面接の友人からどう思われているかに答えるポイントや注意点を解説【例文付き】

就活の面接では、「友人からどう思われているか」を聞かれることがあります。あらかじめ回答を用意していないと即座に答えられないため、面接前に他己分析を済ませておくのがおすすめです。

本記事では、面接で友人からどう思われているか聞かれた時の答え方や注意点を解説しているので、面接対策に役立ててみてください。

面接で友人からどう思われているか聞かれる理由

面接で就活生に対して、「友人からどう思われているか」を質問する企業があります。この質問の意図は、下記の通りです。

企業が友人からの印象を尋ねる理由

就活生の人柄を客観的に把握するため
自己評価と他者の評価にズレがないか知るため
自社とマッチしているか確認するため

面接では自己PRや志望動機をはじめ、さまざまな質問をされます。それらは基本的に自己評価による主観的なアピールとなるため、他者から見たあなたの評価を把握することはできません。

そこで友人から見たあなたについて質問することで、企業は客観的な視点からあなたの人柄を把握し、採用における判断材料とします。自己評価からかけ離れたアピールにならないように、次の章で解説するポイントを押さえた回答を用意しましょう。

面接で友人からどう思われているかに答えるポイント5つ

ここからは、面接で「友人からどう思われているか」を聞かれた場合の答え方を解説します。下記の5つのポイントを押さえて、回答に説得力をもたせましょう。

【友人からどう思われているかへの回答1】他己分析をする

「友人からどう思われているか」の質問に答えるには、他己分析が欠かせません。他己分析とは、友人や先輩など第三者に自分がどんな人であるかを聞き、客観的な印象と自分が思っている自分像を擦り合わせる作業のことです。

他己分析を行うと、自己分析では気づけなかった強みや長所が見つかったり、自分に合う業界・企業の選択肢が広がったりすることも少なくありません。

こちらの記事で他己分析のやり方を詳しく解説しているので、さっそく取り掛かりましょう。

【質問例付き】これで誰でも他己分析マスター!やり方を詳しく解説

【友人からどう思われているかへの回答2】企業が求める人物像に合う内容にする

どれだけ素晴らしい人柄や強みだったとしても、それが志望企業で求められている要素ではない場合、あなたを採用したいとは思ってもらえません。嘘をついてまで企業が求める人物像に合わせる必要はありませんが、企業が求めている人物像とかけ離れたアピールにならないように気をつけましょう。

【友人からどう思われているかへの回答3】強みや長所をアピールする

第三者に聞いたあなたの印象がネガティブな内容ばかりだった場合、面接で正直に伝える必要はありません。嘘はいけませんが、面接は自分の強みや長所をアピールする場なので、言い換え表現を活用してあなたの良い面を伝えることが大切です

【友人からどう思われているかへの回答4】深掘りされた場合を想定しておく

企業は「友人からどう思われているか」を質問することで、客観的かつ信頼性の高い情報を求めています。企業によってはより詳しい情報を知りたいと考え、質問を深掘りする場合もあるので、強みやエピソードの詳細を聞かれた場合を想定して答えられるようにしておきましょう。

【友人からどう思われているかへの回答5】マイナス評価も用意する

面接ではあなたの良い面をアピールすることが大切だと述べましたが、企業によってはあえてマイナス評価を聞く場合もあります。突然聞かれると回答に困ってしまう可能性があるので、あらかじめマイナス評価についても回答を用意しておくのがおすすめです

また、マイナス評価の回答を考える場合は、改善に向けて取り組んでいることも述べましょう。弱みや短所への向き合い方や努力していることを伝えることで、自分を客観視できていることや行動力があることをアピールできます。

面接で使える!友人からどう思われているかのテーマ例

面接にふさわしい「友人からどう思われているか」の回答がいまいちイメージできない就活生は、下記のテーマ例を参考にしてみてください。

友人からどう思われているかのテーマ例

信頼できる
努力家
聞き上手
誠実
リーダーシップがある
向上心が強い
コミュニケーション能力がある
計画性がある
責任感がある
粘り強い
明るい
協調性がある

これらのテーマ例は、自己PRの強みや長所にも応用できます。マイナス評価に関する回答を考える場合は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。

面接で短所を聞かれたら?回答のポイントや注意点を解説

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面接官の「友人からどう思われているか」に答える際の注意点

ここからは、「友人からどう思われているか」の質問に回答する際に気をつけたいことを紹介します。下記の3つの注意点を踏まえて、あなたらしさが伝わる回答に仕上げましょう。

【友人からどう思われているかの回答の注意点1】嘘をつかない

面接の「友人からどう思われているか」の回答において、嘘をつくのは禁物です。嘘をついてしまうと、回答に一貫性や説得力が生まれず、効果的なアピールになりません。

嘘をつかなくて済むように、面接前に他己分析を済ませたり、頻出質問への回答を用意したりしておきましょう

【友人からどう思われているかの回答の注意点2】社会人として致命的な内容は避ける

嘘をつくのは禁物ですが、社会人としてあるまじき内容は避けるべきです。例えば、「遅刻しがち」「約束を守らない」「ギャンブル好き」など、マイナスの印象しか与えないアピールはするべきではありません。

【友人からどう思われているかの回答の注意点3】過度な高評価はNG

好印象を与えたいからといって、必要以上に良い評価ばかり並べるのはおすすめできません。過度な高評価は好印象を与えるどころか、かえって傲慢で自己中心的な印象をもたれてしまう可能性があります。

面接で友人からどう思われているか聞かれた場合の回答例文

ここでは、「友人からどう思われているか」を質問された場合の回答例文を3つ紹介します。マイナス評価を聞かれた場合の例文も作成したので、それぞれ見ていきましょう。

【友人からどう思われているか例文1】責任感がある

例文

私は友人から、責任感が強いと言われることが多々あります。
何度かゼミ生が集まる時間がとれず、発表準備が間に合わなくなりそうなことがありました。しかし、SNSのチャット機能やDM機能を活用してメンバーの意見をまとめることで、発表を成功させた経験があります。
御社に入社後も責任感の強さを活かし、業務を全うしたいです。

【友人からどう思われているか例文2】前向き

例文

私は友人から、「前向きだね」とよく言われます。
私が所属するダンスサークルはほとんどが経験者で、未経験者の私は振付を覚えることさえままならないことがあります。しかし、落ち込んだときは憧れのアイドルのライブ映像を見て、気合を入れ直して練習に励んでいます。
私が御社に入社できましたら、前向きな性格を活かし、社内に明るい雰囲気をもたらしたいです。

【友人からどう思われているか例文3】マイナス評価

例文

私は友人から、「せっかちだね」と言われたことがあります。
たしかに、数十分も早く授業の準備を済ませたり、間に合うことが分かっていても集合場所まで走ったりすることがあるので、自分でもせっかちなのかもしれないと思います。
私はこの性格で周囲を焦らせることに抵抗を感じているので、人を巻き込まないことや、人の話は最後まできちんと聞くなど、日常生活において工夫するようになりました。

面接で友人からどう思われているか聞かれたら企業に合う強みをアピールしよう

面接における「友人からどう思われているか」の質問には、自己評価と他者の評価にズレがないか確認する意図があります。アピールに一貫性や説得力をもたせるためにも、面接前に他己分析を済ませておくことが大切です。

また、面接では「友人から見たあなたの短所を教えてください」と質問される場合もあります。その場合は社会人として致命的な内容は避け、短所との向き合い方や改善するための取り組みをアピールしましょう。