
自己分析は就活に必須の作業です。自分の強み弱みを把握できるだけでなく、価値観や就活の軸なども明らかになるため、選考でのアピールや企業選びにも役立ちます。ただ、学生のなかには自己分析のやり方を知らない人もいるでしょう。
そこで、今回は就活生におすすめしたい自己分析の方法を9つ紹介します。手軽にできる自己分析ツールをはじめ、参考書や自分でやる方法などをまとめているほか、分析結果のおすすめ活用法もまとめているので、ぜひ最後まで確認してみてください。
就活生は自己分析の目的を把握しておくのがおすすめ!
自己分析を効果的に行い、分析結果を上手に活用するためにも、まずは自己分析の目的を把握しておきましょう。
就活の目的を理解するため
企業選びの軸を明らかにするため
自分の強みを正確に伝えるため
就活の目的や企業選びの基準、自身の強み・弱みなどは学生一人ひとり異なります。自己分析の結果をもとに自分に合った企業を選んだり、選考で効果的なアピールをしたりする際に役立つため、就活生は必ず行っておきましょう。
なお、就活の目的について理解を深めたい方は、以下の記事を確認してみてください。
自己分析のおすすめツール 3選
近年は自己分析を手軽に行えるツールが数多く開発されています。ここでは、そのなかでも特におすすめの自己分析ツールを3つまとめているので、気になるものがあれば、ぜひ試してみてください。
【自己分析おすすめツール1】キミスカ|タイプ別適職診断
はじめに紹介するのは、キミスカの自己分析ツール「タイプ別適職診断」です。
簡単な質問に答えていくだけで細かい分析結果が出力されるため、就活を進めるうえで非常に役立ちます。正確な分析を行うために質問数は150問ありますが、性格の傾向や意欲の傾向、思考の傾向、ストレス耐性などを把握することが可能です。
また、マッチ度の高い「適職」について判定してくれるもの特徴の一つ。パイオニアやゼネラリストといった4つの型で、あなたに合った働き方のヒントを得られます。
キミスカの自己分析ツールは無料で利用できるので、自己理解を深めたい方はぜひ活用してみてください。
【自己分析おすすめツール2】offerBox|AnalyzeU+
offerBoxの提供している「AnalyzeU+」は、社会人基礎力や次世代リーダー力、役割思考タイプなどを無料で分析できます。約250の質問に答えていく必要があるため、30分ほどまとまった時間を確保して、自分に当てはまるものを答えていきましょう。
また、分析結果をもとにワンポイントアドバイスも受け取れるため、自己理解を深める際に役立つでしょう。
【自己分析おすすめツール3】doda|就活伸びしろ診断
「できるだけ短時間で自己分析を済ませたい」という方におすすめなのが、dodaの「就活伸びしろ診断」です。約20問の質問に答えると、自分を表現するキーワードや特徴、伸びしろなどが表示されます。
完全無料で登録などの手間も不要なので気軽に利用できますが、質問数が少ないために深い分析結果が出るとは限りません。自己分析を気軽にやってみたい人は、ぜひ活用してみてください。
自己分析に役立つおすすめ本3選
自己分析をもっと丁寧にやってみたい人は、本を活用してみるのも一つの手です。ここでは自己分析に役立つおすすめの書籍を3冊まとめているので、気になるものがあれば参考にしてみてください。
なお、ここで紹介している書籍は2025年1月時点の情報をもとにしています。なかには最新版が出版されているケースもあるので、できるだけ新しいものを選ぶようにしましょう。
【自己分析おすすめ本1】『就活必修! 1週間でできる自己分析2025』
『就活必修! 1週間でできる自己分析2025』は全2パートに分かれており、最初のパートでは1日1テーマずつワークシートに書き込み、自己分析を進めていきます。自分が働く目的やライフプランの明確化などを1週間かけて行っていくのが特徴です。
また、次のパートでは業界研究や企業研究のやり方をまとめているので、順序立てて就活の準備を進めたい人にピッタリの一冊でしょう。
【自己分析おすすめ本2】『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0』
本書にはウェブテストのアクセスコードが掲載されており、そこで自身の資質や才能を確かめる“クリフトン・ストレングス”を受けることができます。
メインの内容としては、強みの活かし方に焦点を当てており、細かく分類された資質一つ一つに解説が付いているため、就活や社会人になってからも自分の強みを活かす方法を学べるでしょう。
【自己分析おすすめ本3】『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
実践的なものよりも、本を読みながらインプットしていきたい人には、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』がおすすめです。
本書では、やりたいことの見つけ方を3つのステップに分けて紹介しており、読み進めながら自己理解を深められます。
やりたいことというのは、就活に限らず転職や独立の際にも重要な観点の一つなので、就活生・社会人におすすめしたい一冊です。
自己分析を自分でやる方法おすすめ3選
ツールや書籍を使わなくとも自己分析を行うことができます。ここでは、代表的な3つの方法を紹介するので、自分に合ったものがないか確認してみましょう。
【自己分析おすすめのやり方1】自分史
自分史とは、幼少期から今までの経験を年表にまとめたものです。ノートとペンがあればどこでも自分史を作成することができます。
小学校から大学まで過去の出来事を書き出していくことで、自分の価値観やモチベーションの源泉を探ることができるため、自己PRなどのアピール材料も見つかるでしょう。
具体的な方法は以下の記事で4ステップに分けて解説しているため、自分史を作成したい人はあわせて確認しておきましょう。
【自己分析おすすめのやり方2】モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、自分史と同様に過去の出来事を思い起こす作業が主です。ある時期から現在までのモチベーションを振り返り、自分のモチベーションが上がったり下がったりすることを可視化します。
モチベーショングラフを作成し、なぜモチベーションが上下したのかを深掘りして考えることで、自分の価値観や特徴を理解することが可能です。
モチベーショングラフの具体的な進め方は、以下の記事を参考にしてみてください。
【自己分析おすすめのやり方3】他己分析
他己分析は、あなた自身について周りの人に聞いてみる方法です。自分では見えなかった一面を知ることができるほか、客観的な意見をもらえるため、自己理解をさらに深められます。
ただ、他己分析は目的を明確にしたり、具体的な質問をしたりする必要があります。また、相談する相手によっては的外れな回答をもらうことになるため、自分のことをよく知っている複数の人に聞くのがおすすめです。
他己分析について詳しく知りたい方は、以下の記事を確認しておきましょう。
自己分析のおすすめ活用法3つ
自己分析は「やれば終わり」ではありません。自身の就活に活かすためにも、ここで紹介する3つの活用方法を実践しましょう。
結果をまとめる
自己分析を終えたら、分析結果をまとめておきましょう。就活中に持ち運べるようノートにまとめても良いですが、Excelやスプレッドシートなどにまとめても問題ありません。
自己分析ツールを使った場合は、強み・弱み・価値観・就活の軸などの項目を作成し、当てはまっていると感じるものを抽出します。
また、関連する自分の経験をメモしておくことで、ESや面接で伝えるエピソードも整理できるので、自己分析結果は必ずまとめておきましょう。
強み・弱みを深掘りする
強み・弱みなどの項目を整理できたら、深掘りしていきましょう。例えば、責任感が強みであれば、責任感の強さが発揮されたシーンをまとめます。
強みは自己PRでアピールできるほか、ガクチカでは自身の取り組みを通じて学んだことなどを伝える必要があるため、できるだけ具体的に整理することが大切です。
企業の求める人物像とすり合わせる
企業に好印象を与えるアピールをするためにも、企業がどんな人材を求めているのかを把握しておく必要があります。というのも、募集職種にマッチしないアピールをしてしまうと、「自社に合わない」と判断される可能性があるためです。
そこでアピールポイントを考える際は、自己分析で自分のことを整理しておき、企業研究を通じて明らかになった企業の求める人物像とすり合わせるようにしましょう。
企業研究のやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。
自己分析は何度か行うのがおすすめ!
本記事では就活生におすすめの自己分析方法を紹介しました。自己分析は就活に必須の作業ですが、定期的に行うようにしましょう。なぜなら、大学生活を送っているなかや、就活を進めるなかで自身の価値観が変化する場合もあるためです。
自己分析は就活中に行うイメージが強いですが、社会人になってからも役に立ちます。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、自分らしさを見つけてみてください。