自己PRは書類選考や面接で頻出の質問ですが、「自己紹介と何が違うの?」「何を伝えればいいの?」と疑問に思う学生は少なくありません。自己PRでは人材としての魅力を伝えることがふさわしいため、性格や長所などをテーマに入社意欲や能力をアピールするのがおすすめです。
今回は自己PRに使う性格の見つけ方や伝え方、アピールする際の注意点を解説します。また、性格の一覧や自己PRの例文もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
【ジャンル別】自己PRに使える性格の一覧
まずは自己PRに使える性格の一覧を紹介します。「行動力や積極性」、「協調性や社会性」などジャンルごとにまとめているので、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
行動力がある
積極的
チャレンジ精神が強い
自発的に動く
冒険心が強い
活発
自己主張が得意
協調性が高い
縁の下の力持ち
聞き上手
謙虚
思いやりがある
周りをよく見て行動できる
包容力がある
傾聴力がある
何事にも諦めない
打たれ強い
粘り強い
負けず嫌い
忍耐力がある
最後までやり抜く
好奇心旺盛
情報収集能力が高い
勉強好き
物事を突き詰めて考える
真面目
責任感が強い
慎重
几帳面
統率力がある
計画的
思いやりがある
聞き上手
周りをよく見て行動できる
前向き
感受性豊か
明るい
愛嬌がある
ポジティブ
素直
適応能力が高い
臨機応変に行動できる
自己主張ができる
冷静に行動できる
思慮深い
探究心が強い
上記の性格は、あくまでも一例です。しっくりくる表現に変えてみたり、自分らしさが表れる言い方にしたりと、アレンジしてみるのもおすすめです。
自己PRに使う性格の見つけ方
はじめに性格の一覧を紹介しましたが、自己PRに使う性格はどのようにすれば明確にできるのでしょうか。ここでは、自己PRに使う性格の見つけ方を3つ紹介します。
【自己PRに使う性格の見つけ方1】自己分析を行う
自身の性格を可視化する方法として、一番おすすめなのは自己分析です。自分の特徴や長所・短所、価値観などが明確になるため、自分がどういった人間なのかを深く理解できます。
自己分析の方法は、自分史やモチベーショングラフの作成などがありますが、手軽さと正確性に優れた「キミスカの自己分析ツール」を試してみてください。Web上で簡単な質問に答えていくだけで、自分の強みや弱みといった基本的な要素をはじめ、自分に合う適職も教えてくれます。
学生は無料で利用できるので、まだ自己分析が終わっていない人や、あらためて自己分析をしてみたい人は、ぜひ利用してみてください。
【自己PRに使う性格の見つけ方2】他己分析をしてもらう
学生のなかには「自身の性格を自分で考えるのは難しい」と思う人も少なくないでしょう。そのような場合は、友人や家族に手伝ってもらい、他己分析をしてみてください。
他己分析は、あなたがどんな人なのかを第三者に聞き、客観的な自分の姿と、主観的な自分の姿をすり合わせる作業です。自己分析では主観的な視点のみになりがちですが、他己分析では客観的な視点を取り入れられます。
自分では気づかなかった一面を知れるほか、客観的な意見は面接での回答に説得力を持たせることにもつながるため、一度は行ってみましょう。
【自己PRに使う性格の見つけ方3】自分の短所を言い換えてみる
面接で伝える性格とは、自身の長所や短所のことです。そのため、ポジティブな性格を選びたい場合は、自身の短所を言い換えてみましょう。短所の言い換え例として、以下を参考にしてみてください。
飽きっぽい→好奇心旺盛
抱え込みやすい→責任感が強い
視野が狭い→集中力がある
心配性→計画性がある
このように、「自分の欠点は分かるけど、良い面が分からない」という場合は、短所を裏返してみるのも一つの手です。
以下の記事では長所・短所の言い換えを表にまとめています。詳しく知りたい方はチェックしておきましょう。
自己PRで性格を伝える場合のポイント
続いては、ESや面接の自己PRで自身の性格について伝える場合のポイントを紹介します。ここで紹介する内容を押さえておけば、面接官からの印象アップにもつながるため、面接対策の参考にしてみてください。
【自己PRで性格を伝える場合のポイント1】企業の求める人物像に合致するものを選ぶ
自己PRで伝える性格は、何でもいいというわけではありません。企業側に好印象を与えるためには、企業の求める人物像と合致しているかどうかという視点も重要です。例えば、黙々と作業するのが向いている性格の人が営業職を志望していると、採用担当者は「ミスマッチでは?」と疑問を抱くかもしれません。
そこで、企業がどんな人材を求めているのかを明らかにするために、企業研究も行っておきましょう。自己分析で分かった自分の長所と、企業研究で分かった求める人物像をすり合わせれば、マッチ度の高い人材であることをアピールできます。
【自己PRで性格を伝える場合のポイント2】アピールする性格は一つに絞る
就活生のなかには「自分の魅力をたくさんアピールしよう」と、複数の長所を伝える人もいますが、これはおすすめできません。というのも、たくさんの長所を伝えると回答内容が薄くなってしまい、どういう人物なのか印象が薄くなってしまうためです。
そのため、面接でアピールする性格は一つに絞りましょう。絞る際は、企業の求める人物像に合致しているか、志望している職種とマッチしているかを基準に選ぶのがおすすめです。
【自己PRで性格を伝える場合のポイント3】一貫性のある回答を心がける
面接は一回だけでなく、二次面接や最終面接など続くことがほとんどです。それぞれ面接官が変わりますが、一貫性のある内容を意識しましょう。自己PRのほかに、志望動機や学生時代に頑張ったことなどを聞かれますが、それぞれの回答がブレないようにすることも大切です。
また、ESに記載した内容と真逆の性格を面接で伝えると、「嘘をついているのでは?」と疑われる可能性もあるため、面接前に提出書類を見返しておくと良いでしょう。
【自己PRで性格を伝える場合のポイント4】PREP法で結論から伝える
自己PRをはじめ、面接での質疑応答はPREP法を使って伝えるのがおすすめです。これは、結論・理由・具体例・結論の順に伝えるフレームワークで、聞き手が論理的に理解しやすくなる手法です。PREP法は、就活だけでなく社会人になってからも報連相やプレゼンなどの場で活用できるため、今のうちに慣れておくのもおすすめです。
【自己PRで性格を伝える場合のポイント5】入社後の活かし方を盛り込む
面接で自分の性格を伝える際は、PREP法で基本的な構成を作り、入社後の活かし方で締めるのがポイントです。
仮に責任感が強い人であれば、「御社に入社することができたら、私のチャレンジ精神の強さを活かして、新規の営業先を開拓していきたいと考えています」など、志望職種や業務に関連させると、説得力のある自己PRに仕上がります。
自己PRで性格を伝える例文
最後に、自己PRで性格を伝える際の例文を紹介します。
【自己PRで性格を伝える例文1】おおらかな性格
まずは、真面目な性格をテーマにした自己PRを見ていきましょう。おおらかな性格は聞き手によってイメージが異なるため、できるだけ具体的なエピソードを盛り込んで、どういう人間なのかを伝えるのがポイントです。
私は人に対して感情的になることが少なく、周囲の人からは「おおらかで優しい」と言われています。人間関係でトラブルが起こったときは、他の人のせいにするのではなく、自分自身で反省するべき点はなかったか、改善点がなかったかを考えるようにしています。嫌なことに出会ってもたいていのことは受け流すことができるのも、おおらかと言われる理由だと思います。 貴社に入社させていただいたら、おおらかさと優しさを生かして、職場のよい雰囲気づくりやお客様との良い関係作りに役立てていきます。
このほか、以下の記事では優しさをテーマにした自己PRの例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【自己PRで性格を伝える例文2】好奇心旺盛
続いて紹介する自己PRの例文は、好奇心旺盛な性格がテーマです。
私は他人から、好奇心旺盛であるとよく言われます。一度一つのことに興味を持つと、とことん追求していくタイプです。そして、興味を失わずに興味を持ち続けられる性格です。この性格は、持ち前の強い好奇心によるものだと思います。
たとえば、今はパソコンに興味があります。最近では自作PCを製作し、使いこなせるようにまでなりました。自分で製作することで、市販品よりも安くでき、さらにPCへの理解や関連業界の興味も深まるというなどの利点があることがわかりました。
このように、好奇心は物事を深く知ることや新たな知識を得るためのきっかけになるものだと思います。 仕事でも好奇心を活用し業務の追及を行っていこうと考えています。
好奇心旺盛な性格をテーマにした例文については、以下の記事で詳しく解説しています。分かりやすいまとめ方や注意点も紹介しているので、気になる方はチェックしておきましょう。
自己PRは性格をテーマに自分らしさを伝えてみよう
自己PRでは応募者の人柄や企業とのマッチ度を見られています。そのため、性格を伝える際は、自分らしさだけでなく企業の求める人物像に合致しているものを選ぶことが大切です。
ぜひ本記事を参考に、自分らしい性格を見つけて志望企業に合ったアピールを行ってみてください。