専門商社を分野別で紹介しているコーナー第3弾は『鉄鋼』です!
ものづくりに欠かせない『鉄』を扱う鉄鋼業界!
鉄鋼分野の専門商社は、大手鉄鋼メーカーの直系商社や大手総合商社2社の鉄鋼部門が経営統合した会社が力を持っています。
鉄鋼は、専門商社業界では医薬品と並び、売上高・営業利益共に高い水準を誇ります。
自動車・造船・建機・家電・建材・エネルギー・プラントなど様々な産業に使われている鉄は、生活・文明の進化に大きな影響力を持っている商材であり、供給が止むことのない安定した収益をあげられる商材であるからです。
海外との取引が多いため、世界を舞台に仕事したい人にオススメ。
商社と聞くと、世界を舞台に仕事ができる…そんなふうに考えている方が多いのではないでしょうか。鉄鋼専門商社が海外との取引を多く取り持つ理由を2つご紹介します。
◆新興国ではインフラ開発・自動車普及により鉄鋼需要が増加
中国・インド・ロシア・ブラジル・東南アジアなどではインフラ投資に力を入れており、経済力の強化に伴い家電・自動車などの販売量が増加します。鉄鋼メーカーと製品メーカーの橋渡しをする鉄鋼専門商社は新興国の発展に寄与したい、そんな学生には魅力的に映るかと思います。
専門商社は鉄鋼メーカーはもちろん、製品メーカーの業務サポートをおこないます。新興国でまだ商売ができていない自動車メーカーに対して提案をおこなうこともあります。
◆日本の鉄鋼生産量は世界第二位→多くの鉄鋼を海外へ輸出する
鉄鋼生産量は、中国が第一位、日本が第二位l、アメリカが第三位となっています。日本の鉄鋼メーカーが生産する鉄鋼を専門商社は輸出していきます。その量が多ければ多いほど海外への輸出も増えます。海外と関わる仕事をするチャンスに恵まれる確率が上がります!
◆海外鉄鋼製造メーカーとの関係良好◎、三国間貿易(仲介貿易)を取り持つことも珍しくない
日本に所在するA社が、C国バイヤーからB国製造メーカーの製品を受注し、B国からC国に受注する、このような自国以外二国間の取引仲介をおこなうことを三国間貿易(仲介貿易)と呼びます。
日本の鉄鋼専門商社は、海外鉄鋼製造メーカーとのパイプを持っている企業が多く、この三国間貿易を取り持つ企業が多いです。鉄鋼卸は貿易に興味を持っている学生にぜひチェックしてほしい業界のひとつです。
企業研究には企業の採用サイトの先輩インタビューが参考になる!
この記事を書くにあたり、様々な鉄鋼専門商社のリクルートサイト内先輩インタビューを読みました。海外に対する意識の高い人たちが多く、バックパック・旅行・留学を経験している先輩社員が多い印象を受けました。また、やりがいや失敗エピソード、どのような取引をしているのか、どれくらいの規模の取引なのか、具体的に知ることができます。
そして、ダイナミックな業界だと感じました。面接試験に行く学生は意識の高い学生が多く勉強になると思うので、鉄鋼専門商社も視野に入れて就職活動をするのもありだと思います!