「SPIが難しい」と悩む就活生必見!分野・受検方式別に対策を紹介

SPIが難しいと感じ、この先の就活に不安を抱えている就活生は多いかもしれません。SPIは一次試験で行われることが多いため、「突破できなければ内定をもらえない…」と思う人もいるでしょう。

しかし、SPIは対策次第で十分に合格することが可能です。本記事ではなぜSPIを難しいと感じるのか、どのような対策をすれば合格できるのかを詳しく解説するので、試験を切り抜けるためにもぜひ参考にしてみてください。

SPIは難しい問題が出る?

SPIは性格検査と能力検査に分かれており、能力検査では主に言語分野と非言語分野の問題が出題されます。いずれも中学から高校レベルの問題が出題されるため、基本的に難易度は低いですが難しいと感じる就活生は多いようです。

それでは、なぜ難易度が低いにもかかわらず、SPIは難しいと言われるのでしょうか。以下に主な理由を紹介します。

【SPIが難しい理由1】制限時間が短いから

SPIは制限時間が短く設定されており、ペーパーテスティングでは言語分野が30分で40問、非言語分野が40分で30問の問題が出題されます。テストセンターとWEBテスティングでは一問あたり1分程度の制限時間が設けられており、高得点を狙うのであればそれぞれ数十秒で解かなくてはいけません。

また、推論など時間がかかる問題は制限時間が長いものの、一問あたり2分を目安に解答する必要があります。スピードが求められる中、ひねりのある問題を正確に解く必要があるので、「SPIが難しい…」と感じてしまうのかもしれません。

【SPIが難しい理由2】公式などを忘れているから

SPIは学校で習ったことのある分野が出題されますが、時間が経っているために内容を忘れており、問題が難しいと感じる就活生も多いようです。公式や解き方を復習しないまま試験に臨むと、思うように点を取ることはできないでしょう

【SPIが難しい理由3】頻出問題を押さえていないから

全範囲を浅く勉強していたり苦手科目を克服していなかったりすると、本番で慣れていない問題が出た場合に戸惑ってしまうかもしれません。特に点数を稼げる頻出問題を解答できなければ、高得点を狙うことは難しいでしょう。

【SPIが難しい理由4】大企業などは合格ラインが高いから

SPIは偏差値で評価され、周りの就活生より正答率が高いほど高評価を受けられます。基本的に6~7割ほどの正答率を目指すのが目安となりますが、人気企業などでは8~9割ほどの正答率を求められることがあるようです

ある程度の得点を取っても、志望企業の合格ラインが高ければ選考に落ちてしまうので、SPIを難しいと感じるのかもしれません。

【SPIが難しい理由5】受験受検方式に慣れていないから

普段から問題集のみで対策していると、テストセンターやWEBテスティングのようにパソコンで受検する場合に戸惑ってしまうことが考えられます。パソコンの操作が分からなかったり環境が変わったりして実力を出せず、「思ったより点が取れなかった」と感じる就活生もいるかもしれません。

【受検方式別】SPIを難しいと感じる場合の対策

SPIは受検方式によって難易度が異なるため、予め志望企業がどの方式を取り入れているかを調べておきましょう。受検方式はインターネット上に掲載されていたり、学校のキャリアセンターで情報を得られたりする場合があるようです。

ここでは、SPIの対策を受検方式別に解説します。

【SPIが難しい場合の受検方式別の対策1】テストセンター

テストセンター方式は、新卒採用で最もよく使われている受検方式です。試験会場の専用のパソコンで受検するため、事前にインターネット上の模擬試験を受けるなど、本番で戸惑わないように対策をしておくと良いでしょう

また、テストセンター方式は一問ごとに制限時間が設けられており、間に合わなければ自動で次の問題に移行するのが特徴です。出題の順番が決まっており得意な分野から自由に解答できないため、分からない問題が出たときは時間を決めて考えるのが良いでしょう。一定時間考えても解けないときは何かしら回答を選び、先に進んだほうが効率的に得点できます。

しかし、正答率が高いほど難しい問題が出題される仕組みになっているので、難易度の高いものが連続で出るときは諦めず、しっかり回答するようにしましょう。

【SPIが難しい場合の受検方式別の対策2】ペーパーテスティング

ペーパーテスティングは企業が用意した会場で、マークシート形式で受検する方法です。一問ごとに制限時間はないものの、言語分野は30分で40問、非言語分野は40分で30問が出題されます。一問あたり約1分で解答しなければいけないので、スピーディに問題を解かなければいけません。

しかし、テストセンターと違って自由な順番で解答できるため、得意なものや簡単なものから解くことができます。時間がかかるものは後回しにして、確実に点数を取っていきましょう。

【SPIが難しい場合の受検方式別の対策3】WEBテスティング

WEBテスティングは企業から送られてきたURLにアクセスし、自宅など好きな場所で受検する方式です。テストセンターと同様に一問ごとに時間制限があり、問題の順序が決まっているので、難しい問題が出たときは「〇秒考えて解けなければ諦める」のようにルールを決めておくと良いでしょう。

また、非言語分野で電卓を使用したり、記述式で解答したりする問題があるため、計算問題が少し難しいことが考えられます。非言語分野の勉強は長めに時間を取り、頻出問題でしっかり点を取れるように対策しましょう。

【SPIが難しい場合の受検方式別の対策4】インハウスCBT

新卒採用では頻度が低いものの、企業が準備した会場とパソコンで受検するインハウスCBTという受検方式もあります。監督も企業の社員が行うので、独特の緊張感を感じる就活生もいるでしょう。そのため、インハウスCBTが第一志望の企業の場合は、併願先にテストセンター方式を行うところを選び、先に外で受検する機会を作っておくと良いかもしれません。

また、テストセンターと同様に一問ごとに制限時間があり、時間が過ぎると次の問題に切り替わるという特徴があります。得意な問題は素早く解き、難しいものは一定時間考えて分からなければ飛ばすなど、自分に合ったルールを作っておきましょう。

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【分野別】SPIを難しいと感じる場合の対策

続いて、SPIの対策を分野別に紹介します。

【SPIが難しい場合の分野別の対策1】言語分野

言語分野のうち、下記の問題はペーパーテスティングとテストセンターでよく出題されているようです。

言語分野の頻出問題

二語の関係
語句の意味
語句の用法

頻出問題を繰り返し解けば解答できる分野なので、点を落とさないようにしっかり対策しておきましょう

一方、文章整序と空欄補充はどの受検方式でもよく出題される分野です。読解能力や語彙力が必要になるので、日ごろから読書や新聞を読んで慣れておきましょう。読書は長文読解に慣れたり、論理的思考力を鍛えたりするためにも、論文などを選ぶのがおすすめです。

【SPIが難しい場合の分野別の対策2】非言語分野

非言語分野の範囲は中学から高校数学のIAまでとなっており、複雑な問題はほとんど出題されません。分野ごとにコツや公式などを覚えれば十分に対策できるので、スケジュール管理を徹底しましょう。

また、非言語分野は推論が多く出題されるため、対策に時間をかけたほうが良いです。特にテストセンター方式で正答率が高い場合、後半の問題は推論を中心に出題されるので、問題文を読みながら情報を図に表すなど、解き方の練習をしておきましょう。

【SPIが難しい場合の分野別の対策3】英語

企業によっては言語分野と非言語分野のほかに、英語が出題されることもあるようです。基礎的な英単語はしっかり覚え、簡単な問題で着実に点を積み重ねてください

また、ほかの就活生と差をつけたい場合は、長文読解を中心に対策することが大切です。設問は最初に頭に入れ、その後で長文を読むなど効率的に解ける方法を見つけておきましょう。

難しいSPIを切り抜けるためのポイント

最後は、SPIで合格ラインを突破するためのポイントをまとめました。

【難しいSPIを攻略できる勉強方法1】素早く解くことに慣れる

SPIは効率よくスピーディに解答する必要があるので、短い時間で解けるように練習しておくことが重要です。暗記をしたり公式を覚えたりすれば解ける問題など、簡単なものは10秒程度で解答するようにしてください。

また、難しい問題はストップウォッチで測りながら解き、計測時間をもとにペーパーテスティングでは解答の順序を決めたり、テストセンター・WEBテスティングでは一問あたりの解答時間を定めたりしましょう

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【難しいSPIを攻略できる勉強方法2】頻出問題を確実に解けるようにする

頻出問題を押さえておけば、ある程度は得点することができます。最新版の問題集を1冊購入し、問題を見ただけでどの解法や公式が当てはまるのか、瞬時に理解できるようになるまで繰り返し学習することが大切です。間違えた問題には印を付け、何度も解いて考え方や手順を覚えてください。

また、通学時間や隙間時間を使ってアプリケーションで学習したり、よく使う公式を覚えたりして効率よく対策しましょう。

SPI対策のアプリやサイトについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

SPI問題集の無料アプリ・サイトおすすめ10選!利用時の注意点も解説

SPIが難しいと感じる就活生も対策次第で合格できる!

SPIは企業が1次試験として取り入れることが多く、就活生によっては第一の関門とも言えるでしょう。「SPIが難しい」と感じ、合格ラインを突破できるのか不安に思う就活生もいるかもしれません。

しかし、SPIは頻出問題を解けるようにする、受検方式や分野別にコツを押さえるなどの対策で十分に攻略することができます。SPIを難しいと思っている就活生は諦めず、本記事で紹介したポイントを参考に対策してください。