
ESや面接で必ず求められる自己PR。自分の強みや長所を考えた時に「積極性」に辿り着く就活生も多いでしょう。しかし、アピール方法によってはインパクトに欠ける自己PRになる可能性もあります。
そこで本記事では、積極性をテーマにした自己PRの作り方を解説します。ポイントや例文を参考に、あなただけの自己PRを作成しましょう!
自己PRに使える「積極性」の定義とは?
ただ積極性をアピールするだけでは、効果的な自己PRとは言えません。あなたの強みや長所をより良く伝えるために、企業が求めている積極性とは何なのかを心得ておきましょう。
企業が求めているのは、自ら進んで仕事を行ったり、指示される前に改善点を見つけたりできる人材です。必要に迫られて行動するのは積極性のある人材とは言えないので、自己PRを作成する際は「自分から行動し、働きかけた」ことをアピールしましょう。
積極性と自主性と主体性の違いとは?
就活の自己PRで積極性をアピールするなら、まずは積極性の意味を知る必要があります。また、積極性に似た言葉である「自主性」と「主体性」についても確認しておきましょう。
【積極性】 | 進んで物事を行おうとする性質 |
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【自主性】 | 他人から指示や援助を受けることなく、自ら率先してやるべきことを行う性質 |
【主体性】 | 自らの意志や判断に従って行動する性質 |
このように、積極性と自主性と主体性の3つは似ているようで異なる意味を持つ言葉です。自己PRのテーマに積極性を選ぶ場合は、自主性や主体性の方が適していないか、意味を履き違えていないかを改めて確認しましょう。
積極性を活かした自己PRを上手く作れない時は?
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。
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自己PRで「積極性」を伝える時のポイント5選
ここからは、自己PRで積極性を伝える時に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
具体的なエピソードと動機を述べる
ただ「積極性がある」と伝えるだけでは、印象が薄い上に信憑性がありません。人事に好印象を残し、あなたに積極性があることを信じてもらうためにも、具体的なエピソードと動機を述べる必要があります。抽象的にならないように、あなたの過去の経験を洗い出してみましょう。
また、企業は自己PRから「性格・人柄」「思考回路」「ポテンシャル」も見ています。そのため、積極性を発揮したエピソードに「なぜその考えに至ったのか」「そこから何を学んだか」など、あなたの人柄や考え方が分かるような話も盛り込みましょう。
周囲に与えた影響を伝える
積極性をアピールする時、単なる「やる気がある」アピールになってはいませんか? やる気があることは社会人として当然ですし、それだけでは高評価を得ることは難しいでしょう。
そこで提示したいのが、あなたの積極性が他人にどのような影響を及ぼしたのかというエピソードです。企業は他人に良い影響を与える人材を求めているので、周囲を巻き込んで目標を達成した経験をアピールしたいところです。
周りと協力できるアピールをする
積極性は就活で評価されるポイントですが、伝え方によっては良い評価が得られないどころか、「自分勝手」や「慎重さに欠ける」といったようにマイナスの評価を受ける可能性もあります。
それを防止するには、積極的に物事に取り組むことができると伝えた上で、協調性があることのアピール も欠かせません。たった一人で完結したエピソードではなく、周囲と協力した経験を思い出してみましょう。
仕事でどう活かせるのかを提示する
自己PRで高評価を得るには、そのアピールポイントを仕事でどのように役立てられるかを提示しなければなりません。これは積極性に限った話ではなく、何をテーマにしたとしても覚えておきたいポイントです。
あなたにどれだけ素敵な長所や強みがあっても、それが仕事に活かせないなら良い自己PRとは言えません。仕事での再現性は最も重要なポイントになるので、持ち前の積極性をどのように活かせるかを提示して、入社後に活躍できることをアピールしましょう!
面接での振る舞いに注意する
積極性をアピールするなら、面接での振る舞いにも気を配りましょう。どれだけ良い自己PRが完成したとしても、面接で積極性が感じられない場合は信憑性が薄れてしまいます。
特に、集団面接の場合は積極 的に挙手したり、ハキハキと答えたりするなど、積極性をアピールするチャンスです。あまりに目立とうとするのはいけませんが、他の学生に順番を譲り続けていると「積極性がない」と判断されることもあるので注意しましょう。
自己PRで「積極性」を伝える例文5選
それでは、自己PRで積極性を伝える場合の例文を3つ紹介します。
サークル
私の長所は積極性があることです。
大学時代にサッカーのサークルに入っていましたが、活動は活発ではありませんでした。
そこでサークル長に他大学との練習試合を提案すると、最終的にはサークル活動も活発になり、他大学との交流の機会も増えました。
自身の積極性だけでなく、協調性もアピールできていますね。
ここに考えたことや感じたことを盛り込むことで、あなたらしさが溢れる自己PR が完成します。
アルバイト
私の強みは積極性があることです。
大学時代に薬局でアルバイトをしており、なかなか在庫が減らない商品がありました。
そこで店長にPOP作りを提案し、社員も交えて販売の方法を工夫することで在庫0を達成できました。
アルバイト経験を自己PRにするのは難しいと感じるかもしれませんが、どのようなアルバイトでも積極性をアピールすることは可能です。
積極性を発揮したエピソードを思い出せない場合は、改めて自己分析をしてみるとよいかもしれません。
ゼミ
私には積極性があります。
私が所属するゼミで他学部とのディベートの課題がありましたが、なかなか作業に参加できないメンバーもいました。
そこで他のメンバーに協力を呼び掛け、想定問答集を準備することで参加できないメンバーの不安を和らげることができました。
積極性と協調性を上手くミックスしてアピールできています。
面接ではより具体的に話すことを意識し、人事に好印象を与えましょう
ボランティア
私の強みは「調整力」です。
大学時代に参加したWebマーケティングのインターンシップでは、チームで広告運用やコンテンツ企画に取り組みました。
プロジェクト進行中、メンバー間でターゲット設定や施策の優先順位について意見が分かれる場面がありました。
その際、私は全員の意見を丁寧にヒアリングし、課題の本質や共通の目的を明確化することで意見のすり合わせを行いました。
また、データ分析結果を根拠として客観的な視点を加えることで、納得感のある意思決定をサポートしました。
この経験から、多様な意見をまとめ、成果につなげる調整力を身につけました。
貴社でもこの力を活かし、チームで最適な成果を生み出すことに貢献したいと考えています。
どんな経験を経て調整力を身につけたかを簡潔に説明できています。
また結論から説明し、少しずつ内容を深堀りしていく文章校正のため聞き手が話の内容を理解しやすくなっています。
インターンシップ
私の強みは「積極性」です。
大学時代に参加した販売員のインターンシップでは、常に自ら考えて行動する姿勢を大切にしてきました。
売上向上のために、指示を待つのではなく自発的に売れ筋商品の陳列方法を工夫し、目立つレイアウトに変更したことで、売上が向上しました。
また、接客ではお客様のニーズを積極的にヒアリングし、最適な商品を提案することで信頼関係を築きました。
この経験から、課題を発見し、主体的に解決策を実行する力を身につけました。
貴社でもこの積極性を活かし、自ら行動することで成果を生み出し、チームに貢献したいと考えています。
「積極性」と一言でいってもそのタイプは様々です。
この例文ではどのような行動をとり、成果に繋げたのかを説明しているため人柄まで伝わってきますね。
面接官はあなたの強みだけでなく、人柄や価値観も知りたいと考えているので積極的に自分らしさもアピールしてきましょう。
自己PRで積極性を伝える時の注意点
次は、自己PRで積極性をアピールする時に注意したい点を解説します。
抽象的なアピールにならないように
先ほどのポイントの解説でも触れましたが、自己PRは具体的だからこそ価値があります。抽象的な自己PRは他の就活生と差別化が図れないどころか、やる気がないと見なされてしまう可能性があるので要注意です。
あなたの人柄や思考回路が分かるように、あなたが考えたことや感じたことをできる限り具体的に伝えましょう。
エピソードは複数用意しておく
ESや履歴書に書く自己PRが完成したからといって、安心していてはいけません。ESや履歴書は1つのエピソードで十分ですが、面接の時は複数の自己PRを用意しておく必要があります。
なぜなら、面接では「他にあなたの強みが発揮されたエピソードはありますか?」と質問されることもあるからです。
こうした質問にもスムーズに対応できるように、積極性をアピールできるエピソードをいくつか用意しておくのが無難でしょう。また、求められている人材は企業によって異なるため、志望先に合わせて適切なエピソードを伝えられます。
積極性を伝える自己PRの文章構成
自己PRの作り方に悩んでいる就活生は、以下の記事を参考にしてみてください。長所別に例文もまとめているので、文章構成に不安を覚えている就活生は要チェックです!
積極性を言い換えた自己PR3選
積極性を言い換えた自己PRを紹介します。場面やPR内容によって使い分けたい方は、ぜひ参考にしてください。
自主性
私の強みは「自主性」です。
大学ではゼミ活動に加え、自主的にマーケティングの知識を深めるためにオンライン講座を受講し、実践的なスキルを身につけました。
また、学んだ知識を活かすために自ら提案して学生プロジェクトを立ち上げ、SNSを活用した集客施策に取り組みました。
課題発見から解決策の実行まで主体的に行動した結果、フォロワー数を大幅に増やすことができました。
この経験から、自ら考え行動することで成果を生み出す力を培いました。
貴社でもこの自主性を活かし、主体的に課題に取り組み、価値を創造できる人材として貢献したいと考えています。
行動力
私の強みは「行動力」です。
大学では学外での経験を積むため、自ら積極的に企業のインターンシップやボランティア活動に参加しました。
特にマーケティングのインターンシップでは、課題解決のために現状分析だけでなく、実際に顧客アンケートを企画・実施するなど、迅速に行動することを意識しました。
その結果、得られたデータを基に提案した施策が採用され、集客数の向上に貢献できました。
この経験から、課題を見つけたらすぐに行動し、結果につなげる力を培いました。
貴社でもこの行動力を活かし、主体的に挑戦し続けることで貢献したいと考えています。
チャレンジ精神
私の強みは「チャレンジ精神」です。
大学時代、英語力を向上させたいという思いから、語学力に不安がある中で短期留学に挑戦しました。
現地では積極的に現地の学生と交流し、異文化の中で自分の考えを伝えることに努力しました。
また、授業外でもディスカッションやプレゼンテーションに積極的に参加し、実践的なコミュニケーション能力を磨きました。
この挑戦を通じて、困難な状況でも前向きに取り組む力と、失敗を恐れず行動する大切さを学びました。
貴社でもこのチャレンジ精神を活かし、新しい課題にも果敢に挑戦し続け、成長と貢献を目指していきたいと考えています。
積極性は自己PRに最適!ただし伝え方には注意しましょう
就活の自己PRで積極性をアピールする場合は、抽象的にならないように気を付けたいところです。できる限り具体的なエピソードを盛り込み、魅力的な自己PRを作りましょう。
また、なかなか自己PRが作成できずに悩んでいる就活生は、自己分析をやり直してみてください。キミスカの自己分析ツールを使うと、より詳しく正確に自己分析ができるのでおすすめです!