SPIはきちんと対策していれば解ける問題がほとんどです。就活生のなかにはSPIの問題をそれほど難しいと感じない人もいる一方で、「全く解けない」「全然わからない」と悩む人もいます。
そこで今回は学生のSPIに関する悩みを解消するために、全く解けない人の共通点をはじめ、具体的な対策方法を解説します。ぜひ本記事を参考にSPIの通過だけでなく内定獲得を目指してみてください。
SPIが全く解けない就活生に共通する特徴
SPIを難しいと感じる理由は人それぞれですが、全く解けない人に共通する特徴があります。自分に合ったSPI対策を行うためにも、まずは原因を探ってみましょう。
【SPI全く解けない就活生の特徴1】受検形式を把握していない
SPIの受検形式は4パターンあります。
テストセンター
Webテスティング
インハウスCBT
ペーパーテスト
ペーパーテストは筆記、そのほかはPCを使って回答することになります。しかし、自分が受検する形式を知らないままテストを受けると、スムーズに回答できずに試験が終了するケースも珍しくありません。
また、受検形式によっては正解するたびに問題が難しくなっていくものもあるため、「全く解けなかった」と落ち込んでしまう学生もいます。
【SPI全く解けない就活生の特徴2】時間配分を考えていない
SPIで特に注意したいのは制限時間と時間配分です。受検形式によっては設問ごとに制限時間が設けられているものもあり、答えを考えているうちに回答時間が終了してしまうこともあります。
また、設問ごとに制限時間が設定されていなくても、難しい問題に時間をかけ過ぎてしまい、全体の半分も解けなかった学生も多くいます。
【SPI全く解けない就活生の特徴3】問題の解き方がわからない
SPIの受検で一番避けたいのが、解き方がわからないことです。SPIを受検する学生の多くは事前に勉強・対策をしていますが、なかには「中学・高校レベルならなんとかなる」と考えている人もいます。
たしかにSPIの問題はそれほど難しくありませんが、問題の傾向に慣れていなかったり、学校で習った公式を忘れてしまったりすることも少なくありません。SPIを通過するためには30〜60時間は勉強が必要なので、油断せず徹底的に対策をしておきましょう。
【分野別】SPIが全く解けない場合の対策法
続いては、「SPIが全く解けない」と悩んでいる学生が把握しておくべき対策方法を紹介します。SPIの基本的な対策をはじめ、言語・非言語の分野別に対策方法をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
SPIが全く解けない場合の基本的な対策
まずは言語・非言語にも共通する基本的なSPI対策を見てみましょう。
【SPIが苦手な場合の基本的な対策1】受検形式を確認しておく
SPIの勉強を始める前に、まずは自分が受検するSPIの形式を確認しておきましょう。形式ごとに出題傾向や制限時間、電卓を使用できるかどうかなどが異なり、効果的な対策にも違いがあります。
特にSPIに対して苦手意識を持っている人は、受検方式を絞って対策することで高得点を狙い、自信をつけていきましょう。
【SPIが苦手な場合の基本的な対策2】問題集を繰り返し解く
SPIが苦手な人は、何度も問題集を解き進めて出題傾向に慣れていきましょう。実際に問題を解いてみることで解法が理解できるほか、自分の苦手分野を把握して対処することも可能です。
SPIの受検日まで時間がない方は、苦手な問題を重点的に対策するのも一つの手です。問題集だけでなくアプリでもSPI対策ができるので、隙間時間を有効活用しましょう。
【SPIが苦手な場合の基本的な対策3】時間配分に慣れる
SPIでは幅広い問題が出題されます。1問に時間をかけすぎると制限時間が過ぎてしまう可能性もあり、正答率や回答率が合格ラインを超えないかもしれません。
そこで、SPIの本番はもちろん過去問を解くときから時間配分を意識しましょう。単語の意味や単純な計算といった簡単な問題は20〜30秒、長文読解や推論は2分など、問題の難易度に合わせて時間配分を決めるのがおすすめです。
以下の記事ではSPIで時間が足りない場合の対策法を紹介しています。時間配分の目安もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
SPI「言語分野」が全く解けない場合の対策
SPIの言語分野が苦手な人は、どの問題が苦手なのかを確認しておきましょう。SPIの言語分野で頻出の問題は以下の通りです。
二語の関係
語句の意味
語句の用法
文章の並び替え
空欄補充
長文読解
このなかで点をとりやすいのは、二語の関係や語句の意味・用法です。単語の意味を知っているかどうかが正答率に関わってくるため、語彙力はつけておきたいところです。また、高得点を狙う方は、長文読解の対策も欠かせません。
【SPI言語分野が苦手な場合の対策1】語彙力をつけておく
SPIは全体的に問題の傾向がパターン化しており、言語分野で出される問題も例外ではありません。そして、確実に点を取るためにも語彙力をつけておきましょう。語彙力は本や新聞などを読みながら、わからない言葉があれば調べて理解する方法があります。
しかし、就活生のなかには急いで語彙力を身につけたい人もいるでしょう。以下の記事では言語分野の問題で出されやすい単語を150語紹介しています。頻出の単語を暗記して、言語分野の得点アップを目指してみてください。
【SPI言語分野が苦手な場合の対策2】長文読解は問題を先に読む
SPI言語分野で特に難易度が高く、回答に時間がかかる問題が長文読解でしょう。
多くの学生が先に文章を読み始めますが、長文読解攻略のコツは先に設問から読むこと。設問で聞かれていることを把握しておくことで、本文のどこを注目すれば良いのかがわかるため、回答に必要な情報を効率よく探せます。
長文読解の解き方に慣れていない人は、問題集や過去問などで練習しておいましょう。
SPI「非言語分野」が全く解けない場合の対策
数学的な力を問う非言語分野では幅広い問題が出され、以下に挙げた問題が出題されます。
推論
場合の数
割合
確率
金額計算
分担計算
速度算
集合
表の読み取り
ジャンルを見ると対策が難しいように思えるかもしれませんが、非言語分野は公式を覚えておけば短時間で解くことが可能です。具体的な対策方法を詳しく見ていきましょう。
【SPI非言語分野が苦手な場合の対策】定番の公式を暗記しておく
SPI非言語分野の問題も例年パターン化されているため、問題集などで問題の傾向を掴んだら、頻出の公式を覚えましょう。公式を知っているだけで解ける問題が多く出されるので、SPI通過に必要な点数を稼ぐことができます。
またSPIの非言語分野では割合や料金、速度算などの問題が頻出です。素早く正確に計算する必要があるため、普段から筆算や暗算に慣れておきましょう。
【SPI非言語分野が苦手な場合の対策】推論は図・表を使って正解を出す
非言語分野で最も難しいと言われるのは、推論の問題です。公式だけで答えを導き出すことは難しく、設問の内容を理解するのに時間がかかってしまいます。
頭の中だけで答えを考えることは難しく、ケアレスミスの可能性があるため、できるだけ図や表に書き出して情報を整理しましょう。テストセンターではメモを取ることができるため、図・表にまとめることで効率よく考えられます。
SPIが全く解けない人でも十分に対策すれば合格できる!
「SPIが全く解けない」「全然わからない」と悩んでいる人は、簡単な問題から確実に正解できるようにしましょう。またSPIは時間配分を意識することで問題を解き進められるため、簡単な問題は30秒・難しい問題は2分などと決めておくのが大切です。