エントリーシート_落ちる

この記事では、エントリーシート(ES)で落ちる人の特徴やESで落ちないためのポイントなどを解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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熱意を込めて提出したESが全く通らない。思ったように就活が進まない。ESは就活の第一関門である以上、突破しないと次の選考に進めず、内定を獲得できなくなってしまいます。ESがなかなか通らない時には、原因を追究する必要があるかもしれません。落ちにくくなるポイントを掴んで、志望企業の内定を取得しにいきましょう。以上のことを踏まえて、解説していきます。

エントリーシートとは何か?

「戦いに勝とうと思うなら、まず相手のことを知らなくてはならない」と孫子の言葉にあるように、まずは「ESとは何か」をしっかり理解しておきましょう。ESは、応募者であるあなたの人柄や個性を知るためのもの。企業の採用担当者は応募者の学生の人柄や個性をESで大まかに把握し、その中から自社で活躍してくれそうな人を選び出しています。

エントリーシートの平均的な通過率は?

あなたはESの平均的な通過率がどれくらいか知っていますか?
「ESを出しても通らない」という人の中には、そもそもの応募数が少ないケースがあります。一般的な通過率を知っておきましょう。

エントリーシートの平均通過率は50%程度

大手から中小企業までを含めたESの平均通過率は、約50%。10社出して4~6社通るくらいだと言われています。ESの不合格の割合が半分程度なら、特に心配する必要はありません。一方、超難関の大手企業はわずか数%。難易度が高いとされる企業ばかりを受けていたら、一般的にESの通過率はもっと下がります。

エントリーシートの平均提出数は23~25社

就活生のES提出数の平均は23~25社程度とされています。必ずしも平均の提出数に合わせなければならないわけではありませんが、もし通過率が低く、提出数も少ない場合には、エントリー数を増やすことも考えてみましょう。

エントリーシートは数より質を大切にする

「それなら、たくさんエントリーするぞ!」と、前のめりの気持ちになる人もいるかもしれません。しかし、そんな人に覚えていてもらいたいのは、「たくさんの企業にESを送っても、内容が伴っていなければ意味がない」ということです。無事にESを通過して面接に進んでも、そこで聞かれることのほとんどは、ESが元になっています。つまり、ESが良ければその後の選考も通過しやすく、ESがまずいとどこかでつまずく可能性が高いと考えられるということです。ESの質を高めるにはどうすればよいのでしょうか。

エントリーシートで落ちてしまう人の特徴

江戸時代の大名・松浦清の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉の通り、ESで落ちてしまう人には、共通する特徴があります。
なぜESが通過しないのか、その理由を探してみましょう。

エントリーシートで落ちるのは自己分析が足りていないから

ES通過率が上がらない1つ目の原因は、自己分析が足りていないことです。就活とは、

  • 自分で自分の未来を選択し
  • 会社に自分の魅力をプレゼンする

ことを求められます。この2つには自己理解が不可欠です。つまり、自己分析が足りていないと志望動機や自己PRが不十分なものになってしまいます。そう言われると「自己分析が足りていないかも」と焦ってしまうかもしれませんが、焦らずにじっくり対策していきましょう。

キミスカの自己分析ツールを使うと、自己分析が苦手な人も効率的に自分のことが分かるようになります.

「適性検査」の受け方・結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

エントリーシートで落ちるのは企業・業界研究不足だから

2つ目に考えられるのは、企業・業界研究不足です。自己分析はできているのになぜか落ちてしまう人に多く見られる傾向です。「ESは設問に答えていけばよい」と思うかもしれませんが、企業・業界研究が不十分だと、企業に刺さるESを作るのは難しいもの。徹底して企業研究をやり直す必要があるでしょう。

企業が求める人物像や適性は、会社や部署によって異なります。例えば、同じような設問に思えても企業から見ると自己PRの内容が適切なアピールになっていない可能性もあります。PRするポイントや方向性を間違えれば、ESの通過率は上がりません。一社ごとに深く研究しましょう。

業界研究のやり方は3ステップ!業界の種類と情報収集の方法を解説

エントリーシートで落ちないためのポイント

よりよいESを書くためには、どうすればよいのでしょうか。ESで落ちないためのポイントを解説します。

【エントリーシートのポイント】具体的に書く

自己PRや学生時代頑張ったことは、具体的に書きましょう。

自己PRの悪い例

わたしの強みは「主体性」です。

具体的には、10名超からなるカフェ運営プロジェクトのリーダーをやってきました。私はリーダーとして、商品の売上を上げることをミッションに「主体性」を活かして様々な案を提案・実施してきました。チームのメンバーと拝見が割れることもありましたが、積極的に議論を行っていくつか商品を作りました。その結果、2種類の新商品を発売することで、売り上げを従来品の2.7倍に向上させることができました。

今後貴社に入社しても、主体的に「課題のためには何をすべきか」を考え、貴社の仕事に貢献していきます。

自己PRの良い例

私の強みは、「主体性を持って課題に取り組むこと」です。

具体的には、10名超からなるカフェ運営プロジェクトのリーダーをやってきました。私はリーダーとして、商品の売り上げを改善することで貢献しようと考えました。カフェの運営をしていく中で、課題として目玉商品が無かったことに気づき、チームで議論し、いくつか商品を作りました。目玉にするために、学園祭の場を利用しテストマーケティングを行って、200強のサンプルを集めて、従来の商品よりも好まれる味を徹底的に調べ上げました。その結果、好評だった2種類を新商品として発売することで、売り上げを従来品の2.7倍に向上させることができました。

今後貴社に入社しても、主体的に「課題とは何か」、「課題のためには何をすべきか」を考え、貴社の仕事に貢献していきます。

悪い例のポイントは、自分が課題に対してどのように解決策を考え動いたのかが明確に描かれていないことです。自己PRでは、あなたの価値観や人柄、思考回路を伝えることが重要です。それらの要素が欠けているという点において、十分に魅力が伝わらないかもしれません。

伝えたいポイントを絞ったら、それをサポートする具体的なエピソードを入れます。記載できる枠に限りがありますが、悪い例は全体の文字数も不足気味です。具体的なエピソードがあれば、全体のボリュームは自然と増えます。伝わる自己PRには、ある程度の字数が必要になることを認識しておきましょう。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

【エントリーシートのポイント】他の就活生との差別化を図る

ESのポイントの2つ目は、他の就活生が書きそうなことを、あえて避けることです。同じようなことを書く学生はたくさんいます。目立った経験をアピールする必要はありませんが、伝え方や書き方が平均的だと埋もれてしまうでしょう。

差別化を図る方法として効果的なのは、以下のようなポイントです。

    • 自分の強みにキャッチフレーズをつける
    • 志望動機にその会社の特徴を具体的に組み込む

特に、その会社を真剣に研究していることが伝わるよう会社の特徴を組み込んだ志望動機は、採用担当者から見ても好印象です。企業によっては、写真などを自由に使ってアピールできるところもあります。

『インパクト』が自己PRの決め手!個性的な自己PRの作り方

【エントリーシートのポイント】エントリーする企業を工夫する

ESがまったく通らなくてくじけそうになったら、通過率の高い会社に応募してみるのも1つの方法です。1つ成功すると、自信がついてよいサイクルに入っていきます。この方法は特に、大企業に応募している就活生に有効です。多くの学生が応募する人気企業のES通過率は非常に低いので、ESで全滅してしまうことも珍しくありません。

誰もが知っている有名企業にこだわっていると、ESが通らないことが当たり前になってしまい、その流れで就活が失敗に終わる可能性もあります。有名企業が有名になっている理由の多くは、B2Cで消費者向けのサービスや商品を展開しているからです。実は、あなたが知らない「優良」企業はたくさんあります。視野を広げるという意味でも、B2B企業を狙うのはよい方法といえるでしょう。

エントリーシートで落ちる・うまく行かないときは理由を分析してみよう

何十社も応募しているのに、まったくESが通過しないとしたら、そこには何らかの理由があります。まずは、なぜ落ちてしまうのか原因を考えてみることが大切です。
ぜひこの記事で紹介したポイントを踏まえて、ESを作り直してみてください。きちんと実践すれば、きっと通過できます。