面接の手順はこれで完璧!就活生が押さえるべき入室〜退室までのマナーとは?

面接では企業と就活生が質疑応答をおこないますが、学生が受付に到着したときから面接が始まっていると意識することが大切です。もちろんメインは面接中のコミュニケーションですが、入退室のマナーがなっていないとマイナスの評価を受ける可能性があります。

そこで、今回は就活で押さえておきたい面接の手順を解説します。受付から退室までそれぞれのポイントを紹介するので、面接を受ける学生はぜひ参考にしてみてください。

面接の手順で企業が見ているポイント

面接対策として、よくある質問に対する回答を準備している学生は少なくありません。しかし、面接では以下のポイントもチェックされている可能性があるため、注意が必要です。

面接で見られているポイント

・身だしなみ
・受付での振る舞い
・受け答えの内容
・入退室のマナー

もちろん面接では回答内容が重視されていますが、清潔感のある身だしなみができているか、社会人を意識した振る舞いができているかなども見られています。

面接のマナーや注意点について知りたい方は、以下の記事で確認しておきましょう。

面接マナーの基本を紹介!意外と見られているポイントや避けるべき行為も解説

 

面接の大まかな手順・流れ

面接当日に慌てずスマートに行動できるよう、全体の流れについて把握しておきましょう。面接は以下の流れで進みます。

面接の主な流れ

受付
入室
面接
退室

それぞれのやり方については以下で解説します。

【面接の手順1】受付の流れ

面接は、会場に着いたときから始まっていることを意識しましょう。また遅刻は厳禁なので、遅くとも面接開始の10分前までには会場に着くようにしてください。

1.身だしなみを確認

受付を終えるとオフィスや面接会場に入ることになるため、受付の前に身だしなみをチェックしておきましょう。手鏡やトイレなどを見て、髪型が崩れていないか、スーツが汚れていないかを確認するのがおすすめです。

2.面接の5分前までに受付を済ませる

受付は面接開始の5〜10分前までに済ませましょう。受付では以下のように用件を伝えますが、担当者の名前が分からない場合は「人事ご担当者様」と伝えれば問題ありません。

受付時の伝え方例文

本日、○時に面接のお約束をちょうだいしております、○○大学の○○○○と申します。人事ご担当の○○様にお取り次ぎをお願いいたします。

面接会場の到着時間や遅刻しそうな場合の対応については、以下の記事で詳しく解説しています。

面接の到着時間は何分前にすべき?遅刻しそうな場合の対応も解説!

 

3.受付後は姿勢を正して待機

受付を終えたら、面接の準備が整うまで一時的に控室などに案内される場合もあります。控室に案内されたときは、姿勢を正して静かに待ちましょう。

また、面接まで時間があったとしても、スマホを見たり本を読んだりするのはNGです。待機中は想定質問のことを思い出したり、面接のマナーを振り返ったりして、心を落ち着けてください。

受付のマナーやNG行動については、以下の記事を参考にしましょう。

【面接・受付での話し方】好印象を与える挨拶マナーと流れを簡単解説

 

【面接の手順2】入室の流れ

受付を済ませて自分が面接を受ける番になったら、入室マナーを守って面接官のいる部屋に入りましょう。入室の流れは以下の4つです。

1.ドアを3回ノック

入室時はドアを3回ノックします。面接官から「どうぞ」と言われてから、「失礼します」と言って部屋に入りましょう。なお、ドアが開いている場合もノックをしてから入室するよう意識してください。

2.入室してドアを閉める

入室後は軽くドア側を振り返ってから閉めましょう。完全に背を向けるのもマナー違反ですが、正面を向いたまま後ろ手でドアを閉めるのも避けてください。

3.面接官に向かって挨拶

ドアを閉めたら、面接官に向かって「よろしくお願いいたします」と挨拶し、続けてお辞儀をします。そして、椅子の横に立ち、大学名・氏名を名乗ってから「本日はよろしくお願いいたします」と再び挨拶の言葉を述べましょう

4.「失礼いたします」と言ってから着席

挨拶後、面接官から「どうぞご着席ください」と促されますが、無言で座るのではなく「失礼いたします」と言ってからお辞儀をし、着席しましょう。

【面接の手順3】面接の流れ

面接が始まったら、はじめに自己紹介から始まるのが一般的です。ただ、その後の質問は企業ごとに異なり、面接もグループ面接が実施される場合もあります。

面接でよくある質問は以下の通りです。

面接でよくある質問

自己紹介
志望動機
ガクチカ
自己PR
長所・短所
逆質問

このほかにも面接で出てくる可能性の高い質問もあります。よくある質問と回答のポイントについては以下の記事を参考にしてみてください

就活の面接でよく聞かれる質問20選!質問別の対策まとめ【完全版】

 

【面接の手順4】退室の流れ

続いては退室の流れについて見ていきましょう。

1.椅子から立ってお礼

面接が終わったら、椅子から立って「本日はありがとうございました」とお礼の言葉を述べましょう。また、お礼をしてからお辞儀することで、丁寧な印象を与えられます。

2.ドアの前でお辞儀

退室時はドアの前で面接官に向き直り、「失礼いたします」と言って一礼します。そして、入室した時と同じようにドアを開け、静かに閉めましょう。

面接の手順に関するQ&A

最後に、面接の手順について学生のよくある質問を紹介します。

【面接手順のQ&A1】面接官が後から入室する場合は?

就活生が部屋に入った後で面接官が入室する場合もあります。その際は、以下の流れで対応しましょう。

【1.部屋に案内されたらお礼の言葉を述べる】
面接をおこなう部屋に通されたら、案内してくれた方に「ありがとうございます」とお礼の言葉を述べましょう

【2.姿勢を正して面接官を待つ】
部屋に案内されたら、椅子の隣に立って面接官の入室を待ちます。ただ、案内してくれた方から「おかけになってお待ちください」と言われた場合は、座って待ちましょう。

【3.面接官が入室したら起立して挨拶】
面接官が入室したときは、起立して「○○大学の○○○○です。本日はよろしくお願いいたします」と自分から挨拶・一礼をしましょう。

【面接手順のQ&A】面接後に出口まで見送ってくれる場合は?

企業や面接官によっては、面接後に出口まで見送ってくれることもあります。失礼のない行動をしないよう、以下の手順を参考に適切な対応を心がけましょう。

【1.面接後にお礼の言葉を述べる】
面接後にお礼の言葉を述べ、荷物を持って退室します。

【2.面接官の後についていく】
面接官がドアを開けてエレベーターまで案内してくれる場合は、出口やエレベーターまでは面接官の後ろを歩きましょう。なお、ほかの従業員とすれ違う場合は、軽く会釈するのもポイントです。

【3.別れ際にお礼の言葉と挨拶】
出口に到着したり、エレベーターに乗ったりしたときにお礼の言葉と挨拶をしましょう。面接官に向き直り、「本日はどうもありがとうございました。よろしくお願いいたします」と言ってから、一礼します。

手順を把握し面接では落ち着いて自分をアピールしよう!

面接は手順や流れを把握しておけば、当日に焦ることなく適切な行動を取ることができます。しかし、面接当日の緊張や面接後の緊張の緩みで、入室から退室までのマナーを忘れてしまうかもしれません。

そのため、面接対策をする際は質疑応答のシミュレーションだけでなく、入退室の振る舞いについても練習・確認しておくのがおすすめです。体が自然に動くようになるまで何度も練習し、社会人としてのマナーを身につけましょう。