【自己PR】高校時代の自己PRは限りなく『ナシ』という話

この記事では、自己PRで高校時代の話をするデメリットやおすすめの自己分析ツールなどを詳しく解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
(プロフィールを登録するだけで私達が厳選した優良企業からスカウトが貰えるキミスカというサービスも運営してます。ぜひ一度使ってみてください。>スカウトを貰う)

大学時代に頑張ってきたことがなかなか浮かばなかったり、高校時代に頑張ってきたことを面接でも話したいと思ったりするかもしれません。しかし、就活の自己PRで、高校時代のエピソードを話すのは少し的からずれてしまう可能性がありますその理由としては「頑張っていたのは過去で、現在は何も頑張っていないのか」と企業に疑問を持たれてしまうためです。企業に「この人と働きたい」と思わせるような自己PRを作っていきましょう。以上のことを踏まえて、解説していきます。

なぜ自己PRに高校時代のエピソードが適さないのか

自分をよく見せたいと思うあまり、高校時代のエピソードを話す方もいますが、基本的におすすめはしません。それでは、自己PRに高校時代のエピソードが適さない理由を詳しく解説していきます。

【高校の話が自己PRにNGな理由1】今のあなたの魅力が伝わらない

面接官は「今のあなた」を知るためにさまざまな質問をしています。そのため、面接の場で過去の功績や努力ばかり話してしまうと、面接官の質問の意図とズレた回答になってしまいます。

逆の立場で想像してみよう

二十数年の人生の中で数年前の高校時代は、自分にとってほんの少し前のことに感じるかもしれません。しかし、逆の立場で考えてみるとどうでしょうか。

例えば、企業説明会などで、企業が自分の会社をPRする時に弊社の強みは、5年前に売り上げがアップしたことです」とPRした場合、あなたはその会社にどんな印象を持つでしょうか。

5年前ではなく、今現在のその会社のことが知りたいと思いませんか。過去の話だけではその会社に興味を抱くには不十分です。

これを自分のエントリーシートや面接時に当てはめてみましょう。高校時代のエピソードは自分にはちょっと前の出来事に感じても、企業側からすれば、5年以上も前の古い話をされていると感じてしまいます。企業は、 あなたの「今」を知りたいのです。

【高校の話が自己PRにNGな理由2】高校時代がピークだと思われてしまう

自己PRで高校時代の話をしてしまうと、大学時代に取り組んでいたことがないために、高校生活の話をしているのだと考えられてしまうリスクがあります。

あなたのピークは高校時代なのだと判断されてしまわないように、自己PRのエピソードで高校時代の話を使うのは控えておきましょう。

【高校の話が自己PRにNGな理由3】大学時代は何もしていないと思われやすい

少し説明が重複しますが、企業はあなたの今を知りたいと考えています。それなのに、自己PRが高校時代のエピソードだけで完結してしまうと、あなたの今の様子が伝わらず「大学時代何もしてこなかった」というマイナスな印象を与えかねません。

自己PRで採用担当が見ているポイント

就活生の自己PRを聞くことで下記の3つのポイントを見ています。

採用担当者が見ているポイント

・求める人物像とマッチしているか
・あなたの特徴や強みがどんなものか
・今後活躍してくれそうか

企業は新卒採用を通して「入社後もぐんぐんと成長していき、活躍を期待できる存在」を採用したいと考えています。そのため自己PRで大切なのは、企業にとってあなたが魅力的な人材だと感じてもらうことです

高校時代の自己PRが良くない理由

自己PRでは「自分が成長している様子」や「向上するために今現在も努力している姿勢」を積極的に見せていきましょう

自己PRで高校時代のエピソードを使う方法

それでは、自己PRで高校時代のエピソードを使う方法やコツについて解説します。

【自己PRで高校時代のエピソードを使う1】大学生活の話に繋げる

高校時代の経験を自己PRに入れ込む際には、そのエピソードは導入文として使い、大学生活や今の活動に繋げるようにしましょう。あくまでも、 採用担当者が知りたいのは、今現在、そしてこれからのあなたなのだということを忘れてないようにしてください。

<NGな例>

私の強みはリーダーシップです。高校生の時には吹奏楽部の部長をしており、全国大会1位になったこともあります。当校の吹奏楽部は部員数も96名おり、部員をまとめるだけでも一苦労でした。しかし、私は各学年にリーダー役を設け定期的なミーティングの機会を作り部員をまとめ、全国大会1位という功績に繋げました。

<OKな例>

私の強みは意見をまとめる力です。この力は高校の吹奏楽部で部長を務めた経験を通じて培いました。大学ではテニス部に所属し、ミーティングで意見が対立した際には、各部員の考えを尊重しながら折衷案を提案しました。その結果、引退の際には「〇〇君がいたから部員が一つになれた」という言葉をもらえました。この経験を活かし、貴社でもチームの意見を効果的にまとめながら、自分の意見も積極的に発信できる存在になりたいと考えています。

【自己PRで高校時代のエピソードを使う2】継続力をアピールする

高校時代から現在に至るまでエピソードが繋げられる場合、その「継続力」をアピールすることもできます。また、継続力は社会人にとって必要不可欠な要素であるため、企業も求めているスキルでもあるのです。

社会人として仕事をしていると任された業務の成果を出すまで試行錯誤を繰り返していく必要があります。さらに、新たなスキル取得のために日々勉強することも多いです。そのため、継続力があることは、企業から好印象を得られやすくなります。

【自己PRで高校時代のエピソードを使う3】誰でも経験する話は避ける

大学受験などの多くの学生が経験するテーマは避けておくとよいでしょう。他の就活生との差別化がされにくいだけでなく、「受験以上に頑張ったことはないのか?」とマイナスな評価を受けてしまう可能性があります

あなたの魅力が伝わる自己PRの作り方

自己PRで使うエピソードや自分の強みがイメージできたら、次は自己PRの作り方を解説します。

自己PRはエントリーシート(ES)に書く時も、面接で口頭で伝える時も文章の構成は同じです。下記の構成を意識して、自分の強みを伝える自己PRを作成していきましょう。

【自己PRの作り方1】結論から伝える

まず初めに「私の強みは〇〇です」と一番主張したいことから書き出しましょう。最初に何を伝えたいのかを明確にさせることで、採用担当者に要点を伝えやすくなります。

結論から話し始める手法を「PREP法」といい、就活の場でもよく使われています。結論→根拠→具体例→結果の順に説明していくことで、端的にわかりやすい構文が完成します。

【自己PRの作り方2】きっかけとなった高校時代のエピソードを話す

高校時代のエピソードを自己PRに入れ込みたい場合、ここに入れ込むようにしましょう。何度も繰り返し言いますが「高校時代のエピソードはあくまで導入文として伝える」のがポイントです。そのため、できるだけ簡潔にまとめ、少しでも大学の学生生活について話すようにしてください。

【自己PRの作り方3】今に繋がっている点を説明する

高校時代のエピソードを経て、大学生活ではどのように強みを活かしているのかを話します。

高校時代の経験をもとに現在も成長を続けていることを説明できれば、成長過程が伝わりあなたらしいストーリーを面接官に伝えられます。

【自己PRの作り方4】今後どのように活かすか話す

面接官はあなたが入社後に活躍してくれるかどうかを見極めています。そのため「その強みを活かしてどうなりたいか」という意気込みも伝えるようにしましょう。
自己PRの最後に入社後の意気込みを伝えることで、入社意欲や積極性もアピールすることができます

自己PRで押さえておきたいポイント

自己PRで面接官にエピソードを話すときに、十分に魅力を伝えるためには、どのようなポイントをおさえればよいのでしょうか?これらのポイントや注意点について解説していきます。

【自己PRで押さえたいポイント1】自分の経験が深く掘り下げられているか

自己PRで最も大事なのは、主に以下の2点です。

自己PRで大切なポイント

・その経験の中で何を学んだか
・その後の自分にどう活かせているか

自己PRのエピソード自体は大学生活のものであれば、アルバイトやサークル活動などありがちと思われるものでも、 些細なエピソードでも問題ありません。

自己PRで自分の強みや人柄を伝えるには派手なエピソードや特別な出来事である必要はありません。エピソードの派手さよりもなたがどのようにその課題に取り組み、その結果何を得たのかが重要です

いい自己PRと悪い自己PR
エピソードから自分の思考や人間性が魅力的に表現できるまで、 掘り下げて話すことが重要なのです。これには、自己分析をしっかり行い、自分の人間性を把握して人柄を表現することも大切です。

【自己PRで押さえたいポイント2】客観的に見て自分の魅力を表現できているか

自分でエピソードを掘り下げ、自己評価をしたら、それが本当に相手に伝わっているかを自分の主観だけではなく、客観的に見ることも大事です。

自分が深掘りできたと思っていても、実際に相手に伝わらなければ意味がありません。自分以外の人に読んでもらい、周囲の人からアドバイスをもらうようにすると良いでしょう。 第三者の意見を聞くことで、より自分をより深く知ることもできます。

また、客観的に見て、自分がどんな人柄なのかを理解すれば、どの部分が企業にとって必要なのかを理解できます。人柄の受け取り方は、相手の価値観次第という部分もありますが、それも含めて客観的に見ておく必要があります。

高校時代の経験を話題にする自己PR例文

続いて、高校時代のエピソードを含めた自己PRの例文を2つご紹介します。

【自己PR例文1】探求心

例文

私の強みは探求心です。高校時代バレー部に所属しておりました。わが校のバレー部は試合勝率は20%で、試合をすれば80%負けている状態でした。そこで私は「なぜ負けてばかりなのか」「他校との違いは何か」を徹底的に分析し改善策を部員に共有していきました。その結果として1年で勝率を30%アップさせることに成功しました。この経験がきっかけとなり原因追及や施策の考案の面白さに気づきました。そして大学ではマーケティング学科に進学し、施策の成果に対する原因追及や消費者の購買行動に伴う心理、社会情勢について学びました。このように私の強みは探求心があることです。
貴社に入社しましたら「なぜ」と常に思考し続け、新規施策の考案などに貢献していきたいです。

【自己PR例文2】コミュニケーション能力

例文

私の強みはコミュニケーション能力です。高校時代にオーストラリア留学した経験が私の成長の原点だと考えています。言語の壁を越えて、積極的に周囲に「~がしたい」と気持ちを伝えることがとても重要だと学びました。また、大学では外国語学科に進学し、カナダへ半年間留学しました。カナダの大学の講義では、活発なグループディスカッションがあり、自分の意見や考えを相手に表現していく力が必要でした。言語の壁は感じましたが、どうにか自分の意見をグループメンバーに伝えたいと思い、グラフや表を用いた資料を準備し意見を伝えました。その結果、私の意見に耳を傾けてくれる仲間が増え、講義のグループ発表では教授から優秀賞をいただきました。このように私は「相手にどう伝えるか」を常に考え、どんな時でも柔軟にコミュニケーションをとることができます。貴社に入社できましたら、積極的なコミュニケーションを意識し、意見を交わしながらよりよい施策の考案をしていけるように努めたいです。

自己PRを上手く作れない時は?

自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。

この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。

適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

自己PRで高校時代の話をするのは要注意

採用される上で、重要な要素になる自己PRでは、安易に高校時代のエピソードを使うのは危険だということが分かりました。高校時代のエピソードをメインに使ってしまうと、採用担当者に大学時代に成長してないと判断され、 今の自分に自信がないという印象を与えてしまいます。

自己PRで例に出すエピソードは派手なものでなくても構わないのです。それよりも自分の人柄が十分に伝わるようにしっかりと掘り下げて表現できるようにするのが重要なポイントです。第三者に意見をもらいつつ、しっかり練習して、採用担当者の印象に残る自己PRができるようになりましょう。