面接で筆記試験?具体的な試験内容から合格のコツまで詳しく解説

採用活動をおこなっている企業のなかには、面接の日に筆記試験を課すところもあります。どちらも対策をしておかなければ次の選考に進むことは難しいため、あらかじめ模擬面接やテスト勉強をしておく必要があります。

ただ、筆記試験は企業によって実施する試験の内容や種類が異なるなど、対策するために押さえておきたいポイントがあります。面接当日に実施されることのある筆記試験について、詳しく見ていきましょう。

面接では筆記試験が行われることがある

書類選考・適性検査・面接の選考はそれぞれが別の日に実施されることが多くありますが、企業のなかには面接で筆記試験をおこなうところもあります。応募者である就活生の学力や教養をチェックするために筆記試験が課されますが、試験の種類によって問題の難しさが異なるため注意が必要です。

また、企業によっては筆記試験をおこなうことで応募者をふるいにかけたり、入社後の配属先を考えるときの参考にしたりすることもあります。ただ、基本的には学生の一般常識を確認するために実施される試験なので、対策をしておけば通過する可能性が高まるでしょう。

筆記試験の概要

ここからは就活における筆記試験について、より詳しく見ていきましょう。

試験時間

筆記試験では一般教養や計算問題、作文などの問題が出題されることが多くあります。試験時間の目安は1分野につき40〜50分、全体を通して3時間ほどかかることも珍しくありません。一般教養と計算問題は問題の数が多いため、素早く正確に回答できるよう問題の形式や解き方に慣れておく必要があります。

筆記試験の出題分野

企業や試験の種類などによって異なる場合もありますが、筆記試験の出題分野は以下の4つが挙げられます。

筆記試験の出題分野

性格適性検査
能力適性検査
一般常識
小論文

一般常識と小論文については記事の後半で解説しますが、性格適性検査では受検者の個性や価値観を、能力適性検査では基礎学力や一般常識を問われます。いずれも中学・高校レベルの問題が出る傾向にありますが、解き方を忘れているケースもあるため十分に対策をしておきましょう。

ボーダーライン

筆記試験のボーダーラインは企業によって異なるため、「正答率が何割以上」と明確な基準があるわけではありません。しかし、一つの目安として7〜8割ほどの得点率があれば、筆記試験を通過できるでしょう。

しかし、倍率の高い企業だと足切りとして筆記試験の点数が重視されることもあります。また、倍率が低い企業の場合も油断をして点数が低いと落とされるケースもあるでしょう。志望企業の選考を通過するためにも、8割以上の得点率を目指して対策をしておくことが大切です。

筆記試験の種類

筆記試験の種類は、主に以下の4つです。

テキスト 概要
SPI 能力検査と性格検査を実施。能力検査では国語力や数学力のほか、英語が出題されることもある。多くの企業で導入されているが、難易度は中学・高校レベル。
玉手箱 能力検査と性格検査を実施。SPIよりも少し難しく、設問ごとに制限時間が設けられているため時間配分が重要。医療・ハウスメーカー、マスコミ業界などで実施されることが多い。
TG-WEB 国語力・数学力・英語力を問う能力検査と、性格検査を実施。数ある適性検査のなかでも難易度は特に高い。問題形式が従来型・新型の2つあるため注意が必要。
その他 企業が独自に作成する試験などもある。出版などのマスコミ業界では作文や小論文などの課題が出されることもあり、受検者の文章力や表現力が問われる。

SPIや玉手箱、TG-WEBの受検形式は筆記だけではありません。Webテストやテストセンターでの受検となることもあるため、就活生は自分が受検する試験の形式を確認しておきましょう。

このほか、Webテストを含めた適性検査の種類や攻略法については、以下の記事をご覧ください。

就活生におすすめの筆記試験対策!基礎知識から回答のコツまで完璧に網羅

能力適性検査の分野別例題

能力適性検査では言語分野と非言語分野の問題を出すことがほとんどですが、企業によっては英語の問題を出す場合もあります。なお、言語分野では国語に関する問題、非言語分野では論理・数学的な力を問う問題が出されます。

具体的にどういった問題が出されるのか、SPIの問題を例に見てみましょう。

【筆記試験例題】言語

言語分野で定番の問題は、以下のようなものが挙げられます。

言語問題の定番

二語の関係
語句の意味・用法
文章の整序
空欄補充
長文読解

上記のうち、語句の用法に関する例題を見てみましょう。

【問題】
赤字部分の語が最も近い意味で使われているものを1つ選びなさい。

私のが一番おいしい

【選択肢】
A.友人の家に行く
B.行くの行かないのと喧嘩になる
C.星のきれいな夜だ
D.味つけは薄いのがいい
E.噂は本当だったのだ

【答え】
D

【SPI言語対策ガイド】出題形式や対策方法まで例題付きで徹底解説!

【筆記試験例題】非言語

続いて、受検者の数学力を問う非言語分野の頻出問題は以下の通りです。

非言語問題の定番

推論
表の読み取り
集合
場合の数
確率
金額計算
分担計算
速度算
割合

【問題】
X、Y、Zが同じ絵を見てて、次のように発言した。

X.この絵には虎が描かれている。
Y.この絵には少なくとも虎か龍が描かれている。
Z.この絵には龍が描かれている。

全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。次のうち正しいものを一つ選びなさい。

【選択肢】
A.Yが正しければXは必ず正しい
B.Zが正しければYは必ず正しい
C.Xが正しければZは必ず正しい

【答え】
B. Zが正しければYは必ず正しい

引用:【SPI非言語対策ガイド】出題形式や対策方法まで例題付きで徹底解説!

一般常識問題って?

企業によっては筆記試験で一般常識の問題を出すこともあります。一般常識問題では、ビジネスマナーや時事、主要5教科の基礎知識が問われることも少なくありません。

それぞれの問題について、詳しく見ていきましょう。

【筆記試験で聞かれる一般常識1】ビジネスマナー

一見、学力とは関係のない問題と思うかもしれませんが、ビジネスマナーに関する問題を通じて、「一緒に働きたいと思える人材か」「基礎的なマナーが理解しているか」を確認したいと考えている企業もあります。

ビジネスマナーのテーマ例

商談時の着席位置
お客様へのお茶の出し方
礼状・時候の挨拶について
敬語の使い方
電話の受け答え方
ビジネス用語について
名刺の渡し方・受け取り方

ビジネスマナーについては、就活が終わってからも役に立つものなので、今のうちに理解して身につけておくと良いでしょう。

【筆記試験で聞かれる一般常識2】時事問題

時事問題では、直近の政治や経済、国際情勢などから出題されます。いずれも新聞やニュースに目を通していれば解ける問題がほとんどです。

時事問題のテーマ例

総理大臣の名前
日経平均株価について
円安・円高に関して
オリンピックについて

専門的なことを聞かれることは滅多にありませんが、人物のフルネームを問う問題もあるため、国内外の情勢や名称などは正しく把握しておきましょう。

【筆記試験で聞かれる一般常識3】5教科の基礎知識

筆記試験の一般常識では、国・数・理・社・英の主要5教科の問題が出されるケースがほとんどです。

主要5教科のテーマ例

国語:語彙、敬語の使い方、長文読解など
数学:四則計算、因数分解、方程式など
理科:物理、生物、化学、地学など
社会:歴史、政治、経済、地理など
英語:単語、熟語、長文読解など

出題範囲が広い一方で、中学・高校で勉強したことが主な問題となっているため、十分に対策しておけば高得点を狙えるでしょう。

小論文試験って?

筆記試験では応募者に小論文の作成を課す場合もあります。企業によっては書類選考の時点で小論文の提出を求める場合もありますが、筆記試験の場合は制限時間があるため時間内に書き上げなければなりません

小論文の主なテーマは以下の通りです。

小論文のテーマ例

学生自身の話:10年後の自分など
社会全体の話:興味・関心のある社会問題など
この企業にまつわる話:業界に関する話題など

小論文のテーマは企業や年度によって異なりますが、自己分析をはじめ業界・企業研究をおこない、新聞を読んで社会への理解を深めておけば書く内容に困ることはないでしょう。

以下の記事では小論文の書き方を詳しく紹介しているので、筆記試験で小論文対策が必要な方はぜひ参考にしてみてください。

就活「小論文」の書き方を例文付きで解説!企業の評価ポイントも紹介

筆記試験対策法

ここまで筆記試験の概要や出題例を紹介してきましたが、ここからは具体的にどういった対策を講じれば良いのかをお教えします。

【筆記試験対策1】問題集を解く

まずは筆記試験の種類を把握したうえで、それに合わせた問題集を活用しましょう。SPIや玉手箱などがありますが、種類ごとに出題範囲や難易度などが異なるため、志望企業からの選考案内や過去の試験について調べておくのがおすすめです

また、問題集は書店で販売されていますが、SPI対策アプリなどを利用しても良いでしょう。移動中などの時間を有効活用できるため、忙しい就活生にぴったりのサービスです。

問題集の選び方やアプリの活用については、以下の記事で詳しく紹介しています。

SPI問題集おすすめ6選!書籍の選び方やおすすめアプリも紹介

【筆記試験対策2】時間配分を考える

筆記試験は制限時間が設けられているため、試験対策のときから時間配分を考えて解いていく進め方を身につけましょう。試験の種類や科目によっては1問にかけられる時間も短いため、問題集を使って対策する際は「1問30秒で解く」などと意識することが大切です

なお、キミスカのSPI対策アプリは20万人近い学生に支持されており、5分コース・12分コースから選んでSPI対策ができます。定番の言語・非言語だけでなく英語の対策もできるため、ぜひ活用してみてください。

【筆記試験対策3】ニュースや新聞で情報を得る

筆記試験では時事問題が出される場合もあるため、普段からニュースや新聞で情報を得ておきましょう。また、企業によっては面接の際に「最近、興味を持ったニュースはありますか」と聞かれることもあるため、筆記試験以外の場でも役立つかもしれません。

筆記試験当日の準備

筆記試験当日までに持ち物や服装などの準備を済ませるほか、下調べも忘れてはいけません。それぞれ、見ていきましょう。

【筆記試験当日の準備1】持ち物

筆記試験当日は、以下を持っていきましょう。

筆記試験当日の持ち物

筆記用具
アナログの腕時計
メモ帳
履歴書
常備薬

そのほか、企業から指定されている持ち物があれば、忘れずに持っていきましょう。

【筆記試験当日の準備2】服装

筆記試験のみの場合でも試験会場にはスーツを着て行くのが無難ですが、面接と筆記試験がおこなわれる場合は、身だしなみにも十分に気を付けておく必要があります。

就活での身だしなみは、服装や髪型、靴、指先などに清潔感があるかどうかが見られているため、家を出る前によく確認しておきましょう。

【筆記試験当日の準備3】下調べ

筆記試験当日に遅刻してしまうと、せっかくの試験が受けられない可能性もあります。開始時刻までに会場に到着し、落ち着いて試験を受けるためにも会場までのアクセス方法は当日までに下調べしておきましょう。

なお、指定時間の10分前までには会場の近くに着いておくのがおすすめです。早く着きすぎた場合は、近くのカフェや公園などで心を落ち着けましょう。

まとめ

企業のなかには面接と筆記試験を同じ日におこなうことがあります。どちらも事前に対策をしておくことで通過率を高められるため、やるべきことが多いからといって諦めず、一つ一つ丁寧に進めていきましょう。