SPIを時間内に解き切る!形式別の時間配分や対策方法を紹介

就活の選考で多くの学生が受けることになるSPI。中学・高校レベルの問題が多く出されますが、1問ごとに制限時間が設けられている場合もあり、対策せずに受検すると試験に通過できない可能性があります。

そこで、本記事では制限時間内にSPIを解き切るためのポイントを解説します。忙しい就活生が効率よく対策を進めるコツをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

SPIの勉強時間はどれくらい必要?

SPIの勉強に必要な時間は人それぞれ異なりますが、30〜60時間は必要と言われています。SPIで出される問題の難易度は、中学・高校レベルです。しかし、人によっては答えを導き出すための公式を忘れていたり、国語あるいは数学が苦手だったりする人もいるでしょう。

SPIの合格ラインは企業ごとで設定されていますが、能力検査での正答率・回答数によって合否が決まることもあるため、十分な対策が必要です。

SPIの時間配分は形式の違いを把握しておこう

SPIはPCを使って回答するか、マークシートに回答を記入するかの2つに分かれます。いずれも受検者である就活生の学力や一般常識を問う「能力検査」と、人柄や行動特性などを問う「性格検査」が実施されますが、受検形式によって制限時間が異なります

能力検査や性格検査の内容についてよく分かっていない人は、以下の記事にも目を通しておきましょう。

就活のテストってどんな感じ?各種類の特徴と対策方法を解説

 

【SPIの制限時間1】PCで回答する場合

SPIでは能力検査と性格検査が実施されますが、PCを使って回答していく場合の制限時間は下記の表を目安にしてください。

制限時間
能力検査 約35分(英語がある場合は+20分)
性格検査 約30分

なお、PCでSPIの問題に答えていく形式は「WEBテスティング」「テストセンター」「インハウスCBT」3パターンがあります。それぞれ異なる特徴を持っているため、効率よく対策を進めたい場合は受検形式に合わせて勉強するのがおすすめです。

特徴
WEBテスティング ・自宅や大学で受検できる
・期間内であればいつでも受けられる
・1問ごとに制限時間が設けられている
・電卓や辞書を使用できる
テストセンター ・性格検査は事前に自宅のPCやスマホで受検する
・能力検査は指定の会場で受ける
・1問ごとに制限時間が設けられている
・正答率によって問題の難易度が変わる
・検査の結果を使い回しできる
インハウスCBT ・指定の会場で受検する
・電卓を使用できる
・1問ごとに制限時間が設けられている
・企業によっては受検後に面接を実施

それぞれ受検場所や問題の内容が異なる場合もあるため、SPIの対策をする場合は志望企業が実施するSPIの形式を確認しておきましょう

なお、以下の記事では受検形式別の特徴や対策方法を詳しく紹介しています。ぜひSPI対策に役立ててみてください。

【SPIの制限時間2】マークシートに回答する場合

マークシートに答えを記入する形式は、「ペーパーテスティング」と呼ばれる1種類のみです。ペーパーテスティングは能力検査の制限時間が70分となっているため、PCを使った受検形式よりも長い集中力が求められます。

制限時間
能力検査 70分(英語がある場合は+約30分)
性格検査 35分

SPIのペーパーテスティングは問題を全て見ることができるため、得意な問題から始めても問題ありません。また、問題ごとに制限時間が決められていたり、正解を選ぶたびに問題の難易度が変わったりすることはないため、確実に点を取ることが大切です。

制限時間内に解くためのSPI対策

SPIの制限時間は受検形式によって異なりますが、就活生のなかには問題を解いている途中で制限時間が来てしまい、「半分ほどしか解けなかった」と後悔する人もいます。

制限時間内にSPIを解き切るためにはどういった対策をすれば良いのか、詳しくみていきましょう。

【時間内に解くためのSPI対策1】受検形式に合わせて対策する

WebテスティングやテストセンターではPCを使って回答するため、PCの操作に慣れておく必要があります。ただ、受検形式に合わせた対策はそれだけではありません。ペーパーテスティングなら、問題を解く順番は自分で決められるため、どういった問題があるのか全体をチェックし、得意な問題から解き始める練習をするのも一つの手です。

また、インハウスCBTやWEBテスティングでは、電卓の使用が認められています。問題も電卓の使用が前提となっているものも多いため、電卓での計算に慣れておくと良いでしょう。一方で、テストセンターやペーパーテスティングでは電卓が使えないので、メモ用紙や暗算で計算する練習をするなど、テスト形式に合わせた対策が重要です。

【時間内に解くためのSPI対策2】出題傾向を把握しておく

SPIを制限時間内に解くためには、スムーズに問題を解き進めることが重要です。SPIで出される問題は例年パターン化しているため、どういった問題が出るのか出題傾向を把握しておきましょう。出題傾向は受検形式によって異なりますが、言語分野や非言語分野などでは以下に挙げたような問題が出てきます。

【言語分野の頻出問題】
二語の関係
語句の意味
語句の用法
文章の並び替え
空欄補充
長文読解

【非言語分野の頻出問題】
推論
場合の数
割合
確率
金額計算
分担計算
速度算
集合
表の読み取り

【時間内に解くためのSPI対策3】頻出の公式・単語は覚えておく

SPIで出される問題は人によって得意・不得意が分かれることもありますが、非言語分野であれば中学・高校で習った公式を使って答えを導き出せます。なかには、速度算や損益算などの公式を忘れている人もいるでしょう。しかし、表の読み取りや推論に比べると簡単に答えられる問題なので、頻出の公式は暗記しておくことが大切です。

また、言語分野では語句の意味を問われることも珍しくありません。頻出の単語一覧は以下の記事でまとめているので、SPI対策の際に目を通しておきましょう。

SPI「言語分野」の頻出問題は?覚えるべき語句一覧や長文読解の例題を紹介

【時間内に解くためのSPI対策4】1冊の問題集を何度も解く

SPI対策では公式や単語の暗記といった基礎的な勉強が必要ですが、実際の問題を解くことも欠かせません。問題集は何冊も購入する必要はなく、1冊を何度も解いて問題に慣れましょう。

また、実際に問題集を解くことで自分の得意・不得意も把握できます。苦手な問題がある場合は解説などをよく読み、解き方を理解しておきましょう。

【時間内に解くためのSPI対策5】1分以内に解くことを意識する

SPIを時間内に解き切るためには、時間配分が重要です。1問あたり1分以内に解くことを意識すれば多くの問題を解くことができますが、なかには回答に時間がかかる問題もあります。言語分野なら長文読解、非言語分野なら推論や表の読み取りに時間がかかるため、「簡単な問題は15〜20秒・難しい問題は2分」などを目安にしても良いでしょう。

ただし、テストセンターとWEBテスティングは設問ごとに制限時間が設けられているため、受検形式に合わせて時間配分を意識してください。

SPI本番で制限時間内に解くためのポイント

事前の対策と違い、SPIの本番では焦りから頭が真っ白になることもあるでしょう。ここからは、SPI本番で意識しておきたいポイントを2つ紹介します。

【SPI本番で時間切れを防ぐコツ1】分からない問題は諦める

分からない問題が出た場合は、潔く諦めるのも一つの手です。無理に答えを導き出そうすると、残りの時間がどんどん短くなっていくため、答えられる問題に専念しましょう。ただ、潔く諦める場合は適当に答えるのではなく、消去法で候補を絞るのがおすすめです。少しでも正解する確率を高めれば、SPIを通過することも不可能ではありません。

【SPI本番で時間切れを防ぐコツ2】性格検査は直感で正直に答える

性格検査の回答に正解はありません。ただ、受検者が嘘をついているかどうかも測定されているため、正直に答えることが大切です。また、性格検査でも制限時間が設けられており、問題数は300問ほどあるので深く考えすぎず直感で答えていきましょう。

なお、SPIの性格検査については、以下の記事で詳しく解説しています。

SPIの性格検査とは?対策方法や回答のポイントを解説【例題付き】

SPIは制限時間を意識して高得点を狙おう!

SPIの勉強は30〜60時間ほど必要と言われていますが、就活中は面接対策や企業研究などで忙しくなります。できるだけ効率よく就活を進めるためにも、SPIの勉強は形式ごとに対策をするのがおすすめです。また、制限時間内に解き切るためには時間配分を意識することも必要なので、1問あたりの時間を意識しながら問題集で慣れておきましょう。