面接で最近読んだ本を聞かれたらどうする?伝え方のコツを徹底解説【例文付き】

この記事では、面接で最近読んだ本について伝える方法やポイントなどを付きでを解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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面接を進めるなかで「最近読んだ本」について問われることがあります。その時に普段から本を読まない、どの本について話そうか、などと困ってしまう人は少なくありません。最近読んだ本について話す時には、面接をする企業や業界に合った内容の本であると、意識の高さをアピールできるのでおすすめです。以上のことを踏まえて、解説していきます。

面接で最近読んだ本を聞く理由

面接官が書籍について尋ねる理由を押さえよう面接で高評価な返答をするためには、その質問をする人事の目的を知っておく必要があります。はじめに、面接で本について問われる理由を解説します。

【面接で最近読んだ本を聞く理由】本から知識を得る習慣があるか知るため

面接官がこの質問を投げかける理由は、あなたが日常生活のなかで本に触れ、学んだことを活かす習慣があるかどうかを判断したいからです。

自発的に書籍から知見を学び活かせる能力がある人は、入社後も多くのことに興味や関心を持ち、自発的に課題を見つけて解決策を探す力があると判断できます。ポテンシャルや成長速度が早いと判断され、高評価となるのです。

【面接で最近読んだ本を聞く理由】学びへの姿勢を確認するため

面接の質問で本を切り口にしているのは、自発的に進んで知見を得る人材であるかどうかを判断するためです。読書習慣は、勉強する習慣とも言い換えられます。

つまり普段から読書する人は、業務に対しても学ぶ意思や向上心が高いと判断されるのです。より高い意欲を伝えたいときは、業界やビジネスに関する書籍を返答の題材にすることがコツです。

【面接で最近読んだ本を聞く理由】プレゼン力をみるため

就活生のプレゼン能力を見ることも、最近読んだ本について問う理由の一つです。この質問に答えるときは、書籍の要約や面白いところをわかりやすくまとめ、論理的に説明する必要があります。

限られた時間で書籍の魅力を最大限に知ってもらうには伝え方に工夫がいるので、返答方法でプレゼン力や論理的な思考について推測できるのです。

【面接で最近読んだ本を聞く理由】どんなことに関心があるのか知るため

どのようなことに興味がある人なのか把握したいときも、人事はこの質問をします。興味がある本のジャンルを聞けば、その人の趣味や関心がある程度推測できます。

こういった情報は学生の内面や価値観を知る手助けになるため、深く内面を知りたいときは本の質問が最適なのです。

【面接で最近読んだ本を聞く理由】知識量を測るため

先述したように、日常的に読書する人は、自発的に知識や情報を収集できる人だということがわかります。つまり読書している人は、そうでない人と比べると知識量や情報量が格段に多いといえるのです。

人事はこの質問を通して、「学生自身が詳しいジャンルについて、どれだけの知識量を持っているのか」を知ろうとしています。

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面接で最近読んだ本を伝える時のポイント

読んだ本を伝える際のポイントを解説ここからは、本について問われたときの返答の作り方や伝え方のポイントについて解説します。

【面接で最近読んだ本を伝えるポイント1】その業界にあった本について話す

どれだけ本を読む習慣があったとしても、志望企業や業界との関連性がなければ効果的なアピールができません。

業界ごとに最適な題材や書籍としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。

【業界別でおすすめの本】
  • 医療関係の企業→医療や命に関する書籍
  • マネジメント関係の企業→マネジメント関係の書籍
  • 金融関係の企業→経済や投資の書籍

上記のように、仕事や業界と関連する書籍を読んでいると、業界への志望度や意識の高さをアピールできます。面接でスムーズに答えられるように、読み終えたらノートに要約をまとめておき、わかりやすく簡潔に説明できるよう用意しておきましょう。

ただし、必ずしも業界に関連する書籍を題材にする必要はありません。たとえ志望業界と関連性のないジャンルでも、興味や関心、あなたらしさが伝わる書籍であれば題材にしても大丈夫です。

【面接で最近読んだ本を伝えるポイント2】自分の意見・見解を交える

次に、本についての自分の意見や見解を説明していきます。読んだ感想を伝えるだけでも構いませんが、「読んでどのように考えたのか」まで話せると高評価です。

さらに、書籍で得た学びを生活に活かしていることも伝えられると、非常に学習意欲が高い人だということを印象付けられます。

【面接で最近読んだ本を伝えるポイント3】構成はPREP法を意識する

面接で実際に受け答えをするときは、上記の2点を踏まえたうえで、文章構成に気をつけながら”書籍の概要”と”感想や考えたこと”を簡潔に伝えましょう。

返答する際は以下の4つの柱に沿って話すと、相手に伝わりやすく簡潔な内容に仕上げられます。

PREP法で話す際の流れ
  1. 結論:タイトル
  2. 概要:内容を簡潔に要約
  3. 動機:どうしてその書籍を読もうと思ったのか
  4. 貢献:書籍から得た知見をどう仕事に活かすのか

ポイントは学んだこと・意見だけではなく、その知見を仕事で活かせる旨を明示することです。そうすることで志望度の高さを伝えつつ、あなたの入社後の活躍について想像してもらいやすくなります。

【面接で最近読んだ本を伝えるポイント4】印象的な文章の一文を紹介しよう

余裕があれば、文中で印象的だった一節を盛り込んでみましょう。文章を例に出すことで、「どのようなところに興味を持ったのか」「どのようなところが印象深かったのか」が伝わりやすくなります。

また、具体的な一節を説明することで、しっかりとその書籍を読み込んで理解を深めていることを伝えられます。

面接で最近読んだ本を伝える時の注意点

面接で本について伝えるときは、悪印象にならないよう3つの点に注意してください。効果的な伝え方だけでなく、気をつけるべき点も押さえておきましょう。

【面接で最近読んだ本を伝える注意点1】漫画や雑誌は控えよう

出版などの業界を除き、本の質疑応答で漫画や雑誌について答えることは避けましょう。面接の場で趣味の漫画について話すことは適切とは言えず、時事問題や業界の課題について取り扱っている漫画や雑誌でも、題材にするのは控えた方が無難です。

就活はあくまでビジネスの一環であり、「読書」について語る題材として漫画や雑誌は不適切であるためです。面接時の回答として相応しいのは、小説や自己啓発本などがおすすめです。

【面接で最近読んだ本を伝える注意点2】読んでいない本を話すのは控えよう

本についての感想や自分の考えを述べる際にNGな行動は、嘘をついてしまうことです。読んでいない書籍について返答してしまうと「そこに書かれていたことで、印象に残った内容を教えてください」などと聞かれたときに、答えられなくて嘘がバレてしまう危険性があります。

普段から本を読む習慣がなくても、選考が始まる前はこの質問に備えて本の内容に目を通しておきましょう。志望企業に合わせて何冊も書籍を読むのが難しいときは、ビジネス系の自己啓発本を1冊読んでおいてください。ビジネス系の本はどの業界・企業でも題材として使えるため、汎用性が高くて非常に便利です。

【面接で最近読んだ本を伝える注意点3】本は読まないと断言するのは控えよう

面接で読み終わった書籍に関する質問をされたときに、「全く本を読まない」と断言することは控えてください。月に何冊も読書する必要はありませんが、「本を全く読まない」と言ってしまうと、自発的に学ぶ意欲がない人だと判断されてしまう恐れがあります。

本についての質問に答えられるように、必ず最低でも1冊は事前に読んでおいてください

面接で最近読んだ本を伝える時の答え方例

例文を参考にオリジナルの回答を考えよう上記のポイントを押さえて実際の回答例についてお伝えします。どのように返答したらいいかわからない人は、ぜひ例文を参考に自分らしい答えを作ってみてくださいね。

【面接で最近読んだ本を伝える例文1】自己啓発本

【自己啓発本について話すときの例文】

私は最近、『7つの習慣』という書籍を読みました。人生を幸福に導く哲学を解説した本で、成功には自立することで得られる「私的成功」と人との協力体制を築いて成果を出す「公的成功」、自身を磨き上げる「再新再生」の3つがあることが解説されています。これから社会人になるにあたって、自分にとってだけではなく、会社やお客様にも幸福になってもらえる仕事をしたいと思い、この一冊を読みました。

本文のなかで印象に残ったのは、「人を真の成功と幸福へ導くのは、優れた人格である」という部分です。状況を変えたいのであれば、誰かではなく自分が変わらなくてはいけないという言葉が刺さり、この書籍を読んでから自分から行動することを意識するようになりました。御社でもこの主体性を発揮し、会社やお客様を幸福に導けるように尽力いたします。

【面接で最近読んだ本を伝える例文2】ビジネス書

【ビジネス書について話すときの例文】

私が直近で読んだのは、『その企画、もっと面白くできますよ。』という本です。人の行動を促すツボを刺激する方法について解説した書籍で、ユニークな事例を交えながら人の心を動かす戦略を学べました。私は御社のマーケティング部門への志望を希望していたので、学生のうちからマーケティングの知見を得たいと思い、この書籍を読みました。

この一冊を通じて「面白い=結果」ではなく、「面白い=結果を出すための手段」であることを学びました。また、広告の受け手視点に立って企画することが重要だという部分が、非常に印象に残っています。私もマーケティングで結果を出すために、自分自身も楽しみながら受け手に刺さる企画を考案できる人材になりたいと思っています。

最近読んだ本を面接で聞かれた時の対策法

面接で「最近読んだ本はありますか?」と聞かれたときの具体的な対策を解説します。普段から本を読むのが苦手な人や返答を用意できていない人は、以下の2つの対策法を実践してみてください。

【最近読んだ本を面接で聞かれた時の対策法】興味のある本を一冊読んでみる

面接対策としてもっともおすすめなのは、面接前に興味のある書籍を一冊読んでみることです。直近で読んだ本であれば記憶に残りやすいため、詳しく解説できるでしょう。

気になっている書籍があれば、就活が忙しくなる前に読んでおくと役立つかもしれません。読む本を決めるときは、先述したように自己啓発本やビジネス書、業界に関連する書籍を選ぶようにしてくださいね。

【最近読んだ本を面接で聞かれた時の対策法】昔読んだ本について話す

もしも忙しくて読書する時間が取れないときは、学生時代に読んだ書籍や昔読んだ書籍を題材にしてもいいでしょう。

とくに、大学生は授業や研究活動の一環として読書することが多いです。参考書や教科書以外であれば、授業で読んだものであっても、面接で話す題材として使うことが可能です。選考との関連性が深い題材なら、学習意欲が高いと評価してもらえるでしょう。

面接で最近読んだ本を聞かれた時に簡潔に紹介できるようにしよう

面接で聞かれることが多い「最近読んだ本」についての質問では、あなたの学習習慣や意欲、プレゼン力や知識量について評価されています。読書する人は「自発的に課題解決する術を持っている」と判断されます。より高印象を残すためにも読んだ書籍の概要だけではなく、そこから学んだことや自分の意見、今後の生活や仕事に活かす姿勢を伝えていきましょう。

面接で読んだ本について話す際は趣味寄りの漫画や雑誌ではなく、自己啓発本やビジネス書、業界に関連したものが適しています。もし日常的な読書習慣がない場合は、就活が本格化する前に題材にできる書籍を一冊読んでおいてくださいね。