用意しておく
せっかくフランクに話せる場を用意してもらっているにもかかわらず、質問しないのはナンセンスです。
座談会には絶対に質問しなければならないというルールはありませんが、座談会は企業の実情や選考の話を聞ける絶好のチャンス。他の参加者と被ってしまう可能性を考慮して、最低でも3つは質問を用意しておきましょう。
【意味のある座談会にするポイント3】メモを取る
座談会に参加する際は、必ずペンとノート(メモ帳でも可)を持って行きましょう。社員は「手ぶらでもいいよ」と言ってくれることもありますが、社員が何気なく話している中に今後の就活や人生におけるヒントが散りばめられているかもしれません。貴重な話を聞き逃さないためにも筆記用具は必須です。
また、座談会は選考に直結しないと謳ってはいるものの、まったく影響がないわけではありません。好印象を与えるためにも意欲的に質問し、メモを取ったり、きちんと目を見て話を聞いたりと積極的な姿勢を見せましょう。
【意味のある座談会にするポイント4】複数の社員と話す
1人の社員にじっくり話を聞くのも良いですが、座談会ではできる限り複数の社員と話すことをおすすめします。なぜなら、1対1の対話はOB・OG訪問でも可能だからです。
多くの社員と話すことで企業をいろんな方向を見ることができ、いろんな考え方や感じ方に触れることができるでしょう。
【意味のある座談会にするポイント5】他の参加者の質問にも耳を傾ける
座談会に参加すると、どうしても自分が質問することばかりに集中しがちですが、他の参加者の質問にも耳を傾けてみましょう。そうして自分以外の就活生の質問を聞くことで、新たな気付きを得られます。
もし時間や余裕があれば、就活生と交流を図るのもおすすめです。就活に関する情報を交換したり、モチベーションを高め合ったりできる仲間やライバルができれば、今よりずっと就活をスムーズに進めることができるでしょう。
意味のない座談会にしないための3つの注意点
ここからは、せっかくの座談会を意味のないものにしてしまう行為を3つご紹介します。場合によっては意味ないどころか、マイナスの印象を与えてしまい、選考に悪影響を及ぼす可能性もあるので要注意です。
【意味のない座談会にしないための注意点1】失礼な質問をしない
座談会は基本的に何を質問してもOKとされていますが、以下の3点は避けるべきです。
- 調べれば簡単にわかること
- 給与やボーナスについて
- プライベートな内容
座談会はリラックスした雰囲気で行われるとはいえ、友達や家族と話すのとはわけが違います。企業研究が足りないと判断されたり、非常識だと思われたりすると、悪い意味で顔を覚えられる可能性があるので注意してください。
【意味のない座談会にしないための注意点2】準備不足の状態で参加しない
いくらスケジュールがタイトだったとしても、何の準備もしていない状態で座談会に参加するのはやめましょう。座談会は積極的に参加すべきだと説明しましたが、事前に企業研究の時間が取れないほど忙しい時は不参加を選択するべきです。
準備不足の状態で座談会に臨んでしまうと、質問を振られたらどうしようとそわそわしたり、居心地の悪さを感じたりします。それが社員に伝わると、意欲がないと判断されかねません。
【意味のない座談会にしないための注意点3】「質問はありません」は避ける
座談会で話を振られた時に、「とくにありません」「質問はありません」と回答するのは避けるべきです。
何も思いつかなかった場合は、「先ほどの○○さんと質問が被ってしまい、今のところ他の質問は思い浮かばないので、疑問に感じることがあれば後ほど質問させていただいてもよろしいでしょうか」と伝えるといいでしょう。
就活中は座談会情報だけでなくスカウトサービスも活用しよう
会社説明会やインターン情報に比べると、座談会の情報はやや少ない傾向にあります。そのためこまめに企業HPやSNSをチェックして、貴重な座談会の情報を仕入れましょう。
さて、座談会の情報と同じくチェックしておきたいのがスカウト型の就活サービス『キミスカ』です。キミスカは企業から学生にアプローチを掛けるという手段をとっており、プロフィールを入力するだけで企業からスカウトメッセージが届きます。就活をよりスムーズに進めるためにも、ぜひキミスカを活用しましょう!
企業の実情を知るために意味ある座談会に参加しよう!
冒頭でも解説した通り、座談会に参加するのは意味のあることです。しかし、座談会を意味あるものにするかどうかはあなたの準備や姿勢次第。企業研究を疎かにしたり、端から座談会なんて意味がないと決めつけたりしていると、どれだけ貴重な機会であっても無駄だと感じてしまいます。
本記事で紹介したポイントや注意点を押さえて、意味ある座談会に参加しましょう!