此処から先でよほど素晴らしいPRができていないと挽回は難しいでしょう。
その理由にピンとこなかったなら、是非この記事を最後まで読んでみてください。
自己PRにおける長所と強みの違い
企業への強みの伝え方についてですが、そもそも 強み と 長所 は似ているようで違うということをご存じでしょうか?
「単純に自分の良いところを伝えれば良いのでは?」
と思っている方は少し間違っています。企業の言う強みとは 【採用することで得られる企業側のメリット】 または 【メリットになり得る特徴】 のことを言います。確かに長所と似ていますが、違いに気づいていただけましたか?そして、この記事を読んでくださっているということは、あなたがアピールしたいポイントは 【柔軟性】 なのでしょう。
この記事では、時間が限られている面接で、的確に強みを伝える方法をご紹介します。
ポイントは 【深掘り】 と 【対応力】 です。
【自己PR例文】柔軟性で考える!企業への強みの伝え方
企業に強みを伝える上で、柔軟性をアピールするためにはどうしたら良いのか考えていきましょう。
まず、 話は簡潔にまとめる 必要があります。
考えてみてください。人は仕事をするときはテキパキと行動しているものです。そのスピードに対応できるかどうかを、話の簡潔さによって面接では見られています。
自己PR:柔軟性の例文
「柔軟性」は、以下のようにいくつかのパターンに分けられます。
- 変化を取り入れるのが得意な柔軟性
- 分化する意見の調整が得意な柔軟性
- 多様な業務への対応という意味での柔軟性
「私は大学のバスケットボール部でキャプテンをしていました。部員数は43名です。今までは先輩に従い協力するだけだったのですが、自分がキャプテンとなって引っ張っていく役割になりました。工夫したのは、声出しなど雰囲気作りを重視して、みんながレベルアップできる環境を整えることです。全体をまとめるために、部員の意見を取り入れ、自分の中で解釈し、柔軟に対応することを学びました」
これは【分化する意見の調整が得意な柔軟性】をアピールしたものですね。例として、部活やサークルでのエピソードを話すと伝わりやすいです。他にはアルバイトのエピソードも良いでしょう。
「私は人材コンサル会社の事務として働いていました。優先順位をつけながら、急な電話対応やデータ管理を行いました。また、ムードメーカーとして会社に貢献しました。このような柔軟性ある対応をできることが私の強みです」
これは【変化を取り入れるのが得意な柔軟性】と【多様な業務への対応という意味での柔軟性】をアピールしています。自分の経験を丁寧に振り返って、アピールポイントを見つけてください。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
自己PRで柔軟性を表現するときのポイントは【深堀り】と【対応力】
「私の強みは柔軟性です」
具体例を見ると、この一言では伝わらないということがわかりましたか?
- どのように柔軟性を活かせるのか
- どのような対応が得意なのか
- 会社にとってどのようなメリットがあるのか
また、柔軟性には 【臨機応変さ】 が伴います。それは面接の場でも同様ですので、突然の質問などに対しても、柔軟に自分らしく回答できるようにしておきましょう。
皆さん情報を詰め込みすぎて文章が長くなりすぎてしまったり、早口になってしまったりしがちです。説得力を持たせつつ能力を伝えるためには、まず面接の場で柔軟に対応する必要があるということを理解しておいてください。
柔軟性を台無しにするNGな自己PR
柔軟性が長所であるというPRを 一瞬にして壊してしまうNGなシチュエーション例 をまとめます。良いものと悪いものを理解して、どのような価値観を持ってアピールしていけば良いのかを理解しましょう。
例えば、電車が遅延していて面接時間に遅れてしまったとします。あなたならどのように対応しますか?慌てて面接会場にかけつけ、服装が乱れたまま、早口で対応するということになってはいけません。
柔軟性を伝えるのならば、電車の遅延という突発的なトラブルにもきちんと礼儀正しく丁寧に対応することが必要です。この場合はまず、電話をかけましょう。
「申し訳ございませんが、電車が遅延しており、時間に遅れてしまいます。10時前には着けると思います」
このように伝えます。何時頃なら到着できるのかを明確に伝えましょう。また、急ぐ気持ちはわかりますが、面接会場に着く前には服装の乱れを整えましょう。そして、面接官に一言、遅れたことを詫びます。
電車の遅延であれば、面接官はそれほど気にしません。トラブルがあっても落ち着いて柔軟に対応できるところをアピールしましょう。
「私の強みは柔軟性です」という自己PRが何故良くないか
このあたりまで読んでいただけるとお気づきかもしれませんが、単に「私の強みは柔軟性です」と伝えるだけでは自己PRとしては 不十分 なのです。
面接官に好印象を残すためには、具体的に自分の柔軟性が どのように企業にとってメリットになるのか をしっかりと伝えることが大事なのです。
面接中の柔軟性の自己PR
柔軟性をアピールする場合、その証拠はコミュニケーションの場である面接に如実に出てきます。面接中の態度が柔軟性をアピールするものに反していると、一気に信頼を失うでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、緊張のせいか慌ててしまい、面接官の言葉を遮って話し始める方がいます。
「私は双方の意見を聞き入れる柔軟性が強みです」
そのように言っているのにもかかわらず、相手の意見を聞いていないではないか、と思われてしまいかねません。できれば面接の練習をしているときに、質疑応答をしている自分の姿を撮影してみてください。柔軟性のある対応をできているか客観的に確かめられます。
ニーズの不一致
ここまで【柔軟性のアピール】についてお伝えしましたが、ひとつ非常に重要なポイントがあります。あなたがアピールしようとしていることは、企業が求めていることかどうか、という点です。
そもそも企業の求めている能力と異なる場合、全く意味のない逆効果なPRになってしまいます。需要と供給が一致しなければ内定はもらえません。多少取り繕っても、面接官には見破られてしまいます。企業の求める人物像は必ず確認しておきましょう。
柔軟性の自己PRで大切なのは・・・
大切なのは自分の強みを深く理解することと、企業の価値観にあったPRを行うことです。企業に合わせすぎても、いずれギャップにつらくなってしまいます。目的は入社することではなく、活躍できる会社を見つけることです。企業からのメッセージをきちんと受け止め、面接に臨みましょう。
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