【例文付き】面接官の心を掴む質問の答え方とは?必要な準備やポイントを紹介

面接は準備さえしておけば何も怖いことはありません。また好印象を残すためのポイントもあるので、それらを元に対策をしていけば就活を有利に進められることでしょう。この記事では面接官の心を掴むためのコツ8選と、頻出質問の答え方を例文を交えて簡単に解説していきます。

面接官の心を掴む答え方のコツ8選

企業に好印象を与える質問の答え方を8つほどご紹介します。

【面接官の心を掴む答え方のコツ1】企業が何を求めているのかを理解する

企業の採用ホームページやパンフレット等には、企業理念や求める人物像、事業内容などが詳しく記載されています。これらの情報を事前にしっかりと理解しておくことは、面接官の心を掴む答え方を考える上で非常に重要です。

企業が求める人物像を把握することで自分がどのようなスキルや経験をアピールすべきかが明確になります。
例えば、企業が「チャレンジ精神旺盛な人材」を求めているなら、過去の経験から困難な目標に立ち向かい、それを達成したエピソードなどを盛り込むと効果的です。企業研究を深めることで面接での回答に深みが増し、熱意が伝わりやすくなるでしょう

【面接官の心を掴む答え方のコツ2】結論から話し始める

結論から話すことは、面接官に対して簡潔で分かりやすい説明をする上で非常に重要です。結論を最初に提示することで、面接官はあなたが伝えたい要点をすぐに理解することができます。
例えば「自己PRをしてください」という質問に対して、「私は、目標達成意欲と行動力が強みです(結論)」と最初に述べた上で具体的なエピソードを話すことで、より説得力が増します。

結論を最初に伝えることを意識することで簡潔かつ印象的な回答を心がけましょう。

【面接官の心を掴む答え方のコツ3】体験したエピソードを混ぜる

単なる抽象的な話ではなく、具体的なエピソードを交えて話すことで、面接官にあなたの経験や能力をよりリアルに伝えることができます

例えば、「コミュニケーション能力には自信があります」とだけ伝えるよりも、「サークル活動で意見が対立するメンバーとの間を取り持ち、チームをまとめながら目標達成に貢献しました」といった具体的なエピソードを交えることで、あなたのコミュニケーション能力がより鮮明に伝わります。

面接官は、あなたが過去にどのような行動をとり、どのような結果を出してきたのかを知りたがっています。具体的なエピソードを盛り込むことで、あなたの能力や人柄をより深く理解してもらうことができるでしょう。

【面接官の心を掴む答え方のコツ4】再現性を持たせる

面接官は、あなたが会社に入ってからどのような成果を上げてくれるのか、再現性があるのかを見極めようとしています。そのため、単発の成功体験だけでなく、日頃からどのような行動を心がけ、どのような努力をしているのかを伝えることが重要です。

例えば、「アルバイトでは、お客様に笑顔で接することを常に心がけています。お客様から「ありがとう」と言っていただけた時、自分の行動がお客様の喜びに繋がっていると実感し、大きな達成感を得られます。」のように、具体的な行動とその行動によって得られた結果をセットで伝えることで、あなたの行動の再現性をアピールすることができます。

【面接官の心を掴む答え方のコツ5】相手の質問をよく聞く

面接官の質問をよく聞き、意図を正確に理解することは、的確な回答をする上で非常に重要です。質問の意図を汲取らずに自分の話したいことだけを話してしまうと、面接官に「この学生は話が通じない」という印象を与えてしまう可能性があります。

例えば、「学生時代に最も熱中したことは何ですか?」という質問に対して、単に熱中した内容を語るだけでなく、「なぜそのように問いかけるのか?」「企業はどのような人材を求めているのか?」といった点を意識することで、より的確な回答をすることができます

【面接官の心を掴む答え方のコツ6】いつもより1トーン高い声で話す

明るくハキハキとした声で話すことは、面接官に好印象を与え、自信に満ち溢れた印象を与える効果があります

緊張から声が小さくなってしまったり早口になってしまったりすることがありますが、意識していつもより1トーン高い声で話すように心がけましょう。また適切な抑揚をつけることで、聞き取りやすく、より相手に伝わりやすい話し方になります。

【面接官の心を掴む答え方のコツ7】回答を何パターンか用意しておく

面接では予想外の質問をされる可能性もあります。事前に、自己PR・ガクチカ・志望動機など、頻出する質問に対してはいくつかのパターンで回答を用意しておくことで、どんな質問にも落ち着いて対応できるようになります。状況や質問に合わせて最適な回答を選べるように練習しておきましょう。

【面接官の心を掴む答え方のコツ8】表情や姿勢にも意識を向ける

面接官は、あなたの言葉の内容だけでなく、表情や態度からも、人柄や熱意を判断しています。常に笑顔を絶やさず、面接官の目を見て話すように心がけましょう。また、背筋を伸ばして、腕を組んだりせず、リラックスした姿勢を保つことが重要です。

面接でよく聞かれる質問の答え方例

面接で頻出する質問の答え方を例文を交えて項目別に紹介していきます。

【面接質問の答え方例1】自己紹介

自己紹介のポイント

・簡潔にまとめる(30秒〜1分程度)
・自己PRにつなげるためのフックを入れる

例文

「本日はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございます。〇〇大学の〇〇と申します。 私は、学生時代に所属していたテニスサークルで、目標達成のためにチーム一丸となって努力することの大切さを学びました。 貴社は、チームワークを重視しているという点に魅力を感じ、志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。」

【面接質問の答え方例2】自己PR

自己PRのポイント

・企業の求める人物像と自分の強みを結びつける
・強みを裏付ける具体的なエピソードを入れる
・熱意を込めて伝える

例文

「私の強みは、目標達成に向けて粘り強く行動できるところです。大学時代に所属していたテニスサークルでは、全国大会出場を目標に掲げていました。 しかしメンバーの実力差が大きく、チームとしての実力不足が課題でした。そこで私は練習メニューの作成や個々のレベルに合わせた指導方法を検討するなど、チーム全体のレベルアップに貢献しました。 その結果、チーム一丸となって目標を達成することができ、この経験から目標達成のために行動することの大切さを学びました。 貴社では営業として高い目標に挑戦したいと考えており、これまでの経験を活かして必ず目標を達成できると確信しております。」

【面接質問の答え方例3】志望動機

志望動機のポイント

・企業の理念やビジョンへの共感
・業界の中でなぜその会社を選んだのか
・入社後、どのような貢献をしたいのか

例文

「貴社の「〇〇」という理念に共感し、私もその一員として社会に貢献したいという強い思いから志望いたしました。 私は幼い頃から人々を笑顔にする仕事がしたいと考えており、貴社のサービスを通してお客様に喜びや感動を提供できることに魅力を感じています。 中でも貴社はお客様からの信頼が厚く、顧客満足度が高いという点に惹かれています。 私は学生時代に接客のアルバイトで、お客様に寄り添った丁寧なサービスを提供することの大切さを学びました。 入社後もお客様一人ひとりに寄り添い、最高のサービスを提供することで、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えております。」

【面接質問の答え方例4】ガクチカ

ガクチカのポイント

・企業の求める人物像と関連付ける
・具体的な行動と結果を明確にする
・得られた経験や学びを伝える

例文

「大学時代のゼミ活動では、チームで論文作成に取り組みました。私は、チームリーダーとしてメンバーの意見をまとめ、スケジュール管理や進捗状況の確認などを行いました。 しかし意見が対立し、チームの雰囲気が悪くなってしまうこともありました。 そこで私は、メンバーひとりひとりと個別に話し合う時間を設け、それぞれの意見を尊重しながらチームとしての方向性を決めることの重要性を再認識しました。 その結果、チーム全体で協力し合いながら論文を完成させることができ、この経験を通してチームワークの重要性を学びました。 貴社はチームワークを大切にしているとお伺いしており、この経験を活かしてチームに貢献したいと考えております。」

【面接質問の答え方例5】長所と短所

長所と短所のポイント

・長所は、企業の求める人物像と関連付ける
・短所は、改善策や努力していることを伝える
・ポジティブな印象を与える

例文【長所】

「私の長所は最後まで諦めずに努力できるところです。 大学時代に所属していたテニスサークルではレギュラーを目指して練習に励んでいましたが、なかなか結果が出ず、諦めそうになることもありました。 しかし諦めずに努力を続けた結果、レギュラーを獲得することができ、この経験を通して努力の大切さを学びました。 貴社では営業として困難な課題にも諦めずに挑戦し、必ず成果を上げるという強い決意を持っております。」

 

例文【短所】

「私の短所は慎重すぎるあまり行動に移すのが遅くなってしまうことです。 重要な決断を迫られた際に、時間をかけて様々な角度から検討する癖があります。 しかしビジネスの場ではスピード感も重要であることを踏まえ、現在は期限を決めて行動することを意識しています。 具体的には手帳にタスクの締め切りを記入し、時間配分を考えながら行動するように心がけています。」

【面接質問の答え方例6】趣味や特技

趣味や特技のポイント

・自分の個性や魅力が伝わるように説明する
・企業の理念や仕事内容と関連付ける
・ポジティブなエピソードを交えて話す

例文

「私の趣味は旅行です。 国内外問わず様々な場所を訪れ、現地の文化や歴史に触れることが好きです。 特に海外旅行では言葉が通じない場面でも、積極的にコミュニケーションを取ることの重要性を学びました。 貴社はグローバルに事業を展開しており、様々な国の人と関わる機会があるため、私の経験を活かせるのではないかと考えております。」

【面接質問の答え方例7】逆質問

逆質問のポイント

・企業研究に基づいた質問をする
・入社意欲の高さが伝わる質問
・仕事内容や社風に関する質問

例文

「貴社では若手社員の育成に力を入れているとお伺いしましたが、具体的にはどのような取り組みをされていますか?」
「入社後、どのようなスキルを身につけることができますか?また。どのようなキャリアパスがありますか?」
「貴社の社風を一言で表すと、どのような言葉が適切でしょうか?」

頻出質問の対策は必ず事前にしておこう!

面接官の心を掴むためには、まず企業側の求めているものを理解するところから取り組みましょう。相手の話をよく聞き、聞かれていることに対して回答を結論から話すとより好印象を与えられます。
面接は準備が大切なので、早くから対策を練っておきましょう。