専門商社に関する記事はいくつかありますが、今回は専門商社の中でも「日用品」の専門商社にフォーカスします!
日用品専門商社って??
日用品と言うと、ティッシュ、歯磨き粉、トイレットペーパーなど、、私たちの身近にあるものばかりですね。
日用品を取り扱うメーカー企業(自社の商品を持っている企業のこと)と、その商品を売る小売店(ドラッグストアやスーパーなど)の間に立ち、メーカー企業の商品を小売店に卸しているのが日用品専門商社です。
専門商社というと少し分かりにくいかもしれませんが、日用品に関する商品をメーカーから仕入れ、小売店に卸しているというと理解しやすいと思います。
日用品だけではなく多くの専門商社に言えることですが、基本的に間に立つのがメインになるため、メーカーのように消費者に対して企業名はなかなか伝わりません。
そのため日用品の専門商社といったときには、私たちの生活に欠かせない役割は担っているものの、具体的に知名度のある企業はと言われるとピンきませんよね。
ですが日用品自体が非常に身近で、それを卸しているのが日用品専門商社なので、仕事の際にはメーカー・小売の多くの企業と関わることができるのがこの業界の特徴でもあります。
では実際に日用品専門商社は現在どのような状況なのでしょうか。
日用品専門商社の動向
日用品専門商社は、人口の減少に伴いその社数も減少傾向にあると言われています。
業界内では、この30年間で2000社以上あった企業が500程度に減少し、その中でも売上は大手2社に偏っている状況です。
市場の成熟化と独占に伴い、日用品専門商社は全国で再編と集約が行われており、最大数が決まっている中でいかに自社で卸ができるかという争奪戦の状況になっており、日用品専門商社の中でもプライベートブランドを展開し、他社との差を図っている企業も出てきているのが現状です。
日用品専門商社の役割
日用品専門商社というと日用品のみ取り扱っていると感じるかもしれませんが、実はそうではありません。
そもそも専門商社の定義が「売上比率の50%以上が何かの製品で占められている商社」であるたため、卸している製品の50%以上が日用品であれば、「日用品専門商社」と定義付けられるわけです。
実際、業界最大手であるPALTAC(パルタック)は日用品以外にも、化粧品、一般医薬品も卸しています。
また、ただ卸すだけが日用品専門商社の仕事ではなく、小売企業とともに消費者の目に留まる売り場作り=買いたくなる仕掛けを作ること、そして小売店の売上げ利益の向上をサポートすることも、日用品専門商社の役割のひとつです。
このように、快適な生活を送るためにのインフラのような役割を果たしているのがこの業界と言えるでしょう。
色々な企業とかかわれるのが魅力
いかがでしたか?
日用品専門商社は幅広い商品を取り扱っているため、様々な小売業界と関わる機会が多く、事業内容も多岐に渡るのが面白いところ。
業界研究する際には様々な専門業界と比較してみてください!