エントリーシートの長所の書き方とは?4つのポイントと見つけ方を解説【例文付き】

エントリーシートで聞かれやすい質問に「長所」があります。誰にでも長所はあるものですが、就活生の中には「書き方がわからない」または「長所が見つからない」と悩んでいる人も少なくありません。

そこで本記事では、エントリーシートの長所の書き方から見つけ方まで詳しく解説します。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

企業がエントリーシートで長所を質問する理由は?

エントリーシートや面接で頻繁に問われるのが「長所」です。長所は志望動機や自己PRと並ぶ頻出質問ですが、就活生の中には当たり障りのない長所を選び、使い回している人もいます。しかし、ありきたりな長所は人事にマイナスな印象を与えてしまう可能性があるのでおすすめできません。

なぜなら、企業はエントリーシートの長所から「自己分析できているか」「社風や企業方針に合う人材か」を見極めているからです。つまり、長所を記載する欄をなんとなく埋めてしまうと「自社には合わない」と判断されることもあるのです。

このように、志望動機や自己PRに比べるとそれほど重要ではなさそうな質問項目でも、あなたをアピールする重要な質問です。そんなの長所の質問に答えるには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか?

エントリーシートの長所の書き方ポイント4つ

エントリーシートで長所を聞かれた時は、簡潔かつオリジナリティ溢れる文章でアピールしましょう。あなたの魅力を効果的にアピールするためにも、以下の4つのポイントを意識してください。

【エントリーシートの長所の書き方】まず結論を述べる

エントリーシートの文章は、結論ファーストを心がけましょう。「私の長所は○○です。」というように、あなたが1番に伝えたいポイントから記すことでアピールポイントを印象づけることができます。

【エントリーシートの長所の書き方】根拠を述べる

次は長所の信ぴょう性を高めるために、根拠を示しましょう。例えば、それが長所だと自信を持って言える理由や日頃から心がけていることを示してください。

【エントリーシートの長所の書き方】具体的なエピソードを述べる

続いて具体的なエピソードを用いて、先に提示した結論や根拠の信頼度を高めましょう。例えば、あなたの長所が発揮された場面や、長所を褒められた出来事を簡潔にまとめてください。

ここで示した具体的なエピソードは、結論や根拠の裏付けとなります。自己分析ができていることをアピールするためにも、説得力が出るようなエピソードを考えてみましょう。

【エントリーシートの長所の書き方】入社後の活かし方を述べる

最後に、その長所を入社後にどう活かしたいと思っているかを示しましょう。企業に「私を採用すると、こんなメリットがありますよ」とアピールし、入社後のあなたの姿をイメージさせることが目標です。

エントリーシートに書く長所が見つからない時の対処法

誰しも長所はあるものですが、就活生の中には「アピールできるような長所が見つからない」と困っている人も多いのではないでしょうか?

そこでここからは、エントリーシートに書く長所が見つからない時の対処法を3つ解説します。

【エントリーシートの長所の見つけ方】長所だけでなく、短所もすべて書き出す

長所が見つからない時は、短所を洗い出してみてください。疑問に思うかもしれませんが、実は「短所は長所になり得る」のです。

例えば、あなたの短所が「緊張しやすい」ことだと仮定します。それは、見方を変えると「あらゆる局面でリスクヘッジできる」「慎重」と捉えることもできます。

このように、長所が見つからない時は短所から長所を導き出してみましょう。

【エントリーシートの長所の見つけ方】「自己分析」や「他己分析」をする

長所を見つけたい時は自己分析をしてみましょう。自分の長所に気付くためには、自己分析によって自分の性質や人生の目的を知ることが重要です。さっそく自己分析をしようと思っている就活生は、キミスカの自己分析ツールを活用してみてください。

「適性検査」の受け方・結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

しかし、自己分析だけでは長所が見つからない場合もあります。そんな時は、他己分析にも取り組んでみましょう。

そこでおすすめしたいのが「ジョハリの窓」です。

  1. 自分も他人も知っている自分の性質
  2. 自分は気付いていないが、他人は知っている自分の性質
  3. 他人は知らないが、自分は知っている自分の性質
  4. 自分も他人も知らない自分の性質 

ジョハリの窓とは上記4つを窓に見立てた枠に分類し、自分自身をより深く理解する方法です。家族や友人に協力してもらって4つの窓を完成させ、自己理解を深めましょう。

【エントリーシートの長所の見つけ方】企業が求める人材を把握する

エントリーシートに書く長所は、入社後に活かせるものを選びたいところです。そのため企業が求める人材を把握し、それに寄せた長所を考えるのもひとつの手です。

企業が求める人材は部署によっても異なるので、募集している部署についての理解を深めるといいでしょう。

エントリーシートの長所の例文3選

エントリーシートの頻出質問である長所の書き方や見つけ方を解説しました。続いて、アピールしやすい長所を用いた例文を3つ紹介します。以下の例文を参考に、あなたらしさが伝わる言葉でエントリーシートを完成させましょう。

【エントリーシートの長所の例文】協調性

私の長所は、5年間続けているバレーボールで培った協調性です。 団体競技で重要になるのは、個人の技術力だけでなくチームワークだと感じている私は、常に周りに目を配ってメンバーの様子や体調を把握するよう心がけています。時にはメンバーと衝突することもありますが、率先して間に入って意見をまとめた結果、チーム結成当初から誰一人欠けることなく今まで活動を続けてこられました。 私はこの協調性を活かし、貴社のプロジェクトのスムーズな進行に貢献したいと考えています。

【この例文のポイント】
社会人にとってチームワークや協調性は必要不可欠な要素なので、長所に協調性を選ぶ就活生は少なくありません。長所が発揮された場面や、自分の行動によってもたらされた結果を述べ、他の就活生との差別化を図りましょう。

【エントリーシートの長所の例文】前向き

私の長所は成果が見えにくい物事に対して、こつこつと取り組む前向きさです。 私は高校生の頃から、自治体の花壇のお手入れを続けています。私が植えた花が開いた矢先、台風で花壇の花がすべて吹き飛ばされたことがありました。花壇のお手入れは楽ではないので花壇を撤去する案も出ましたが、私は1から作成し直すことを提案し、先日花壇コンクールで最優秀賞を受賞することができました。 貴社に入社できましたら、私の前向きさを活かして社内を明るく照らす存在になりたいです。

【この例文のポイント】
前向きさを長所として選ぶ場合は、困難をどう乗り越えたのか具体的に伝えるといいでしょう。ただの楽観主義だと思われないように、打たれ強さや切り替えの早さをアピールしたいところです。

【エントリーシートの長所の例文】忍耐力

私の長所は、結果が出るまで諦めない忍耐力です。 この忍耐力は大学受験の過程で身につけました。私は高校2年生の時に志望大学を決めましたが、偏差値を50から60に上げる必要がありました。そこで得意科目を伸ばしながらも弱点となる科目に時間を割き、苦手分野をなくす努力をしました。さらに受験日までのスケジュールを細かく立て、心が折れそうになった時は志望大学に通っている先輩に話を伺いに行き、モチベーションを維持。その結果、目標の大学に合格できました。 貴社に入社できましたら、この忍耐力と計画性を活かせるように努めます。

【この例文のポイント】
忍耐力をアピールするには、具体的な取り組みを示す必要があります。また、忍耐力をアピールする際は「耐える能力」+「行動力」を一緒にアピールすると前向きな印象を与えられます。

エントリーシートの長所は入社後に活かせるものを選ぼう!

エントリーシートで長所を質問された時は、入社後に活かせるものを選びましょう。もし長所が見つからない場合は、短所から導き出すのもひとつの手です。また、自己分析はもちろん他己分析から自己理解を深めることで、長所に気付けるかもしれません。

志望動機や自己PRに並ぶ頻出質問の長所。ありきたりな内容を書くのではなく、あなたの良さが最大限伝わるように自分自身と向き合ってみてください