面接で短所を聞かれたら、『優柔不断』と素直に答えるべき?【自己PRに活かすコツ】

「面接で短所を聞かれたら素直に優柔不断と答えるべき・・・?」
そう心配されるのも無理ありません。自分が評価されるという場で、わざわざ自分の弱点をおおっぴらにしたいと思う人なんてなかなかいません。自分を良く見せようと思ったら、悪いところはできるだけ隠そうとするものです。
しかし、面接においては「あなたの短所はなんですか」という質問があります。どれだけ隠そうとしていても、質問としてある以上対応を迫られます。しかも、大変なことにこの質問は自分の評価に大きく影響を及ぼします。
さて、いざその質問が来たとき、あなたは素直に「優柔不断であること」を答えますか?

優柔不断でも大丈夫?

人間誰しも短所はあるものです。自分の短所に対して卑屈になり、魅力を伝えきれないのはもったいない!優柔不断だと正直に話して、面接で落とされないだろうかと心配になるかもしれませんが、プラットフォール効果を活用すれば、短所さえも自分の好感度に変えることができるのです。
プラットフォール効果とは、Elliot Aronson(エリオット・アロンソン)さんが実験したことで有名なメンタリズムの一つです。その内容は、相手にあえて弱みを見せることで親近感を湧かせ、好感度を上げるというもの。たとえば、テレビに出ている芸能人が何かしら失敗しているところを見ると、別世界の人だと思っていたのに、自分と似ているところもあるんだと親近感が湧いてくる…こんな経験をしたことはありませんか?
面接もそれと同じ。長所や自己PRなど、自分のいい部分を語ってすごい学生だと思わせたうえで、『短所もうまく織り交ぜる』ことによって、面接官に対して効果的にあなたの人柄を伝えることができるのです。

面接官が面接で短所を聞く理由

就活に限ったことではありませんが、質問の真意を考えるときは「相手が求めるもの」を認識しておくことが大切です。面接官が短所を聞くにあたって求めていることは以下に集約されます。

  1. 「就活生が自分を客観視できているか」
  2. 「業務に就くにあたって致命的な短所はないか」
  3. 「より深い部分での人間性は魅力的か」

これらの質問は、就活生の人柄を尋ねているとも捉えられます。というのも、「就職白書」によると、企業が就活生を採用するにあたって重視しているのは、人柄だという結果が明らかにされているからです。人柄を重視する理由については、以下のようなものが考えられます。

  1. 「一緒に働きたいと思える人材がほしいから」
  2. 「入社後活躍してくれる人材がほしいから」

現状、上記のような課題の解決法として、ポテンシャルで採用しようという考えが主流です。そのポテンシャルをはかる手段として最適だと考えられているのが『人柄』というわけです。
そして、その人柄を判断する基準が先述の3項目になります。

  1. 「就活生が自分を客観視できているか」
  2. 「業務に就くにあたって致命的な短所はないか」
  3. 「より深い部分での人間性は魅力的か」

通常、能力や資質で判断したほうが良いように思えますが、よっぽどなにか専門的な技術に秀でている場合を除いて、企業側は大学生がこれまでに培った知識や経験に大差はないと考えていることがほとんどです。むしろ社会に出てから最も差が出るのは、「その人個人の考え方や価値観、姿勢」のような部分なので、企業は個人の価値観を活かして、どれだけ社会経験の中から吸収して成長できる人間なのかを知りたがっています。
そういった意味では、「人柄」は重視されてしかるべきでありますし、『短所』を聞く質問はそれに最適だといえるでしょう。

短所は素直に答えるべきか

結論からいうと、短所は素直に答えるべきです。短所とはいえないような当たり障りのないことを話して回避しようとする学生もいますが、そういった行為は「自分に対する客観的な理解ができていない」と、かえって面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。ただし、短所についてそのまま伝えるのではなく、「上手に伝える」ことが大切です。

優柔不断の上手な伝え方

それでは「優柔不断」という短所をうまく伝える方法を確認していきましょう。
一般的に、自分が優柔不断であることに対して問題意識を持ち、それに向き合って改善していこうとする姿勢を述べると、評価されやすいものです。一方で、自分に短所があることで自分の長所が成り立っている場合もあります。その場合は、優柔不断であることによる悪い影響を極力抑えつつ、良いところを伸ばしていきたいと伝えると、面接官に魅力を感じてもらえるでしょう。
大事なのは、自分の性質を客観的に理解し、それに対して向き合った結果、どのような考えを持つに至ったのか、ということを、どれだけ明確に伝えられるかです。

優柔不断を伝えるときのポイント

自分が優柔不断であるということを伝えるときに、以下のポイントを意識すると、面接官に好印象を与えることができます。ぜひ参考にしてみてください。

優柔不断を具体的な表現で伝える

そのままテンプレート的に「優柔不断」という言葉を使ったり、抽象的に「私は心配症です」と伝えたりするのではなく、たとえば、「なにか新しい行動を起こす際には、必要以上にリスクを考えてしまいます」のように、言葉に具体性を持たせることが大切です。優柔不断になる特定の状況について、具体的に伝えましょう。
短所を具体的に伝える理由は二つあります。一つは誤解を防ぐこと。必要以上の問題意識を相手に与えないためです。もう一つは、自分を客観的かつ的確に理解できていることを相手に認識させるためです。いつ・どんな状況で短所が出てしまうのか、的確に理解していることを伝えられれば、面接官からの評価も良くなることでしょう。

自分の問題点に向き合っていることを伝える

自分がどのような場面で優柔不断になってしまうのかを伝えたら、次はその状況への向き合い方を伝えます。たとえば「日常的に曖昧な言葉を避け、イエス・ノーをはっきりさせるようにしている」といった説明をすれば、短所と向き合い、その後どのようにアクションを起こしているのかということを、面接官に的確に伝えることができるでしょう。
ただし、問題点に向き合ったうえで出てくる結論は人それぞれです。例に挙げたように「改善に勤しむ」こともあれば、「それが自分の魅力の一部でもあるから良いところをより伸ばしていく」といった場合もあります。
面接においては、少なくとも何らかの結論を導き出せるように、自分がいかに問題点と向き合っているかを説明することが大切です。これを、自分自身の考え方で伝えることができれば、総合的に好印象を与えることができます。

優柔不断はただの短所じゃない?

これまで、短所としての優柔不断を伝える方法をご紹介してきました。しかし、優柔不断であることは、単純に短所だとは言い切れません。
人生も仕事も、選択の連続です。その選択肢をいかに増やすことができるかという考え方は、物事に可能性を生み出します。優柔不断が行き過ぎて何も行動できないのであれば、解決すべき課題ではありますが、選択肢を増やすというように考えれば、優柔不断は大きな長所にもなり得るのです。

短所があろうと、自信を持っていい!

短所とはいえ、好印象を与えるチャンスがあるなら、それは自己PRの一環です。そして、自己PRを行ううえで「自信を持つ」ことは非常に重要です。短所があることに不安を覚えず、自信を持って自分をアピールしましょう。短所は誰にでもあるものですし、だからこそ人は魅力的です。
また、最初に説明したように、プラットフォール効果を意識して短所の魅せ方を工夫すれば、好感を持たせることができます。ドラえもんの主人公が出来杉ではなくのび太なように、魅力は能力だけではありません。幸いなことに、現在の就活は人柄を重視するポテンシャル採用です。自分の短所に向き合ったうえで、誇れる部分は誇っていき、自信を持つことができたなら、きっと評価されることでしょう。自分の短所もひっくるめた魅力に自信を持って、それを面接官にしっかり伝えましょう。