【コミュニケーション能力】自己PRの書き方!例文付きで評価のポイントも解説

本記事では、自己PRでコミュニケーション能力をアピールする方法や評価されやすい書き方などを例文付きで解説していきます。

社会に出ると一人で仕事をする機会はほとんどありません。チームで仕事をしたり、お客さんと会話をしたりすることが多いため、コミュニケーション能力があることをアピールすることは非常に有効です。

ですが「私はコミュニケーション能力が高いです!」とアピールしたところで、人事に好印象を残すことは難しいでしょう。ではどのように伝えるべきなのでしょうか?本記事でアピールする時のポイントや注意点を、1から分かりやすいように解説します。

就活におけるコミュニケーション能力とは?

コミュニケーション能力とは、対人関係において意思の疎通や協調に必要な能力です。そしてコミュニケーション能力は細分化すると3種に分けられます。

伝える力

1つ目が、相手に伝わりやすいように考えを論理的に伝える力です。社会人になると、さまざまな部署や役職の人と会話する必要があり、自分の考えや要望を端的に話す力が求められます。

聴く力

2つ目が、相手の話を聞く中で結論や要点を掴み、相手の考えを理解する力です。相手の話を最後まで聴く姿勢などもコミュニケーション能力のひとつと言われています。

読み解る力

3つ目は、相手の非言語的コミュニケーションから感情や考えを読み解く力です。言葉だけでなく、相手の表情や声のトーンなどから感情を読み取る力は、コミュニケーションで重要になります。

質問する力

質問する力とは、相手の考えや気持ちを引き出すために適切な質問を投げかける能力のことです。この力があることで、相手との会話を深め、互いの理解を深めることができます。質問する力を高めるには、相手の話をよく聞き、具体的かつ的を射た質問を心がけることが大切です。

コミュニケーション能力を企業が求める理由

なぜ企業はコミュニケーション能力を求めるのでしょうか?その理由を解説します。

社内やり取りが円滑に進むため

社内のコミュニケーションも社会人には重要になってきます。報告・連絡・相談をしながらチームで動くことが増えるため、円滑なコミュニケーション能力を求められます。誰とでもうまくコミュニケーションをとれる人材は企業にとって、とても魅力的な存在なのです。

お客様との関わりが必須なため

社会人になると、社外の人やお客様とコミュニケーションをとることが多くなり、良い人間関係性を築くことが必要になります。そのため、企業はコミュニケーション能力の高い人材を求めています。

柔軟性を高める対話力の磨き方

現代社会では、多様な価値観や急速な変化に対応する柔軟性が求められています。この柔軟性を支える鍵となるのが「対話力」です。対話力を磨くには、
・相手の意見を傾聴する
・異なる視点を受け入れる
・場の雰囲気や反応に適応する
という3つのポイントが重要です。

日本経済団体連合会も、柔軟な思考と適切なコミュニケーションが企業の成長に不可欠としています(※経団連「企業経営とコミュニケーション」)。

柔軟性のある対話力は、信頼関係の構築やイノベーション創出にもつながる、社会で欠かせないスキルですこれらを意識して実践し、柔軟な対応力を高めましょう。
参考:2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果|経団連

コミュニケーション能力を活かせる場面とは

仕事において、コミュニケーション能力を活かせる場とはどのような場面なのでしょうか?具体的に解説していきます。

営業職や販売職

営業職や販売職のように自社サービス・商品を販売する職種では「聞く力」も「伝える力」も活かせます

具体的にはお客様の課題やニーズを聞き出し、自社サービス・商品を活かして課題解決を目指します。この際には、相手の話を丁寧に聞く力だけでなく、自社のサービス・商品を売り込む説明力も重要になります。

医療職や教育職

医療職や教育職では、相手がどのような想いを抱えているのかに気づく「読み取る力」や難しい内容を相手の立場になって説明する「伝える力」が求められます。

これらの業種は、常にサービス対象者と共に過ごす職種であるため、コミュニケーション能力の高さは重要視されています

エンジニア職

エンジニア職は顧客のニーズや課題を丁寧に聞き出し、課題解決できるシステムを作り出す職種です。そのため、お客様がどの点で困っているのか、背景を含めて理解する必要があり、それらを聞き出すヒアリング能力という「聴く力」が求められます

さらに、エンジニアはチームで業務することも多いため、社内コミュニケーションも盛んです。したがって、コミュニケーション能力の高さを十分に活かすことができます。

コミュニケーション能力の自己PR例文

コミュニケーション能力をアピールする時の自己PR文を2つご紹介いたします。

例文1

例文

私の強みは相手の求めることを理解するコミュニケーション能力です。
この力は老人ホームでのボランティア活動によって培われました。
具体的には耳の遠い方やうまく口が動かない方とも話をする中で非言語的コミュニケーションや相手のペースに合わせて話すスキルを磨きました。
その結果、「1人ひとりと向き合い、求めるものを理解する」という強みを得られました。
この強みを活かし、今では各地の老人ホームを訪問するボランティアサークルのリーダーとしてメンバーをまとめる役割まで任せていただけるようになりました。
この強みを活かし、貴社ではお客様の要望を細部まで聴き、お客様の課題や悩みを解決できるコンサルタントになりたいです。

例文2

例文

私は学生時代の1年間、語学勉強のためにアメリカへ留学していました。
留学先の学校には、アジア、ヨーロッパなど様々な地域の人がたくさんいました。
発音や話すスピードについていけず、なかなか自分の伝えたいことを伝えられずに大変な思いをしました。
しかし、私は辞書を持ち歩き、ジェスチャーなども使ってしっかり相手の目を見て話すように心がけました。
これにより、なんとかコミュニケーションをとれるようになりました。
また、臆せずに自分から積極的に様々な国の人たちと交流をするようにし、たくさんの友人ができました。
この自分の言葉を伝える難易度の高い環境で意思疎通について努力した経験で、相手に伝わるように言葉を伝えるということに自信が持てるようになりました。
この能力を営業は勿論、プレゼンのような場で積極的に活かし、貴社へ貢献していきたいと思っています。

職業別に求められるコミュニケーション能力とその活用方法

職種ごとに必要とされるコミュニケーション能力や具体的なシチュエーションを解説します。それぞれの職業で意識すべきポイントを押さえ、実際の仕事で活かせる対策を考えましょう。

接客業に求められるコミュニケーション能力

接客業では、顧客に対する明るい態度や親切な対応が求められます。特に、クレーム対応や顧客のニーズを汲み取る際には、相手の言葉の裏にある本当の意図を理解するスキルが重要です。例えば、商品に対する不満を聞く際には、冷静に耳を傾け、顧客が求める解決策を提案する能力が必要です。

また、リピーター獲得を目指すためには、短い時間でも信頼関係を築く力が大きな武器となります

事務職に求められるコミュニケーション能力

事務職は、書類作成やデータ処理など個人で完結する業務が多いイメージがありますが、実際にはチームでの協力が欠かせません。例えば、経理業務では他部署からの書類の不備を指摘したり、正確な情報共有が求められる場面が頻繁にあります。また、電話やメール対応において、わかりやすく丁寧な伝達力が重要です

効率的な業務進行のためには、簡潔かつ正確に情報を伝えるスキルを磨くことが大切です

看護師に求められるコミュニケーション能力

看護師は患者との接触だけでなく、医師や他の看護スタッフとの連携が重要な職業です。例えば、緊急時には患者の状態を迅速かつ的確に伝えるスキルが求められます。また、患者やその家族の不安を和らげるための共感力や傾聴力も必要です。

さらに、患者の非言語的なサインを読み取る力も重要で、表情や態度から健康状態や心理状況を把握することで適切なケアにつなげることができます

コミュニケーション能力を自己PRで伝える方法

自己PRで「コミュニケーション能力」を面接官にアピールする時の文章構成について解説します。

結論から話す

自分の強みをアピールするときには、まず初めに「私の強みは○○です」と結論から伝えましょう。結論から伝える方法はPREP法と呼ばれており、相手に話の内容を伝わりやすくする話の構成です。

身についた経緯を話す

自分にはコミュニケーション能力があるとアピールすることはもちろん大切ですが、その強みをどのようにして身につけたのかを説明することができると高く評価されます。なぜなら人事は能力そのものよりも、あなたが何を経験してどう成長してきたかの過程を知りたいと思っているからです。

強みを発揮できた場面を伝える

コミュニケーション能力が高いですと伝えても、あなたの強みがどのように活かされてきたのか、初対面の面接官は想像できません。そのため、コミュニケーション能力を活かして乗り越えた場面を簡潔に話す必要があります。

自己PRでは「自分の強みが本当に備わっていて、しかも今後仕事に活かせる」ということを採用担当者に信じてもらう必要があります。自己PRで話すエピソードは「いかに説得力を持たせられるか」を意識して選ぶようにしましょう。

仕事でどう活かせるか話す

コミュニケーション能力が活かせたエピソードを説明したあとは、それが仕事にどう繋がっていくかを具体的に提示しましょう。自分の強みと業務をリンクさせられる学生は、「入社後のビジョンがハッキリしている」と好印象を残すことができます。

コミュニケーション能力というのはどんな業界・職種でも必要不可欠なものです。仕事に関連する部分があるので、あなたが志望している企業でどう活かせるかを考えてみましょう。

もし、自己PRの書き方がよく分からず不安に感じている方はこちらの記事をお読みください。キミスカが誇る就活のプロが自己PRの書き方を1から徹底的に解説しています。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

コミュニケーション能力を自己PRする時のポイント

就活の面接でコミュニケーション能力をアピールする時のポイントを解説します。

自分の言葉に言い換える

「私はコミュニケーション能力が高いです」と自己PRで伝えても、どのようなコミュニケーション能力なのか伝わりづらくなります。そのため、自己PRする時には自分の言葉に言い換えるようにしましょう。例えば下記のように伝えることができます。

例文

・私の強みは初対面の方とも深い話ができる、コミュニケーション能力の高さです。
・私の強みはコミュニケーション能力です。具体的には、お客様の求めるサービスを読み取り、提供することが得意です。

志望企業の職種とすり合わせる

志望企業で求められるスキルを考え、そのスキルと自分の強みがかけ離れていないかをチェックしましょう。せっかく自分のコミュニケーション能力をアピールしたとしても、志望企業が求めるスキルと異なる場合、面接担当者には魅力的に映らない可能性があります。

このような場面を避けるために、企業研修で得た情報と自分の強みを照らし合わせてみてください

面接中の立ち振る舞い

3つ目に注意してもらいたいことが、面接中の振る舞いです

自己PRでコミュニケーション力が高いことをアピールしているのに、面接での対話がスムーズでなかったり、話を聞いていなさそうな素振りを見せてしまうと矛盾が生じてしまいます。そうなると「もしかしたら嘘なのかも…?」と疑いの目で見られてしまい、印象ダウンに繋がってしまいます。

自己PRでコミュニケーション能力をアピールした時は、面接での振る舞い方にも特に注意しましょう。

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適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

自己PRでコミュニケーション能力をアピールして好印象を得よう!

コミュニケーション能力は社会で必要不可欠な能力であるため、自己PRでアピールするにはもってこいの強みです。ただ、そのまま伝えてしまうと抽象的でイメージがしづらいため、自分の言葉で具体的に伝えることを意識して自己PRを作成していきましょう。