この記事では、エントリーシート(ES)の健康欄の書き方や持病等がある時の書き方などを詳しく解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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企業がエントリーシートで健康状態を確認する3つの理由
エントリーシートでは志望動機や自己PRだけでなく、健康状態を聞かれることがあります。就活の第一関門と言われているエントリーシートの回答欄ということもあり、病気や怪我があると選考を通過できないのではないかと不安になっている就活生もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、健康状態を理由に不採用とする企業は滅多にありません。ただし、選考の判断材料になることは間違いないでしょう。これを踏まえて、企業がエントリーシートで健康状態を聞く理由を見ていきたいと思います。
【エントリーシートで健康状態を確認する理由1】企業の義務
企業がエントリーシートで健康状態を聞く理由は、何らかのトラブルがあった際にすぐに対応できるようにするためです。
会社は人生で多くの時間を過ごす場所であり、勤務中に何かあればその責任は企業が負うことになります。企業側も社員側も安心して働けるように、入社前から健康状態を把握しておく必要があるのです。
【エントリーシートで健康状態を確認する理由2】業務に支障がないか把握するため
足に持病を抱えている場合、デスクワークが中心となる事務職なら問題なくこなせると思いますが、外回りが中心となる営業職は難しいかもしれません。このように病気によっては向かない職種もあるので、できる限り長く働いてもらうためにも採用段階で健康状態を確認するのです。
また社員の病気を把握しないまま働かせてトラブルが起こった場合、その責任は企業が負うことになります。こうしたリスクを回避するためにも、事前に健康状態を把握しておかなければならないのです。
【エントリーシートで健康状態を確認する理由3】良い人材を採用するため
同じようなスペックの就活生が2人いたとしたら、企業は長く働いてくれるであろう体力のある就活生を選ぶでしょう。どんな仕事も体が資本なので、企業が健康な人を採用したいと考えるのは当然といえます。
エントリーシートの健康状態の書き方「問題がない場合」
ここでは、エントリーシートの健康状態の書き方を具体的に解説します。まずは、健康状態に問題がない場合の記載例をチェックしてみましょう。
【健康状態に問題がない場合1】良好と記載する
健康状態に問題がない場合は、「良好」「問題なし」「健康です」などと記載しましょう。エントリーシート作成中に風邪を引いていたとしても、薬を飲んで治る程度の病気であれば書く必要はありません。
【健康状態に問題がない場合2】体力に自信がある人はアピールする
健康かつ体力に自信がある就活生は、健康状態の欄でアピールすることも可能です。例えば「インフルエンザにかかったことがありません」「風邪を引いたことがありません」「学生時代に皆勤賞を獲得しました」など、良好と記載した後にアピールポイントを書いても問題はありません。健康状態の欄をアピールポイントととして使う人は少ないので、他の就活生とは一味ちがうエントリーシートを作ることができます。
今まで風邪を引いたことがなく、病気で欠勤したことはありません。この健康な体で貴社に貢献したいと思います。
エントリーシートの健康状態の書き方「持病がある場合」
続いて持病がある場合の健康状態の書き方を解説します。自分の子の持病は書くべきか迷っている方は、内容を確認してからエントリーシートに書く内容を決めてくださいね。
【健康状態が悪い場合1】業務が問題なくできるなら「良好」で大丈夫
たとえ持病があったとしても、薬を飲んで治るような病気であれば書く必要はありません。例えば「花粉症・鼻炎・季節の変わり目に風邪を引きやすい」など、働く上で問題がない病気は書かなくて大丈夫です。
また「喘息・貧血・生理痛」など、不定期に起こる不調も書く必要はないでしょう。このように業務が問題なくできる場合は「良好」と記載して問題ありません。
【健康状態が悪い場合2】嘘をつかない
先ほど説明した通り、健康状態を理由に不採用にされることは稀です。トラブルが起きた時に被害を受けるのはあなた自身なので、健康状態が悪い場合は嘘をつかず、正直に記載しましょう。
その際は病気の概要や対処法、配慮してほしいことなどを具体的に書いておくと安心です。詳細が分かっていれば、企業は対応しやすくなります。それと同時に「リスクを予想できる人」「仕事が丁寧な人」という印象を与えることができ、好感を持ってもらえる可能性があります。
【健康状態が悪い場合3】通院が必要な場合は記載する
通院が必要な場合は、通院の頻度を記載しましょう。数ヶ月に1回なのか、それとも週に1~2回通う必要があるのか。通院頻度によっては、たとえ入社できたとしても可能な業務が限られてくる場合もあります。
だからといって、通院の必要があるにも関わらず申告しないのはNGです。入社後の働きやすさを考慮し、エントリーシートの健康状態の欄は正直に回答しましょう。
【健康状態が悪い場合4】前向きな一言で締める
本人はもちろん、企業側だって病気を理由に採用を見送るのは辛いものです。持病があっても働けることを前向きにアピールして、病気をマイナスイメージで終わらせない工夫を凝らしましょう。
週に一回通院が必要ですが、病状は回復しており症状がでることはほとんどありません。
定期的に薬を飲んでいるため、急に発作が起こることはありません。以前に比べて症状は格段に回復しています。
エントリーシートの健康状態に関するQ&A
ここまでエントリーシートの健康状態の書き方を解説してきましたが、ここからはもう少し細かく疑問に答えていきたいと思います。
【エントリーシートの健康状態に関する疑問点1】Q.怪我での通院も書くべき?
- 怪我での通院も書くべき?
- 病気に限らず、怪我でも業務に支障をきたす場合は記載しましょう。例えば、骨折や抜糸など定期的な通院が必要になり、定期的に休まなければならない場合は書くべきです。しかし、業務に支障がない怪我であれば書く必要はありません。
【エントリーシートの健康状態に関する疑問点2】Q.アレルギーは記載する?
- アレルギーは記載する?
- アレルギーといっても、猫アレルギーや花粉症など軽度のアレルギーであれば記載しなくて大丈夫です。ただし、重度なアレルギーや食物アレルギーは命にかかわることもあるので、必ず記載してください。また、業務に関係がある場合は金属アレルギーも記載するべきでしょう。
【エントリーシートの健康状態に関する疑問点3】Q.健康診断で異常値が出た場合は?
- 健康診断で異常値が出た場合は書くべき?
- 健康診断で異常値が出たとしても、仕事をする上でとくに問題がない場合は「良好」と記載してOKです。企業には就活生の健康状態を完璧に把握する義務はないので、業務に支障がないなら記載する必要はありません。
【エントリーシートの健康状態に関する疑問点4】Q.完治している病気は書くべき?
- 完治している病気は書くべき?
- 病気が完治し、その後の業務に支障がないのであれば記載しなくて大丈夫です。ただし、再発の恐れや後遺症がある場合は、病気の概要や対処法などを詳しく記載しておきましょう。
【エントリーシートの健康状態に関する疑問点5】Q.どうしても病気を書きたくない場合は?
- どうしても病気を書きたくない場合は?
- 健康状態が良いとは言えない就活生の中には、できれば病気を知られたくないと思っている人もいるかもしれません。だからといって、病気や怪我を申告しないのはNGです。勤務中に何かあった時に困るのはあなた自身ですなので記載することをおすすめします。
社員としてあなたを迎え入れる企業は、あなたに働いてもらう代わりにこれからの生活や健康な体を保障してくれます。エントリーシートの健康状態の欄で自分の情報を正しく伝え、いざという時に守ってもらえる環境をつくりましょう。
エントリーシートの健康状態は正直に記載しましょう
エントリーシートで健康状態を聞かれたら、業務に支障をきたす病気や怪我以外は「良好」と記載すれば大丈夫です。しかし、持病がある場合や、定期的な通院を必要とする病気や怪我がある場合は、嘘をつかずに正直に記載しましょう。
もし病気や怪我を記載するなら、できる限り前向きな言葉を選んで入社意欲をアピールし、マイナスイメージで終わらせないことが重要です。あなたの誠実な人柄が伝わり、健康状態欄でも人事に好印象を与えましょう。